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韓流イケメン降臨
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「そうなんだー。それは残念だったね」
ジュンヤさんが、この間のナイトで痛めつけられた俺の心の声を聞いてくれた。
「やっぱり今のご時世、アプリが主流よね」
「でもママ、俺まだマチアプでリアル出来た事無いんですよね」
「それは何かあんたに問題があるんじゃないの?何が原因でリアル出来ないの?」
「なんか、やり取りが続かないんですよね。会話のネタが途中で尽きてしまって」
「そんなの簡単よ。マッチングできたら、今度ご飯食べに行きましょう、なんだったらやりましょう、でいいのよ。さっさと会う算段を取り付けるのが、いかにリアル出来るかの鉄則よ」
なるほど、ツカサママの言う事はもっともだ。これまでメッセージのやり取りを無駄に長引かせていたのは否定できない。
でも、会いましょうと送って断られたらと思うと、あと一歩が踏み出せない。
「ジュンヤさんはマチアプってやってますか?リアル、したことあります?」
「登録はしてるけど、最近はリアルした事ないなぁ。ごめんね、あまり参考になりそうなこと言えなくて」
「何にしろ、アプリくらい使いこなせるようにならないと、今どきはまともに出会いも見つからないわよ」
そうだよなぁ。でも、わかっていてもなかなか思うようにいかなくて。
翌朝、目が覚めるとスマホにマチアプから受信が表示されていた。
『RWNさんからいいねされました』
久しぶりのいいねだぁー!しかも、メッセージまで一緒に届いている!
喜び勇んで、早速届いたメッセージを開いてみると、そこには信じられないくらいのイケメンがこちらを見て微笑んでいた。
えぇ!?こんなイケメンが俺のことをいいねしてくれたの?
178/80/40のP18のしかもタチ。スペックもこれ以上無いくらい完璧だ。
『はじめまして』
一言だけ、メッセージが添えられていた。
『はじめまして。よろしくお願いします。』
と俺も返事を返してみた。
これまでなら最初から質問したりして、何とかやり取りを続けさせようとして失敗してきたので、今回は慎重に相手の出方を窺いながら進めよう。
『わたしは、ルワンと言います。韓国と日本のハーフです。今は仕事の都合で横浜に住んでいます』
なるほど、マチアプの世界もグローバルになってきたものだなぁ。韓国人って、日本の男と違って情熱的だって聞いたことあるけど、もしかしたら自分と合っているかもしれないなぁ。
『わたしはあまりこのアプリを見ないので、良かったらLIMEを教えてくれませんか』
そうなんだ。たしかに俺もそうかも。
そう言われて納得した俺は、ルワン君に自分のQRコードを送った。
すると、すぐにルワン君からLIMEが届いてきた。
『ありがとうございます。ところで、名前はなんて呼んだらいいですか?』
ん?ちゃんと平仮名で出してるのに、平仮名が読めないのか?まぁ、外人だからそういうこともあるのかな?じゃあ、アルファベットで教えておけばいいか。
『ありがとうございます。あなたは、どんな関係を望んでいますか?』
うーむ。そりゃあまぁ、普通に恋人募集だわな。
『それは素晴らしいですね。どうか神のご加護がありますように』
ん?宗教?キリスト教か?でも、外国人だから宗教は信仰していてもおかしくはないか。
こうして俺はルワン君と連絡を取り合う事になった。
他愛もないやり取りが続き、近いうちに都合が合えば食事に行こうと言う話になった。
まぁ、ここまではこれまでどおりかな。
そんな時、唐突にルワン君がスクショを送ってきた。株価のチャートか?折れ線グラフと何かのレートらしきスクショを送ってきた。
『今日はFXで5万円稼ぎました』
へぇ、すごいなぁ。投資か、普通に銀行に預けるだけじゃ増えないよな。俺も興味あったし、FXやってみようかな?
『FX、俺も興味あるんですよね』
『それではやってみますか?わたしが言うとおりにやれば大丈夫です』
『どうやればいいんですか?』
『まずは、わたしの教えるこのアプリで口座を開いて下さい』
ルワン君に教えてもらったアプリは、どうやら香港の会社のアプリのようだった。海外の証券会社って大丈夫なのかな?ネットで評判を調べてみよう。
ネットで調べたところ、特に悪評は無かった。逆に評価は上々で、信頼しても大丈夫そうだと俺は思った。
そして俺は、ルワン君に促されるままに口座を開設した。
『そうしたら、次はこの口座に急いで10万円を振り込んで下さい』
うわ、忙しいな。今日中に入金を確認できるようにするには、あと10分くらいしか時間が無い。
あれ?この口座、個人名の口座だな?この口座で合ってるのかな?
『もう振込しましたか?』
やばい、早く振込に行かないと間に合わない!
俺は財布を握りしめ、コンビニまで走った。
ジュンヤさんが、この間のナイトで痛めつけられた俺の心の声を聞いてくれた。
「やっぱり今のご時世、アプリが主流よね」
「でもママ、俺まだマチアプでリアル出来た事無いんですよね」
「それは何かあんたに問題があるんじゃないの?何が原因でリアル出来ないの?」
「なんか、やり取りが続かないんですよね。会話のネタが途中で尽きてしまって」
「そんなの簡単よ。マッチングできたら、今度ご飯食べに行きましょう、なんだったらやりましょう、でいいのよ。さっさと会う算段を取り付けるのが、いかにリアル出来るかの鉄則よ」
なるほど、ツカサママの言う事はもっともだ。これまでメッセージのやり取りを無駄に長引かせていたのは否定できない。
でも、会いましょうと送って断られたらと思うと、あと一歩が踏み出せない。
「ジュンヤさんはマチアプってやってますか?リアル、したことあります?」
「登録はしてるけど、最近はリアルした事ないなぁ。ごめんね、あまり参考になりそうなこと言えなくて」
「何にしろ、アプリくらい使いこなせるようにならないと、今どきはまともに出会いも見つからないわよ」
そうだよなぁ。でも、わかっていてもなかなか思うようにいかなくて。
翌朝、目が覚めるとスマホにマチアプから受信が表示されていた。
『RWNさんからいいねされました』
久しぶりのいいねだぁー!しかも、メッセージまで一緒に届いている!
喜び勇んで、早速届いたメッセージを開いてみると、そこには信じられないくらいのイケメンがこちらを見て微笑んでいた。
えぇ!?こんなイケメンが俺のことをいいねしてくれたの?
178/80/40のP18のしかもタチ。スペックもこれ以上無いくらい完璧だ。
『はじめまして』
一言だけ、メッセージが添えられていた。
『はじめまして。よろしくお願いします。』
と俺も返事を返してみた。
これまでなら最初から質問したりして、何とかやり取りを続けさせようとして失敗してきたので、今回は慎重に相手の出方を窺いながら進めよう。
『わたしは、ルワンと言います。韓国と日本のハーフです。今は仕事の都合で横浜に住んでいます』
なるほど、マチアプの世界もグローバルになってきたものだなぁ。韓国人って、日本の男と違って情熱的だって聞いたことあるけど、もしかしたら自分と合っているかもしれないなぁ。
『わたしはあまりこのアプリを見ないので、良かったらLIMEを教えてくれませんか』
そうなんだ。たしかに俺もそうかも。
そう言われて納得した俺は、ルワン君に自分のQRコードを送った。
すると、すぐにルワン君からLIMEが届いてきた。
『ありがとうございます。ところで、名前はなんて呼んだらいいですか?』
ん?ちゃんと平仮名で出してるのに、平仮名が読めないのか?まぁ、外人だからそういうこともあるのかな?じゃあ、アルファベットで教えておけばいいか。
『ありがとうございます。あなたは、どんな関係を望んでいますか?』
うーむ。そりゃあまぁ、普通に恋人募集だわな。
『それは素晴らしいですね。どうか神のご加護がありますように』
ん?宗教?キリスト教か?でも、外国人だから宗教は信仰していてもおかしくはないか。
こうして俺はルワン君と連絡を取り合う事になった。
他愛もないやり取りが続き、近いうちに都合が合えば食事に行こうと言う話になった。
まぁ、ここまではこれまでどおりかな。
そんな時、唐突にルワン君がスクショを送ってきた。株価のチャートか?折れ線グラフと何かのレートらしきスクショを送ってきた。
『今日はFXで5万円稼ぎました』
へぇ、すごいなぁ。投資か、普通に銀行に預けるだけじゃ増えないよな。俺も興味あったし、FXやってみようかな?
『FX、俺も興味あるんですよね』
『それではやってみますか?わたしが言うとおりにやれば大丈夫です』
『どうやればいいんですか?』
『まずは、わたしの教えるこのアプリで口座を開いて下さい』
ルワン君に教えてもらったアプリは、どうやら香港の会社のアプリのようだった。海外の証券会社って大丈夫なのかな?ネットで評判を調べてみよう。
ネットで調べたところ、特に悪評は無かった。逆に評価は上々で、信頼しても大丈夫そうだと俺は思った。
そして俺は、ルワン君に促されるままに口座を開設した。
『そうしたら、次はこの口座に急いで10万円を振り込んで下さい』
うわ、忙しいな。今日中に入金を確認できるようにするには、あと10分くらいしか時間が無い。
あれ?この口座、個人名の口座だな?この口座で合ってるのかな?
『もう振込しましたか?』
やばい、早く振込に行かないと間に合わない!
俺は財布を握りしめ、コンビニまで走った。
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