異世界召喚に巻き込まれたのでダンジョンマスターにしてもらいました

まったりー

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5章ダンジョンのプレゼン

91話 サーニャンの日常4

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私はサーニャン、今日もマスターの隣で仕事を頑張ります。



今日は朝から孤児院の子供たちと召喚者の今後についてマスターが指示を出す為、走り回っています。

私は召喚したモンスターたちに話を聞いておいてとマスターから言われたので、今はマスターの傍を離れています。


うぅ~早く話を聞いて戻らなければいけませんね。

私がサキュバス・インキュバス・シルキーと話をしていると召喚者の女の人、マスターと親しそうに話していた。

確か五十嵐ミキと言いましたか、その人が話しかけてきました。


ミキ
「おはようサーニャンさん、ちょっといいかしら」

サーニャン
「何でしょうか?」


私は忙しいのです。

早く終わらせてマスターの傍に戻らなければいけません。


ミキ
「そんなにいやそうな顔しないでよ、あのねケイイチさんといつも一緒だけど、あなた達付き合ってるの?」


付き合っているとは何でしょうか?


サーニャン
「私はマス・・・いえケイイチさんのPT仲間です、それ以上でも以下でもありません」

ミキ
「・・・そうなの?分かったわ、じゃあ私がケイイチさんの妻になってもいいのね?」


妻!!それは困ります。


獣人は集団のトップである雄に惹かれます。

私はマスターを最近そういう風に見るようになりました、立派になってくれて、群れを率いているからです。


とても素晴らしいですね。



だから私がマスターの一番でなくてはいけません。


それは絶対です。


しかし他の雌が近づいてきても、私が一番ならそれはいいです、自然の節理ですからね。


強く力のある雄に集まるのは当然の事なのですから。


サーニャン
「私が一番ならいいですよ」


私はそれだけ言ってマスターの所に向かいました。


召喚者との話し合いが終わり、マスターが召喚者たちと冒険者ギルドに向かいました。


あの女も一緒です。


召喚者の今後の話合いで、なんとマスターに付いて行きたいといったのです。


マスターの一番は渡しませんからね。


私が五十嵐ミキを睨んでいると、受付で話しをしていた銀の鎧を着た人がマスターに声を掛けています。


どうやら前に助けた騎士だったようですね。


明日その人の上司に会う約束をしていました、平気でしょうか?今姫って言っていましたよ?


向こうはなにをしてくるか分かりません、マスターを奪いにくる恐れもあります。

五十嵐ミキも同じようなことを考えているのでしょう、顔が歪んでいます。


最悪逃げる事も考えた方がいいでしょう、マスターは強行策は取らないでしょうからね。


マスターは私が守ります。


各ギルドと魔道具屋に召喚者を紹介して仕事を貰うのに成功しました。

私たちは孤児院に戻り夕食の際、今後の事を皆に説明して部屋に戻りました。




しばらくして扉がノックされ入ってきたのは五十嵐ミキでした。

何でもさっきの騎士の説明をしてと言ってきています、マスターはそれ以上を説明しました。



良いのでしょうか?


説明の際、繁殖は種族が違くても出来ることを告げました、ミキが納得したのか、マスターと交配をしましょうと言ってきました。



一番は私ですよ。

五十嵐ミキも納得しているようですが、何故か譲りません。


マスターが違和感を感じたようでミキに理由を聞きました、ミキが黙ってしまいましたが今後一緒に行動するなら話してとマスターが言ったので話し始めました。


どうやらマスターを奪われないための作戦だったようです。



確かに群れを束ねていますがマスターはまだ番いを作っていません。

強引な手を使ってくる可能性を考えると対策は必要ですね、私が助言するとマスターも了承してくれました。



じゃあ私が最初ですね。

私が一歩前に出るとミキがもう一人連れてくると言ってきました。



私が一番ならいいので早くしてください。



私たちはその日番いになりました。



その夜は疲れました、私は疲れないように神様に作って貰ったはずなのにです。


まあ、さんざん撫でてもらったのでいいですけどね。



これからもマスターの番いとして頑張っていきます。
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