51才ゲイだって恋したい!

あらんすみし

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俺の話を聞け!

ぶっちゃけ俺はイケメンだ。
いや、正確にはイケオジというべきか?
俺、51才。
骨の髄までゲイ。
ポジションはバリウケ。
職業はお堅い仕事。詳しく言えないのは察してくれ。
173/67/16。引き締まっているとは言えないが、まだお腹が出ているわけでもなく、スタイルにはそれなりに自信がある。
顔は、若い頃からイケメンだと言われる。
少なくともブスと言われたことはない。
ちなみに肌には自信があって、よく、まるでメイクしているみたいに綺麗な肌だと褒められる。
性格は温厚だと思う。あまり感情を表に出すタイプではない。
こうして自己紹介してみると、あまり欠点が無いように思うのだが、なぜか今まで恋愛が長続きした試しが無い。
いつも1ヶ月か2ヶ月でお別れ、いちばん長くて5ヶ月しか付き合った事がない。
何がいけないのか、別れる時に男は誰も理由を言わないから、何が原因なのか、自分の何がいけなかったのか分からないから、次に繋げることもできない。
そう、恋愛が続かないことが俺の最大のコンプレックス。
今では笑いのネタとして使ってはいるが、正直、心を切り裂くような想いをしながら笑いを取るのは気が引ける。
いつか、運命の人に出逢えることを信じて今まで生きてきたけど、さすがにこの年齢になると出逢いも需要も減ってくる。
どんなに若く見られても、年齢を言った途端に相手が引くのが分かるのが辛い。
友だちの前では、年齢なんてただの数字だ、と強がってはみるものの、現実は残酷なもので、たかが数字、されど数字なのだ。
とかくゲイの世界では、見た目と年齢が重要視される。
ゲイの世界とは、そういうシビアな世界なのだ。
俺は、この先どうなっていくのだろうか?
このまま彼氏も出来ず、還暦を迎えて寂しい老後を送り、やがて孤独死するのだろうか?
子供の頃、誰でも夢がいっぱいだったと思う。
かく言う俺も、子供の頃は夢が溢れていた。
漫画家になりたい。ゲームを作る仕事をしたい。総理大臣になりたい。アイドルになりたい。
だけど、大人になるにつれ、それらの夢は叶わないことを思い知らされる。
才能が無いことをわからされ、能力が無いことを知り、自分が決して特別な存在では無いことを痛感する。
年を重ねるということは、諦めることの連続なのかもしれない。
もし、子供の頃の自分が、大人になった俺を見たら、きっとガッカリするだろうな。
夢が叶わなかったうえに、バリバリのゲイになっているなんて知ったら、何と思うだろうか?
そういえば、まだゲイに目覚める前は、自分は平凡に誰か女と付き合って、結婚して家庭を築き、老後は孫の成長を目を細めて愛でると信じていたな。
そんな夢さえ叶わなかった。
もう、俺に夢は無く、もはや生きている理由も意味さえも無い。
この先、何を糧に生きていけばいいのやら、俺には分からない。
でも、まだ完全には諦めたくはない。そうだ!還暦を迎えるまでに運命の相手を見つけよう!
それが俺の最後の望みであって、唯一の希望でもある。
この世に生を受けて、人生という名のパンドラの箱を開いて、箱の底に残った最後の希望が、運命の人に出会うという目標だった。
よし!せっかくこの世に生まれたのだから、最後の最後に唯一残された夢を叶えてみせよう!
こうして俺は、人生最後の大勝負に賭けることにしたのであった。
これは、そんな俺の旅の物語である。
果たして、この旅の先に待ち受ける出来事は何なのか?俺は無事にハッピーなエンディングを迎えることができるのか?
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