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第二章 ジャルヌ教編
第26話 ジャルヌ教編5
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首の痛みに目を覚ますとそこは自室だった。
辺りを見回すがいつも通りの何ら変わらない物の少ない部屋、気絶して居た所為で前後の記憶が曖昧だった。
だが一つだけ確実に覚えている事があった。
「また……救えなかったのか」
目と鼻の先に子供達は居た……ヒーローになりたいとか英雄になりたい訳では無い、ただ純粋に助けたかった……先日の襲撃の時に守れなかった人の分まで今度はちゃんと守ると誓ったのに……こんなにも早く誓いをやることになるとは思っても居なかった。
思いたくも無かった。
アダムスは拳をグッと握りしめる、やり場の無い怒り、後悔……そのまま握って居た拳をベットに振り下ろすとフカフカとした白いベットの真ん中に拳サイズの穴が空いた。
こんな事をしても意味は無い……分かって居てもやらずには居られなかった。
その時玄関が開く音が聞こえた。
一枚の扉を隔てて向こう側の玄関に誰かが居る……一瞬敵が脳裏に浮かんだがよく考えると自分を気絶させたのはフィルディア、彼女の筈だった。
扉が開くと案の定フィルディアだった、だがその表情は暗いものだった。
彼女に話し掛けようと思うがアダムスは口を開くのを止める、今この状況で彼女と何の話をするのか……正直に言って彼女への怒りも多少ある、フィルディアが悪い訳では無いのは分かっているのだが……自分が未熟故に彼女への怒りがどうしても存在した。
暫く部屋の中には静寂が訪れる、時計の針が動く音、自分の心臓の鼓動……全てが鮮明に聞こえた。
自分の部屋なのだが気まずかった。
するとフィルディアはそっと紙袋に手を伸ばしながら口を開いた。
「私は正しい事をしたと思っています……私は見習い時代こう習いました、潜入任務に置いて自分に慣れ親しんだ場所では無い場所へ行く場合は最低でも敵の戦力の把握をして置くべきだと、あの状況では未知の場所で敵の戦力も未知……誰が見ても無謀です」
そう紙袋から野菜や何かの肉を取り出し勝手に台所で料理を始めようとするフィルディア、その言葉にアダムスは何も言わず俯いた。
確かに……冷静では無かった。
あの状況で地下に行き助けられる可能性は正直言って高くは無かった筈、今となってジャルヌ教は大規模な宗教、それにクリミナティも関与している、あの地下の子供を神父一人が管理しているとは思えない……少なくとも数人は居る、その内何人かは傭兵として雇われて居る可能性もある……あのまま行っていればやられたのは自分かも知れなかった。
だがそれが分かった今でも……まだ悔いは残っていた。
少女の悲痛な叫びが耳から離れない……今でも耳元で聞こえて居る様だった。
「団長には私が伝えてきました、突入は明朝の5時、あと2時間ですよ」
そう言って皿に何かを盛り付けて居るフィルディア、2時間……今はあの少女達が無事なのを祈る事しか出来なかった。
「出来ました!私特製のシチューです!」
そう言ってアダムスが座る机の前に皿を置くフィルディア、目の前に置かれた物を見てアダムスは思わず目を疑った。
「し、シチュー?」
「はい!」
元気にそう頷くフィルディア、だが目の前にある物はとてもシチューと呼べる代物では無かった。
シチュー独特のドロっとした白いスープでは無く水に少し白を足した様なスープ、それに野菜は一口で食べるにはあまりにも大きく、唯一まともと言えるのは肉位だった。
ふとフィルディアを見るが彼女はアダムスが食べるのを心待ちにして居るのか目を輝かせ待っていた。
この様子は初めて作ったのか……よっぽど自身があるのかの二択、どちらにせよせっかく作ってくれた物を食べないと言う選択肢は無かった。
「いた……だき、ます」
意を決してスプーンを握るとシチューをすくう、だがスープは浅いスプーンから溢れ出てあまりすくえず、野菜の方はデカデカとスプーンの上でこれでもかと存在感を放って居た。
何故こんな事になったのか……アダムスはシチュー擬きを見つめながらゆっくりと口に運ぶ、そして口を大きく開け野菜を口にすると口の中には洗って適当に切り鍋にぶち込んだだけの野菜本来の味が広がった。
正直野菜は好きだから苦ではない……だが問題は今になって絶妙に異臭を放ち始めたシチューだった。
何故時間経過で異臭を放つのか理解出来ないがアダムスは皿を両手で持つと口元まで持って行く、そして口を皿の淵に付けてグッとスープを口の中に流し込むと口の中に衝撃が走った。
例えようの無い味、生まれて20数年間味わった事の無い味だった。
正直に言ってまずい、衝撃的な程に不味かった。
「どうですか!どうですな か!」
いつにも無く元気なフィルディアがアダムスに詰め寄る様に問い掛ける、その問いにアダムスは苦笑いして頷いた。
「美味い……よ」
そう言って覚悟を決めると一心不乱にシチューの見た目をした何かを平らげる、そして次を入れられる前にベットに座るとお腹をさすった。
「いやー美味しかったです、満腹で満足ですよ」
そう言って笑う、だが心は正直死んでいた。
「良かったです、死んだ母に教わったんです!昔一度シェフの方が倒れて作ってくれたやつなんです、それ以降は何故か父はキッチンに母を立たせてくれませんでしたが」
そう言って不思議そうに疑問符を浮かべるフィルディア、彼女は味覚からイかれて居る様だった。
そしてそれは母親譲りと言うのがよく分かった。
ふと時計を見ると4時を指して居た。
「作戦まであと1時間ですね」
「そうですね……」
フィルディアの言葉にそう言ってアダムスは頷く、今はただ一刻も早く子供を助けたい、その思いだけだった。
アダムスは立ち上がり鎧に着替えボサボサだった頭をセットすると装備に抜かりが無いかを確認して早めに準備を済ませる、フィルディアはとっくの昔に終わって居る様子だった。
「アダムスさんは何故アルスセンテに入ったんですか?」
「アルスセンテに入った理由……?」
フィルディアの唐突な問い掛けにアダムスは首を傾げる、アルスセンテに入りたかった理由……それはずっと言って居るが国民や皇帝陛下をお守りする為だった。
「国や皇帝陛下、国民を守りたいからですね……」
フィルディアにそのままの事を伝えると感心して頷いて居た。
「見本の様な志しですね……私は正直アルスセンテを名乗らせて貰う資格も無いです」
「何故ですか?フィルディアさんは国民や兵士からも尊敬されて天才とまで呼ばれて居るのに、そんな事言ったら大して強くも無く国民を守る事が出来なかった俺の方こそ名乗る資格無いですよ」
表面では笑いながらも悔しさを堪えながら言った。
「私は小さい頃から英才教育を受け育ちました、戦闘時の対処法、潜入任務の仕方……正直この仕事が嫌でした、時には人を殺めなければ行けないアルスセンテと言う隊のメンバーであることが」
フィルディアの言葉にアダムスは黙って頷く、確かに人を殺めるのは嫌いだった。
あの剣が身を引き裂く感覚、今思い出しても気持ちの悪いものだった。
「私なんて家柄で入隊した様なもの、平民上がりのアダムスさんや団長と同じ扱いを受ける資格なんて無いんです」
「それは違うと思いますよ」
フィルディアの言葉にアダムスは我慢出来ず口を開いた。
「アルスセンテのメンバーになる条件は何ですか?」
「条件……ですか?」
アダムスの言葉にフィルディアは首を傾げた。
「アルスセンテは皇帝直属の部隊、入隊条件は人格、強さ、忠誠心……この全てを皇帝に認められなければ入隊出来ません、アルスセンテにフィルディアさんが居る以上、それは皇帝が力を認めたと言うこと、無論俺もです……だから名乗る資格が無いなんて言うのはやめましょう」
「そうですね……私どうかしてました、ありがとうございますアダムスさん、時間ですし行きましょう」
アダムスの言葉に何か感じるものがあったのか笑顔を見せるフィルディア、そして立ち上がると玄関の方へと向かった。
自分の言葉で彼女の何かを変えれたのならそれは嬉しいことだった……アダムスも後を追う様に立ち上がると扉の向こうにあるキッチンを見て膝をついた。
「このシチューどうしよう」
でかい鍋に山盛り作られたシチュー、それを見てアダムスは絶望した。
「まぁ……帰ったら寮の仲間に配ってやるか」
その言葉を残すとアダムスは部屋の明かりを消し部屋を出た。
寮を出て王宮に向かう、城門を潜り中庭を見るとかなりの数の兵士が隊列を組み待機して居た。
その前にはアルスセンテのメンバーが自分を除いて揃って居た。
「アダムス、みんな揃ってるぞ」
「す、すみません!」
団長の言葉にアダムスは駆け足で向かうと頭を下げる、まだ作戦開始の20分前、それにも関わらず皆が揃って居ると言う事はこの作戦が大きな作戦だと言う事を意味して居た。
「アダムスも揃った事だ、作戦を伝える、今回の作戦は端的に言うとジャルヌ教の教会を調査および制圧する事だ」
「ジル団長、その情報は確かなのですか?」
1人の兵士が手を挙げ質問する、その質問にジルは頷いた。
「確かだ、アダムスが潜入して掴んでくれた、その地下には子供が監禁されて居る、具体的な作戦内容は三箇所の教会に分かれ一気に調査する、そして怪しげな部屋を見つけ次第探索、必要に応じて戦闘を行え、ただし非武装の者は襲うな」
「了解しました!!」
王宮内には50は超える兵士達の大きな声が響き渡る、やっと作戦が始まる……一刻も早く子供を助けたかった。
皇帝も国民からの批判を買う可能性がある事から迂闊に手を出せなかったが今回の証拠でようやく調査の指示を出してくれた……もう隠れる必要は無かった。
「各隊、1人も欠ける事なく戻って来い!」
ジルは剣を掲げ叫ぶ、その声に兵士達も声を上げて剣を掲げた。
辺りを見回すがいつも通りの何ら変わらない物の少ない部屋、気絶して居た所為で前後の記憶が曖昧だった。
だが一つだけ確実に覚えている事があった。
「また……救えなかったのか」
目と鼻の先に子供達は居た……ヒーローになりたいとか英雄になりたい訳では無い、ただ純粋に助けたかった……先日の襲撃の時に守れなかった人の分まで今度はちゃんと守ると誓ったのに……こんなにも早く誓いをやることになるとは思っても居なかった。
思いたくも無かった。
アダムスは拳をグッと握りしめる、やり場の無い怒り、後悔……そのまま握って居た拳をベットに振り下ろすとフカフカとした白いベットの真ん中に拳サイズの穴が空いた。
こんな事をしても意味は無い……分かって居てもやらずには居られなかった。
その時玄関が開く音が聞こえた。
一枚の扉を隔てて向こう側の玄関に誰かが居る……一瞬敵が脳裏に浮かんだがよく考えると自分を気絶させたのはフィルディア、彼女の筈だった。
扉が開くと案の定フィルディアだった、だがその表情は暗いものだった。
彼女に話し掛けようと思うがアダムスは口を開くのを止める、今この状況で彼女と何の話をするのか……正直に言って彼女への怒りも多少ある、フィルディアが悪い訳では無いのは分かっているのだが……自分が未熟故に彼女への怒りがどうしても存在した。
暫く部屋の中には静寂が訪れる、時計の針が動く音、自分の心臓の鼓動……全てが鮮明に聞こえた。
自分の部屋なのだが気まずかった。
するとフィルディアはそっと紙袋に手を伸ばしながら口を開いた。
「私は正しい事をしたと思っています……私は見習い時代こう習いました、潜入任務に置いて自分に慣れ親しんだ場所では無い場所へ行く場合は最低でも敵の戦力の把握をして置くべきだと、あの状況では未知の場所で敵の戦力も未知……誰が見ても無謀です」
そう紙袋から野菜や何かの肉を取り出し勝手に台所で料理を始めようとするフィルディア、その言葉にアダムスは何も言わず俯いた。
確かに……冷静では無かった。
あの状況で地下に行き助けられる可能性は正直言って高くは無かった筈、今となってジャルヌ教は大規模な宗教、それにクリミナティも関与している、あの地下の子供を神父一人が管理しているとは思えない……少なくとも数人は居る、その内何人かは傭兵として雇われて居る可能性もある……あのまま行っていればやられたのは自分かも知れなかった。
だがそれが分かった今でも……まだ悔いは残っていた。
少女の悲痛な叫びが耳から離れない……今でも耳元で聞こえて居る様だった。
「団長には私が伝えてきました、突入は明朝の5時、あと2時間ですよ」
そう言って皿に何かを盛り付けて居るフィルディア、2時間……今はあの少女達が無事なのを祈る事しか出来なかった。
「出来ました!私特製のシチューです!」
そう言ってアダムスが座る机の前に皿を置くフィルディア、目の前に置かれた物を見てアダムスは思わず目を疑った。
「し、シチュー?」
「はい!」
元気にそう頷くフィルディア、だが目の前にある物はとてもシチューと呼べる代物では無かった。
シチュー独特のドロっとした白いスープでは無く水に少し白を足した様なスープ、それに野菜は一口で食べるにはあまりにも大きく、唯一まともと言えるのは肉位だった。
ふとフィルディアを見るが彼女はアダムスが食べるのを心待ちにして居るのか目を輝かせ待っていた。
この様子は初めて作ったのか……よっぽど自身があるのかの二択、どちらにせよせっかく作ってくれた物を食べないと言う選択肢は無かった。
「いた……だき、ます」
意を決してスプーンを握るとシチューをすくう、だがスープは浅いスプーンから溢れ出てあまりすくえず、野菜の方はデカデカとスプーンの上でこれでもかと存在感を放って居た。
何故こんな事になったのか……アダムスはシチュー擬きを見つめながらゆっくりと口に運ぶ、そして口を大きく開け野菜を口にすると口の中には洗って適当に切り鍋にぶち込んだだけの野菜本来の味が広がった。
正直野菜は好きだから苦ではない……だが問題は今になって絶妙に異臭を放ち始めたシチューだった。
何故時間経過で異臭を放つのか理解出来ないがアダムスは皿を両手で持つと口元まで持って行く、そして口を皿の淵に付けてグッとスープを口の中に流し込むと口の中に衝撃が走った。
例えようの無い味、生まれて20数年間味わった事の無い味だった。
正直に言ってまずい、衝撃的な程に不味かった。
「どうですか!どうですな か!」
いつにも無く元気なフィルディアがアダムスに詰め寄る様に問い掛ける、その問いにアダムスは苦笑いして頷いた。
「美味い……よ」
そう言って覚悟を決めると一心不乱にシチューの見た目をした何かを平らげる、そして次を入れられる前にベットに座るとお腹をさすった。
「いやー美味しかったです、満腹で満足ですよ」
そう言って笑う、だが心は正直死んでいた。
「良かったです、死んだ母に教わったんです!昔一度シェフの方が倒れて作ってくれたやつなんです、それ以降は何故か父はキッチンに母を立たせてくれませんでしたが」
そう言って不思議そうに疑問符を浮かべるフィルディア、彼女は味覚からイかれて居る様だった。
そしてそれは母親譲りと言うのがよく分かった。
ふと時計を見ると4時を指して居た。
「作戦まであと1時間ですね」
「そうですね……」
フィルディアの言葉にそう言ってアダムスは頷く、今はただ一刻も早く子供を助けたい、その思いだけだった。
アダムスは立ち上がり鎧に着替えボサボサだった頭をセットすると装備に抜かりが無いかを確認して早めに準備を済ませる、フィルディアはとっくの昔に終わって居る様子だった。
「アダムスさんは何故アルスセンテに入ったんですか?」
「アルスセンテに入った理由……?」
フィルディアの唐突な問い掛けにアダムスは首を傾げる、アルスセンテに入りたかった理由……それはずっと言って居るが国民や皇帝陛下をお守りする為だった。
「国や皇帝陛下、国民を守りたいからですね……」
フィルディアにそのままの事を伝えると感心して頷いて居た。
「見本の様な志しですね……私は正直アルスセンテを名乗らせて貰う資格も無いです」
「何故ですか?フィルディアさんは国民や兵士からも尊敬されて天才とまで呼ばれて居るのに、そんな事言ったら大して強くも無く国民を守る事が出来なかった俺の方こそ名乗る資格無いですよ」
表面では笑いながらも悔しさを堪えながら言った。
「私は小さい頃から英才教育を受け育ちました、戦闘時の対処法、潜入任務の仕方……正直この仕事が嫌でした、時には人を殺めなければ行けないアルスセンテと言う隊のメンバーであることが」
フィルディアの言葉にアダムスは黙って頷く、確かに人を殺めるのは嫌いだった。
あの剣が身を引き裂く感覚、今思い出しても気持ちの悪いものだった。
「私なんて家柄で入隊した様なもの、平民上がりのアダムスさんや団長と同じ扱いを受ける資格なんて無いんです」
「それは違うと思いますよ」
フィルディアの言葉にアダムスは我慢出来ず口を開いた。
「アルスセンテのメンバーになる条件は何ですか?」
「条件……ですか?」
アダムスの言葉にフィルディアは首を傾げた。
「アルスセンテは皇帝直属の部隊、入隊条件は人格、強さ、忠誠心……この全てを皇帝に認められなければ入隊出来ません、アルスセンテにフィルディアさんが居る以上、それは皇帝が力を認めたと言うこと、無論俺もです……だから名乗る資格が無いなんて言うのはやめましょう」
「そうですね……私どうかしてました、ありがとうございますアダムスさん、時間ですし行きましょう」
アダムスの言葉に何か感じるものがあったのか笑顔を見せるフィルディア、そして立ち上がると玄関の方へと向かった。
自分の言葉で彼女の何かを変えれたのならそれは嬉しいことだった……アダムスも後を追う様に立ち上がると扉の向こうにあるキッチンを見て膝をついた。
「このシチューどうしよう」
でかい鍋に山盛り作られたシチュー、それを見てアダムスは絶望した。
「まぁ……帰ったら寮の仲間に配ってやるか」
その言葉を残すとアダムスは部屋の明かりを消し部屋を出た。
寮を出て王宮に向かう、城門を潜り中庭を見るとかなりの数の兵士が隊列を組み待機して居た。
その前にはアルスセンテのメンバーが自分を除いて揃って居た。
「アダムス、みんな揃ってるぞ」
「す、すみません!」
団長の言葉にアダムスは駆け足で向かうと頭を下げる、まだ作戦開始の20分前、それにも関わらず皆が揃って居ると言う事はこの作戦が大きな作戦だと言う事を意味して居た。
「アダムスも揃った事だ、作戦を伝える、今回の作戦は端的に言うとジャルヌ教の教会を調査および制圧する事だ」
「ジル団長、その情報は確かなのですか?」
1人の兵士が手を挙げ質問する、その質問にジルは頷いた。
「確かだ、アダムスが潜入して掴んでくれた、その地下には子供が監禁されて居る、具体的な作戦内容は三箇所の教会に分かれ一気に調査する、そして怪しげな部屋を見つけ次第探索、必要に応じて戦闘を行え、ただし非武装の者は襲うな」
「了解しました!!」
王宮内には50は超える兵士達の大きな声が響き渡る、やっと作戦が始まる……一刻も早く子供を助けたかった。
皇帝も国民からの批判を買う可能性がある事から迂闊に手を出せなかったが今回の証拠でようやく調査の指示を出してくれた……もう隠れる必要は無かった。
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