僕と精霊〜A journey of heroes〜

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美しき街 ネイコプラグ

第15の旅 街は戦場になる

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 白夜達の目の前でカップルは激しくキスをし続けている。

「うげぇ気持ち悪ぅ!無視して行きましょうよ」
ローズは白夜の手を引っ張る

「僕らが気持ち悪いだって?」
「ダーリン!アイツら殺しちゃいましょ!」
その瞬間、ダーリンは目にも留まらぬスピードでローズを蹴り飛ばす

「キャア‼️」
「ローズ!」
白夜はローズをキャッチする

「何をするんですか!」
白夜は髪飾りを大鎌にする
「ダメじゃないかハニー、殺すなんて物騒な言葉は君に似合わない、でも安心してちゃんと始末してあげるから」
ダーリンは構えを取る

「はーい❤️ダーリン❤️」
ハニーはダーリンを見つめ続ける

「随分と舐められてるみたいだね、いくよグライド!」
「はい!マスター!」
レートとグライドの周りに風が吹く

「白夜!アイツら殺すわよ!絶対に!」
ローズの恐ろしい形相で叫ぶ
「ええ、私も許せないわ」
白夜は鎌に呪力を込める

愛の力ラバーズパワード!愛よ、僕に力を!」
ダーリンの筋肉が膨張する

 
 人気のない道

「よし今だ!」
ラートの指示に合わせてボノムとクラムがボンバラに襲いかかる

「死ねぇ!」
クラムは電気を纏った鋼鉄の爪でオーナーに飛びつく
「何!?」
ボンバラは奇襲に驚き、尻餅をつく

「オーナー!」
クラムの攻撃は突然飛んできたに弾かれる
「今のうちに!」
ボンバラは逃げていく

「なんだこれ?マズッ!」
クラムはをかじり捨てる
(クラムさん!得体の知れない物を食べちゃダメですよ!)
ツイスターは注意する

(なぁこれっておはじきじゃないか?アドロンの持ってた本に描いてたぞ)
(おはじきってあの昔遊びに使われるアレですよね)
「何だよソレ?」
クラムはおはじきを見つめている

「おいクラム!危ねぇ!」
ラートはクラムに声をかける
「うわっ!」
クラムに向かってベイゴマが飛んでくる

(危ない!)
スカルドは咄嗟にクラムの体を鋼鉄化させる
キンッ!キンッ!
クラムの鋼鉄の体にベイゴマがぶつかる

「イッデェ‼️なんだこれ!」
ベイゴマが当たった部分から血が流れる
(俺の鋼鉄が負けた!?)
スカルドは汗を流す
(スカルド、落ち着いてください大丈夫ですから)
ツイスターはスカルドの頭を撫でる

「イデデデ❗️どっから攻撃してやがる!クソ!」
クラムは落ちてるおはじきの臭いから相手の位置を探り、民家の屋根に跳ぶ

「オーナーは俺がやる!いくぞボノム!」
「へい!アイスフィールド‼️」
ボノムは地面を凍らせる

「よっしゃ!」
ラートが靴に魔力を込めるとスケート靴になる
「行きますぜ!ご主人!」
「おうよ!」
2人は氷の上を滑り、ボンバラを追いかける


 公園

 白夜達はダーリンと激しい戦いを繰り広げていた

「ハッ!ハッ!」
白夜は鎌を踊るように振り回す
「何コイツ!攻撃が効いてない!」
ローズは激しく乱撃を繰り出す
「無駄!僕らの愛の前に君達など敵ではない!」
ダーリンは白夜達の攻撃を体で受け止める

「じゃあこれでどうかな?」
レートとグライドは竜巻をダーリンに向かって飛ばす

「ぐお!?何だって!」
ダーリンは空へ打ち上げられる
「へっ!どんなに体が硬くても体重はそのままだろ!ぶっ飛べ!」
レートは風の力を強める

「ま、まずい!愛の力よ!グギャアア」
ダーリンは竜巻に飛ばされる
「ダーリン!今助けるね!愛の重さラバーズウェイト‼️」
「うぐっ!」
「ぐわぁ!」
「なによこれ!」
「どうなってる?」
周りの者達は地面に体を打ち付ける

「うわぁぁ!ハニー!」
ダーリンが空から落ちてくる
「ダーリン!今助けるわ!」
ハニーの背中から無数の黒い手が飛び出し、落下しているダーリンを救う

「アレは!鏡のヤツが使ってたやつじゃないの」
ローズは力を振り絞り立ち上がるが
「体が重い...」
再び倒れる

「ふふ、私の愛の重さラバーズウェイトは?体が重いでしょ?これが愛の重さよ」
白夜達は立ち上がる事ができない

「絶対許さない、この屈辱絶対許さない、殺す殺す殺す殺す」
ローズはブツブツ唱え始めると莫大な呪力が溢れ出してきた

「ローズ...!」
白夜とローズの精霊石が輝き出す
「グライド...!僕達も!」
レート達の精霊石も輝き出す

 4人の姿は一斉に変わる。
レートはおでこの左側から捻れた角が生えてくる。グライドの体は大きくなり、爪や牙も鋭くなる

「よし!これなら動けるぞ...!」
4人は立ち上がる

「私のダーリンへの愛はこんな物じゃないわよ‼️」
ハニーは重さをさらに追加する

「一気に決めるわよ」
白夜が右手をかざすと鎌が独りでに回り出す。回る鎌は満月のように輝き出す

 レートはグライドに乗り、天高く舞い上がる
「「鬼のオーガ...❗️」」
上空に巨大な渦が雲を巻き込んで発生する

 ローズはポケットから大量の釘を取り出す
「釘千本‼️」
釘は2人目掛けて投げられる

「ハニー‼️うぐぅ❗️」
ダーリンはハニーの前に立ち、釘を体で受け止める

「ダーリン‼️」
ハニーは黒い手でダーリンに刺さった釘を抜き取り止血をする

「無駄よ、その釘でできた傷はそうそう治るもんじゃないわよ、こんなふうにね」
ローズが呪力を込めるとダーリンの傷が広がり始める

「ちょっと!待って!ダーリンが死んじゃう!」
ハニーは焦り出す

「「ため息タイフーン‼️」」
レートとグライドは巨大な竜巻を放つ
呪鎌月斬フルムーンサイズ‼️」
白夜は回転をし続ける鎌を発射する

(このままじゃ死ぬ!でもダーリンと一緒にだったら良いかな...)
ハニーは涙を流しながらただ自分に向かって飛んでくる竜巻と鎌を見つめる

「君達を失うのは惜しいね」
凄まじいエネルギーの衝突が起きる

「やったのか?」
レートとグライドは上空から様子を見るがカップルの姿が無い
「マスター、とりあえず地上へ戻りましょう」
グライドは着陸すると2人は元の姿に戻る

「これで一件落着って感じかしら?」
ローズ達も元の姿に戻る
「私達の攻撃で跡形も無くなったとは考えられませんが」
白夜は鎌を髪飾りに戻す

「ジャン!急げ!」
パンプがジャン達を連れてやって来る
「パンプ!アンタら遅いわよ!」
ローズは髪を整えながら言う

「終わっちゃたのか!」
パンプは悔しがる
「ふん!私と白夜で楽勝よ!」
ローズは胸を張る

「レートさん達のいたからでしょ」
白夜はローズ抱え上げながら言う

「お、レート!元気してたか?」
ザルはレートの肩を叩く
「ザル君も元気だった?」
「ああ」
2人はハイタッチをする

「メイデンも元気そうですね」
「グライドも順調ですか?」
「なぁなぁ!オレも混ぜろよ!」
パンプはグライドの翼を掴む

「離してくださいパンプ!バランスが!」
グライドは地面に落ちる
「何やってるのだよ、お前ら...」
ジャンはパンプ達の方へ歩く

「フランさんは大丈夫でしたか?」
白夜はフランに声をかける
「は、はい、メイデン様に守っていただいたので」
フランは白夜の怪我を癒す

「ありがとうございます」
「そ、そんな!私にできることはこのぐらいしか」
フランは謙遜する

「何言ってるんですか、もっと自信を持たなくちゃダメですよ」
白夜はフランの頭を撫でる
「な、何をなさるんですか!白夜様!私ごときに」
白夜はフランを抱きしめる

「良いんです、あなたはもっと自信を持って伸び伸びと生きないと本当はオシャレをしてるはずの女の子なんですから」
白夜はフランの髪を整える

「あ、ありがとうございます」
フランは恥ずかしそうに顔を赤くする

「これも似合うんじゃないかしら」
ローズはポケットから髪飾りを取り出す

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