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【51】冷たい男
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わたしは『溺愛』スキルについて、詳しく説明した。
「『溺愛』を認識したのは、占ってもらったのが始まりね」
ある日、わたしは『占術』スキルを持つという占師に視てもらった。そのとき初めて、わたしは自分がスキル所持者であることを知る。同時に、『溺愛』の効果も。
そしてその日から、わたしは人を心の底から信じることができなくなってしまった。わたしに優しくしてくれるのは『溺愛』のおかげだと知っているからだ。
そして告げる。
初めてロックと顔を合わせた日のことを。
凱旋パーティーで、わたしはロックと出会った。
どうしてこの人はわたしにそんな目を向けるのだろう。それがロックに対して抱いた最初の疑問であり、印象でもあった。
溺愛され、甘やかされ、何不自由なく生きてきた。
たとえそれが『溺愛』のおかげだとしても、私の中では日常になっていた。
だからこそ、気になった。
でも、そのときは別のことを思い付いたので、ロックのことは記憶の隅に押し込んだ。
冒険者になって、一人で生きていきたいと思ったのだ。
当然、両親には断られた。
それでも諦めたくなくて、わたしは夜の城下町に飛び出し、ギルドへと足を運んだ。
そして再び、ロックと出会った。
ロックを見付けた瞬間、わたしの中で燻っていた想いが瞬く間に大きくなるのを感じた。
だから声をかけた。と同時に、ロックがとても冷たい男だと思った。
冷たくされたのは初めてだ。
でもだからこそ、わたしはその日からロックに興味を抱くようになった。
数年後、『溺愛』の影響下にある第一王子のマルス様との婚約発表を控えた前夜、わたしは三度ロックと再会した。
これは、運命だと理解した。
このまま『溺愛』に流されるままの人生はごめんだ。
後悔なんてしたくない。
その日、わたしは生まれて初めて、自分を変えるために自らの意思で前に出る。そしてロックに声をかけるのだった。
「『溺愛』を認識したのは、占ってもらったのが始まりね」
ある日、わたしは『占術』スキルを持つという占師に視てもらった。そのとき初めて、わたしは自分がスキル所持者であることを知る。同時に、『溺愛』の効果も。
そしてその日から、わたしは人を心の底から信じることができなくなってしまった。わたしに優しくしてくれるのは『溺愛』のおかげだと知っているからだ。
そして告げる。
初めてロックと顔を合わせた日のことを。
凱旋パーティーで、わたしはロックと出会った。
どうしてこの人はわたしにそんな目を向けるのだろう。それがロックに対して抱いた最初の疑問であり、印象でもあった。
溺愛され、甘やかされ、何不自由なく生きてきた。
たとえそれが『溺愛』のおかげだとしても、私の中では日常になっていた。
だからこそ、気になった。
でも、そのときは別のことを思い付いたので、ロックのことは記憶の隅に押し込んだ。
冒険者になって、一人で生きていきたいと思ったのだ。
当然、両親には断られた。
それでも諦めたくなくて、わたしは夜の城下町に飛び出し、ギルドへと足を運んだ。
そして再び、ロックと出会った。
ロックを見付けた瞬間、わたしの中で燻っていた想いが瞬く間に大きくなるのを感じた。
だから声をかけた。と同時に、ロックがとても冷たい男だと思った。
冷たくされたのは初めてだ。
でもだからこそ、わたしはその日からロックに興味を抱くようになった。
数年後、『溺愛』の影響下にある第一王子のマルス様との婚約発表を控えた前夜、わたしは三度ロックと再会した。
これは、運命だと理解した。
このまま『溺愛』に流されるままの人生はごめんだ。
後悔なんてしたくない。
その日、わたしは生まれて初めて、自分を変えるために自らの意思で前に出る。そしてロックに声をかけるのだった。
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