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【106】
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翌朝、メニューを考えるのに少しだけ夜更かしをしたのが原因か、今日はちょっとだけ起きる時間が遅れてしまった。
寝ぼけ眼のナーナルは、隣のベッドを見る。エレンは既に起きているらしい。耳をすませば台所の方から料理する音が聞こえる。
「ふわぁ……おはよう、エレン」
「おはよう、ナーナル。朝食ならできてるぞ」
「うん。ありがとう」
朝食前の支度を済ませて居間に戻り、席に着く。
神に祈り、そしていただきますと言おうとした矢先、
「……こんな朝早くからお客さん?」
「見てくる」
玄関の呼び鈴が部屋に鳴る。
ナーナルはご飯を食べていてくれと言い残し、エレンが玄関へと向かった。
冷めてしまうほど長くはかからないだろうと考えたナーナルは、エレンが戻ってくるのを待つことにした。
「……」
「おつかれさま。お客さんは誰だったの?」
しばらくすると、エレンが居間へと戻ってくる。その表情は実に面倒くさそうに見えた。
「これを見れば分かる」
エレンがテーブルの上に置いたもの。それはローマリアの刻印が施された手紙である。
「? 誰からの手紙なの」
「デイルからだ。わざわざ遣いを寄越して何用かと思えば……」
ため息混じりの声を上げるエレンは、既に手紙の中に目を通していた。だからこそ、こんなにも面倒くさそうにしているのだ。
先ほど訪ねてきたのはデイルの命を受けた国兵で、この手紙をナーナルとエレンに手渡すのが任務だったらしい。
「わたしにも読ませて」
何が書かれてあるのか知りたくて、ナーナルが内容を確認してみる。
「至急、皇城に来てほしい……って書いてあるけれど」
「ああ、そうだな」
素知らぬ顔で朝食を取り始めるエレンに、ナーナルは目を向ける。
「無視したらダメよ、何か大事な用があるのかもしれないし」
「どうせ面倒ごとを押し付けられるだけだろう」
「そうだとしても、ね?」
「……はぁ、全くナーナルはお人よしだな」
何事かは定かではないが、困るようなことが起きたのかもしれない。
だとすれば、のんびりしている暇はない。
「そうと決まれば、早く食べて行きましょう」
「急ぎ過ぎて喉に詰まらせないように気を付けるんだぞ」
「子供じゃないのよ? そんなこと……うん、しないように注意するわね」
言われた傍からその状態に陥りそうになり、息を整える。
それから数分でご飯を食べ終えた二人は、身支度を済ませると、デイルの待つ皇城へと向かうのだった。
寝ぼけ眼のナーナルは、隣のベッドを見る。エレンは既に起きているらしい。耳をすませば台所の方から料理する音が聞こえる。
「ふわぁ……おはよう、エレン」
「おはよう、ナーナル。朝食ならできてるぞ」
「うん。ありがとう」
朝食前の支度を済ませて居間に戻り、席に着く。
神に祈り、そしていただきますと言おうとした矢先、
「……こんな朝早くからお客さん?」
「見てくる」
玄関の呼び鈴が部屋に鳴る。
ナーナルはご飯を食べていてくれと言い残し、エレンが玄関へと向かった。
冷めてしまうほど長くはかからないだろうと考えたナーナルは、エレンが戻ってくるのを待つことにした。
「……」
「おつかれさま。お客さんは誰だったの?」
しばらくすると、エレンが居間へと戻ってくる。その表情は実に面倒くさそうに見えた。
「これを見れば分かる」
エレンがテーブルの上に置いたもの。それはローマリアの刻印が施された手紙である。
「? 誰からの手紙なの」
「デイルからだ。わざわざ遣いを寄越して何用かと思えば……」
ため息混じりの声を上げるエレンは、既に手紙の中に目を通していた。だからこそ、こんなにも面倒くさそうにしているのだ。
先ほど訪ねてきたのはデイルの命を受けた国兵で、この手紙をナーナルとエレンに手渡すのが任務だったらしい。
「わたしにも読ませて」
何が書かれてあるのか知りたくて、ナーナルが内容を確認してみる。
「至急、皇城に来てほしい……って書いてあるけれど」
「ああ、そうだな」
素知らぬ顔で朝食を取り始めるエレンに、ナーナルは目を向ける。
「無視したらダメよ、何か大事な用があるのかもしれないし」
「どうせ面倒ごとを押し付けられるだけだろう」
「そうだとしても、ね?」
「……はぁ、全くナーナルはお人よしだな」
何事かは定かではないが、困るようなことが起きたのかもしれない。
だとすれば、のんびりしている暇はない。
「そうと決まれば、早く食べて行きましょう」
「急ぎ過ぎて喉に詰まらせないように気を付けるんだぞ」
「子供じゃないのよ? そんなこと……うん、しないように注意するわね」
言われた傍からその状態に陥りそうになり、息を整える。
それから数分でご飯を食べ終えた二人は、身支度を済ませると、デイルの待つ皇城へと向かうのだった。
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