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Okutama 50
空は青く澄み渡り、陽射しが優しく語りかけてくる。
普段は日光から逃げる日々だけど、入念に日焼け対策はするものの、こうしてたまには陽射しに当たるのも悪くは無い。
深緑の香り漂う山道を、ゲイ50人を乗せた2台のマイクロバスは、一路奥多摩の温泉宿を目指して山路をのんびりと登って行くのであった。
どうして俺がゲイ49人と一緒にバスに揺られているかというと、かれこれ20年の付き合いとなる、たーくんという友だちに誘われたからでる。
そして、どうしてこうして50人ものゲイが集結したかというと、実はこの50人は全員ゲイのテニスサークルに所属しているためだった。そして、今日はこのテニスサークルの合宿なのであった。
かくいう俺もこのサークルのメンバーで、これまでも年に2回くらいは週末の活動に参加してきたのである。
まぁ、年にたったの2回程度の参加なので、この49人の中に顔見知りはそれほどいない。ほぼ、初対面か一言も言葉を交わしたことがない男たちばかりだ。
しかーし!それが俺の狙い。
もう説明する必要も無いかと思うが、こうして俺がさして熱心に参加している訳でも無いテニスサークルの合宿に参加しているのは、当然の事だが出逢いを見つけるためという、不純極まりない理由のためで、他意はない。
以前のねるとんイベントもそうだが、さすがにこれだけゲイが集まれば、中には1人か2人くらいはいい男もいるだろう。
そして、実はもうこの中に気になる男が3人いるのであった。
俺はターゲットをこの3人に絞って行動することとした。
新宿からバスに揺られて3時間。ゲイ50人を乗せたマイクロバスは、ようやく目的地の奥多摩の温泉宿に到着した。
それにしても、格安とは言え、よくもまぁここまで古びた温泉宿を見つけたものだ。
聞けばこの宿、合宿2週間前なのに、この連休に予約を取ることが出来たということで、いかに人気が無いかがうかがえるエピソードである。
しかし、サークルの主目的がテニス合宿ではあるので、合宿1ヶ月前にテニスコースのある宿を確保できたというのは、主催者としてはありがたかったというのは言うまでもない。
「それにしても、天気もいいし、絶好のテニス日和だね」
純粋にテニス目的のたーくんは、無邪気に喜んでいる。
一方、純粋に出逢い目的の俺はと言えば、ひたすら日焼けの心配をしていた。
「それでは、各自割り振られた部屋に行って、1時間後に準備してロビーに集合という事でお願いします!」
主催者でサークルのリーダー、ヤッチャンが号令をかけて、各々が割り当てられた部屋へと散って行った。
そして、何と俺はここで奇跡の体現者となるのであった。
部屋はそれぞれ5人部屋で、俺はたーくんと一緒の部屋にしてもらったのだが、なんと!同室が俺がバスの中で目をつけていた3人の男だったのだ。
いやもうこれってば奇跡でしょ?
たーくんは置いておいて、自分がいいなと思っていた男たちと同室になるなんて、普通に考えたらあり得ないシチュエーションでしょ?これってばもしかして運命?この3人の中に運命の相手がいること確定なのでは?俺は神様の存在を感じた。
お互いに初対面ということで、俺たちは自己紹介をすることにした。
たーくんの自己紹介は省かせてもらうが、1人目のイケメンは豪君。
昔、野球をやっていたというだけあって、がっしりとした体格をしている。短髪に浅黒い肌、スペックは183/88/46。
2人目は、知的でクールな印象の貴之君。
176/63/42と、スレンダーで清潔感漂う紳士といったところだ。
3人目は真矢君。少しポチャっとした体型が可愛らしい、3人の中ではいちばん若い、170/75/39のヤンチャ系イケメンだ。
人懐っこくて笑顔がかわいい。
ひととおり自己紹介も済んだところで、俺たちはテニスウェアに着替えて、荷物を持ってロビーに集合した。
ところが、山の天気は変わりやすいとは言うものの、さっきまでの晴天が嘘のように土砂降りの雷雨となってしまい、この日のテニスは中止となってしまった。
そして、代わりに娯楽室でテーブルテニス(卓球)大会が始まった。
部屋ごとにチームを組んで対戦するのだが、これでも中学時代は卓球部に幽霊部員として所属していた俺は、相手の自爆に助けられて連破していき、チームは優勝を逃したもののMVPに選出された。
これで3人の俺への印象も爆上がり間違い無し!
この好調を維持したまま、俺は夜の宴会に傾れ込む。
俺は、貴之君と真矢君とは席が離れてしまったものの、どうにか豪君の隣の席を確保することに成功した。
三兎を追うものは一兎をも得ず。まずは狙いを豪君に定めることにした。
その時だった。俺の前に座っていた、たーくんが豪君に一言。
「そういえば豪君の彼氏さんは元気?」
はい?
「元気だよ。今日も来る予定だったんだけど、家の都合で来れなくなっちゃって」
それでかー!急にキャンセルが出て俺に声がかかったのは、そういう理由かー!
「あっ、彼氏の写真見ます?もう4年も付き合ってるんですけど、まだラブラブなんですよ」
と、頼んでもないのに豪君は彼氏の写真を見せてきた。
もうそこからは酒が進むこと進むこと。俺は久しぶりに、いい具合に酒がまわりベロンベロンに酔っ払った。
そして、この後。俺は自分の人生史に新たな黒歴史を刻むことになる。
普段は日光から逃げる日々だけど、入念に日焼け対策はするものの、こうしてたまには陽射しに当たるのも悪くは無い。
深緑の香り漂う山道を、ゲイ50人を乗せた2台のマイクロバスは、一路奥多摩の温泉宿を目指して山路をのんびりと登って行くのであった。
どうして俺がゲイ49人と一緒にバスに揺られているかというと、かれこれ20年の付き合いとなる、たーくんという友だちに誘われたからでる。
そして、どうしてこうして50人ものゲイが集結したかというと、実はこの50人は全員ゲイのテニスサークルに所属しているためだった。そして、今日はこのテニスサークルの合宿なのであった。
かくいう俺もこのサークルのメンバーで、これまでも年に2回くらいは週末の活動に参加してきたのである。
まぁ、年にたったの2回程度の参加なので、この49人の中に顔見知りはそれほどいない。ほぼ、初対面か一言も言葉を交わしたことがない男たちばかりだ。
しかーし!それが俺の狙い。
もう説明する必要も無いかと思うが、こうして俺がさして熱心に参加している訳でも無いテニスサークルの合宿に参加しているのは、当然の事だが出逢いを見つけるためという、不純極まりない理由のためで、他意はない。
以前のねるとんイベントもそうだが、さすがにこれだけゲイが集まれば、中には1人か2人くらいはいい男もいるだろう。
そして、実はもうこの中に気になる男が3人いるのであった。
俺はターゲットをこの3人に絞って行動することとした。
新宿からバスに揺られて3時間。ゲイ50人を乗せたマイクロバスは、ようやく目的地の奥多摩の温泉宿に到着した。
それにしても、格安とは言え、よくもまぁここまで古びた温泉宿を見つけたものだ。
聞けばこの宿、合宿2週間前なのに、この連休に予約を取ることが出来たということで、いかに人気が無いかがうかがえるエピソードである。
しかし、サークルの主目的がテニス合宿ではあるので、合宿1ヶ月前にテニスコースのある宿を確保できたというのは、主催者としてはありがたかったというのは言うまでもない。
「それにしても、天気もいいし、絶好のテニス日和だね」
純粋にテニス目的のたーくんは、無邪気に喜んでいる。
一方、純粋に出逢い目的の俺はと言えば、ひたすら日焼けの心配をしていた。
「それでは、各自割り振られた部屋に行って、1時間後に準備してロビーに集合という事でお願いします!」
主催者でサークルのリーダー、ヤッチャンが号令をかけて、各々が割り当てられた部屋へと散って行った。
そして、何と俺はここで奇跡の体現者となるのであった。
部屋はそれぞれ5人部屋で、俺はたーくんと一緒の部屋にしてもらったのだが、なんと!同室が俺がバスの中で目をつけていた3人の男だったのだ。
いやもうこれってば奇跡でしょ?
たーくんは置いておいて、自分がいいなと思っていた男たちと同室になるなんて、普通に考えたらあり得ないシチュエーションでしょ?これってばもしかして運命?この3人の中に運命の相手がいること確定なのでは?俺は神様の存在を感じた。
お互いに初対面ということで、俺たちは自己紹介をすることにした。
たーくんの自己紹介は省かせてもらうが、1人目のイケメンは豪君。
昔、野球をやっていたというだけあって、がっしりとした体格をしている。短髪に浅黒い肌、スペックは183/88/46。
2人目は、知的でクールな印象の貴之君。
176/63/42と、スレンダーで清潔感漂う紳士といったところだ。
3人目は真矢君。少しポチャっとした体型が可愛らしい、3人の中ではいちばん若い、170/75/39のヤンチャ系イケメンだ。
人懐っこくて笑顔がかわいい。
ひととおり自己紹介も済んだところで、俺たちはテニスウェアに着替えて、荷物を持ってロビーに集合した。
ところが、山の天気は変わりやすいとは言うものの、さっきまでの晴天が嘘のように土砂降りの雷雨となってしまい、この日のテニスは中止となってしまった。
そして、代わりに娯楽室でテーブルテニス(卓球)大会が始まった。
部屋ごとにチームを組んで対戦するのだが、これでも中学時代は卓球部に幽霊部員として所属していた俺は、相手の自爆に助けられて連破していき、チームは優勝を逃したもののMVPに選出された。
これで3人の俺への印象も爆上がり間違い無し!
この好調を維持したまま、俺は夜の宴会に傾れ込む。
俺は、貴之君と真矢君とは席が離れてしまったものの、どうにか豪君の隣の席を確保することに成功した。
三兎を追うものは一兎をも得ず。まずは狙いを豪君に定めることにした。
その時だった。俺の前に座っていた、たーくんが豪君に一言。
「そういえば豪君の彼氏さんは元気?」
はい?
「元気だよ。今日も来る予定だったんだけど、家の都合で来れなくなっちゃって」
それでかー!急にキャンセルが出て俺に声がかかったのは、そういう理由かー!
「あっ、彼氏の写真見ます?もう4年も付き合ってるんですけど、まだラブラブなんですよ」
と、頼んでもないのに豪君は彼氏の写真を見せてきた。
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