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8章最終層の探索
156話 試験前
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村で朝を迎え、俺たちとミーネルさんはフェルトに帰ることになった、他のメンバーは分配品の話し合いで残ることになっている。
俺たちの取り分は探索中に採取した薬草などやドロップした肉だ。
フェルトに戻りギルドを出るとき、ミーネルさんに止められた。
ミーネル
「ケイイチ、ランク昇格の書類を作ったら使いを出すからギルドに来るように」
日付を決めなかったのは恐らく書類が溜まってるからだろう・・・頑張ってください。
孤児院に戻った俺たちは飛空艇の練習生3人に今後の事を説明した。
ケイイチ
「というわけなので5日後に試験をします、今日は試しに大型艇に乗ってみましょう」
俺たちはいつもの街の外に転移した、消音装置と光学迷彩装置で街の中でも平気なのだが、画面では大きさがイマイチわからなかったので念の為だ。
鞄から取り出して俺たちは驚いた・・・うん想像以上に大きかったよ。
一言で言おう、豪華客船だ!
イーネ
「こ、これを私たちが運転するのですか?」
ケイイチ
「ごめん、俺もこんなに大きいとは思わなかったよ、どうしようか」
サーニャン
「マスター、操縦席があるブリッジには人が必要かもしれませんがそれ以外の場所はモグラでよろしいと思います」
なるほど運転と指示を出すブリッジに人が必要で、それ以外はモンスターでいいと、それならまあ平気かな。
ケイイチ
「操縦だけなら大きいだけだから平気だね、じゃあこの5日間で覚えてね、それじゃあ中に入ろうか」
中に入ると通路は意外に広かった、幅は3mくらいかな階段を下に降り、船底を船首から船尾と回ってみた、どうやら各種の倉庫になっているらしい。
サイカ
「広い倉庫がいっぱいですね」
ミルーネ
「そうね、これならしばらく空で生活できそうね」
飛空艇の丁度真ん中に当たる部屋に動力室があった。
ケイイチ
「倉庫が周りにあって火災が怖いな」
サーニャン
「それは平気ですよマスター」
何でも動力室で火災が起きても外には燃え移らないようになっているらしい。
ミキ
「倉庫で火災が起きたらどうなるの?」
サーニャン
「・・・次に行きましょうマスター」
おう!!スルーしたよ。
俺たちは動力室と倉庫を見終わり、階段を上がるとそこは宿泊施設だった。
ミキ
「すごいわね高級ホテル並みじゃないの」
俺のダンジョンの中部屋くらいの広さの部屋だ。
俺も驚いた、しかもこの階だけでなく同じようになっている階が5階まで続いていた。
ケイイチ
「いくら飛空艇が大きくても広さがおかしくないかな」
サーニャン
「マスター、おそらくテントと同じ仕様になっています」
なるほどってそれで済むのか?
ケイイチ
「じゃあ飛空艇の大きさだってあんなに要らないだろう」
俺が質問すると、サーニャンが限界があるんですっと言って説明を終わらせた。
それでいいのかサーニャンや。
ケイイチ
「・・・まあいいか、次行くぞ」
その後は遊戯室などの娯楽室がそろっていた、まあそれは設備で付けたんだけどね。
サイカ
「楽しそうです」
イーネ
「色々な物がありますけど、やり方が分かりませんね」
そういえばそうだな、今度教えてみるかな。
ケイイチ
「残すは指令室と甲板だな」
サーニャン
「そうですね、行きましょう」
甲板に出た俺たちはその広さを確認した。
ケイイチ
「まああれだけ広かったんだからこんなもんだよな」
フェルトの街が5分の1くらいは入る広さがあり甲板の端には幾つもの丸い物体が付いていた。
ケイイチ
「あれはなんだ?」
サーニャン
「あれは機銃ですよマスター」
おう!!そんなものが付いていたのか設備の中には無かったよな。
ケイイチ
「標準装備なのか?」
俺が聞くとサーニャンが頷いた、しかも実弾ではなく魔力弾だそうだ。
ケイイチ
「まあ甲板はこんなもんか、じゃあブリッジにいくか」
俺たちは階段を上がりブリッジに向かった。
ミキ
「広いわねー」
ブリッジに着くとミキが呟いた、確かに広いね、某漫画の戦艦のブリッジみたいだ。
イーネ
「これを私たちが運転するのですか」
サーニャン
「大型船はほとんどがオートで運転してくれるので平気ですよ」
なんでも発進する際は手動だが飛んでる間はオートに切り替えが出来るらしい、また着陸時は陸までの距離が解らないのでオートでしてくれるそうだ、又他の物体にぶつかりそうになると警報が鳴ってオートで離れてくれる。
ミキ
「どこかにAIでも付いてるの?」
サーニャン
「AIというのは分かりませんが、この飛空艇には意思があります」
なんと意思のある魔道具なのか。
サーニャン
「では誰から行きますか?」
サーニャンが4人に指導し始めた。
俺は暇になったので後ろで立っていたら艦長席に座ってくださいとサーニャンに言われてしまった、その後はみんな戸惑いながらも運転に集中していた。
サーニャン
「今日はこれくらいにしましょう」
いつもと同じくらいに終了の合図が出た、俺はみんなを見たがすごく疲れていたよ、ミキ以外はね。
ケイイチ
「ミキは平気だったのか?」
ミキ
「当然よ、だって今までと変わらないもの、大きいだけよ」
頼もしいね、他の3人はがっくりしている、これは5日後に試験をする予定だったが見直すべきかな?
ケイイチ
「サーニャン試験を5日後にしても平気かな?」
サーニャン
「そうですねー、今日を見た限りではギリギリでしょうか」
ギリギリかそれならこのままでいいかな、どうせ大型は渡さないし小型を使うわけだしね。
俺は4人に5日後に試験をすることを告げてみんなで昼食を食べた。
俺たちの取り分は探索中に採取した薬草などやドロップした肉だ。
フェルトに戻りギルドを出るとき、ミーネルさんに止められた。
ミーネル
「ケイイチ、ランク昇格の書類を作ったら使いを出すからギルドに来るように」
日付を決めなかったのは恐らく書類が溜まってるからだろう・・・頑張ってください。
孤児院に戻った俺たちは飛空艇の練習生3人に今後の事を説明した。
ケイイチ
「というわけなので5日後に試験をします、今日は試しに大型艇に乗ってみましょう」
俺たちはいつもの街の外に転移した、消音装置と光学迷彩装置で街の中でも平気なのだが、画面では大きさがイマイチわからなかったので念の為だ。
鞄から取り出して俺たちは驚いた・・・うん想像以上に大きかったよ。
一言で言おう、豪華客船だ!
イーネ
「こ、これを私たちが運転するのですか?」
ケイイチ
「ごめん、俺もこんなに大きいとは思わなかったよ、どうしようか」
サーニャン
「マスター、操縦席があるブリッジには人が必要かもしれませんがそれ以外の場所はモグラでよろしいと思います」
なるほど運転と指示を出すブリッジに人が必要で、それ以外はモンスターでいいと、それならまあ平気かな。
ケイイチ
「操縦だけなら大きいだけだから平気だね、じゃあこの5日間で覚えてね、それじゃあ中に入ろうか」
中に入ると通路は意外に広かった、幅は3mくらいかな階段を下に降り、船底を船首から船尾と回ってみた、どうやら各種の倉庫になっているらしい。
サイカ
「広い倉庫がいっぱいですね」
ミルーネ
「そうね、これならしばらく空で生活できそうね」
飛空艇の丁度真ん中に当たる部屋に動力室があった。
ケイイチ
「倉庫が周りにあって火災が怖いな」
サーニャン
「それは平気ですよマスター」
何でも動力室で火災が起きても外には燃え移らないようになっているらしい。
ミキ
「倉庫で火災が起きたらどうなるの?」
サーニャン
「・・・次に行きましょうマスター」
おう!!スルーしたよ。
俺たちは動力室と倉庫を見終わり、階段を上がるとそこは宿泊施設だった。
ミキ
「すごいわね高級ホテル並みじゃないの」
俺のダンジョンの中部屋くらいの広さの部屋だ。
俺も驚いた、しかもこの階だけでなく同じようになっている階が5階まで続いていた。
ケイイチ
「いくら飛空艇が大きくても広さがおかしくないかな」
サーニャン
「マスター、おそらくテントと同じ仕様になっています」
なるほどってそれで済むのか?
ケイイチ
「じゃあ飛空艇の大きさだってあんなに要らないだろう」
俺が質問すると、サーニャンが限界があるんですっと言って説明を終わらせた。
それでいいのかサーニャンや。
ケイイチ
「・・・まあいいか、次行くぞ」
その後は遊戯室などの娯楽室がそろっていた、まあそれは設備で付けたんだけどね。
サイカ
「楽しそうです」
イーネ
「色々な物がありますけど、やり方が分かりませんね」
そういえばそうだな、今度教えてみるかな。
ケイイチ
「残すは指令室と甲板だな」
サーニャン
「そうですね、行きましょう」
甲板に出た俺たちはその広さを確認した。
ケイイチ
「まああれだけ広かったんだからこんなもんだよな」
フェルトの街が5分の1くらいは入る広さがあり甲板の端には幾つもの丸い物体が付いていた。
ケイイチ
「あれはなんだ?」
サーニャン
「あれは機銃ですよマスター」
おう!!そんなものが付いていたのか設備の中には無かったよな。
ケイイチ
「標準装備なのか?」
俺が聞くとサーニャンが頷いた、しかも実弾ではなく魔力弾だそうだ。
ケイイチ
「まあ甲板はこんなもんか、じゃあブリッジにいくか」
俺たちは階段を上がりブリッジに向かった。
ミキ
「広いわねー」
ブリッジに着くとミキが呟いた、確かに広いね、某漫画の戦艦のブリッジみたいだ。
イーネ
「これを私たちが運転するのですか」
サーニャン
「大型船はほとんどがオートで運転してくれるので平気ですよ」
なんでも発進する際は手動だが飛んでる間はオートに切り替えが出来るらしい、また着陸時は陸までの距離が解らないのでオートでしてくれるそうだ、又他の物体にぶつかりそうになると警報が鳴ってオートで離れてくれる。
ミキ
「どこかにAIでも付いてるの?」
サーニャン
「AIというのは分かりませんが、この飛空艇には意思があります」
なんと意思のある魔道具なのか。
サーニャン
「では誰から行きますか?」
サーニャンが4人に指導し始めた。
俺は暇になったので後ろで立っていたら艦長席に座ってくださいとサーニャンに言われてしまった、その後はみんな戸惑いながらも運転に集中していた。
サーニャン
「今日はこれくらいにしましょう」
いつもと同じくらいに終了の合図が出た、俺はみんなを見たがすごく疲れていたよ、ミキ以外はね。
ケイイチ
「ミキは平気だったのか?」
ミキ
「当然よ、だって今までと変わらないもの、大きいだけよ」
頼もしいね、他の3人はがっくりしている、これは5日後に試験をする予定だったが見直すべきかな?
ケイイチ
「サーニャン試験を5日後にしても平気かな?」
サーニャン
「そうですねー、今日を見た限りではギリギリでしょうか」
ギリギリかそれならこのままでいいかな、どうせ大型は渡さないし小型を使うわけだしね。
俺は4人に5日後に試験をすることを告げてみんなで昼食を食べた。
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