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最終章 終焉

378話 ジェヴァットの危機感知

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我は東の魔王城に入ってからあるスキルが鳴りっぱなしだ。


ジェヴァット
「まいったな」

ゴルゴンゾ
「どうしたでしょう主」


後ろを走っているゴルが聞いてきた、ケファルも聞きたそうだ、後ろを走っているのにどうして聞こえるのだお前たちは。


ジェヴァット
「我の危機感知が危険を知らせて止まないのだ」

ケファル
「ほ、ほんとですか主、では早くここから出ましょう、それとケイイチ殿やサイガたちにも知らせないと」


ケファルが言ってきたがどうも変な感じなのだ、我の危機感知がずっと警告をしているのは2度目の事なのだ。


ジェヴァット
「いや逃げてもおそらく警告は止まんだろう」

ゴルゴンゾ
「それはどうしてでしょう?」

ジェヴァット
「うむ、おそらくこれは先の事を警告しておるのだ、ここで敵を止めねばならぬ、とな」


こういった警告は前に、そうサイガが来たときに起きたのだ、ケイイチがサイガを連れて外に出た時点で止んだがな。

それを考えると、ここもそう言った事なのだろう、誰かが阻止しなくてはいけないっと警告をしてくるのだ。


ジェヴァット
「急ぎ研究所に行くぞ」

ゴルゴンゾ・ケファル
「「はっ」」


我たちは地下施設に到着して扉を開け中の者たちを瞬殺した、幸いあのオーラを纏っている者はいなかった、だが。


ケファル
「な、なんなのここは!?」

ゴルゴンゾ
「悲惨でしょう」


部屋の中は大きな筒に入れられ干からびた者や体に管を付けられた者、それに作業台は血みどろだ。


ジェヴァット
「これがあのバクダンとやらの材料と言うわけか・・・壊すぞゴル、ケファル」

ゴルゴンゾ・ケファル
「「はっ」」


我たちは装置や機材を片っ端から壊していった、だが警告は止まなかった。


ジェヴァット
「やはり止まんな、一度外に出て合流するぞ」

ゴルゴンゾ・ケファル
「「はっ」」


我たちは城の外に出てヒクウテイの着陸場所に走った。


ジェヴァット
「やはりケイイチたちはまだかサイガ」


我たちが着くとサイガたちがいた、それと東の魔王もだ、よくサイガが殺さなかったものだな。


サイガ
「ああまだだな、ジェヴァットこいつの爆弾魔道具を外してやってくれ」

ジェヴァット
「ああそう言う事か、分かった東の魔王、たしかワシズカルと言ったか?少し痛むぞいいな」


我はそういってあらかじめ覚悟をしてもらった。


ワシズカル
「ウム、多少の痛みなど、今の苦しみに比べればどうと言う事はない、やってくれ」

ジェヴァット
「いい覚悟だ、行くぞ『閃光斬撃』」


我は戦技の中で最速と言われている物をワシズカルの魔道具が接続されている場所に放ち切断した。


ワシズカル
「ぐっ・・・ど、どこが少しなのだ」

ジェヴァット
「今から少しになる、ケファル」

ケファル
「承知しました『ミドルヒール』」


ケファルの回復魔法でワシズカルの傷が消え痛みもなくなったようだ、だが失った腕は元には戻らん。


ワシズカル
「やはり腕までは無理だったか、まあ仕方ないな」

ジェヴァット
「フムそうだな、ワシズカル我の下に着かんか?そうすれば腕を元に戻してやろう」

ワシズカル
「なに!?それはホントか、た、頼む」


よしよし丁度ケイイチと話していたのだ、ダンジョンの村に責任者を置きたいとな、こいつにさせよう。


ジェヴァット
「では我がケイイチに頼んでエリクサーを貰ってやる、それでお前が組んでいたブレーグルの者たちの話を聞こうか」

ワシズカル
「ウム奴らは」


それからしばらくワシズカルのとんでもない話を聞いた。


ケファル
「そんな物を作るなんて、あなた達は何を考えているの」

ワシズカル
「すまぬ、ワシも知らなかったのだ、あれほどのおぞましい物と知っていたらワシだって」


城にいた者を全て使ったバクダンか。


ゴルゴンゾ
「主どうするでしょう」

ジェヴァット
「通りで警告が止まないわけだ、もう完成しているとしたらケイイチたちに任せるしかない、今から探しても間に合わんだろう」


ケイイチが言ったように、もしそのバクダンがサイガの時と同じくらいの威力で、いつでも爆発させられるとしたら、戦争のあり方が変わるな。


ケン
「まあケイイチさんたちなら安心ですよ、僕たちはゆっくりしてましょう」


人種のケンがヒクウテイの中から飲み物と食べ物を持ってきて配り始めた、我も貰ったが手が震えていたな、明るく振舞ってはいるがケイイチたちが心配なのだな。


サイガ
「ジェヴァット、ケイイチたちは平気だろうか」


珍しくサイガが心配をしている。


ジェヴァット
「ケイイチなら平気だろう、我たちが今から行っても邪魔になる、今は見守ろう」

サイガ
「そうだな・・・なあジェヴァット話があるんだがいいか」


サイガが我の隣でソワソワしながら言ってきた、どうしたのだ?

我はサイガの話を聞いて驚いた、あのサイガがそう言った結果を出すとはな。

そして驚き過ぎて危機感知が警告をしてこなくなったのに気付かなかった。
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