僕と精霊

怒涛の入学編 4月8日〜4月18日

第9話 僕の武器

　また新しい朝が来た。時計の鐘が鳴る。
「ジャン、朝になったぞ起きろ」
パンプがジャンの腹のをペチペチ叩いて起こす。
「う、うん、おはようパンプ」
ジャンは目を擦りながら、パンプと今に向かう。

「おはよう母さん」
「おはよう、ジャン、パンプちゃん。ご飯出来てるから、顔洗って食べちゃって」
「あれ、セバスは？」
「魔獣退治のバイトに行ってるわ」
セバスは時々、バイトに出てお金を稼いでいる。

ジャンとパンプは朝食を食べ終え、準備をする。
「…魔銃ヨシっと、パンプ行くよ」
「うん」

「それじゃあ行ってくるね」
「行ってくるぞ」
「はいはい、行ってらっしゃい。気をつけるのよ」
「「はーい」」
ジャンとパンプは家を出た。

「やっぱり、アミィの卵焼きは美味いなぁ」
「パンプはほんと、母さんの卵焼きが好きなんだな」
「だってフワフワで甘いんだもん」
「ハハハッ」
ジャンとパンプが会話をしていると

「あら、ごきげんよう。ジャンさん、パンプさん」
白夜が挨拶をする。彼女もジャン達と同じ通学路のようだ。
「あ、おはようございます、白夜さんにえっと」
「ローズよ、私達会話をするのは初めてね、そんなに緊張しなくて良いのよ、バーン」
ローズは白夜に抱かれながら喋った。

「ジャンで良いよ、ローズ」
「あら、そう」
「お前らも今から学園に行くのか？」
「当たり前でしょ❗️パンプ」
ローズは軽く怒鳴る

「そうだお前らもいつかジャンの家に来いよ、アミィの料理は美味いぞ」
「まぁ、大胆な精霊ですこと」
白夜は少し顔を赤くする。
「わぁ、ごめん白夜さん、パンプはまだ、赤ん坊なんだ。深い意味はないから」
ジャンは慌てて弁解をした。

「まぁ、いつか時間があったら行ってあげてもよろしくてよ」
「パンプ、アンタ白夜を誘ったんだから責任取りなさいよ」
「大丈夫だよ、アミィの料理美味しいから」
「話がどんどんややこしくなる」
ジャンが呆れていると学園に着いた。

「よーし、ジャン教室まで競争だ」
そう言うとパンプは勢いよく飛んで行った。
「待ってよ、パンプ。白夜さん、僕先に行ってるね」
「では、お互い授業を頑張りましょう」
「うん」
ジャンはダッシュでパンプを追いかける

パンプを追いかけるうちにジャンは教室に着いた。
「ハァハァ、速いよパンプ」
「エヘヘ、オレの勝ち」
「よう、朝から元気だなジャン」
「ハァハァ、ザル君、メイデンおはよう」
「おはようございます。ジャンさん」
朝っぱらから疲れているジャンを迎えるザルとメイデン

「ところでジャン、お前ちゃんと武器は持ってきたか？」
「うん、ほらコレ」
ジャンはザルに魔銃を見せる。
「何だコレ、初めて見る武器だな」
ザルは魔銃をじっくりと見る。
「良いでしょ、ザル君のはどんな武器？」
「俺の武器はコレさ」
ザルはジャンに両腕に付けた腕輪を見せた。

「それが武器なの？」
「まぁ、今はただの腕輪だけどな」
「もしかして、最近流行ってるマジックアクセサリー？」
「そうそう、入学する前にオーダーメイドで作ってもらったんだよ」
「カッコいいね」
ケンナリ先生が来たので、生徒達は席に着く

「みんな、今日は武器訓練をするぞ、武器は持って来たな」
生徒達は机に持ってきた武器を出す。
「よし、みんな持って来てるな。生徒達は会場の体育館へ、精霊達はこの教室に待機」

「えー‼️オレら待機なのつまんないよ」
パンプは頬を膨らませながら駄々をこねる。
「大丈夫ですよ、パンプ君。君達にはこの教室で特別授業を受けてもらいます」
「特別授業！面白そうだな」
パンプは機嫌を良くする。

「じゃあ、パンプ行ってくるね。授業、真面目に受けるんだよ」
「うん、ジャンも頑張ってね」
生徒達は体育館へ向かう。