レベルアップは異世界がおすすめ!

まったりー

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4章 制覇

63話 退院して

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美穂子たちから命を少しずつ貰った僕は、元気を取り戻して次の日に退院できることになりました。


「早く退院できたのは嬉しいけど、みんなは本当に良かったのかなぁ~」


受け付けで手続きを済ませている間、僕はどうしても昨日の事が気になっていて、返せるならそうしたかったんだ。
でもそんな事が出来ないのが現実で、それが無かったら僕は未だにベッドの上だったよ。


「7人から4年分を貰ったから元に戻った感じだ」


それだけの力を感じていて、もう感謝しても足りません。
病院の外に出るとみんなが待っていて、僕は画面ではないみんなを見て帰ってきたことを実感したよ。


「本当、戻ってこれたんだね」


思い出しても奇跡であり、呪いの力の強大さを実感も同時にした。
とはいえ、笹田の呪いの使い方は焦点を僕だけに合わせた物で、そんな小規模で無ければそこまでの威力は出ないと判明したんだ。


「お待たせみんな」
「遅いわよ文哉、そんなに大変だったの?」
「そうだね、いきなり元気になったからお医者さんがねぇ」


お医者さんは、検査をした方が良いと言われたけど、元気であることをその場で見せて納得してもらったんだ。
片手で看護師さんを持ち上げた時は驚かれ、みんなに話したら笑われたよ。


「それは驚くでござるな」
「普通の人にはそうよねぇ」
「うんうん」
「でも、文哉らしいわね」


美穂子がまとめてみんなが納得し、僕たちはまず学校に向かいました。
僕の復活を1年生に知らせ、これから本格的な訓練を行う事を伝えたんだ。


「レベルは1年の終わりには10には上がってると思う、だからみんな頑張ってね」
「「「「「はい」」」」」
「うん、良い返事だね」


みんなの返事を聞き、美穂子たちの行っていた訓練の成果も確認できたので、僕がいない間に上達して凄いと驚いたんだ。
美穂子たちカカシがあったしそれほどでもないと謙遜してきたけど、上達ぶりを見れば分かったんだ。


「本当に凄いよ」
「褒め過ぎよ文哉」
「そうでござる、それに見せたいのは拙者たちの強さを見てからでござる」
「うん、手合わせお願い文哉」


ササミにお願いされ、僕は7人を相手に模擬戦をすることになりました。
とはいえ復帰したばかりなので、それぞれ一撃ずつという事になった。


「じゃあ、まずは私からね」
「よろしく美穂子」
「よく見ててよ」


美穂子は一言だけだったけど、闘気の爆発はそれだけで十分な威力を見せてきた。
距離はあったけど剣を振り上げた迫力はとても強く、そこから放たれた技を僕は正面から受けたんだ。


「飛ぶ斬撃【スラッシュストライク】か、見事だったよ」
「ど、どうしてあなたも技を出さないのよ!」
「だって、勿体ないじゃないか」


闘気の動きを見て僕が知ってる強さの2倍は上がっていて、短期間でどれだけ努力したのかが分かったんだ。
だから相殺するのが勿体なくて、腕でそのまま受け止めたんだ。


「正気なの、死んじゃう所じゃない」
「ごめんね美穂子、心配したよね、でも大丈夫」
「何が大丈夫なのよ、闘気だって纏って無かったじゃない」
「そうだね、だから僕も見せたんだ、夢で覚えた闘気の使い方【闘気吸収】をね」


限界まで溜めたあの時、もっと出来ないか考え外側から集める事に成功してた。
あの時は感覚だけだったけど、昨晩ベッドの上でやってみたら出来たんだ。


「みんなが成果を見せてくれるんだ、僕も見せないといけないよね?」
「今までも強かったのに、更に強くなったのね文哉」
「美穂子も強くなったよ、本当に凄い」


僕は命の危険があったから気づけたけど、みんなは努力の成果だった。
それは簡単に出来る事ではなく、強い精神力が無くてはいけなかったんだ。


「だからね、僕もそれに応えただけなんだよ」
「わかったわ、もっと強くならないといけないのね」


先を見たからか、美穂子はとても期待した目を見せて来て、そのまま次のミクルと交代した。
ミクルの繰り出した横一文字の斬撃も僕は受け止め、最後のリンリまで同じように称賛したよ。


「それでフミヤお兄ちゃん、ワタシにもみんなみたいな上の技術、あるんだよね?」
「リンリ・・・あるにはあるけど、実はやったことが無いんだ」
「初めてなのね、良いわよフミヤお兄ちゃんの初めて貰うわ」


なんだか言い方に違和感があり、美穂子たちが何からヒソヒソと話していたけど、リンリはそのまま魔法を展開した。
大きな火の玉を出し、高圧縮してどや顔をしてきたよ。


「凄いねリンリ、前よりも圧縮で来てる」
「ふふん、凄いでしょう」
「うん、それをぶつけられたら、8つ星のボスもイチコロだね」
「そうよ、だからフミヤお兄ちゃんでも受け止められない、みんなとは違うわ」


他とは違うという事を強調していた様で、また美穂子たちがヒソヒソと話していたよ。
でもね、受け止められないと言うのは言い過ぎで、僕は飛んできた大きな火の玉を素手で受け止めた。


「お、お兄ちゃんっ!」
「凄いでしょうリンリ」
「ててて、手は無事なの?」
「無事だよ、ぶっつけ本番だったけど出来たね」


もしも成功しなかったら、今頃僕の手は燃えカスになっていただろうと笑い、リンリはそんなに危険だったのかと止める様にツッコんできた。
腕の復活くらいなら回復の方で出来る様になっていて、治せると伝えたら引かれたよ。


「実はね、今受け止めてる方法もそれの応用でね、魔法で出来るかもと思っていたんだ」
「だからって、もっと早く言ってよフミヤお兄ちゃん」
「どんなことにも初めてはあるし、それに挑戦するからその先に行ける、僕は命を使ったあれも良い経験だと今なら言えるんだ」


みんなの気持ちも伝わって来たし、僕たちは更に強い絆を得られた。
だから僕は呪いの力も使おうと思っていて、この後知ってる人に会う気でいた。


「でも、どうやってるのよそれ」
「リンリは魔力と闘気、何が違うと思う?」
「どういう事?」
「燃料の違いなだけなのさ」


闘気も魔力も体内の他の力を使っていて、それに変換すればこうして受け止める事が出来ると説明した。
命を代価にしたから試したが、出来たと笑ったらまた怒られたよ。


「でも出来たじゃないか、凄いでしょう」
「それはそうだけど・・・確かに凄いんだけど、それって反則じゃない?」
「そうでもないよ、これはすごく疲れるし、何度もは使えない」


試してみて分かった事は、闘気を魔力に変換するのはとても効率が悪く、受け止めてるだけで闘気はどんどんと減っていた。
みんなの闘気を吸収していたから出来た事で、最後で良かったとホッとしたんだ。


「それにね、飛んでくる威力は相殺しないといけないから、身体にも負担だ」
「そんなに簡単に言ってるけど、それだって普通出来ないじゃない」
「そうだね、普通は跳ね返したりするよね」


だからこそリンリに見せ、次の目標にして歩んでほしかった。
頑張るとリンリは約束してくれて、僕はみんなの実力をこの身で確かめる事が出来たよ。
その後はクラスと1年生の指導をしたけど、みんなとても強くなってて驚いたんだ。
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