レベルアップは異世界がおすすめ!

まったりー

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3章 抵抗

55話 護衛が必要

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フミヤお兄ちゃんが目を覚まさない間、ワタシにも何か出来ないか考え、村を守ってくれていたクマックを呼ぶことにしたんです。


「マイマスター良いのですクマ?」
「村はもう平気だし、戦争の方も数を送るだけでしょう、それならこっちが優先よ」
「グランドマスターが倒れたのならそうクマが、クマックが来なくても良いと思うクマ」
「それがねクマック、今から会う人たちは護衛が必要だと思うのよ」


そう、今日は他国から来たPTとの顔合わせの日で、強さの確認をして誰が守るのかを決めようとしていました。
正直ミホコたちは主力だし、マホコ達も守っている余裕はないから、新たな強力なメンバーが必要だったんです。


「ビーズアニマルたちは既にいるから、それを指揮できる人はあなただけよクマック」
「守らないといけないのは大変クマね」
「でも、おかげでこちらのダンジョンに探索が出来るわ、そうすればフミヤお兄ちゃんが喜ぶのよ」
「マイマスター言いにくいのクマが、グランドマスターは」


回復魔法もポーションも効果がなく、そんな状態では回復する見込みがないとクマックが言葉にする前に止めたわ。
そんな奇跡は待っていても起きない、みんなはそう思っているから毎回報告の為に病室で会議していたんです。


「きっと目を覚ますわ、だってあのフミヤよ」
「そうクマね、失言だったクマ」
「そうよ、信じていればそれは叶うなんてありえないの、ちゃんと努力するのよ」
「ただ話しかけているだけクマが、それも必要クマね」


ちょっと毒を吐いてきたけど、確かにそうだと思ったので、今度みんなに相談してみようと考えている間に待ち合わせ場所に到着したわ。
ミホコたちは既に到着してて、ワタシは挨拶して他の人を待ちました。


「ねぇミホコ、後で相談したい事があるから、時間を貰えるかしら?」
「良いわよリンリちゃん、じゃあ病室に行きましょうね」
「うん・・・それで、相手の人ってどこの国の人なの?」
「アメーリカ・チュッコク・イータリ・ロロシアよリンリちゃん」


それぞれ最強と呼ばれるPTらしく、リサリカという人は美人で有名と珍しくミホコがワクワクしていたわ。
興味はあったけど、クマックたちの護衛の対象だから、強さや性格を確認したいと言うのが強かったわね。


「冒険者なら、舐められたらおしまいの稼業だけど、探索者はどうなのかしら?」


強めな性格だと護衛なんて認めそうもないけど、果たしてどうなるのか少し心配になったわ。
喧嘩ではなく力試しでもすれば良いとミホコは考えていて、マホコ達が来て直ぐに移動を始めたんです。


「マイマスターこの先から危険な気配がするクマ」
「闘気を押さえてないわね、これは期待できないわね」
「仕方ないクマ、クマックが教えても良いクマ」
「そうね、少しでも護衛がしやすくしたいわね」


そんな不安を持って待ち合わせのホテルに到着すると、強めの闘気を纏った人たちが集まっていたわ。
この国の責任者が紹介してくれて、ワタシが思っていたよりはスムーズに話が進んだのだけど、やはり護衛の件では相手の機嫌が悪くなってしまったわ。


「お気持ちは分かりますが、8つ星のモンスターは全員がスキル持ちです、皆さんでも太刀打ちできません」
「そんな事はないわ、アタシたちを誰だと思っているのあなた」
「存じています、リサリカさんは有名ですからね」


それでもレベル1ではどう考えても無謀であり、何とか説得しなくてはいけません。
どうしたらいいのかと思っていたら、ミホコがある疑問に気づかないのかと相手に伝え、ワタシはなるほどっと思ったわね。


「マイマスターどういうことですクマ?」
「こちらの世界では、国で言葉が違うのよ」
「そうなのクマ?」
「そうよ、でもワタシたちはそれを理解して喋ってる、それは凄い事なのよ」


そういったアクセサリーを装備しているからで、色々な技術が発明されているとこちらの強みを伝えたんです。
だから護衛も必要と判断していると強気に説明し、それなら実力を見せると相手が乗ってきたわ。


「さすがリサリカさんですね、じゃあこのホテルの会場を借りましょう」
「ちょっとちょっと、そんな狭い場所じゃホテルが壊れるわよ」
「ご安心ください、守りの魔道具がありますからね」


それも新技術と宣言して、ワタシたちは地下の会場に移動しました。
その会場は天井があまり高くなく、椅子やテーブルを端に移動して中央で戦う事になったわ。


「本当に平気なんでしょうね、弁償は出来ないわよ」
「ご安心くださいリサリカさん、この魔道具を中心に置けばバリアが張れます」
「へぇ~探索でも使えそうね」
「そうです、普通の探索者は既に買って使っていますね」


ジャーパンではもう普通の事と宣伝し、他国に卸せるように国に頼むとリサリカさんが張り切っていた。
リサリカさんはもう疑ってない感じだけど、強さの確認はしたかったので軽めという事でクマックが戦う事になったわ。


「よろしくクマ」
「あなたがアタシたちを守るのね」
「そうクマ、クマックたちは強いクマ、安心するクマ」


余裕のクマックは、武器である爪を伸ばし構え、それを見てリサリカさんも槍を背中から抜いたわ。
最初に攻撃を開始したのはリサリカさんで、鋭い突きがクマックを襲ったけど、クマックは爪で簡単に受け流したのよ。


「へぇ~さすがね」
「当然クマ、その槍の属性攻撃を使っても良いクマよ」
「そう、そんな事も分かるのね、良いわ試してあげる」


リサリカさんの雷の突きは全世界で有名で、それを受けて倒せなかったモンスターはいないとされていたわ。
二つ名の雷鳴が付くほど高速の攻撃だったけど、クマックは勿論、私たちは余裕で見ていたし普通に対応できると思ったわね。


「これでおしまいクマ?」
「凄いわ、アタシの雷鳴突きをこんなにやすやすと受けるなんてね、良いわ十分実力は分かったわ」
「良かったクマ、じゃあ護衛は任せるクマ」
「よろしく頼むわ・・・でも、余裕があったらアタシたちにも戦わせてね」


その提案にはマホコも了承し、仲良く探索が出来そうで良かったのだけど、そう思って無い人が他の国の探索者にいたのよ。
戦いをそういった視線で見ていて、ワタシ以外にもそれに気づいていたわ。


「何かしそうな感じね、どうするのミクル」
「相手次第でござるな」


国が絡んでいるからあまり強めに出れない様で、探索で邪魔をされなければ良いと言うのがみんなの答えで、魔道具の横流しなどを考えていたら、そんなに簡単ではないと笑っていたわ。
こうして顔合わせは済み、後は本番の探索に備える事になり、ポーションや魔道具の説明をしてから解散したわ。
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