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最終章 終焉
372話 裏切り者の末路
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ここは東の魔王の城のとある研究施設。
黒いドレスを着た女性が魔石を眺めていた。
黒いドレスの女性
「なかなかの魔力ね、よくやりましたフォートル」
フォートル
「はっありがとうございますミレージュ様」
ミレージュ
「でもねぇ、私が今一番欲しいのは生命力なのよねぇ」
そう言ってミレージュがフォートルを見るとフォートルは怯えていた。
ミレージュ
「まあいいわエルフが手に入ってからこれは使わせてもらいましょ、それじゃ魔族の方ね、セセバルム順番に連れてきなさいな」
セセバルム
「はっ畏まりました」
セセバルムと呼ばれた執事服の男が角をはやした大きな体をした者を連れてきた。
フォートル
「この魔族はどうして動かないのですか?」
ミレージュ
「セセバルムの魔法よ、あなた!エルフの癖にそんなことも知らないの」
フォートル
「す、すみませんこんな魔法を見たのは初めてなもので」
フォートルが謝るとセセバルムがミレージュの前に魔族を並べ始めた、魔族は誰一人として叫んだり抵抗をせず一列になって並んでいる。
セセバルム
「こちらでいいでしょうかミレージュ様」
ミレージュ
「ええいいわ、じゃあ始めるわよ」
フォートル
「一体何を!?」
ミレージュと呼ばれた女性が魔族に触れると魔族の体がしわくちゃになり消えていった。
フォートル
「き、消えた!」
セセバルム
「どうですかミレージュ様」
ミレージュ
「そうねぇ魔力は申し分ないわ、でも生命力の方は獣人とあまり変わらないわね」
セセバルムとミレージュが話合い、フォートルを見ていた。
ミレージュ
「やっぱり生命力の強さはエルフよねー」
フォートル
「な、何ですかミレージュ様?」
ミレージュ
「あなた国に戻って内部を混乱させてきなさいな」
手をひらひらさせてミレージュがフォートルに命令した。
フォートル
「そ、そんな今からでは無理ですよ、すでに私が裏切ったとわかっているはずです」
ミレージュ
「そう使えないわね、じゃあもう用は無いわね」
ミレージュがヒラヒラさせていた手をフォートルに向けだした。
フォートル
「ひっ」
ミレージュ
「ふふ、そう怯えないの、あの子の糧になるのよ光栄に思いなさい」
フォートル
「ひっひぃーいやだー!」
ミレージュ
「あ!こら待ちなさい、セセバルム」
セセバルム
「はっ『ストーンチェーン』」
セセバルムが素早く魔法でフォートルを拘束しミレージュの前に倒した、フォートルも激しく動いているが魔法のせいで動けてない。
フォートル
「いやだー!死にたくない、何故ですか私はこ、国宝を持ってきたではないですか」
ミレージュ
「全くうるさいのね」
セセバルム
「お前は仲間を裏切りここに来た、そんな者が姫様の為に出来ることはもうこれくらいしかないだろう、さあ姫様」
フォートル
「ヒ!」
怯えたフォートルにミレージュが触れるとフォートルもまたシワシワになって消えていった。
ミレージュ
「うん!やっぱりエルフはすごいわ、もっとほしいわね」
セセバルム
「では進行を急がせましょう」
セセバルムがそう言うとミレージュがため息ついた。
ミレージュ
「そうね・・・もう!せっかくエルフの為に領地のマナを魔道具で集めたのに生意気にも抵抗してくるなんて、肝心の生命力が集められないんじゃどうしようもないわね」
そう言いながら他の魔族を消して行き魔道具に注いでいる。
セセバルム
「そうでございますね、幸い進軍は小規模魔道具にて順調に進めています、姫様はこのままここで研究をお進めください」
ミレージュ
「ええそうするわ、まあこれだけの生命力と魔力が集まればきっとあの子を超えられるわ、ああ!この子が弾けるのが楽しみねぇ」
そう言ってミレージュが魔道具の玉を触り魔道具は青白く光っている。
セセバルム
「では次の魔族を」
セセバルムがそう言って念じると、魔族がユラユラと歩いて部屋に入ってきた。
ミレージュ
「うんうんいいわね・・・それにしてもやっぱり魔王も使いたかったわねぇ」
セセバルム
「申し訳ありません、私の魔法が効かなかったばかりに」
ミレージュ
「しょうがないわよ、瀕死だと生命力が取れないもの、まあ他の子を付けたしあの子が弾けるのを楽しみにしましょ」
セセバルム
「はっでは次の魔族を」
セセバルムがそう言うと次々と魔族が部屋に入ってきた。
ミレージュ
「これで全部かしら、セセバルムここはもういいわあっちの方を見てきてちょうだい」
そう言いながら魔族を消していきその都度魔道具に注いでいった。
セセバルム
「畏まりました軍の指揮をしてまいります」
ミレージュ
「ええよろしくね、一人でも多くのエルフを捕らえなさいね、殺すならあなたが吸いなさい、後で貰うわ」
セセバルム
「はっ、姫様の仰せのままに」
そう言ってセセバルムが部屋を出た、ミレージュは嬉しそうに魔道具を触っている。
ミレージュ
「ふふふ、魔族の魔力と生命力が入ったこの子にエルフが加わったら、ほんとにどうなるのかしらね、この世界が無くなるんじゃないかしら・・・ああ!?楽しみだわ」
嬉しそうに笑いながら魔族を消していくミレージュであった。
黒いドレスを着た女性が魔石を眺めていた。
黒いドレスの女性
「なかなかの魔力ね、よくやりましたフォートル」
フォートル
「はっありがとうございますミレージュ様」
ミレージュ
「でもねぇ、私が今一番欲しいのは生命力なのよねぇ」
そう言ってミレージュがフォートルを見るとフォートルは怯えていた。
ミレージュ
「まあいいわエルフが手に入ってからこれは使わせてもらいましょ、それじゃ魔族の方ね、セセバルム順番に連れてきなさいな」
セセバルム
「はっ畏まりました」
セセバルムと呼ばれた執事服の男が角をはやした大きな体をした者を連れてきた。
フォートル
「この魔族はどうして動かないのですか?」
ミレージュ
「セセバルムの魔法よ、あなた!エルフの癖にそんなことも知らないの」
フォートル
「す、すみませんこんな魔法を見たのは初めてなもので」
フォートルが謝るとセセバルムがミレージュの前に魔族を並べ始めた、魔族は誰一人として叫んだり抵抗をせず一列になって並んでいる。
セセバルム
「こちらでいいでしょうかミレージュ様」
ミレージュ
「ええいいわ、じゃあ始めるわよ」
フォートル
「一体何を!?」
ミレージュと呼ばれた女性が魔族に触れると魔族の体がしわくちゃになり消えていった。
フォートル
「き、消えた!」
セセバルム
「どうですかミレージュ様」
ミレージュ
「そうねぇ魔力は申し分ないわ、でも生命力の方は獣人とあまり変わらないわね」
セセバルムとミレージュが話合い、フォートルを見ていた。
ミレージュ
「やっぱり生命力の強さはエルフよねー」
フォートル
「な、何ですかミレージュ様?」
ミレージュ
「あなた国に戻って内部を混乱させてきなさいな」
手をひらひらさせてミレージュがフォートルに命令した。
フォートル
「そ、そんな今からでは無理ですよ、すでに私が裏切ったとわかっているはずです」
ミレージュ
「そう使えないわね、じゃあもう用は無いわね」
ミレージュがヒラヒラさせていた手をフォートルに向けだした。
フォートル
「ひっ」
ミレージュ
「ふふ、そう怯えないの、あの子の糧になるのよ光栄に思いなさい」
フォートル
「ひっひぃーいやだー!」
ミレージュ
「あ!こら待ちなさい、セセバルム」
セセバルム
「はっ『ストーンチェーン』」
セセバルムが素早く魔法でフォートルを拘束しミレージュの前に倒した、フォートルも激しく動いているが魔法のせいで動けてない。
フォートル
「いやだー!死にたくない、何故ですか私はこ、国宝を持ってきたではないですか」
ミレージュ
「全くうるさいのね」
セセバルム
「お前は仲間を裏切りここに来た、そんな者が姫様の為に出来ることはもうこれくらいしかないだろう、さあ姫様」
フォートル
「ヒ!」
怯えたフォートルにミレージュが触れるとフォートルもまたシワシワになって消えていった。
ミレージュ
「うん!やっぱりエルフはすごいわ、もっとほしいわね」
セセバルム
「では進行を急がせましょう」
セセバルムがそう言うとミレージュがため息ついた。
ミレージュ
「そうね・・・もう!せっかくエルフの為に領地のマナを魔道具で集めたのに生意気にも抵抗してくるなんて、肝心の生命力が集められないんじゃどうしようもないわね」
そう言いながら他の魔族を消して行き魔道具に注いでいる。
セセバルム
「そうでございますね、幸い進軍は小規模魔道具にて順調に進めています、姫様はこのままここで研究をお進めください」
ミレージュ
「ええそうするわ、まあこれだけの生命力と魔力が集まればきっとあの子を超えられるわ、ああ!この子が弾けるのが楽しみねぇ」
そう言ってミレージュが魔道具の玉を触り魔道具は青白く光っている。
セセバルム
「では次の魔族を」
セセバルムがそう言って念じると、魔族がユラユラと歩いて部屋に入ってきた。
ミレージュ
「うんうんいいわね・・・それにしてもやっぱり魔王も使いたかったわねぇ」
セセバルム
「申し訳ありません、私の魔法が効かなかったばかりに」
ミレージュ
「しょうがないわよ、瀕死だと生命力が取れないもの、まあ他の子を付けたしあの子が弾けるのを楽しみにしましょ」
セセバルム
「はっでは次の魔族を」
セセバルムがそう言うと次々と魔族が部屋に入ってきた。
ミレージュ
「これで全部かしら、セセバルムここはもういいわあっちの方を見てきてちょうだい」
そう言いながら魔族を消していきその都度魔道具に注いでいった。
セセバルム
「畏まりました軍の指揮をしてまいります」
ミレージュ
「ええよろしくね、一人でも多くのエルフを捕らえなさいね、殺すならあなたが吸いなさい、後で貰うわ」
セセバルム
「はっ、姫様の仰せのままに」
そう言ってセセバルムが部屋を出た、ミレージュは嬉しそうに魔道具を触っている。
ミレージュ
「ふふふ、魔族の魔力と生命力が入ったこの子にエルフが加わったら、ほんとにどうなるのかしらね、この世界が無くなるんじゃないかしら・・・ああ!?楽しみだわ」
嬉しそうに笑いながら魔族を消していくミレージュであった。
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