49 / 73
第三章 クリミナティ調査編
第49話 4日前
しおりを挟む
「マリス様ー、いい加減任務だって自覚持って下さいよー」
「そのうちね」
荷下ろしのついでに隣人から貰った高級な白いフカフカのソファーに寝転がり本を山積みにして読み漁るマリスを見てランスロットはため息を吐く、結局昨日は荷下ろししてからマリス様のメンテや食事のオイル調達に追われて何の調査も出来なかった……マリス様と一緒に居られるのは嬉しいのだが仕事が出来ないのは少し厳しかった。
リビングを出て二階の自室に戻るとアウデラスから送られて来た資料に目を通す、クリミナティへ仕事を持って行くのは殆ど貴族、そしてその仕事内容は自身の汚職を洗い出そうとする邪魔な冒険者や対立する貴族の暗殺……まさに東セルナルドの地域はクリミナティとの繋がりを探すのに打って付けの場所だった。
幸いにも先日ラフォスから派閥勧誘を受け貴族に取り入る事は可能……だがどうせなら他の派閥に属して置きたい所だった。
理由はラフォスが正当な貴族派閥な事、国王と繋がっている以上他の貴族の様に金銭に汚かったり暗殺を依頼する事は無い、理由は国王からの支援金が出るから……となれば残りの二つ、グレルド派閥とイルフォード派閥のどちらかだった。
イルフォードは由緒正しき大貴族、恐らく東領土で一番の権力を持っているとの事、そして次にグレルド派閥、この派閥は正直紙にも情報があまり無く全貌は謎だった。
イルフォードは大貴族と言っても過去程ではない無い、何でも後継ぎに恵まれず養子を迎え様にもイルフォード婦人がそれを許さず終わりが近い貴族の様だった。
「はてさて……何処に属すのが正解なのか……アルセリス様ならどうするか」
紙を前に腕を組み考え込むランスロット、正直に言ってあまり頭は良くない、戦闘時は次の手などスラスラ出て来るのだがこう言う緻密に計画を立て潜入し調べると言った行為はしてこなかった故に苦手だった。
一先ずラフォスに情報を聞き出すか……そう思ったその時、ランスロットが自室として使っている隣の空き部屋から何か物音が聞こえて来た。
その音にランスロットは過敏に反応すると何も無かった所から剣を取り出す、そして構えるとゆっくり音を立てずに扉を開け部屋を出た。
(侵入者……?いや、俺たちの事を知っている人物は居ないはず)
ありとあらゆる可能性を考えるが侵入者の見当は付かない、そしてランスロットは扉を勢い良く開けるとそこには何とも言えないふてぶてしい猫が居た。
「ぶにっ」
変な声で鳴く猫に固まるランスロット、何処かで見たような気がした。
「何だこいつ……どっから来たんだ?」
部屋を見回すが荷物すら置いて居ない殺風景な部屋、唯一ある窓の鍵を確認するが鍵はかかっている、扉も自分が開けるまでは閉まって居た……この猫は一体何処から入り込んで来たのか謎だった。
「ぶぬぬっ!」
絶えず変な声で鳴く猫を一先ず持ち上げるとランスロットは1階に居るマリスの元へと持って行く、するも猫を見た瞬間マリスは昼過ぎの現在、ソファーから今日初めて降りた。
「もちょろけだ」
「ぶなっ」
マリスはそう言い嬉しそうに鳴く猫を持ち上げる、心なしかマリスも嬉しそうだった。
「もちょろけ……」
何処かで聞いた事のある名だった。
「マールが拾ってきた猫だよ」
そう言いほっぺたを突くマリス、その言葉にランスロットの頭の中で渦巻いて居た靄がやっと晴れた。
「あー!もちょろけ!そう言えばマール君が連れて帰って来てましたね!」
3、4ヶ月前王国にアルセリス様の紹介付きで新加入したのを思い出した、だが何故もちょろけがこのセルナルド王国に居るのか、謎が一つ解けたかと思えばそれよりも深い謎がまた現れた。
マールか誰かの空間魔法で来たのか……それにしても何故来たのか、ランスロットが様々な可能性を考えていたその時、玄関をノックする音が聞こえた。
「すみません」
聞き覚えのない男の声、ランスロットは剣を空間魔法の中に消すと少し小走りで玄関に向かう、殺気は感じられない……ただの訪問者の様だった。
「はーい」
その言葉と共に両開きの扉の片方を開ける、すると其処にはパーマの掛かった黒髪のすらっとした身長高めの男が立って居た。
「えーと、ランスロット殿の邸宅で?」
「えぇ……まぁ、何用で?」
突然の訪問に少し戸惑っているランスロットの言葉を聞き男は先程までの少し不安げな表情が明るくなった。
「良かった、私はイルフリード、単刀直入に言う、グレルド派閥の勧誘に来た」
「派閥勧誘……ですか」
イルフリードの言葉にランスロットの表情が変わる、イルフォードと似た様な名前で少し紛らわしいが彼はグレルドの使者の様……此処で断るのは勿体ない様な気がした。
「具体的には勧誘して私に何を?」
「この地域でかなり噂になってます、かの伝説となった騎士ランスロット殿と同じ名を持ち、凄まじい強さを誇ると」
イルフリードの言葉にランスロットはポカンとした表情になった。
誰がそんな事を……いや、恐らくラフォスなのだろうが何故名前が同じと言うだけでそう言う事になっているのか、バレず目立たずと言う目標がパーだった。
だがバレて居るものは仕方がない……強いという体で行くしか無かった。
「伝説程の強さでは無いですけどそれなりに自信はありますね」
「それなら話が早いです、現在ランスロット殿の引越しで大人しくなっていますがどの派閥も貴方を勧誘しようと必死です、その内戦争が巻き起こるかも知れません……我らがグレルド派閥に属するのであれば身の安全は保証します、勿論娘さんも」
そう言ってランスロットの背後を指差すイルフリード、それに振り向くと頭を半分出しのぞいて居るマリスの姿があった。
一体何をしているのか……理解不能だが悪い条件では無い、だがもう少し粘れそうだった。
「身の安全ですか……正直自分の身は自分で守れるのですがねー」
イルフリードの言葉に少し半笑いで答える、すると彼は少しムッとした表情をした。
「そうですかね、貴族だからと舐めて貰っては困りますよ……背後に何が潜んでるかも分からない内は」
「いやー、これは失礼しました、ですがどの派閥に属するかは少し考えさせて下さい」
イルフリードの少しトーンが低くなった言葉に明るく笑って返すランスロット、するとその言葉に呆れる様イルフリードは笑った。
「まぁ……気が向いたらグレルド邸にお越し下さい、これは地図です」
そう言いイルフリードは地図だけを手渡し帰って行く、彼の去る背中を眺めながらランスロットは小さくガッツポーズをした。
彼は『背後に何が潜んでいるか』と言った、つまりバックに何か強力な組織が居ると言う事……これは大きすぎる収穫だった。
「ランスロット、誰?」
頭を半分出して覗いていたマリスがリビングから出て来る、そして半開きの扉から外を見ると不思議そうに尋ねた。
「イルフリードと言う男らしいです、グレルド派閥の右腕的存在でしょう多分」
「ふーん……まぁ何でも良いけどお腹空いた」
無関心にそう告げると頭にもちょろけを乗せてリビングに戻って行く、その姿にランスロットはため息を吐いた。
もう少し関心を持ってくれても良いものだが……まぁ仕方無いのだろう。
「今オイル用意しますねー」
ランスロットはリビングにいるマリスに聞こえる様少し大きめの声でそう言うとオイルの保管してある二階へと上がって行った。
「そのうちね」
荷下ろしのついでに隣人から貰った高級な白いフカフカのソファーに寝転がり本を山積みにして読み漁るマリスを見てランスロットはため息を吐く、結局昨日は荷下ろししてからマリス様のメンテや食事のオイル調達に追われて何の調査も出来なかった……マリス様と一緒に居られるのは嬉しいのだが仕事が出来ないのは少し厳しかった。
リビングを出て二階の自室に戻るとアウデラスから送られて来た資料に目を通す、クリミナティへ仕事を持って行くのは殆ど貴族、そしてその仕事内容は自身の汚職を洗い出そうとする邪魔な冒険者や対立する貴族の暗殺……まさに東セルナルドの地域はクリミナティとの繋がりを探すのに打って付けの場所だった。
幸いにも先日ラフォスから派閥勧誘を受け貴族に取り入る事は可能……だがどうせなら他の派閥に属して置きたい所だった。
理由はラフォスが正当な貴族派閥な事、国王と繋がっている以上他の貴族の様に金銭に汚かったり暗殺を依頼する事は無い、理由は国王からの支援金が出るから……となれば残りの二つ、グレルド派閥とイルフォード派閥のどちらかだった。
イルフォードは由緒正しき大貴族、恐らく東領土で一番の権力を持っているとの事、そして次にグレルド派閥、この派閥は正直紙にも情報があまり無く全貌は謎だった。
イルフォードは大貴族と言っても過去程ではない無い、何でも後継ぎに恵まれず養子を迎え様にもイルフォード婦人がそれを許さず終わりが近い貴族の様だった。
「はてさて……何処に属すのが正解なのか……アルセリス様ならどうするか」
紙を前に腕を組み考え込むランスロット、正直に言ってあまり頭は良くない、戦闘時は次の手などスラスラ出て来るのだがこう言う緻密に計画を立て潜入し調べると言った行為はしてこなかった故に苦手だった。
一先ずラフォスに情報を聞き出すか……そう思ったその時、ランスロットが自室として使っている隣の空き部屋から何か物音が聞こえて来た。
その音にランスロットは過敏に反応すると何も無かった所から剣を取り出す、そして構えるとゆっくり音を立てずに扉を開け部屋を出た。
(侵入者……?いや、俺たちの事を知っている人物は居ないはず)
ありとあらゆる可能性を考えるが侵入者の見当は付かない、そしてランスロットは扉を勢い良く開けるとそこには何とも言えないふてぶてしい猫が居た。
「ぶにっ」
変な声で鳴く猫に固まるランスロット、何処かで見たような気がした。
「何だこいつ……どっから来たんだ?」
部屋を見回すが荷物すら置いて居ない殺風景な部屋、唯一ある窓の鍵を確認するが鍵はかかっている、扉も自分が開けるまでは閉まって居た……この猫は一体何処から入り込んで来たのか謎だった。
「ぶぬぬっ!」
絶えず変な声で鳴く猫を一先ず持ち上げるとランスロットは1階に居るマリスの元へと持って行く、するも猫を見た瞬間マリスは昼過ぎの現在、ソファーから今日初めて降りた。
「もちょろけだ」
「ぶなっ」
マリスはそう言い嬉しそうに鳴く猫を持ち上げる、心なしかマリスも嬉しそうだった。
「もちょろけ……」
何処かで聞いた事のある名だった。
「マールが拾ってきた猫だよ」
そう言いほっぺたを突くマリス、その言葉にランスロットの頭の中で渦巻いて居た靄がやっと晴れた。
「あー!もちょろけ!そう言えばマール君が連れて帰って来てましたね!」
3、4ヶ月前王国にアルセリス様の紹介付きで新加入したのを思い出した、だが何故もちょろけがこのセルナルド王国に居るのか、謎が一つ解けたかと思えばそれよりも深い謎がまた現れた。
マールか誰かの空間魔法で来たのか……それにしても何故来たのか、ランスロットが様々な可能性を考えていたその時、玄関をノックする音が聞こえた。
「すみません」
聞き覚えのない男の声、ランスロットは剣を空間魔法の中に消すと少し小走りで玄関に向かう、殺気は感じられない……ただの訪問者の様だった。
「はーい」
その言葉と共に両開きの扉の片方を開ける、すると其処にはパーマの掛かった黒髪のすらっとした身長高めの男が立って居た。
「えーと、ランスロット殿の邸宅で?」
「えぇ……まぁ、何用で?」
突然の訪問に少し戸惑っているランスロットの言葉を聞き男は先程までの少し不安げな表情が明るくなった。
「良かった、私はイルフリード、単刀直入に言う、グレルド派閥の勧誘に来た」
「派閥勧誘……ですか」
イルフリードの言葉にランスロットの表情が変わる、イルフォードと似た様な名前で少し紛らわしいが彼はグレルドの使者の様……此処で断るのは勿体ない様な気がした。
「具体的には勧誘して私に何を?」
「この地域でかなり噂になってます、かの伝説となった騎士ランスロット殿と同じ名を持ち、凄まじい強さを誇ると」
イルフリードの言葉にランスロットはポカンとした表情になった。
誰がそんな事を……いや、恐らくラフォスなのだろうが何故名前が同じと言うだけでそう言う事になっているのか、バレず目立たずと言う目標がパーだった。
だがバレて居るものは仕方がない……強いという体で行くしか無かった。
「伝説程の強さでは無いですけどそれなりに自信はありますね」
「それなら話が早いです、現在ランスロット殿の引越しで大人しくなっていますがどの派閥も貴方を勧誘しようと必死です、その内戦争が巻き起こるかも知れません……我らがグレルド派閥に属するのであれば身の安全は保証します、勿論娘さんも」
そう言ってランスロットの背後を指差すイルフリード、それに振り向くと頭を半分出しのぞいて居るマリスの姿があった。
一体何をしているのか……理解不能だが悪い条件では無い、だがもう少し粘れそうだった。
「身の安全ですか……正直自分の身は自分で守れるのですがねー」
イルフリードの言葉に少し半笑いで答える、すると彼は少しムッとした表情をした。
「そうですかね、貴族だからと舐めて貰っては困りますよ……背後に何が潜んでるかも分からない内は」
「いやー、これは失礼しました、ですがどの派閥に属するかは少し考えさせて下さい」
イルフリードの少しトーンが低くなった言葉に明るく笑って返すランスロット、するとその言葉に呆れる様イルフリードは笑った。
「まぁ……気が向いたらグレルド邸にお越し下さい、これは地図です」
そう言いイルフリードは地図だけを手渡し帰って行く、彼の去る背中を眺めながらランスロットは小さくガッツポーズをした。
彼は『背後に何が潜んでいるか』と言った、つまりバックに何か強力な組織が居ると言う事……これは大きすぎる収穫だった。
「ランスロット、誰?」
頭を半分出して覗いていたマリスがリビングから出て来る、そして半開きの扉から外を見ると不思議そうに尋ねた。
「イルフリードと言う男らしいです、グレルド派閥の右腕的存在でしょう多分」
「ふーん……まぁ何でも良いけどお腹空いた」
無関心にそう告げると頭にもちょろけを乗せてリビングに戻って行く、その姿にランスロットはため息を吐いた。
もう少し関心を持ってくれても良いものだが……まぁ仕方無いのだろう。
「今オイル用意しますねー」
ランスロットはリビングにいるマリスに聞こえる様少し大きめの声でそう言うとオイルの保管してある二階へと上がって行った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
社畜サラリーマン、異世界でパンと魔法の経営革命
遊鷹太
ファンタジー
過労死寸前の30代サラリーマン・佐藤健は、気づけば中世ヨーロッパ風の異世界に転生していた。与えられたのは「発酵魔法」という謎のスキルと、前世の経営知識。転生先は辺境の寒村ベルガルド――飢えと貧困にあえぐ、希望のない場所。「この世界にパンがない…だと?」健は決意する。美味しいパンで、人々を笑顔にしよう。ブラック企業で培った根性と、発酵魔法の可能性。そして何より、人を幸せにしたいという純粋な想い。小さなパン屋から始まった"食の革命"は、やがて王国を、大陸を、世界を変えていく――。笑いあり、涙あり、そして温かい人間ドラマ。仲間たちとの絆、恋の芽生え、強大な敵との戦い。パン一つで世界を救う、心温まる異世界経営ファンタジー。
ナイスミドルな国王に生まれ変わったことを利用してヒロインを成敗する
ぴぴみ
恋愛
少し前まで普通のアラサーOLだった莉乃。ある時目を覚ますとなんだか身体が重いことに気がついて…。声は低いバリトン。鏡に写るはナイスミドルなおじ様。
皆畏れるような眼差しで私を陛下と呼ぶ。
ヒロインが悪役令嬢からの被害を訴える。元女として前世の記憶持ちとしてこの状況違和感しかないのですが…。
なんとか成敗してみたい。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
企業再生のプロ、倒産寸前の貧乏伯爵に転生する
namisan
ファンタジー
数々の倒産寸前の企業を立て直してきた敏腕コンサルタントの男は、過労の末に命を落とし、異世界で目を覚ます。
転生先は、帝国北部の辺境にあるアインハルト伯爵家の若き当主、アレク。
しかし、そこは「帝国の重荷」と蔑まれる、借金まみれで領民が飢える極貧領地だった。
凍える屋敷、迫りくる借金取り、絶望する家臣たち。
詰みかけた状況の中で、アレクは独自のユニーク魔法【構造解析(アナライズ)】に目覚める。
それは、物体の構造のみならず、組織の欠陥や魔法術式の不備さえも見抜き、再構築(クラフト)するチート能力だった。
「問題ない。この程度の赤字、前世の案件に比べれば可愛いものだ」
前世の経営知識と規格外の魔法で、アレクは領地の大改革に乗り出す。
痩せた土地を改良し、特産品を生み出し、隣国の経済さえも掌握していくアレク。
そんな彼の手腕に惹かれ、集まってくるのは一癖も二癖もある高貴な美女たち。
これは、底辺から這い上がった若き伯爵が、最強の布陣で自領を帝国一の都市へと発展させ、栄華を極める物語。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる