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新人戦編 ―前編―
第17話 アルヴィスのお勉強・2
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アンヴィエッタと別れたアルヴィスは、独り寮に戻る途中どうしても気になることがあり図書室がある講義棟へと歩みを変えた。
途中数人の生徒とすれ違った際に服装や魔力、雰囲気を探る様に観察してみたが何も解らず、何人かの生徒には痴漢者を見るような目付きで睨まれたことはいうまでもない。
そもそもアルヴィスにはまだ――身体強化や魔法を発動させるために使っている魔力は別だが――魔力を測れるほどの経験が無いのだから当たり前なのだ。
目的地の図書室へと着いたアルヴィスは目当ての本を探す。カテゴリ別に整理されているので難無く見つけると、空いている席に腰を下ろした。
わざわざ図書室に来てまでも気になることとは――
「アンヴィエッタ先生め、俺をいつも馬鹿扱いしやがって。俺は知らないだけで馬鹿じゃねーっつの」
魔術師のランクについてだ。
アルヴィスは勉強嫌いだが、人に馬鹿呼ばわりされる方が耐えられない負けず嫌いな少々面倒臭い性格だ。
アルヴィスは早速手に持つ【誰でもわかる魔術師ランク講座・初級編】を開く。ちなみにこの本、初級編と名は付くものの中級編や上級編は存在しない。
目次からランク分けについて詳しく記載されているページを調べ、アルヴィスは早速目を通した。
・ランクは下位から順にF・E・D・C・B・A・Sとなっている。
・一般人、もしくは魔法に目覚めたてで魔術師と呼べない者は「ランク無し」またはFランクより下なので「Gランク」と呼ばれている。
・ランク昇格方法はランク戦後、指定クエストをクリアすることで昇格する。
・ランク戦は年に下位ランクから順に12・6・4・3・2・1度行われている。なおFとEランク戦は同じ12回、つまり毎月行われている。
・ランク戦はトーナメント戦で行われる。決勝戦までは1対1の試合。それが残り10名になるまで行い10名全員での決勝戦となる。SランクとAランク昇格戦の決勝戦のみ5名となる。
「なるほどねぇー……」
一通り読み終えたアルヴィスは深い溜め息を吐くと、後頭部を支える様に手を組み背凭れに盛大に凭れ掛かった。
木製のその椅子はギシギシと軋みながら絶妙なバランスでアルヴィスを支える。
「Sランクまで最短で1年……ね。たしかロキがDランク、ロベルトがCランクだっけ? Cランクのロベルトをアンヴィエッタ先生は天才扱いしてたからなぁー……そんな甘くはないわけか」
(街にあるギルドじゃあ俺は一般人扱いでろくに仕事も貰えなかったからなぁ……やっぱ早くランクを上げないとだよなぁ)
ギルドとは自由組合や仕事仲介所の総称だ。要は仕事を依頼したり請けたりする場所ということだ。
魔術師で仕事に就いていないものはこのギルドで稼ぐのが一般的だ。貴族ともなれば納税などで話は別となる。
「つーかまてよ? 俺はロキにも一応勝ったしロベルトとも互角だったはずだ。てことは結構いい線いけるんじゃないのか?」
アルヴィスはハッと閃いたとばかりに勢いよく姿勢を戻し話す。
(ランク戦はこの王都でもやっているはずだ! 今が4月後半だから5月でFランク、6月でEランクになれれば8月にあるDランクに間に合う! 9月にCランク戦、で最後は12月にあるBランク戦に出られる!)
アルヴィスは思考をフル回転させランク戦開催月と自分の現ランクからの最短昇格予定を計算する。
すっかり年内にはBランクになっているつもりのアルヴィスは、本を戻すと機嫌良く図書室を後にした。
途中数人の生徒とすれ違った際に服装や魔力、雰囲気を探る様に観察してみたが何も解らず、何人かの生徒には痴漢者を見るような目付きで睨まれたことはいうまでもない。
そもそもアルヴィスにはまだ――身体強化や魔法を発動させるために使っている魔力は別だが――魔力を測れるほどの経験が無いのだから当たり前なのだ。
目的地の図書室へと着いたアルヴィスは目当ての本を探す。カテゴリ別に整理されているので難無く見つけると、空いている席に腰を下ろした。
わざわざ図書室に来てまでも気になることとは――
「アンヴィエッタ先生め、俺をいつも馬鹿扱いしやがって。俺は知らないだけで馬鹿じゃねーっつの」
魔術師のランクについてだ。
アルヴィスは勉強嫌いだが、人に馬鹿呼ばわりされる方が耐えられない負けず嫌いな少々面倒臭い性格だ。
アルヴィスは早速手に持つ【誰でもわかる魔術師ランク講座・初級編】を開く。ちなみにこの本、初級編と名は付くものの中級編や上級編は存在しない。
目次からランク分けについて詳しく記載されているページを調べ、アルヴィスは早速目を通した。
・ランクは下位から順にF・E・D・C・B・A・Sとなっている。
・一般人、もしくは魔法に目覚めたてで魔術師と呼べない者は「ランク無し」またはFランクより下なので「Gランク」と呼ばれている。
・ランク昇格方法はランク戦後、指定クエストをクリアすることで昇格する。
・ランク戦は年に下位ランクから順に12・6・4・3・2・1度行われている。なおFとEランク戦は同じ12回、つまり毎月行われている。
・ランク戦はトーナメント戦で行われる。決勝戦までは1対1の試合。それが残り10名になるまで行い10名全員での決勝戦となる。SランクとAランク昇格戦の決勝戦のみ5名となる。
「なるほどねぇー……」
一通り読み終えたアルヴィスは深い溜め息を吐くと、後頭部を支える様に手を組み背凭れに盛大に凭れ掛かった。
木製のその椅子はギシギシと軋みながら絶妙なバランスでアルヴィスを支える。
「Sランクまで最短で1年……ね。たしかロキがDランク、ロベルトがCランクだっけ? Cランクのロベルトをアンヴィエッタ先生は天才扱いしてたからなぁー……そんな甘くはないわけか」
(街にあるギルドじゃあ俺は一般人扱いでろくに仕事も貰えなかったからなぁ……やっぱ早くランクを上げないとだよなぁ)
ギルドとは自由組合や仕事仲介所の総称だ。要は仕事を依頼したり請けたりする場所ということだ。
魔術師で仕事に就いていないものはこのギルドで稼ぐのが一般的だ。貴族ともなれば納税などで話は別となる。
「つーかまてよ? 俺はロキにも一応勝ったしロベルトとも互角だったはずだ。てことは結構いい線いけるんじゃないのか?」
アルヴィスはハッと閃いたとばかりに勢いよく姿勢を戻し話す。
(ランク戦はこの王都でもやっているはずだ! 今が4月後半だから5月でFランク、6月でEランクになれれば8月にあるDランクに間に合う! 9月にCランク戦、で最後は12月にあるBランク戦に出られる!)
アルヴィスは思考をフル回転させランク戦開催月と自分の現ランクからの最短昇格予定を計算する。
すっかり年内にはBランクになっているつもりのアルヴィスは、本を戻すと機嫌良く図書室を後にした。
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