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絶望と希望
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空は晴天。四月が始まる頃。本当ならば今頃桜が満開で花見で人が賑わっていたはず。崩れるコンクリート錆びれた鉄筋。機械と人間が戦いでぶつかり合った爪跡が色濃く残る。
愛「ねえおじさん?おじさんは何のために軍隊に入ったの?」
シンヤ「ん?あぁ、おじさんは・・・っておじさんじゃねえっつの。んー特に理由は無いけど、なんとなく?かな。」
愛「なんとなくで、命をはるの?」
シンヤ「今はな。昔は戦争なんて起こらないって思ってたんだ。だって第三次世界大戦の終戦のおかげで世界が平和になったんだ。人は助け合うことが出来るんだよ。まさか人と機械が衝突すると思わないだろ?」
愛「ふーん」
シンヤ「なんか言ったか?」
愛「いやべつに。はぁ、損した気分。」
シンヤ「なんか言ったか?」
愛「なんにも~。」
シンヤ「まあ最初の頃はそんな風に思ってたよ。でも別に訓練に手を抜いた事はないし、俺は成績も良かったからな。この日本を守ろうって気持ちもある。」
愛「別にむきになんないでもいいじゃん。見た目はおっさんなのに中身はガキんちょ~。」
シンヤ「小学生。」
愛「うっざ!!」
周りの風景とは沿わない2人の会話が遠くまで響く。
愛「ねえおじさん。みんなどこ行ったの?」
シンヤ「さあな。きっと首都圏に向かってるんじゃないか?軍も首都を中心に部隊に撤退命令を出したみたいだしな。」
愛「じゃあおじさんも東京行くの?」
シンヤ「いや。機械共も東京へ行ってる。中心部は良いが周りじゃきっと戦いが続いてる。現状的にここまで復興へ来れてないって事はその中から外へ出てこれてないってことだ。今は行くのは危険だ。」
愛「頭良いんだねおじさん。」
シンヤ「お前人を見かけで判断してるだろ。まあ成績良かったからな。」
愛「さっき聞いたよー。」
そんな事を知らない人々は希望を求めて東京へ向かう。だがそんな真実を知らない人々のほとんどが辿り着く事なく息絶える。
愛「あっ。あれコンビニかな。」
シンヤ「本当だな。危険だからうかつに入るなよ。」
ひび割れて傾いてしまっているが、おそらくコンビニエンスストアだったであろう建物を発見した。途方も無く歩く人々の大半はこうして食糧難から逃れる。
コンビニを覗き込み叫んでみる。
シンヤ「おーい?誰かいるかー?」
すると奥から人影が見えた。腰の銃を取り出し相手に向け注意を促す。
シンヤ「おい止まれ!誰だ!」
「ま、待って!人だ、人間だよ。」
奥から出てきたのは若い男性だった。向けていた銃をおろし愛に安全を伝えて呼ぶ。
ケンショウ「俺はケンショウって言うんだ。奥村憲正。あんた軍の人かい?」
シンヤ「ああそうだ。俺はシンヤだよろしく。」
ケンショウ「じゃあ助けに?」
シンヤ「いや、あいにく俺のチームはやられた。俺も避難してここに。」
ケンショウ「そうか、残念だ。でも生きてる人間と会えて良かったよ!ここじゃ食べ物を探しに人が来る。」
シンヤ「だが人が集まりそうな場所にも機械が集まる。奴ら相当俺らを憎んでんだ。」
ケンショウ「あぁ、だけど。」
うつむく男。それに気づくシンヤ。
シンヤ「誰か待っているのか?」
ケンショウ「あぁ。そうなんだ。俺の親友なんだが、コンビニで食べ物でも漁ろうと思ってたらロボットに見つかっちまって、それでここで待ってろって引き連れてどっか行ってしまったんだ。」
シンヤ「勇敢な親友だな。」
ケンショウ「だから、何処へも行けない。命助けてもらったんだ。来るまで待ってる。」
シンヤ「そうか、1週間分ほど食べ物と飲み物貰っていく。あとタバコもな。」
愛が拾った大きめのリュックの中におもむろに缶詰やジュースを詰め込む。
愛「私重いの持てないから。」
シンヤ「大丈夫俺が持ってく。」
愛「さすが!力持ち~♪」
歩いた疲れも癒すためしばらく休憩。ここの場所や近辺の様子、地名など情報を男からきく。昼寝も済ませ、互いの話をした。時間はあっという間に経ちつけている腕時計も時刻は5時になろうとする。そろそろここを出ると伝えリュックの中に詰めるだけ詰めてもう出る準備をする。そこで男はシンヤを呼び止めた。
ケンショウ「あの、親友の名前“シュリ”って言うんだ。」
シンヤ「女みたいな名前だな。」
ケンショウ「シュリは女だ。」
シンヤ「・・・かっこいいやつだな。」
コンビニを出る2人。
シンヤ「見つけたら言っておくよ。お前が待ってるって。」
ケンショウ「よろしく頼む。」
シンヤ「お前も気をつけろよ。世話になった。」
愛「バイバイお兄さん。」
別れを告げ後を去る。そろそろ外も暗くなっていく。今日の安全に寝れる寝床を探さなくてはならない。危険がないか周りを確認し、廃墟となったホテルへ入る。
どうやら他にも利用しているものがいるらしく所々鍵がとられている。
シンヤ「これなら安心して寝れるな。なんせ鍵つきだからな。」
愛「うん」
2人は、102号室に入ったが、その瞬間
2人の耳に衝撃の音が聞こえた。
愛「ねえおじさん?おじさんは何のために軍隊に入ったの?」
シンヤ「ん?あぁ、おじさんは・・・っておじさんじゃねえっつの。んー特に理由は無いけど、なんとなく?かな。」
愛「なんとなくで、命をはるの?」
シンヤ「今はな。昔は戦争なんて起こらないって思ってたんだ。だって第三次世界大戦の終戦のおかげで世界が平和になったんだ。人は助け合うことが出来るんだよ。まさか人と機械が衝突すると思わないだろ?」
愛「ふーん」
シンヤ「なんか言ったか?」
愛「いやべつに。はぁ、損した気分。」
シンヤ「なんか言ったか?」
愛「なんにも~。」
シンヤ「まあ最初の頃はそんな風に思ってたよ。でも別に訓練に手を抜いた事はないし、俺は成績も良かったからな。この日本を守ろうって気持ちもある。」
愛「別にむきになんないでもいいじゃん。見た目はおっさんなのに中身はガキんちょ~。」
シンヤ「小学生。」
愛「うっざ!!」
周りの風景とは沿わない2人の会話が遠くまで響く。
愛「ねえおじさん。みんなどこ行ったの?」
シンヤ「さあな。きっと首都圏に向かってるんじゃないか?軍も首都を中心に部隊に撤退命令を出したみたいだしな。」
愛「じゃあおじさんも東京行くの?」
シンヤ「いや。機械共も東京へ行ってる。中心部は良いが周りじゃきっと戦いが続いてる。現状的にここまで復興へ来れてないって事はその中から外へ出てこれてないってことだ。今は行くのは危険だ。」
愛「頭良いんだねおじさん。」
シンヤ「お前人を見かけで判断してるだろ。まあ成績良かったからな。」
愛「さっき聞いたよー。」
そんな事を知らない人々は希望を求めて東京へ向かう。だがそんな真実を知らない人々のほとんどが辿り着く事なく息絶える。
愛「あっ。あれコンビニかな。」
シンヤ「本当だな。危険だからうかつに入るなよ。」
ひび割れて傾いてしまっているが、おそらくコンビニエンスストアだったであろう建物を発見した。途方も無く歩く人々の大半はこうして食糧難から逃れる。
コンビニを覗き込み叫んでみる。
シンヤ「おーい?誰かいるかー?」
すると奥から人影が見えた。腰の銃を取り出し相手に向け注意を促す。
シンヤ「おい止まれ!誰だ!」
「ま、待って!人だ、人間だよ。」
奥から出てきたのは若い男性だった。向けていた銃をおろし愛に安全を伝えて呼ぶ。
ケンショウ「俺はケンショウって言うんだ。奥村憲正。あんた軍の人かい?」
シンヤ「ああそうだ。俺はシンヤだよろしく。」
ケンショウ「じゃあ助けに?」
シンヤ「いや、あいにく俺のチームはやられた。俺も避難してここに。」
ケンショウ「そうか、残念だ。でも生きてる人間と会えて良かったよ!ここじゃ食べ物を探しに人が来る。」
シンヤ「だが人が集まりそうな場所にも機械が集まる。奴ら相当俺らを憎んでんだ。」
ケンショウ「あぁ、だけど。」
うつむく男。それに気づくシンヤ。
シンヤ「誰か待っているのか?」
ケンショウ「あぁ。そうなんだ。俺の親友なんだが、コンビニで食べ物でも漁ろうと思ってたらロボットに見つかっちまって、それでここで待ってろって引き連れてどっか行ってしまったんだ。」
シンヤ「勇敢な親友だな。」
ケンショウ「だから、何処へも行けない。命助けてもらったんだ。来るまで待ってる。」
シンヤ「そうか、1週間分ほど食べ物と飲み物貰っていく。あとタバコもな。」
愛が拾った大きめのリュックの中におもむろに缶詰やジュースを詰め込む。
愛「私重いの持てないから。」
シンヤ「大丈夫俺が持ってく。」
愛「さすが!力持ち~♪」
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