僕と精霊

一般人

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怒涛の入学編 4月8日〜4月18日

第4話 僕らへの試練

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「うわぁ!?」
眩い光の中から遂にジャンの精霊が現れた。

「コ、コイツが僕のパートナー?キツネ?   ウサギみたいだけど」
「違う、違う、カーバンクルだよ」
「えっ?」
「オレはカーバンクルのパンプ、お前と一緒にいる面白そう。お前なんていうんだ?」
「僕はジャン・バーン。よろしくパンプ」
「お前、ジャンっていうのか~。オレ、ジャンに会えて嬉しいぞ」
パンプはおでこの宝石を光らせながら、キャピキャピしている。
一同は呆気に取られて立ち尽くしていた。

「おい、ジャンお前、その髪の色は何だ?」
ザルが訊ねたときにジャンは自分の髪が赤くなっていることに気づいた。

「うわぁホントだ。これじゃ母さんに怒られちゃうよ」
「そこかよ」
「どうなってのコレ」
慌てるジャンにケンナリ先生は「安心してくれ」と話した

「髪の色が変化したのは、ジャン君の魔力が活性化しただけだよ、時間が経てば元に戻るよ。たまに居るんだよ君みたいに身体の一部が変化する子が」
「なーんだ、よかった」

「それでは、精霊契約を再開しましょう。」
ケンナリ先生は仕切り直した。

「次、リベラがやります」
リベラが前に出て、契約を始めた。
同じように精霊が出てくるかと思いきや、銅像から唸り声が鳴り響いた。
精霊は出てきてくれなかった。
落ち込んでるリベラをケンナリ先生は励ましたが、
「いいんです。リベラは悪い子だから」
と泣きそうな声で呟いた。

「そ、それじゃあ、わたくしの番ですわ」
白夜が前に出て、契約を始めた。
今度はちゃんと精霊が出た。
「ワタシは、ドールのローズ、貴女を守るわ。よろしくね」
「あら頼もしい。よろしくお願いしますわ」

「では、最後は私が」
ウリエラが前に出て、契約を始めた。
天使のような精霊が出てきた。しかし、双方ただ見つめ合っていた。
「よろしく」
ウリエラがお辞儀をすると
「ええ、よろしく」
と精霊の方もお辞儀した。

「全員の契約が終わったようなので教室に戻りましょう。」
一同、新たなパートナーと会話をしながら精霊の間から出ようとすると

「待て❗️」
部屋中に声が鳴り響いた。
「龍神様、何用でございますか」
ケンナリ先生が跪きながら訊ねた。

「紹介が遅れた、我は龍神である。お主らには見処がある、そこで、お主らに試練を与える。」
「試練と言いますと?」
「お主らには今から1人ずつパートナーと一緒に、別室で魔獣と戦ってもらう。」
「なっ!?龍神様いきなり、戦闘訓練は流石に危険では」
「安心しろ怪我をしても、死ななければケンナリが治してくれる」
「私がですか!?」
「不服か?」
「いえ、わたくしケンナリ一生懸命やらせていただきます。」

「そういう訳で皆さん、初めての戦闘訓練で怖いかもしれませんが怪我をしても私がバッチリ回復して差し上げますので、思い切りやってきてださい」

 いきなりの試練に皆、驚愕している。
「それでは行くぞ」
龍神様が雄叫びを上げると、皆バラバラに別室へ飛ばされた。

「何の騒ぎじゃ」
学園長が精霊の間までやってきた。
しかし、その場には龍神様とケンナリ先生しか居ない。
「学園長これは、あの...」
「グ、グラちゃん!?」
「何じゃ、龍神お前の仕業か」
「だ、だって、だってあの子達見処のあったんだもん」
龍神は少し駄々をこねていた。

「龍神様って、学園長の前だと威厳ないですよね」
「黙れケンナリ」
「すみません」

「まぁ龍神よ、お前が見込んだのであれば生徒達は大丈夫じゃろう。」

生徒達の試練が今始まる。
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