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04話 メロディス
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その日、王宮の魔法士たちが学園に来てメロディスさんを捕縛しました。
きっかけは、レオ殿下が呼んだ調査官でした。
かつてレオ殿下は私たち四人に「貴様らが結託してシラをきり通すなら、こちらにも考えがある」「楽しみに待っているがいい」と言い放ちましたが。
その「考え」というのが調査官に調査させることだったようです。
レオ殿下たちは、どういう屁理屈を言ったのかは解りませんが、王宮の調査官を借り出したのです。
宰相のご子息ロイド様の伝手をお使いになったのでしょうか。
レオ殿下は、調査官に王立魔法学園を調査させ、私たちがメロディスさんを虐めた証拠を押さえさせようとしたそうです。
ですが王立魔法学園に来た調査官は、すぐに数人の魔法士を連れて来て、そしてその魔法士たちがメロディスさんを捕縛しました。
メロディスさんが捕縛された理由など、詳しい事情は、私たちには知らされていません。
しかし……。
「メロディスさんは魅了魔法を使っていたのではないかしら」
「まさか……」
「でも、殿下たちの行動は異様だったから……」
魅了魔法というのは、人心を操る魔法です。
希少な魔法なので世間ではほとんど目にしないものです。
魔力持ちの子女が集まるこの魔法学園でも、魅了魔法を使える者はいない、はずです。
魔法学園の、魔法の属性や種類についての授業で、そういう魔法が存在するということは習っています。
魅了魔法は危険な魔法に分類され、危険な魔法の詳細は専門分野に進まなければ学ぶことができませんので、私たち学生には詳細は解りません。
しかし、魅了魔法だと言われれば、レオ殿下たちの行動には頷ける部分があります。
「メロディスさんが捕縛された理由が明らかにされないのは、魅了魔法だったからではないかしら。危険な魔法だからきっと秘密にされているのよ」
「レオ殿下や、ロイド様たちも、メロディスさんが捕縛されてからずっと欠席している……。魅了魔法の被害者だったせいなのかも」
「血統主義で魔力持ちを繋げている貴族と違って、突然変異の平民の魔力持ちは個性的だったりすると言うが……。もしや?」
様々な状況証拠から、魔法学園の生徒たちは推理しました。
メロディスさんの罪状が不明なこと。
メロディスさんに侍っていた、王太子レオ殿下、宰相のご子息ロイド様、公爵令息コーニエル様、騎士団長のご子息デヴィン様の四人も、メロディスさんが捕縛されて以来、学園を欠席していること。
メロディスさんに侍っていた彼らの、メロディスさんの言葉を至上としていた異様な行動。
それらの状況証拠から魅了魔法の存在が導き出され、学園の生徒たちはその話題で持ちきりになりました。
「メロディスさんも馬鹿よね。魅了魔法という希少な魔法を持っていたのだから、申告していれば魔法士の合格は間違いなかったのに。出世できたはずよ」
「メロディスさんほど高い魔力で、そのうえ希少な魔法を持っていたなら、平民でも貴族と結婚できたかもしれないのにね。男性を侍らすために魅了魔法を使うなんて、愚かだわ」
「やはり平民は魔法の使い方も価値も解っていないのでしょう」
希少な魔法を、ただ男性にチヤホヤされることだけに使ったメロディスさんを嘲笑する声が多くありました。
メロディスさんを蔑む声に比例して、愚かなメロディスさんの奴隷となっていたレオ殿下たちの評判も落ちることとなりました。
「魅了魔法って、術者より魔力が高い相手には効かないのよね?」
「精神系の魔法は、魔力の流れに干渉するから、魔力量が多ければ防御できるはず」
「アーヴィン様やゴドリー様は、メロディスさんに惑わされずレオ殿下に意見していたものね」
「レオ殿下たち、魔力が低かったのかしら」
「平民の奴隷だったものね」
きっかけは、レオ殿下が呼んだ調査官でした。
かつてレオ殿下は私たち四人に「貴様らが結託してシラをきり通すなら、こちらにも考えがある」「楽しみに待っているがいい」と言い放ちましたが。
その「考え」というのが調査官に調査させることだったようです。
レオ殿下たちは、どういう屁理屈を言ったのかは解りませんが、王宮の調査官を借り出したのです。
宰相のご子息ロイド様の伝手をお使いになったのでしょうか。
レオ殿下は、調査官に王立魔法学園を調査させ、私たちがメロディスさんを虐めた証拠を押さえさせようとしたそうです。
ですが王立魔法学園に来た調査官は、すぐに数人の魔法士を連れて来て、そしてその魔法士たちがメロディスさんを捕縛しました。
メロディスさんが捕縛された理由など、詳しい事情は、私たちには知らされていません。
しかし……。
「メロディスさんは魅了魔法を使っていたのではないかしら」
「まさか……」
「でも、殿下たちの行動は異様だったから……」
魅了魔法というのは、人心を操る魔法です。
希少な魔法なので世間ではほとんど目にしないものです。
魔力持ちの子女が集まるこの魔法学園でも、魅了魔法を使える者はいない、はずです。
魔法学園の、魔法の属性や種類についての授業で、そういう魔法が存在するということは習っています。
魅了魔法は危険な魔法に分類され、危険な魔法の詳細は専門分野に進まなければ学ぶことができませんので、私たち学生には詳細は解りません。
しかし、魅了魔法だと言われれば、レオ殿下たちの行動には頷ける部分があります。
「メロディスさんが捕縛された理由が明らかにされないのは、魅了魔法だったからではないかしら。危険な魔法だからきっと秘密にされているのよ」
「レオ殿下や、ロイド様たちも、メロディスさんが捕縛されてからずっと欠席している……。魅了魔法の被害者だったせいなのかも」
「血統主義で魔力持ちを繋げている貴族と違って、突然変異の平民の魔力持ちは個性的だったりすると言うが……。もしや?」
様々な状況証拠から、魔法学園の生徒たちは推理しました。
メロディスさんの罪状が不明なこと。
メロディスさんに侍っていた、王太子レオ殿下、宰相のご子息ロイド様、公爵令息コーニエル様、騎士団長のご子息デヴィン様の四人も、メロディスさんが捕縛されて以来、学園を欠席していること。
メロディスさんに侍っていた彼らの、メロディスさんの言葉を至上としていた異様な行動。
それらの状況証拠から魅了魔法の存在が導き出され、学園の生徒たちはその話題で持ちきりになりました。
「メロディスさんも馬鹿よね。魅了魔法という希少な魔法を持っていたのだから、申告していれば魔法士の合格は間違いなかったのに。出世できたはずよ」
「メロディスさんほど高い魔力で、そのうえ希少な魔法を持っていたなら、平民でも貴族と結婚できたかもしれないのにね。男性を侍らすために魅了魔法を使うなんて、愚かだわ」
「やはり平民は魔法の使い方も価値も解っていないのでしょう」
希少な魔法を、ただ男性にチヤホヤされることだけに使ったメロディスさんを嘲笑する声が多くありました。
メロディスさんを蔑む声に比例して、愚かなメロディスさんの奴隷となっていたレオ殿下たちの評判も落ちることとなりました。
「魅了魔法って、術者より魔力が高い相手には効かないのよね?」
「精神系の魔法は、魔力の流れに干渉するから、魔力量が多ければ防御できるはず」
「アーヴィン様やゴドリー様は、メロディスさんに惑わされずレオ殿下に意見していたものね」
「レオ殿下たち、魔力が低かったのかしら」
「平民の奴隷だったものね」
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