ダンジョンマスターのお品書き、スライム産業から始める女神反抗作戦、みんなで一緒にいただきます!

まったりー

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2章 宣伝

38話 勇者たちの旅立ち

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「坂崎早くしろよ、見つかるだろ」

「分かってるわ、ちょっと待ちなさいよ森田」


お城の裏門をふたりはこっそり抜け出します、その恰好はこの国の上級騎士たちが装備している魔法の鎧です、ふたりはこれから旅に出ようとしてるんです。
門を抜けある程度山道を走り、もういいかと歩きに切り替えます、ふたりは歩きながら抜け出しに成功して喜んてハイタッチをしました。


「まったくよ、織田の言う事なんて聞けるかっての、そうだよな坂崎」

「そうね森田、せっかく異世界に来たのに訓練と勉強ばっかり、これじゃ向こうの生活と変わらないわ、魔王なんてどうでも良いから、もっとワクワクさせてほしいわね」


ふたりはのびのびと楽しく暮らしたいと言います、これからは冒険者として生活すると意気込みます、街道を歩くようになるとふたりはある事に気づいてイライラし始めたんだ、それはモンスターが襲ってこない事だったんだよ、いつまで進んでも待望の戦闘は起きません、そして次の日もまた次の日も何も起きず、ふたりは早く街に着けとイライラしていました。


「もうっ!どうなってるのよ、ここって異世界よね!どうしてモンスターの1匹でも襲ってこないのよ」

「確かにそうだ、この際スライムでもラビットでもいい、早く戦いたいぜ」


ふたりはレベルこそ1と低いですが、ステータスは相当に高いです、だから早く戦いたいとずっと城で言っていました、それを止められふたりは我慢の限界を迎え脱走を図ったんです。


《ステータス》

【名前】坂崎ネネ(さかざきねね)
【年齢】16歳
【種族】ヒューマン
【職業】魔力の勇者
【レベル】1
【HP】1000【MP】2000
【力】500【防御】500
【素早さ】600【魔法抵抗】2000
【魔法】
全魔法(各レベル5)

【スキル】
なし
【ユニークスキル】
無限収納
魔力倍増
魔法威力倍増
トリプルマジック

【称号】
召喚されし者
逃走者
(使命から逃げた者)


《ステータス》

【名前】森田純也(もりたじゅんや)
【年齢】16歳
【種族】ヒューマン
【職業】技の勇者
【レベル】1
【HP】1000【MP】500
【力】1000【防御】1000
【素早さ】2000【魔法抵抗】500
【魔法】
なし
【スキル】
全武器レベル5
【ユニークスキル】
無限収納
武器悟り
(あらゆる武器を使いこなせる)
一撃必殺
(武器を犠牲に10倍の威力の技を出せる)

【称号】
召喚されし者
逃走者


「この数値を見ろよ、戦いこそが全てだろう」

「そうよね、飛びぬけてない数値でも普通の人より5倍は高いって話だし、レベルを上げれば更に増えるわ、戦わないなんて変よ」


ふたりはそう言って織田さんの事を悪く言います、自分の数値がとびぬけた部分が無かったからだとか、頭が良いだけの根暗だと陰口を言います、知識はあってもそれを使ってないと笑っていました、そこでやっと遠くに建物が見えてきます、ふたりは急ぎ建物に走ったんです。
近づくにつれ建物は数を増やしどんどん高く見えてきます、そこから先の建物も見えて来てふたりはテンションをあげます、でもふたりが門まで来ると立ち止まり門を通ろうとしません。


「ねぇ森田、ラノベだと街は壁に囲まれてて、門には兵士がいるものじゃないの?」

「俺に聞くなよ坂崎、きっと平和なんだろ、俺たちもここまで何襲われなかったしな」


ふたりはどうしてなんだろうと疑問を残したままで街に入ります、建物はレンガ造りでなかなか異世界っぽいと、ふたりは気持ちを切り替えてテンションをあげます、でも歩いている人たちはヒューマンだけなので少し不満です、その人たちはあまり元気がないように見え雰囲気は悪いです、ふたりは目的の冒険者ギルドを探して街を歩き、そんな不満が増していきました、そしてギルドを見つけて入るとラノベ通りだと嬉しさを顔に出します。


「おおー!長テーブルに椅子が並んでるぜ」

「それに大きな掲示板に受付もあるわね、やっと異世界って感じね!」


ふたりは周りの目を気にしないで喜び合い受付に向かいます、受付嬢はふたりが近づくにつれて顔を笑顔に変えます、最初は何処の田舎者だという顔をしていたんです、受付で冒険者の登録を済ませ、早速依頼を見ようと掲示板に向かいます、でもそこで受付嬢に止められたんです。


「ネネ様ジュンヤ様、ギルドのご説明がまだですよ」


ふたりはラノベと大体同じだろうと、やれやれと言った感じで戻り説明を聞きます、細かな内容は聞き流し要点だけを覚え、やっと掲示板の前に立てました、依頼の紙を見ながらふたりはさっきの説明を口にします。


「要は依頼の成功回数が一定に達したら試験を受けれて、それに合格すれば上のランクになれるって事だろ?」

「そうね、ランクはブロンズから始まって、アイアン・シルバー・ミスリル・黒鉄・クリスタル・オリハルコンって上がってく、後はラノベと同じよ」


結局同じだと、ふたりは時間を無駄にしたと声を重ねます、冒険者同士の争いはご法度、話し合いで解決できない場合はギルドを通す事、その後は決闘でもなんでも方法を決めます、外で襲われ緊急の場合は自分たちで対処する、襲ってきた者をギルドに届ければ報酬も貰えます、その場合はギルドの記憶水晶という魔道具を使い、全員の記憶と照合します、でもふたりはそう言った話をほとんど聞いてませんでした、依頼に記載されてる報酬もランクで分け方が違うのも聞いてません。


「ここでもラノベと違うな、ゴブリンはどこにもないぜ」


ふたりはブロンズランクの掲示板を見て唸っています、依頼書にあるのは街の掃除や畑仕事などの手伝いばかりで戦闘系はありません、ふたりはどうしてなのかと受付に戻り聞きました、すると受付嬢は言います。


「ここら辺にはモンスターはいません、獣の狩りも森が近くにないのですし、そう言った品は行商人が運んで来るだけです」


その話を聞き、ふたりは愕然とします、モンスターがいない異世界なんてありえないと同時に叫んだんです、受付嬢はそれを聞いて、いないわけではないと説明を始めました。
海に近づくにつれてモンスターは出てきます、それは大陸の中心に行けば行っただけヒューマンの人口が増えているのが原因でした、野草や獣を狩りつくしてしまい、それを食べていた者たちは外側にどんどんと移動をしていったんです。


「だからモンスターに会わなかったのね」

「そうです、出会うのならば盗賊くらいですが・・・それも大抵は貴族の暮らしている屋敷を狙います、これは言っちゃダメですよ」


受付嬢は指を口に付けてダメよと仕草をします、そして貴族が住んでいるのは街や村ではなく、少し離れた場所に建てるんだと付け足しました、そこには食料も沢山あり狙われやすくなってるんです、その分兵士たちも常駐しています。


「じゃあモンスターを狩るには」

「そうね、大陸の端に向かわないダメよ、でもあなた達は新人でしょ危険だから行ってはダメよ」


心配する受付嬢の顔を見て、ふたりは定番だとあまり真剣には聞きません、お礼だけ言って長テーブルの椅子に向かい合って座り今後を話します。


「より強いモンスターは、やはり北だよな」

「そうね森田、お金はあるし掃除や畑仕事じゃお城よりも悪いわ」


ふたりは意見を合わせ、旅の準備をする為にお店に向かいます、そこでお金を払い街を出発したんです、お城での基礎知識を教えられた時、それだけはしっかりと覚えておいて良かったとふたりは話します。


「ねぇ森田、勉強ってさ役に立つこともあるんだね」

「そうか?これくらい勉強しなくても分かるって・・・お前、ショタ先コウみたいなこと言うなよな」


森田君は少し機嫌を悪くして先を歩きます、坂崎さんはそれを見てやれやれっと追いかけたんです、ふたりは何日も掛けてモンスターの出る場所まで向かいました、そこで待つ冒険者としての生活を楽しみにしてです、対してふたりが出て行ってしまったお城では大変な騒ぎになっていたんです。
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