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17話 暗き深淵の楽園
「光と闇は同じものなのです」
アンジェリクは天使の微笑みを浮かべて言った。
「シャミナード博士とトマ博士もおそらくご存知です」
「ば、馬鹿な……」
シャミナード博士とトマ博士は、アルカナ王国にたった二人しかいない光属性の魔法学士だ。
「そのようなこと、博士たちが知っていたなら報告があるはずだ」
「報告するわけないじゃないですか。闇属性だなんて知られたら、光属性よりさらに自由がなくなりますもん。二人とも黙っているんですよ」
「どうして闇属性は自由がなくなるのだ」
「人心を操る禁忌の魔法だからです」
「人心を操れるなら自由がなくなったりしないだろう。操れるのだから」
「たった一人、二人で、国を相手にするのは不可能です」
表情の抜け落ちた顔でアンジェリクは言った。
「シャミナード博士は魔法学士としてはシルバー級、トマ博士はカッパー級。魔力自体はそれほど強くありません。軍が出て来たら彼らは対抗できない。数人のアダマンタイト級の魔法学士に囲まれただけでも太刀打ちできないでしょう」
アンジェリクは金色の瞳に憐れむような光を浮かべた。
「シャミナード博士とトマ博士は、リオネル様が国王になられることを渇望なさっておられたでしょうね。同じ光と闇を持つ国王ならば、自分たちの身をきっと保証してくれるだろうと」
「私は火属性だ」
そう言ったリオネルに、アンジェリクはにっこりと微笑みを返した。
「リオネル様は火属性を持っていらっしゃるけれど、光と闇の属性も持っていらっしゃる。シャミナード博士がリオネル様に気前よく闇魔法について教えてくださっていたのは、リオネル様の隠れた属性をご存知だったからでしょう」
「たしかにシャミナード博士からは色々と教わったが。知ってもどうせ使えない魔法だからと、内緒で教えてくれていたのだ。博士は、私がその魔法を使えないと思っていた」
「博士はリオネル様に探りを入れていたのです。私の魔法、リオネル様にはあまり効かないんです。それこそが同属性の証。同属性であれば解ることです」
「……」
(……ここはまず恭順を示しておくか……)
リオネルは思考した。
あの巨大な魔力がアンジェリクのものであるならば、魔法学士としては凡才であるリオネルには太刀打ちができない。
真正面から逆らうことは不可能だ。
(迎合したと思わせ、隙をうかがうのだ)
(皆、無事のようだが……)
リオネルはアンジェリクと共に見晴らし台を後にすると、居館に戻った。
それとなく使用人たちの様子を観察する。
しかし使用人たちは特にダメージを受けた様子もなく働いている。
(あの恐ろしく巨大な漆黒の魔法は何だったのだ)
爆発するような闇魔法が行われる以前と、特に変わりのない世界の様子にリオネルは訝し気に眉をよせた。
(ともかく、闇魔法のことを急ぎ父上に知らせなければ)
ふつつかではあったがリオネルは王子だった男だ。
強力な闇魔法の使い手の出現は、国家の重大危機であることを直感し、国王に報告すべきと判断した。
「リオネル様、どうなさいました?」
アンジェリクが全てを見透かすような金色の目で、リオネルの顔を覗き込んだ。
「い、いや、何でもない。さて、夕食は何かな」
「この手紙を、大至急、父上に届けてくれ」
アンジェリクの目を盗み、事件について手紙をしたためたリオネルは、その手紙を国王に届けるよう侍従に命じた。
「それはかないませぬ」
侍従は微動だにせず、リオネルの命令を拒否した。
王宮で大勢の侍従に傅かれて育ったリオネルには、一瞬、何が起こったのか解らなかった。
リオネルにとって侍従とは、自分の命令に従って動く存在だ。
自由意志で拒否するなど有り得ない。
(……そういえば私は、今は男爵だったな)
自分の言い方が悪かったのかもしれないと思い当たり、リオネルは命令を言い直した。
「この手紙を、国王陛下にお届けせよ」
「それはかないませぬ」
「……?」
侍従の反応にリオネルが首を傾げていると、ノックもなく、いきなり部屋の扉が勢いよく開かれた。
「ア、アンジェリク……!」
扉を開け、アンジェリクが笑顔で部屋に入って来た。
リオネルは大いに動揺して目を泳がせた。
「リオネル様、外に知らせようとしても無駄です」
アンジェリクは天使の微笑みで言った。
「この城の者は私の命令には逆らいません。村の人たちもです。リオネル様は外へ出ることも、外と連絡をとることもできません。私がそう命令していますから」
「な、なんだって?!」
リオネルには思い当たる魔法があった。
「あの巨大な魔法は! 伝説の魔王が使ったという人心操作の魔法かっ!」
「そうです。魔王が存在したかどうかは解りませんが。人心操作とか、魅了とか、奴隷契約とか、色々な表現で文献に書かれている闇魔法です」
何か面白いことを話しているかのように、アンジェリクは楽し気にクスクスと笑いを零した。
「リオネル様はここで、私と二人で暮らすんです。誰にも邪魔させませんよ?」
「……母上やマリスも、操られていたのか……?」
リオネルとアンジェリクの結婚に積極的に協力した二人について、リオネルは闇魔法の可能性を疑った。
「そうです」
リオネルの疑惑を肯定すると、アンジェリクはその金色の瞳に暗い光を湛えた。
「……今まで、良いことなんて一つもなかった。王子に生まれたリオネル様には、私が今までどんな扱いを受けて来たかなんて想像もつかないでしょう」
アンジェリクは眉を歪め、吐き捨てるように、半ば独り言のように言った。
「嫌な人たちばかりだった。それなのにどうして、嫌な人たちが安全に暮らせるように、私が魔力を一生捧げて働くの? 理不尽だわ」
アンジェリクは顔を上げ、笑顔を取り戻すと、つかつかとリオネルに歩み寄りその手を取った。
表情を強張らせたまま、なすがままにされているリオネルの目を、アンジェリクは見据えた。
「だから私は自分のこの力を、全部自分のために使うって決めたんです。嫌な人たちに捧げるなんてごめんです。私は自分の力を、自分の幸せのためだけに使います。私はこのお城でリオネル様と二人で幸せになります。ずっと二人で、ずっと、ずっと、永遠に二人で、リオネル様とここで一緒に、私は幸せになるんです」
アンジェリクが凄惨に微笑んだ。
「ずっと二人きりで、ずっと、ずっとリオネル様と一緒に、ずっと、ずっと二人きりで、ずっと、ずっと、ずっと、永遠に幸せに、永遠に幸せに! ずっと、ずっと、永遠に、永遠に! 永遠に! 永遠に! 永遠に! 永遠に……!」
アンジェリクは天使の微笑みを浮かべて言った。
「シャミナード博士とトマ博士もおそらくご存知です」
「ば、馬鹿な……」
シャミナード博士とトマ博士は、アルカナ王国にたった二人しかいない光属性の魔法学士だ。
「そのようなこと、博士たちが知っていたなら報告があるはずだ」
「報告するわけないじゃないですか。闇属性だなんて知られたら、光属性よりさらに自由がなくなりますもん。二人とも黙っているんですよ」
「どうして闇属性は自由がなくなるのだ」
「人心を操る禁忌の魔法だからです」
「人心を操れるなら自由がなくなったりしないだろう。操れるのだから」
「たった一人、二人で、国を相手にするのは不可能です」
表情の抜け落ちた顔でアンジェリクは言った。
「シャミナード博士は魔法学士としてはシルバー級、トマ博士はカッパー級。魔力自体はそれほど強くありません。軍が出て来たら彼らは対抗できない。数人のアダマンタイト級の魔法学士に囲まれただけでも太刀打ちできないでしょう」
アンジェリクは金色の瞳に憐れむような光を浮かべた。
「シャミナード博士とトマ博士は、リオネル様が国王になられることを渇望なさっておられたでしょうね。同じ光と闇を持つ国王ならば、自分たちの身をきっと保証してくれるだろうと」
「私は火属性だ」
そう言ったリオネルに、アンジェリクはにっこりと微笑みを返した。
「リオネル様は火属性を持っていらっしゃるけれど、光と闇の属性も持っていらっしゃる。シャミナード博士がリオネル様に気前よく闇魔法について教えてくださっていたのは、リオネル様の隠れた属性をご存知だったからでしょう」
「たしかにシャミナード博士からは色々と教わったが。知ってもどうせ使えない魔法だからと、内緒で教えてくれていたのだ。博士は、私がその魔法を使えないと思っていた」
「博士はリオネル様に探りを入れていたのです。私の魔法、リオネル様にはあまり効かないんです。それこそが同属性の証。同属性であれば解ることです」
「……」
(……ここはまず恭順を示しておくか……)
リオネルは思考した。
あの巨大な魔力がアンジェリクのものであるならば、魔法学士としては凡才であるリオネルには太刀打ちができない。
真正面から逆らうことは不可能だ。
(迎合したと思わせ、隙をうかがうのだ)
(皆、無事のようだが……)
リオネルはアンジェリクと共に見晴らし台を後にすると、居館に戻った。
それとなく使用人たちの様子を観察する。
しかし使用人たちは特にダメージを受けた様子もなく働いている。
(あの恐ろしく巨大な漆黒の魔法は何だったのだ)
爆発するような闇魔法が行われる以前と、特に変わりのない世界の様子にリオネルは訝し気に眉をよせた。
(ともかく、闇魔法のことを急ぎ父上に知らせなければ)
ふつつかではあったがリオネルは王子だった男だ。
強力な闇魔法の使い手の出現は、国家の重大危機であることを直感し、国王に報告すべきと判断した。
「リオネル様、どうなさいました?」
アンジェリクが全てを見透かすような金色の目で、リオネルの顔を覗き込んだ。
「い、いや、何でもない。さて、夕食は何かな」
「この手紙を、大至急、父上に届けてくれ」
アンジェリクの目を盗み、事件について手紙をしたためたリオネルは、その手紙を国王に届けるよう侍従に命じた。
「それはかないませぬ」
侍従は微動だにせず、リオネルの命令を拒否した。
王宮で大勢の侍従に傅かれて育ったリオネルには、一瞬、何が起こったのか解らなかった。
リオネルにとって侍従とは、自分の命令に従って動く存在だ。
自由意志で拒否するなど有り得ない。
(……そういえば私は、今は男爵だったな)
自分の言い方が悪かったのかもしれないと思い当たり、リオネルは命令を言い直した。
「この手紙を、国王陛下にお届けせよ」
「それはかないませぬ」
「……?」
侍従の反応にリオネルが首を傾げていると、ノックもなく、いきなり部屋の扉が勢いよく開かれた。
「ア、アンジェリク……!」
扉を開け、アンジェリクが笑顔で部屋に入って来た。
リオネルは大いに動揺して目を泳がせた。
「リオネル様、外に知らせようとしても無駄です」
アンジェリクは天使の微笑みで言った。
「この城の者は私の命令には逆らいません。村の人たちもです。リオネル様は外へ出ることも、外と連絡をとることもできません。私がそう命令していますから」
「な、なんだって?!」
リオネルには思い当たる魔法があった。
「あの巨大な魔法は! 伝説の魔王が使ったという人心操作の魔法かっ!」
「そうです。魔王が存在したかどうかは解りませんが。人心操作とか、魅了とか、奴隷契約とか、色々な表現で文献に書かれている闇魔法です」
何か面白いことを話しているかのように、アンジェリクは楽し気にクスクスと笑いを零した。
「リオネル様はここで、私と二人で暮らすんです。誰にも邪魔させませんよ?」
「……母上やマリスも、操られていたのか……?」
リオネルとアンジェリクの結婚に積極的に協力した二人について、リオネルは闇魔法の可能性を疑った。
「そうです」
リオネルの疑惑を肯定すると、アンジェリクはその金色の瞳に暗い光を湛えた。
「……今まで、良いことなんて一つもなかった。王子に生まれたリオネル様には、私が今までどんな扱いを受けて来たかなんて想像もつかないでしょう」
アンジェリクは眉を歪め、吐き捨てるように、半ば独り言のように言った。
「嫌な人たちばかりだった。それなのにどうして、嫌な人たちが安全に暮らせるように、私が魔力を一生捧げて働くの? 理不尽だわ」
アンジェリクは顔を上げ、笑顔を取り戻すと、つかつかとリオネルに歩み寄りその手を取った。
表情を強張らせたまま、なすがままにされているリオネルの目を、アンジェリクは見据えた。
「だから私は自分のこの力を、全部自分のために使うって決めたんです。嫌な人たちに捧げるなんてごめんです。私は自分の力を、自分の幸せのためだけに使います。私はこのお城でリオネル様と二人で幸せになります。ずっと二人で、ずっと、ずっと、永遠に二人で、リオネル様とここで一緒に、私は幸せになるんです」
アンジェリクが凄惨に微笑んだ。
「ずっと二人きりで、ずっと、ずっとリオネル様と一緒に、ずっと、ずっと二人きりで、ずっと、ずっと、ずっと、永遠に幸せに、永遠に幸せに! ずっと、ずっと、永遠に、永遠に! 永遠に! 永遠に! 永遠に! 永遠に……!」
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