僕と精霊

一般人

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青春忘却編 5月11日〜5月17日

第66話 恋は血を糧に成就する

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 怒り狂ったローズが召喚した骸骨の群れと戦うジャン達

「アンタらぶっ殺すわよ!」
ローズは地面に手を添えると骸骨が追加で現れる

「やばいぞジャン!この骨人間、倒してもすぐに復活するぞ!」
パンプは小さな拳で骸骨を殴りながら叫ぶ

「そうだね、でも燃やすともう復活してこ...うわっ!」
ジャンに不意打ちで棒を振り下ろす白夜

「これは厄介だな、二人を倒すわけにはいかないし、倒さなきゃ僕らがやられそうだし」
ジャンは骸骨を燃やしながら、白夜の攻撃を躱す

 ジャン達が白夜達の猛攻を耐え凌いでいると装置の電磁波が飛んできた

「あれ、私は...ってパンプ!危ない❗️」
ローズが手を振り払うと骸骨の群れは全て灰となり消え去った

「アブね~、ローズ!元に戻ったのか!」
パンプはローズの服を腕をブンブン振り回す
「ええ、よく分からないけど頭がスッキリしたわよ...ごめんね」
ローズは照れながら謝る

「ジャン!ローズが元に戻ったぞ!白夜もきっと!」
しかし、パンプとローズが見た白夜はもがき苦しんでいた

「白夜さん!」
「白夜❗️」
ジャン達はすぐに倒れた白夜の下へ走る

「ぐっ、う、うわぁぁ!」
白夜の頭の中に一気にジャンとパンプの記憶が駆け巡るが洗脳とリアとの記憶が邪魔をする。

「白夜!思い出してよ!目を覚ましてよ!私のことも忘れちゃったって言うの?」
ローズは涙を流しながら白夜の手を握り語りかける

 ローズの祈りは精霊石を輝かせる
「これは!ローズと白夜さんの精霊石が❗️」
ジャンとパンプはあまりの眩しさに腕で顔を覆う

「う、私、何をしてたの?」
白夜が目を覚ます
「白夜!良かった元に戻ってくれたのね!」
ローズは白夜に抱きつく

「白夜さん大丈夫?立てる?」
ジャンは白夜に手を差し伸べる
「はい、わたくしは大丈夫ですよジャンさん」
白夜は微笑みながら手を掴む

「やったぞジャン!白夜も元に戻ったぞ!」
「うん、本当に良かった...!」
ジャンは泣きそうな声で答える


 ジャン達の一連の動きを魔獣だらけの研究室でケンザキが監視している。
「う~ん、これは想定外だね~、でもこんな時のためにこのスイッチがあ~るんだよ~」
ケンザキは元隊長の魔獣に語りかけ、スイッチを押す


 白夜が着けている怪しい首輪から電流が流れる
「キャーー‼️」
白夜は全身に流れる電流に耐えきれず、再びもがき始める

「白夜❗️」
ローズは突然のことに体が動かなかったが、ジャンは咄嗟に白夜の首輪を掴む

「グギギギギギギギ❗️」
ジャンの体にも電流が流れる
「ジャン❗️危ないぞ!」
パンプが止めに入る

「くく来るななな、パパパンプププ‼️」
ジャンは力一杯首輪を引きちぎろうとする

「こここれのせいいいいだなぁぁぁぁ‼️」
首輪から棘が発射され、ジャンの胸や腹に刺さる

「ジャン❗️本当にやめろ死んじゃうよ‼️」
「うおぉぉぉぉぉぉ‼️‼️‼️‼️」
ジャンは首輪を引きちぎる

 電流は止まり、白夜は動けるようになったがジャンは血飛沫を飛ばしながら倒れる

「ジャン❗️バカ❗️死ぬな❗️」
パンプは緑色の宝石を作り始める

「....パ...ン..プ...」
ジャンの意識が消えかかる

「ジャンさん」
白夜はふらつく足取りでジャンの下へ行く
「あなたには何度も命を助けられた...わたくしにできることはこれぐらいしかないわ」
白夜はジャンの血を浴びながら、ジャンの唇にキスをする

「....は...は...」
ジャンは微笑みながら気を失う

「ヒーリング!ジュエル❗️」
パンプはジャンに特大の宝石を打ち込む
しかし、ジャンの傷は完全に治ったが意識が戻らない

「ジャン!起きろ!おい!」
パンプは焦る
「大丈夫、心臓は動いてるわ」
白夜がパンプを落ち着かせる

「本当か!」
「ええ、でも敵がいつ来るか分からないわ、ジャンさんを何処かに避難させましょう」
白夜が提案する

「それなら任せろ!ジュエルシールド‼️」
パンプはドーム状に宝石を張り巡らせた

「これでひとまずは安心ね」
白夜達は一時休戦をする
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