僕と精霊〜A journey of heroes〜

一般人

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旅人達の足跡

第69の旅 四聖封陣

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 魔獣を囲む結界は光に包まれていく
「何が起こってるんだ?」
クラムはふらつく足で立ち上がる

「コレは結界..!?まさかアイツら!」
イグニートはクラムを担いで移動をする
「お、おい!どうしたんだイグニート!」
「クラム貴様、いつも通りトラ男になってみろ」
イグニートは安全な所にクラムを運んで聞いてみる

「なんだよ、そんなの簡単...なっ!なれない、なんでだよ!なんでなれないんだ!」
クラムはいつも通りトラ男になろうとするが体に変化が起きない

「やはり、アイツら貴様らから力を全て...」
「なんでそんな事を!」
クラムはイグニートの手を掴む

「簡単な事だ、そうでもしないとヤツは再生と成長を繰り返して本当に倒せなくなってしまう」
イグニートは再びクラムを担いでフラン達の方へ向かう

「シュラララ❗️シュラ❗️」
魔獣は結界を壊そうと暴れ回る
「あなたは我々と共に消えてもらいます」
スザク達は力をさらに込めると結界が中の魔獣ごと縮小していく

「我らの命で貴様を封印する為ならば安い物だ」
「シュラ..」
結界はビー玉のくらいのサイズになってクラムの手元に落ちる

「コレは?ビー玉?」
クラムは虹色に輝く玉を覗くと中には小さな小さな魔獣が暴れ回っている

「クラム...それを貴様に託す」
体が透けているビャッコは最後の力を振り絞ってクラムの下へ
「ビャッコ、お前消えちゃうのかよ」
クラムは倒れそうなビャッコを支える

「聞いてくれクラム、その中にはあのバケモノが封じ込められている、貴様にはこの玉を守ってもらいたい」
ビャッコは今にも消えそうな体で立ち直す

「俺なんかにそんな物託したらうっかり壊すかもしんないぞ」
クラムは虹色に輝く玉をビャッコに返す
「我らの結界..うっかりで壊れるほどやわじゃない、それに...お前だからこそ託せるのだ」
ビャッコはクラムの手を押し返す

「すまない、貴様を最後まで見届ける事は出来なかった..他のヤツらはもう行っちまった..最後に貴様の顔を見せてくれ..」
ビャッコは顔を上げてクラムの顔を見る

「なんだその顔は..泣いてるのか?」
クラムはくしゃくしゃ顔で涙を流していた
「うるさい!泣くに決まってんだろ!お前のおかげで俺はいままで戦ってこれたんだ...寂しいだろ!」
泣いているクラムの肩にイグニートは手を乗せる

「クラム、我が主人は我と別れる前に言ってくれた、またなと...別れとは一時のもの我らが信じればまたきっと会えるのだよ」
イグニートの言葉を聞いたクラムは涙を拭く

「じゃあなビャッコ、また会おうぜ」
クラムはビャッコを抱きしめる
「ああ、そうなると良いな...」
クラムの腕の中からビャッコは光となって消え去る




 G-6709 龍神町 河川敷

「以上がグランドール様から伝えられた事です」
ウリエラは光の球をしまう
「あっちも問題は解決したみたいだな」
ジャンは成長したクラムの姿を見て安心する

「なぁ!この後はどうなったんだ?」
パンプはウリエラの近くに寄る
「それは..」

(ここからは私が)
ジャン達の頭の中に声が響き渡る
「グランドール様!?」
ウリエラとガブリラは跪く

(説明するよりも実際に聞いた方が早いでしょう、ではどうぞ)
ジャン達の目の前に光の扉が現れる

「なんだこの扉?」
ジャン達は警戒をしていると扉が開く
「おっ!開いた開いた!」
扉の向こう側からクラム達がやって来る

「クラム!」
「あれ?ジャン?それにみんなも居る...どういう事だ?」
クラムは周りを見る

「主人~‼️」
扉からイグニートも飛び出して来る
「イグニート!」
「イグニート!お前元気だったかー!」
パンプはイグニートに抱きつく

「兄上もお久しぶりです」
イグニートはパンプとジャンを抱え上げる
「うははは!高い高い!」
パンプははしゃぐ

「見たぞお前、すごい活躍だったな」
ジャンはイグニートの頭を撫でる
「ありがたきお言葉」

「クラム他のやつはどうした?」
ザルは光の扉を観察しながら聞く
「ニーナはまた1人で旅を始めて、フランはおっさんに俺の村まで送ってもらってる途中だから今は居ない」
クラムは元気そうに答える

「あれ?お前もタナコッコに帰らなかったのか?」
ジャンはイグニートの掌の上から聞く
「俺はイグニートと一緒に残りの研究員と薬を探してる、それでいいんだよな!」
クラムはそう言って空を見上げる

(ええ、そうですよ申し訳ございません、神は世界にあまり干渉できないものなので)
グランドールは申し訳なさそうに言う
「グランドール様!何故今までご不在だったのですか!」
ウリエラは天に祈りを捧げる

(申し訳ございません、少しゴタゴタがあったもので私はクラムさん達の世界を管理する事になり、その手続きで...)
「それは..お疲れ様です...」
ガブリラは一礼する

(私が不在の間に両世界に大きな動きがあったようですね、皆様、今回の件は本当に申し訳ございませんでした、お詫びとして皆様をG-6715へ送る前の時間まで戻してあげましょう、もちろん両世界の問題が解決した状態で)
「「「え!」」」
グランドールの言葉に一同は固まる





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