レベルアップは異世界がおすすめ!

まったりー

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4章 制覇

68話 本当の裏切りとは?

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生中継を見ていた僕は、やっぱり自分たちのステータスも変更している、その予想は当たっていました。


「何よ、なかなかやるじゃない」
「いいやまだまだでござる」
「でも倒せてるよ」


みんなもかなり驚いてる様子で、僕も期待はしてました。
そんなに上手くいかないのは分かっていた僕は、誰も死なない事を祈ってたけど、3日後に現実が彼女たちを襲った。


「な、何でごさるかあの光は」
「あれってもしかして転移?」
「そうだよリンリ、僕たちとは違い一人になったらお終いだ」


ステータス極振りとはそれだけ危険でバランスが悪く、それを補うために人数が必要でした。
誰も手出しできない究極の極振りが出来れば、今映像に見えている事にはなっていなかったけど、5レベルと装備の数値変更だけでは無理だったよ。


「さて、そろそろ僕の出番かな」
「文哉行くの?」
「うん、行ってくるよ美穂子」


生中継が切れて、これは僕が呼ばれると思った瞬間視界が歪み僕は映像で見ていた場所に飛ばされた。
そこには、涙を流しているアスラさんと他2名がいて、メデューサルボールを倒してから3人に挨拶したよ。


「あ、ありがとうマダラちゃん」
「良いんですよアスラさん、その為に密かにアクセサリーに仕掛けたんです」
「でも、それってアタシが見つけた場合よね?」
「そうです、信用していたんですよ」


アクセサリーに願えば助けてくれる人が飛んでくる、そんな付与をして渡しておいたんだ。
事前に言っても良かったけど、その場合使ってもらえない可能性があったから黙っていた。


「でも、おそらくアスラさんなら使いましたよね?」
「仲間の為、そう言いたいのかしら?」
「はい、今も2人を守っているじゃないですか」
「そうね・・・それで、助けてくれるのかしら?」


そのために来たのだけど、何も見返りがないと不安そうだったので、僕は人のステータス数値を変える事を止めてもらうように要求した。
どうしてと聞かれたから、その危険性をそのまま知らせることにしたんだ。


「人はずっと集中なんて出来ない、それなのに数値が下がっていたら攻撃を受けるでしょう、それは死を意味します」
「そうかもだけど、人数がいれば」
「だったら、今の状況はどうなんですか?今あなたの仲間はバラバラです」


アスラさんは言い返せずにいて、仲間の人は今とても不安の中でダンジョンの中をさまよっていると困った感じを見せながら知らせた。
モンスターの転移攻撃はこのフロア限定だから、この広い荒野を探すことになるけど、それが出来るのか聞いたんだ。


「無理、そんな事出来ないわ」
「そうですよね、ましてやこのダンジョンは政府が調べていない未踏破のダンジョン、僕たちが止められたように通信なんてできません」


7つ星の探索を許可されなかったのも、相手のメリットだけではなく、通信環境がしっかりしていなかったからでもありました。
僕たち同様、アスラさんたちも自分たちで通信環境を良くするためにアンテナを設置しながら進んでいましたが、それも進んでいた範囲だけで、今連絡してちゃんと仲間に届く可能性は薄かったよ。


「だからこその約束です」
「でも、そうしないとアタシたちは強くなれないわ、あなたたちとは違うのよ」
「違うけど、それならもっと考えないと駄目だよアスラさん」


今回の失敗は、言いなりに8つ星の探索を始めたことで、情報がないままに来てしまったのはいけないと注意しました。
7つ星の探索では僕たちの先をいけないと言い返してきたけど、そもそもそこが間違いと答えたんだ。


「どうして一番じゃないといけないんだ、それも国の許可まで強引にとったよね」
「だって、そうしないと最強とは呼ばれないもの」
「それってそんなに重要なの?」


その称号がないと呪いは良い印象が得られないと真剣で、アスラさんは呪いの力を使うと嫌われると悲しそうでした。
過去にその事でいじめにあっていた様で、見返してやるには一番にならないとダメと涙を流していました。


「それなら相談してよアスラさん、ワタシは協力する」
「ダメよ、あなたに返すものを持ってないわ」
「そんな事ないよ、頑張った報告が何よりの見返りだよ」


見返りがすべて物品とは限らず、良い報告が聞ければそれは見返りになると笑顔で伝えたよ。
そんなはずはないと言いたげな顔をしたから、人によるんだと伝えたよ。


「あ、アタシなら良いって言うの」
「前にね、裏切られて殺されそうになった事があったんだけど、その経験から信じて良い人とそうでない人が分かるようになったんだ」
「あなたも大変なのね、でもアタシはそんな人間じゃないわよ、だってあなたを利用する気満々だもの」
「利用しても良いんだよアスラさん、僕だって君の技術を手に入れる為に接触したしね」


問題はその後で、失敗した時に誰を責めるのかという話で、アスラさんは自分を責めて後悔していました。
笹田は僕を恨み復讐とか言って殺そうとしてきたから、そこが違うとはっきりと断言したよ。


「だからアスラさんを信用するんです」
「それでも、もし裏切られたらどうするのよ」
「そうならない様、ワタシはここに来ました、恩を売る為にね」


僕は、ビーズアニマルの小型である【手乗り子リス】を収納から一体取り出し、アスラさんに説明を始めた。
子リスたちは戦闘能力は皆無だけど、素早さに特化していて遭難者の探索に適任と話したんだ。


「更にいうとね、見つけたら肩に乗り転移を始める」
「て、転移!」
「あの目玉のモンスターも出来たんだ、そんなに驚く事じゃないよ」
「そうかもしれないけど、すごい事じゃない」


確かにそうなんだろうけど、転移先は工房と限定的だし、ビーズに付与を施せば出来ることだった。
説明を済ませ、収納袋からどんどんと出動させ、僕は合計千体をダンジョンに走らせたよ。


「す、すごい速さと数だったわね」
「このダンジョンは広いからね、30人を探すならそれくらいは必要だよ」
「そ、そうね・・・ありがとうマダラさん」
「さんはいらないよアスラさん、さっきもそう呼んでたでしょう」


聞いていたのかと驚くアスラさんは、ちょっとテレている感じに見え、緊迫した感じが無くなって安心しました。
もう平気と分かり、子リスを3体出しアスラさんの後ろでずっと黙っていた2人を転移させました。


「さぁ次はアスラさんの番だよ」
「ありがとう」


一言感謝の言葉をくれたアスラさんは、残っていた子リスと一緒に転移して戻っていきました。
僕はそれを見てからメデューサルボールのドロップ品を回収し、美穂子たちが待つ僕の部屋に転移していきました。
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