自宅で受けるダンジョン委託、究極の引き籠もりテレワーカーは狭間の世界で異世界を牛耳る

まったりー

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1章

5話 次の仕事も?

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「うっ朝か・・・起きろミーシャ、朝だぞぉ~」


布団をめくると、そこには自分の腰に腕を回し、気持ちよさそうに寝息を立てているミーシャがいる。部屋も余っているし、最初は他の部屋で寝て貰っていた。部屋の掃除を一緒にして、なかなか楽しい1日を過ごしたんだが、朝起きると、ミーシャはベッドに潜り込んで来ていた。その時、寂しいと寝言を聞いたから、引き離すことは出来ないでいる、それからいつも一緒に寝ているんだ。
起きている時もいつも一緒だ。猫とは違うんだが、撫でる事が出来て自分は嬉しい、ミーシャも撫でられると嬉しそうなんだ、一緒に料理をしたり、なかなか楽しく過ごしている。


「う~ん、おはよシュン」

「おはようミーシャ、顔を洗ったらいつもの運動をするぞ」

「は~い」


ミーシャが眠そうに目をこすり、猫の様に顔を洗いながら返事をした。そのしぐさはとても可愛い、だがしっかりと自分と一緒に1階で顔を洗ってもらう。その後は運動用のジャージに着替え、一緒に運動をする。ミーシャのジャージももちろんある、すべて通販で買った。
縁側を通る時、いつもミーシャは日向ぼっこをせがんでくる。仕事が来ないから運動の後でと約束を交わすんだ。ミーシャはそれを聞くと、尻尾を振って嬉しそうに笑顔を見せてくれる、自分もとても嬉しい気持ちになるんだ。2台並ぶランニングマシーンを使い、自分たちは一緒に走り込む、そして今日の予定を決めるんだ。
ゲームをするか、それともマンガを見るかと、遊びばかりが選択しではあるが、それがとても楽しい。


「ねぇシュン、外で走ったりしないの?」


隣の機械で走っているミーシャが珍しく質問してきた、自分はノーと即答したんだ。
どうして?っと、頭を傾けて来るミーシャがとても可愛い、自分は必要ないからと答えたよ。


「まぁ、シュンがいらないって言うなら良いんだけど、アタシはシュンと一緒ならそれで良い」

「ミーシャが一緒なら自分もいいかと思ってるよ。でも、困らないならこのままだな」


走りながらミーシャを撫でた。ゴロゴロと喉を鳴らし、目を閉じて気持ちよさそうにしてくれる、そんなミーシャはとても可愛い。
最初は、さん付けが取れなかった。あれから1ヵ月が経ち、やっと慣れてきたみたいで取れたんだ。生活スタイルには、まだまだ慣れが必要だが、そのうち慣れるだろう。
運動を済ませ朝食の支度だ。ミーシャはキャットフード以外も食べれる、だから自分と同じ献立に変えてある。今日は、鮭の塩焼きに豆腐の味噌汁と和風だ。今日も仕事が入らなければ、ふたりで日向ぼっこをする事が決まっている。


「って言っていると、大抵こうなるよな」


食事を済ませて2階に上がり、いつものようにパソコンを起動させたら、メールが届いていた。ガッカリしているミーシャに謝り内容を見る、机の横でミーシャが画面をのぞき込んで来たぞ。
頬を膨らませ、怒っているのがまた可愛い。


「これがシュンの仕事?」


内容を見てミーシャは首を傾げている。どうやらミーシャは文字が読めないらしい。
1階のテレビを見て、人が箱の中に入っていて驚いたりしていた、たまに出てくる文字を読めなくて、読んでほしいと要望された事もあったんだ。
人間と交流が無いんだから、読めないのは当然かと読み上げたりした。その時、ちょこっと着色するのは、聞いてるミーシャの反応が楽しかったからだ。凄い魔法を見た時、尻尾がボサッと大きくなったりしたんだぞ。


「そうだぞミーシャ、この画面に文字が書いてあるだろ?これは依頼内容が書いてあるんだ。今日のは、前と同じでダンジョン設計の依頼だな」


これなら日向ぼっこが出来ると伝える。それを聞き、ミーシャは笑顔になってくれた。
タブレットに転送しながら、どんな事をするのかミーシャに説明する、これで1階で考えながらミーシャと遊べるよ。
早速1階に降りて日向ぼっこを始める、ミーシャも横に来て丸くなり寝始めた。ミーシャの頭を撫でながら内容確認だな。


「それでシュン、どんな仕事なの?」

「今回は、ラビットというウサギが住んでるダンジョンが対象だ。作り方は前と同じだけど、条件は前とは違うな。今度のは、ダンジョンに入ってくる子供の為、ダンジョンを変えてくれって事らしい、スライムと真逆だよ」


ミーシャが自分の腹に顎を乗せて頷いて来る。これは顎を撫でてと言う要求だ、早速それに答えると内容が分からないと答えてきた、自分もちょっと分からないと伝えたよ。
冒険者の時は敵だから排除は分かる、しかし今回入ってくるのは子供たちで救済対象だ。その子たちの為にダンジョンを作るなんて、そう言ったゲームがあるのだろうか?そんな疑問が浮かんでぬぐえない。


「このダンジョンの主は、その子たちが大切なんだろうか?前の奴は倒したいって言ってたけど、そう言ったダンジョンも、ゲームとして参考にしたいのかもしれないな」


しばらく考えての答えだ。ダンジョンはどれも同じではある。しかし、種族や場所が違うだけで変わっていく、戦うだけがゲームじゃないって事だな。


「じゃあ早く作ろうよシュン、そしたらアタシと遊べる」


お腹の上に移ったミーシャが、自分の胸にスリスリしてきた。それはまだ早いと頭を撫でておく、ミーシャは何で?って顔をしたが、それは今から教える。


「それ以外にも、要望がまだ書いてあるんだよミーシャ、子供たちの将来を考え教育したいとか、邪魔する者が来た場合、対象を排除する方法も要望してきてる」


ミーシャに説明しながら、ダンジョンゲームでそこまで考えるのかとツッコミを入れた。だが依頼だし考えるつもりだ、ミーシャがつまらなそうにしてくるので、秘密兵器の猫じゃらしを取り出す、横で振りながらダンジョンを作っていくぞ。


「まず、ダンジョンに入って直ぐのここだ!子供たちが狩りを出来るように大部屋を作る。そこにラビットを複数配置だ。子供たちの為と言っても、そこはダンジョンだから、ラビットたちは当然攻撃してくる、子供たちが怪我をするのは避けたい。その為に捕獲罠を設置した、ラビットの好物であるニンジンを罠に入れると、勝手に入ってしまう作戦だ。罠がモンスターにも作動するのは、前回のスライムで分かってるから、子供たちでもラビットを倒すことが出来る。自分たちが生きる為、食べ物を得るには何かを犠牲にしていると、子供たちには勉強してもらうんだ」


大部屋の先には、通路を延ばし迷路を造る。邪魔者にはそこで迷ってもらう仕様で、子供たちはその迷宮に入っても平気な様、ある特殊なラビットを配置する。それは不思議のラビットという、タキシードを纏ったウサギだ。こいつは、知性が高く案内などが出来ると説明であった、子供たちの案内役には丁度良い。
ダンジョンの主が、説明や案内をすればそれでいいのだが、ゲーム上で行われるか分からない、だから念のための設置だな。そして正しい順路を進むと、その先には学問や戦闘の教育が出来る部屋がいくつも並んでいる。更にその先は、みんなが寝泊まりする居住区が広がっている。
邪魔者がいる設定だから、外に出る必要をなくした、子供たちが自立できる教育はこれでクリアだ。


「1階から3階までを迷宮にして、勉強部屋とかがあるのは4階からだな。正しい道を通れば、30分で着くことが出来る仕様にした。迷路に迷ったら、軽く見ても1週間はかかるかな?部屋とかも途中に作り、ハードクラスのラビットモンスターとも対峙する。大抵の者では勝てないから、侵入者は逃げ帰るだろう」


こんなものだろうな。作ったダンジョンを見てひとりで納得した。
今回は、子供たちのステータスデータしか載っていない。邪魔者のデータが無い状態では、コレくらいしか対処出来なかった。
ミーシャと共に、出来上がったダンジョン設計図を持って2階に上がった。部屋に着いてイスに座ると、ミーシャが膝の上に乗りたいと言い出した。仕事の見学をもっと近くでしたいとか、とても子供らしくて可愛いので了承した。
作業がしにくいんだが、それよりも可愛いミーシャ優先だ。制作自体は設計通りに設置するだけとなる、簡単にちゃちゃっと済ませることが出来たぞ。出来上がったダンジョン全容が画面に映り、ミーシャが出来上がりを見て、凄いと言ってくれたよ。


「シュン、今からこのダンジョンを送るの?」

「そうだよミーシャ、このボタンを押すとメールと言う形に出来るんだ、それを相手が受け取り内容が見れる」


最終確認は済ませたので、ミーシャに教えながら送信ボタンを押した。前回の依頼主からもお礼の言葉をもらっている。とても感謝しているとすごく嬉しそうな内容だった、報酬は会社に行ってるだろうから月末だな。
自分の給金は毎月違う、仕事量によって変わるから、その時に確認するんだ。今月はかなり働いたから期待できるな。


「さてミーシャ、この後昼食を取ったらなにする?」

「今のアタシもやってみたいよシュン、普通に作ることは出来ないの?」


ミーシャの質問に出来ると答え、昼食の後は膝にミーシャを乗せて、作り方とパソコン操作のご指南だ。
ミーシャが尻尾を振り、ウキウキとマウスを動かし始める。遊びで罠や通路などを設置してる間、ミーシャ専用フォルダを作りタブレットに転送した、縁側でも出来るようにする為だな。自分が仕事をしている時、ミーシャが暇にならないよう考えた作戦だ。
決して仕事のじゃまだから、別の場所で遊んでいてほしいとかじゃないぞ、ミーシャは大人しく膝に座っているだけだしな。


「1階は作ったよシュン、他にはなにをすればいいかな?」

「飲み込みが早いなミーシャ、モンスターを設置しても良いし、2階を作っても良いぞ。その後は入り口を開けて開門だ」


ダンジョンツールには、お試しで遊べるようにもなっている。自分はやったことがなかったが、きっとゲームの参考にする為だろう。ドットガラの冒険者たちが画面に映り、それが動いて探検する姿が見れるかもしれない。


「じゃあモンスターを置きたい、なにを置けばいいかなシュン」

「そうだなぁ~基本はスライムだけど、目的がはっきりしていないとダメだな。ミーシャは、何かあったら良いなって物はあるか?」


質問を聞いて、ミーシャは膝の上で悩んでいる。尻尾の先端をぴょこぴょこ動かしていてとても触りたくなる。耳を触って何とか誤魔化し答えを待つが、なかなか出てこないので助言もしたぞ、食べ物でも道具でも良いと告げたんだが、それでもミーシャは悩んでいる。
これでもダメかと、好きな物が手に入るダンジョンがあると便利と提案した。ダンジョンは戦うばかりではない。果物や肉と良く食べる物が手に入ると幸せだろう。しかし、出来ればミーシャ自信が見つけてほしい、そこで言い方を少し工夫した。


「ミーシャは、肉の中でも豚肉が好きだよな?」

「うん、シュンの使ってるお肉は柔らかくて好き」

「じゃあ、そう言った肉が取れるダンジョンがあったら、きっとそこに入った人たちは喜ぶだろうな」


ミーシャに遠回しに言っても伝わらないと思い、答えの様なヒントを与えた。ミーシャは嬉しそうな顔をして、マウスをカチカチ操作し始めたんだ。自分が覗くと、ボアというイノシシモンスターを設置しているのが見えた、そこで更に果物も追加だ、肉を柔らかくしたり出来ると、こそっと教えてみたんだ。
ミーシャの手により、ダンジョンの部屋には木が植えられた。その木にはリンゴやぶどうが実り、とても良くできたダンジョンだとミーシャをほめたよ。


「ありがとシュン」

「ミーシャが優秀なんだ、じゃあさっそく入り口を開けるか」

「うん!」


良い返事をしてミーシャが入り口の門を開けた、これでしばらくすれば誰かが入ってくるだろう。
それを楽しみにしながら、1階に降りてテレビ鑑賞を始めた、もちろん内容はダンジョン物のアニメだ。
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