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夢現
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僕はただ、息つく暇もないぐらいに次から次へと与えられる快楽を享受するだけの生きものに成り下がってしまったみたい。
僕の入口を翠の舌が埋め尽くしてる。奥へ奥へと誘おうとする中の動きに逆らわず、翠はじっくりと進んでいく。舌先で柔壁を押されると、指とは違った感覚に頭がおかしくなりそう。
「ああっ、……も、やだッ、」
「陽?」
何度目の絶頂を迎えたか、分からない。自分ばかり気持ちよくなっているのが翠に申し訳ない。すっかりキャパオーバーしている僕の涙ながらの必死の訴えにようやく翠は唇を離した。
「ごめん、やりすぎたね」
「ッ、……ばか」
「そうだね、陽のことになるとバカになっちゃうみたい」
ぽそりと呟いた言葉に怒るわけでもなく、翠は蕩けた笑顔でそれを認める。宥めるように頭を撫でられたら、どんなことをされても許す以外の選択肢はなさそうだ。
息を整えていれば、カチャカチャとベルトを外す音がして、いよいよだと期待に震える。もう、ずっと欲しかったんだ。早く、一思いに……。
「んッ、」
ぴとと翠の熱い雄芯が当てられて、馴染ませるように入口を擦られる。ひくつく後孔の中からはどろりと蜜が溢れ出した。
「……挿入れるよ」
「んぁッ、」
あんなにたくさん慣らされたというのに、それを上回るほど翠のモノは大きくて、少しの痛みを伴ってゆっくりと中を進んでいく。
「……やば」
「もう、……挿入った?」
やがて、動きを止めた翠にそう問いかければ、奥歯を噛み締めて必死に耐えていた翠が無理に口角を上げる。
「……まだ、半分」
「……ッ、うそ」
「見てごらん」
促されるがまま、視線を落とす。ずっぽりと僕の中に収まっているのは、確かにまだ半分だけ。長大な雄芯が自分にちゃんと挿入っているのを目で確認したら、実感が更に湧いてきて、きゅと中を締め付けた。その瞬間、翠が息を飲む。
「ッ、ごめん」
「ンン、……あぁッ」
余裕のない表情をした翠が謝罪の言葉を残して、僕の足を掴んでベッドに押し付ける。次の瞬間、翠が一気に僕の身体を貫いた。
ぶわりと広がる、翠の香り。
目の前に火花が散ったかのような、止まらない絶頂にびくびくと震えが止まらない。
奥の奥まで翠で満たされている。ずっとずっと、待ち望んでいた。ぎゅうと締め付けるそこは、喜んで歓迎している。再び視線を送れば、どくどくと脈打つ熱いものが自分の中に収まっているのを改めて確認できた。
――翠がここにいるんだ。
ひとつになれたことが嬉しくて、腹を撫でる。初めてが翠でよかった。そう、心から思う。
「んッ、あっ、」
「ッ、」
「……すいッ」
最奥を突かれる度、今までに感じたことのないほどの快感に襲われる。広い背中に爪を立てながら必死に名前を呼べば、僕の頬を翠が撫でた。
大きくて、優しくて、少し骨張った男らしい手。この手に触れられるのが好きだ。思わず擦り寄れば、慈愛に満ちた表情の翠が口付けを落とす。
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