烙印

第一章 はじまり

僕らの世界のルール

ガンガンガンッ
『 さっさと起きやがれ家畜共！』

鉄の扉の叩く音と、汚い怒鳴り声から僕らの1日は始まる

『 ちっ……のろま共が…いち、にい、さん……』

起きたら整列、
そして全員生きてるかの確認作業
太った汚い下っ端の兵が酒臭い息を吐きながら僕等【奴隷】を数える

『 くたばった奴はいねぇみてぇだな…おら、さっさと歩け！！』

確認が終わると今度は【仕事】がはじまる
朝ごはん何てものはあったことがない
むしろ、この豚の気分で食べれない事のが多い

ジャラジャラと鎖に繋がれて、地獄の１日が始まる

パラメテア王国の端の端に僕らの居る【奴隷地区】と呼ばれるここ、エネラはある
エネラの治安は目も当てられないほど悪い
知らずに入れば奴隷商人に即刻捕まり競売にかけられる

パラメテアは、傍から見れば裕福な国なのだろう繁華街は、高級な商品が所せましと並び
また建っている建物も豪邸ばかりなのだから
夢のような国だなんて言われてるらしいが
そんな事を言うやつは大抵よその国の連中だ
パラメテアが他国に見せてる国は
ほんの一部、上層部の連中とそれに媚び売る準貴族達……現国王の見栄により
この国のは急成長をした…が…貧富の差も修復出来ないほど差がついてしまっている

富を得すぎた、貴族共が今の【奴隷制度】を作り上げ貴族に取り入ろうとする商売人達が増えに増えた結果が今のこのエネラとパラメテアの暗黙のルールとなった