26 / 29
2章 幸せ異世界生活
26話 脅威の香り
しおりを挟む
遂に始まる、オレは煌びやかな鎧を纏い、聖剣と言う大きな剣を地面に刺し待っていた。
その先には、オレを信じてくれてる兵士たちがいて、召喚されたみんながいる。
「この中の何人かは命を落とすだろう、しかしこれは必要な事なんだ」
自分に言い聞かせ、遠くに見える敵軍を睨みつけた。
あいつらがいなければ、オレは国王として普通に統治していたのに、あいつらが攻めて来たのがいけない。
「アマギが国王を暗殺してくれたのに、あいつらのせいでそれも無駄になったんだ、生かしてはおかないぞ」
地面に刺していた剣を抜き、オレは空に掲げ宣言しようとした。しかしその時、鼻を刺激した香りに魅了され、その方向に顔が勝手に動いたよ。
そこには、この世界ではありえない乗り物が見え、オレは信じられなかったよ。
「あれは、ワゴン車か」
まだ遠くに見えるが、それは確かに走っていて、こちらに向かってきていた。
まだ遠くなのにその香りは鼻に入り、オレの心がそれに誘われる。
「風に乗ってるんだろうが、ほんとにあれはそうなのか?」
信じられないが、段々と見えて来るそれの看板にその名が記されていて、オレはどうしても動く事が出来なかった。
ワゴンカレー屋と書かれていて、その車は、あろうことか戦場の真ん中に止まったんだ。
「こちらに来るんじゃないのかよ」
今開戦したら、敵とぶつかる場所がそこで、オレは宣言する事が出来なかった。
そんな時、ワゴン車が形を変え、お店の準備が始まった。
「ほんとに、ほんとにカレーが食べられるのか?」
信じられなかったが、香りは店が開かれた事で更に増して来て、オレたち召喚された者たちは、ノソノソと歩き出してしまった。
他の兵士が声を掛けるが、待機を良い渡してオレたちはその店に向かった、そして信じられない人物に出会ったぞ。
「あ、アマギ!?」
「いらっしゃい出光、先生もご無沙汰ね」
「ご無沙汰じゃないぞ、どうしてこんな所でこんな事してる」
何が何だか分からないが、他の奴らは既にカレーを受け取り、涙を流して食べていた。
そんなに美味しいのか、それとも向こうの事を思い出しているのか、もう戦える状態じゃないのは分かったぞ。
「もしかして、オレたちを止めに来たのかアマギ」
「そうね・・・でもその前に食べなさい、美味しいわよ」
アマギから皿を受け取り、オレはゴクリと唾を飲んだ。
カレーが大好きと言う訳じゃないが、オレは手を止める事が出来ず、スプーンで一口食べたんだ。
「う、美味い!?」
「そうでしょ、それはねアタシの大好きな人が作った、この世で最高のカレーよ」
食べる勢いを止められず、俺は最後まで食べ終えてしまい、先生も隣で安心した表情を見せた。
オレの目から、みんなと同じ様に涙が流れ、戻って来れたと感じたよ。
「聞かせてくれアマギ、どうしてここに来た」
「止めに来たって言ったでしょ出光」
アマギはそう言って、車の奥でライスを皿に乗せてる男に視線を向けた。
そいつは、オレの大嫌いな男で、こちらに来てなくて安心していた奴だった。
「どうして多々良がここにいるんだ!」
「彼が助けに来たのよ出光、いい加減理解しなさい」
「何をだよアマギ、教室にいるのかいないのか分からない、陰険なアイツに何が出来る」
アイツは影が薄くて、教室にいるかも分からないのが普通で、それなのに名前だけは誰もが知ってるんだ。
そして一番ムカつくのは、いつの間にかアイツに助けられている事だった。
「今現在、戦争を止めてるでしょ」
「オレのプライドを傷つけたあいつがそうしたいなら、オレは今すぐにでも宣言するぞ」
「出来るモノならしてみれば良いわ・・・だけどね、まずはマサヨシの話を聞いてあげて」
アマギの頼みだから、それ以外の意味も意思もないが、オレは車の前まで向かった。
誰もが泣いてカレーを食べる中、オレはアイツを睨み威嚇したよ。
「そんなに睨まないでよ出光君」
「ふんっ!話があるならサッサとしろ、オレは戦争を始めないといけなんだぞ」
「戦う理由がないでしょ?」
こいつは知らないんだと、オレは城で聞いた報告書を思い出し、こいつに話した。
街が襲われ住民は奴隷にされた、これで黙ってられるわけがない。
「まぁ、お前ならコソコソしてるだろうけどな」
「その街に行ったことあるの?」
「それはないが、報告に間違いはないだろう」
「じゃあ、襲撃して来た国の事は調べたの?」
調べたに決まっているが、襲撃してきたのは事実だ。
しかし、報告された事が間違いだとこいつは引かなかった。
「それなら、お前はオレの敵だ」
「そんな考えだから戦争を始めちゃうんだよ出光君、今どうして戦いが始まらないと思ってるのさ」
陣を組み、にらみ合いをしてしばらく経つが、オレが宣言しないからだと言ってやったぞ。
しかし、多々良は敵が攻めてこない理由になってないと言って来たぞ。
「確かにね、宣言は君がするかもしれないけど、それは相手も同じだよ」
「じゃあ何か?お前は向こうが攻める気がないと言いたいのか」
「うん、だってその街は健在で襲われてないからね、手を出さなければ始まる事はない」
言い切る多々良は、オレが見た中で一番自信を持ってる感じだ。
学校で数回しか見た事のない多々良は、いつもビクビクしててイラっとさせて来たんだ。
「お前変わったか?」
「そう見えるだけで、僕は変わってないよ」
「どうでも良いが本題に入れ、殺すぞ」
剣を多々良に向けてビビらせようとしたが、表情を変えないから更にイラっとした。
喉に突き付けてるのに、表情を変えないからゾッとしたぞ。
「お前、ほんとにあの多々良か?」
「そんな事はどうでも良いんだよ出光君、こんな戦いは止めるんだ」
「何を言い出すかと思えば、お前の指図は受けない」
「じゃあ、カレーはもう食べれない」
そこに焦点を置いて来るかと、みんなが一斉に注目して来た。
食べるのをやめただけでなく、それは困ると言った顔だ。
「これが狙いか多々良」
「そうだね、戦争をしないと誓うなら、僕は君たちが食べたくても食べれなかった料理を提供する」
「食べ物で釣るとか、卑怯だな多々良」
「そう思ってくれても良いけど、みんなはかなり引かれてるみたいだよ」
アマギと一緒にいる先生までもが、止めようって顔をして来た。
オレを孤立させる良い作戦だが、オレは国王として引くわけにはいかない。
「この戦いは、既に始まってるんだよ」
「それを止める事が出来るのは君なんだ、軍を撤退させてよ」
「くどいぞっ!」
「じゃあ、君は負けて大変な事になるけど、それで良いのかな?」
みんながオレよりもこいつに付くという事は分かっていたが、オレは頭を縦には振らない。
それを見て、多々良は暗い顔をしてきて、いつもの顔だなっと笑ってやったよ。
「その顔だよ多々良、お前にはそれが似合う」
「やっぱりそうなんだね出光君、とても残念だよ、君は一人になってしまった」
「元から頼んでない、ここにいる奴らは先生も含め、生きる為にオレについていただけだ」
いなくなってせいせいしたと言ってやったが、その言葉は召喚された奴らだけの話じゃなかった。
多々良は、国の兵士たちにも手を付けていて、オレがこの場で宣言をしても動かないと言って来たよ。
「ブラフだっ!そんな事あるわけねぇ」
「剣を掲げて宣言して見れば良いよ、もう誰も動かない」
「言われなくても」
俺は剣を空に掲げて大声で戦いの合図を送った。
しかし、遠くの陣からは進軍の声も音もしなかったよ。
「多々良、何をしやがった」
「君たちの国を占領したんだ」
「なっ!?」
王都を取ったとか言われても、ここからでは分からない。
しかし、兵士たちの戦意を喪失させるには十分だったようだ。
「君たちがここに来たせいもあるけれど、同時に元の世界に戻ろうとしてるとも言いふらしたよ」
「なっ!?」
戻れるのかと、生徒たちの目つきが変わり、多々良は戻れる日にちを口に出して来た。
そんなはずはないが、それまでは休戦しようと提案され、ここで戦っても勝てないと思ったオレは、了承して撤退したんだ。
その先には、オレを信じてくれてる兵士たちがいて、召喚されたみんながいる。
「この中の何人かは命を落とすだろう、しかしこれは必要な事なんだ」
自分に言い聞かせ、遠くに見える敵軍を睨みつけた。
あいつらがいなければ、オレは国王として普通に統治していたのに、あいつらが攻めて来たのがいけない。
「アマギが国王を暗殺してくれたのに、あいつらのせいでそれも無駄になったんだ、生かしてはおかないぞ」
地面に刺していた剣を抜き、オレは空に掲げ宣言しようとした。しかしその時、鼻を刺激した香りに魅了され、その方向に顔が勝手に動いたよ。
そこには、この世界ではありえない乗り物が見え、オレは信じられなかったよ。
「あれは、ワゴン車か」
まだ遠くに見えるが、それは確かに走っていて、こちらに向かってきていた。
まだ遠くなのにその香りは鼻に入り、オレの心がそれに誘われる。
「風に乗ってるんだろうが、ほんとにあれはそうなのか?」
信じられないが、段々と見えて来るそれの看板にその名が記されていて、オレはどうしても動く事が出来なかった。
ワゴンカレー屋と書かれていて、その車は、あろうことか戦場の真ん中に止まったんだ。
「こちらに来るんじゃないのかよ」
今開戦したら、敵とぶつかる場所がそこで、オレは宣言する事が出来なかった。
そんな時、ワゴン車が形を変え、お店の準備が始まった。
「ほんとに、ほんとにカレーが食べられるのか?」
信じられなかったが、香りは店が開かれた事で更に増して来て、オレたち召喚された者たちは、ノソノソと歩き出してしまった。
他の兵士が声を掛けるが、待機を良い渡してオレたちはその店に向かった、そして信じられない人物に出会ったぞ。
「あ、アマギ!?」
「いらっしゃい出光、先生もご無沙汰ね」
「ご無沙汰じゃないぞ、どうしてこんな所でこんな事してる」
何が何だか分からないが、他の奴らは既にカレーを受け取り、涙を流して食べていた。
そんなに美味しいのか、それとも向こうの事を思い出しているのか、もう戦える状態じゃないのは分かったぞ。
「もしかして、オレたちを止めに来たのかアマギ」
「そうね・・・でもその前に食べなさい、美味しいわよ」
アマギから皿を受け取り、オレはゴクリと唾を飲んだ。
カレーが大好きと言う訳じゃないが、オレは手を止める事が出来ず、スプーンで一口食べたんだ。
「う、美味い!?」
「そうでしょ、それはねアタシの大好きな人が作った、この世で最高のカレーよ」
食べる勢いを止められず、俺は最後まで食べ終えてしまい、先生も隣で安心した表情を見せた。
オレの目から、みんなと同じ様に涙が流れ、戻って来れたと感じたよ。
「聞かせてくれアマギ、どうしてここに来た」
「止めに来たって言ったでしょ出光」
アマギはそう言って、車の奥でライスを皿に乗せてる男に視線を向けた。
そいつは、オレの大嫌いな男で、こちらに来てなくて安心していた奴だった。
「どうして多々良がここにいるんだ!」
「彼が助けに来たのよ出光、いい加減理解しなさい」
「何をだよアマギ、教室にいるのかいないのか分からない、陰険なアイツに何が出来る」
アイツは影が薄くて、教室にいるかも分からないのが普通で、それなのに名前だけは誰もが知ってるんだ。
そして一番ムカつくのは、いつの間にかアイツに助けられている事だった。
「今現在、戦争を止めてるでしょ」
「オレのプライドを傷つけたあいつがそうしたいなら、オレは今すぐにでも宣言するぞ」
「出来るモノならしてみれば良いわ・・・だけどね、まずはマサヨシの話を聞いてあげて」
アマギの頼みだから、それ以外の意味も意思もないが、オレは車の前まで向かった。
誰もが泣いてカレーを食べる中、オレはアイツを睨み威嚇したよ。
「そんなに睨まないでよ出光君」
「ふんっ!話があるならサッサとしろ、オレは戦争を始めないといけなんだぞ」
「戦う理由がないでしょ?」
こいつは知らないんだと、オレは城で聞いた報告書を思い出し、こいつに話した。
街が襲われ住民は奴隷にされた、これで黙ってられるわけがない。
「まぁ、お前ならコソコソしてるだろうけどな」
「その街に行ったことあるの?」
「それはないが、報告に間違いはないだろう」
「じゃあ、襲撃して来た国の事は調べたの?」
調べたに決まっているが、襲撃してきたのは事実だ。
しかし、報告された事が間違いだとこいつは引かなかった。
「それなら、お前はオレの敵だ」
「そんな考えだから戦争を始めちゃうんだよ出光君、今どうして戦いが始まらないと思ってるのさ」
陣を組み、にらみ合いをしてしばらく経つが、オレが宣言しないからだと言ってやったぞ。
しかし、多々良は敵が攻めてこない理由になってないと言って来たぞ。
「確かにね、宣言は君がするかもしれないけど、それは相手も同じだよ」
「じゃあ何か?お前は向こうが攻める気がないと言いたいのか」
「うん、だってその街は健在で襲われてないからね、手を出さなければ始まる事はない」
言い切る多々良は、オレが見た中で一番自信を持ってる感じだ。
学校で数回しか見た事のない多々良は、いつもビクビクしててイラっとさせて来たんだ。
「お前変わったか?」
「そう見えるだけで、僕は変わってないよ」
「どうでも良いが本題に入れ、殺すぞ」
剣を多々良に向けてビビらせようとしたが、表情を変えないから更にイラっとした。
喉に突き付けてるのに、表情を変えないからゾッとしたぞ。
「お前、ほんとにあの多々良か?」
「そんな事はどうでも良いんだよ出光君、こんな戦いは止めるんだ」
「何を言い出すかと思えば、お前の指図は受けない」
「じゃあ、カレーはもう食べれない」
そこに焦点を置いて来るかと、みんなが一斉に注目して来た。
食べるのをやめただけでなく、それは困ると言った顔だ。
「これが狙いか多々良」
「そうだね、戦争をしないと誓うなら、僕は君たちが食べたくても食べれなかった料理を提供する」
「食べ物で釣るとか、卑怯だな多々良」
「そう思ってくれても良いけど、みんなはかなり引かれてるみたいだよ」
アマギと一緒にいる先生までもが、止めようって顔をして来た。
オレを孤立させる良い作戦だが、オレは国王として引くわけにはいかない。
「この戦いは、既に始まってるんだよ」
「それを止める事が出来るのは君なんだ、軍を撤退させてよ」
「くどいぞっ!」
「じゃあ、君は負けて大変な事になるけど、それで良いのかな?」
みんながオレよりもこいつに付くという事は分かっていたが、オレは頭を縦には振らない。
それを見て、多々良は暗い顔をしてきて、いつもの顔だなっと笑ってやったよ。
「その顔だよ多々良、お前にはそれが似合う」
「やっぱりそうなんだね出光君、とても残念だよ、君は一人になってしまった」
「元から頼んでない、ここにいる奴らは先生も含め、生きる為にオレについていただけだ」
いなくなってせいせいしたと言ってやったが、その言葉は召喚された奴らだけの話じゃなかった。
多々良は、国の兵士たちにも手を付けていて、オレがこの場で宣言をしても動かないと言って来たよ。
「ブラフだっ!そんな事あるわけねぇ」
「剣を掲げて宣言して見れば良いよ、もう誰も動かない」
「言われなくても」
俺は剣を空に掲げて大声で戦いの合図を送った。
しかし、遠くの陣からは進軍の声も音もしなかったよ。
「多々良、何をしやがった」
「君たちの国を占領したんだ」
「なっ!?」
王都を取ったとか言われても、ここからでは分からない。
しかし、兵士たちの戦意を喪失させるには十分だったようだ。
「君たちがここに来たせいもあるけれど、同時に元の世界に戻ろうとしてるとも言いふらしたよ」
「なっ!?」
戻れるのかと、生徒たちの目つきが変わり、多々良は戻れる日にちを口に出して来た。
そんなはずはないが、それまでは休戦しようと提案され、ここで戦っても勝てないと思ったオレは、了承して撤退したんだ。
0
あなたにおすすめの小説
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
処刑された王女、時間を巻き戻して復讐を誓う
yukataka
ファンタジー
断頭台で首を刎ねられた王女セリーヌは、女神の加護により処刑の一年前へと時間を巻き戻された。信じていた者たちに裏切られ、民衆に石を投げられた記憶を胸に、彼女は証拠を集め、法を武器に、陰謀の網を逆手に取る。復讐か、赦しか——その選択が、リオネール王国の未来を決める。
これは、王弟の陰謀で処刑された王女が、一年前へと時間を巻き戻され、証拠と同盟と知略で玉座と尊厳を奪還する復讐と再生の物語です。彼女は二度と誰も失わないために、正義を手続きとして示し、赦すか裁くかの決断を自らの手で下します。舞台は剣と魔法の王国リオネール。法と証拠、裁判と契約が逆転の核となり、感情と理性の葛藤を経て、王女は新たな国の夜明けへと歩を進めます。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる