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第1章 天災

第7話 生徒会

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授業が終わり、下校時刻になった。

「終わった お疲れ~」

「ああ、陽翔おつかれ 今から見学行くか!」

僕は雅也と、僕は隣のクラスで迅を連れて生徒会室の前に行った。

「会長さん、どんな人なんだろう?」

迅が少し震えて言った

「おいおい迅 そんなびびんなって~」

「そうだよ 迅くんファイト!!」

僕と雅也が迅を励まし、生徒会室に入った。

「「「失礼します」」」

2回ドアをノックしたのちに開けて入ると、そこには女性二人と男性一人がいた。

「生徒会に入部希望の方??私は遠藤雫 生徒会の書記を担当しています~」

茶髪よりのロング髪 明らかに生徒会のメンバーっぽくない、まさに今をときめくJKみたいな感じの雰囲気の人がいた。

「初めまして 入部希望の新宮司雅也です!!」

「僕も入部希望の西條人です!!」

「見学の城ヶ崎陽翔です」

僕たちはそれぞれ挨拶をした。

「よろしくね~1年 こっちが月影晃、こっちが渡邊理美」

「僕は月影晃といいます 2年で主に活動者のサポートを担当しています」

「渡邉理美だよ~ 私は主に活動者に指示を出すサブリーダーをしてるよ!」

晃さんは黒髪のマッシュ、スーツにメガネ。
理美さんは白髪のポニーテール。

2人とも怖くなさそうで少し安心した。

「会長は昨日の事件について調べてるから今日は不在だよ」

雫さんがそう言った瞬間、僕は額に変な汗をかいた。

(やっばい…… バレてないといいな……)

「生徒会って具体的にどんなことをするんですか?」

迅が活動内容を質問した。

「それについては、僕が回答します」

そういうと晃さんがメモ帳を取り出した。

「時雨学園生徒会は、この街に存在する警察では解決できない事件(主に軍が解決する規模)を犠牲者を最小に抑え解決する活動を昨年からしております」

「2年前までは軍がしっかり対応していたんですが、兵器による破壊や侵略が2年前から増えて来たので、始めました」

2年前突如、中央都市と4つのエリアを分断する黒曜石の壁が出現し、治安維持のためにいた軍は各エリアとの通路を閉ざした。

(街の治安維持のためにある軍だったはずなのに、敵対する国のような感じになった、父からそう言うのは聞いていたが…… なるほどな……)


「能力がある方、または体術等が優れている方は理美さんについてパトロールや任務」

「作戦を考えたり、活動者のサポートはサポーターとして私につく感じになります」

晃さんの説明が終わった

「質問ですが、能力がなくても入れますか??」

迅が質問した

「やる気次第です、うちは人員が足りないので歓迎しますよ」

「ありがとうございます!!」

次に雅也が質問した。

「先輩方は全員能力者なんですか??」

雅也の質問に対して雫さんが答えた

「私と理美は2(セカンド)、あきらっちはないよ」


「ちなみに君たちは能力あるの?」

「俺は2(セカンド) 迅と陽翔は0(なし)ですね」

雅也がいうと3人が驚いた

「「「2(セカンド)なの??」」」

「私のとこで即戦力だよ!!入部確定!!」

「え、ありがとうございます!!」

「3人も即採用でいいけどどうする?」

迅は入ると言った。

だが、僕は僕は乗り気じゃなかった。

「少し考えさせてください。」

「ゆっくりで大丈夫ですよ」

晃さんがそういうと、部活開始時間の鐘がなった。

「んじゃこの辺で、今日はお疲れ様」

雫さんがそういい、僕たちは教室を出る前に一礼した。

「「「失礼しました」」」

僕たちは生徒会室を出た。

「陽翔はなんで考え中なんだ??いい人そうだったじゃねぇかメンバーの人たち」

雅也はポケットから飴玉を取り出し、食べながら僕に質問した。

「確かに、いい人そうな人ばっかだったけど 3年間の高校生活で、最後の部活動だし運動部や音楽系とか色々見てから決めたいって思ってさ」

本当はディザスターを手にしたことが生徒会長にバレるとまずいと思ったからだが、適当に理由をつけてこのことは伏せた。

「そーなんだよね、雅也くん 飴玉ちょうだい」

「グレープ味しかないがいいか??」

「うん」

雅也が迅に飴玉を投げて渡した。

「陽翔もいるか??」

「んじゃあお言葉に甘えて」

僕も雅也から飴玉をもらった。

「僕は中学の時に吹奏楽部だったから、吹奏楽とかもいいんじゃないかな??」

迅は僕に吹奏楽を薦めた。

「へ~ そうなんだ、まあ迅に似合うな」

「そうかな?? ありがとう」

迅が僕の言葉を聞いて少し照れた

「俺は陸上の短距離だった、一応東部ではTOP5だった」

「雅也も解釈一致だ、確かにそれっぽい」

「ちなみに陽翔は何部だった??」

雅也は僕の部活を質問した。

「帰宅部!!」

「だよな」

「確かに陽翔くんはそうだよね」

2人は僕が自信満々に帰宅部といったことに納得した。

「まあ、それなら最初で最後の部活探しのツアーにでも行きますか~」

雅也は校内パンフレットを見て、活動場所を確認した。

「え~ なになに 今日は学校工事前の点検日で生徒会以外は4時前終了…… 時間は!!」

「んーと、3時50分 今頃片付けてるだろうね」

迅が腕時計で時間を確認したらあと10分しかなかったので、仕方なく今日は解散することにした。






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