2 / 82
1章 新しい風
2話 初日で制覇
しおりを挟む
やっと僕たちの番が来てダンジョンに入ると、壁が石を敷き詰めたいかにもって感じのダンジョン通路に出ました。
「ついに来たわ、アタシワクワクしてきたわ」
「ちょっとミサ、あなたが先走ってはいけないのだからね」
「分かってるわ美穂子、中衛で待機ね」
「そうよ、私とミクルが突破されたら、相手をするのはあなたなのよ」
2段構えの陣形で、その間にレンジャーの桃ノ木砂沙美さんが矢を撃つことになっていた。
これは今の最高PTが考案した戦略で、スイッチして戦う手法で評価され、本当によく勉強していると感心し、急遽入った僕は魔法で砂沙美さんと一緒に攻撃する事になった。
「じゃあ行くわよ」
「「「「は~い」」」」
僕以外が返事をして歩き始め、ものの5分で最初のモンスター【切り裂きアント】が姿を見せた。
中型犬並みの大きさで、前足がとても鋭い爪を持っている4足歩行のモンスターはちょっと怖く感じた。
「でも、委員長たちはもっと怖いみたいだから、ちょっと心配だね」
話し合った陣形にスイッチするはずなのに動くことが出来ず、レンジャーの桃ノ木さんは後ろに下がらず震えていた。
本来は佐々木さんが号令を掛けて下がらせないといけないのに、ここに来てしり込みしてしまい、仕方ないので僕が前に出たんだ。
「みんなしっかり、桃ノ木さんは下がって、相手の爪は鋭くて怖いけど、動きは遅いよ」
「斑鳩君・・・ミクル行くわよ」
「わ、分かったわ」
何とか剣を抜き、茨木さんと佐々木さんが前に出て攻撃を開始してくれた。
震える手で攻撃したからか一撃とはいかず、僕は桃ノ木さんに声を掛けて矢を放ってもらい、それに合わせて僕も指輪から火の魔法(ファイアーボール)を撃って倒したんだ。
「「「「「た、倒した~」」」」」
「良かったね、ドロップした魔石(極小)を拾って先に進もう」
「その前に、ありがとう斑鳩君、おかげでちゃんと倒せたわ」
「「「「ありがとう」」」」
みんなにお礼を言われ、この子たちなら僕の計画を任せられると思いました。
どういたしましてっと【ペコリ】と頭を下げて僕は後ろに下がり、桃ノ木さんが先頭に戻って委員長と茨木さんが交代するのを見ていました。
「うん、言われなくても動けてるし、さっきよりも足取りが軽い、これならいけるね」
もう平気と思えるほどに、その後の戦いはスムーズに進み、中衛で守っていた白石加奈さんと桜木美沙が暇そうにしていた。
余裕が出来たのでスイッチして戦う戦法も試して間隔を掴んで更に1時間経った時、全然疲れてないから変と白石加奈さんが言い出したんだ。
「ああそれはね、僕の付けてるイヤリングのおかげなんだ」
「「「「「え」」」」」
耳の裏に付けていて気付かれなかったけど、イヤリングの効果は疲労軽減で、PTメンバー全員に効果のある品だった。
耳を裏返して見せると、可愛いと欲しがってきたから、次の時に用意することを提案したよ。
「良いのかしら?」
「うん、PTに誘ってくれたお礼ね、効果はそれぞれ決めてもらうから考えておいてよ」
「斑鳩君・・・ありがとう」
お礼を言う時、委員長はなんだか暗い顔をしてきて、何かあるのかと心配になり、異世界行きは保留にしたけど、疲れの少ないみんなはどんどんと進み、モンスターの数が増えて中衛の二人が戦闘に参加するようになっても余裕がありました。
「さて、学校のダンジョン最下層、地下5階に着いたけど、ここからはモンスターが変わるから注意よ」
「おっけーだよ美穂子、元気もあるし行けるよ」
「ミクル、手から血が出てるわよ」
革のガントレットが破れていて、血が流れているのに気づいてなかった様で、ガントレットを外すと結構深い傷を負っているのがわかりました。
休憩も兼ねて直ぐに手当てをしようと座ったんだけど、僕以外誰も医療セットを持ってなかったんだ。
「そういえば、荷物も持ってなかったね」
「それ、斑鳩も」
「桃ノ木さん、僕はこの収納袋に入れてるんだ、みんなも腰にポシェットを付けていたから、そう言った物に入れてるのかと思ってたんだよ」
でも、武器以外持ってないらしく、今日はここまで進むつもりはなかったと言い訳を言ってきた。
上手く行きすぎたせいもあり、仕方ないと僕が手当てを始めたよ。
「消毒液に包帯って、ちょっと斑鳩、その袋どれだけ入るのよ?」
「桜木さん、これは収納系アイテムだよ、10種類なら20個ずつ入るんだ」
「それって、探索者に必須とか言われてる奴じゃない、あなたそんなのまで作れるの?」
お店で売ってる品よりは劣ると言いながら手当てを済ませ、進むかどうかの選択を求めた。
委員長に視線が集まり、疲れはそれほどないから進むことになったけど、ここからは本当に心配なので、防御の指輪を渡す事を提案した。
「指輪って、その魔法が飛ばせるやつね」
「そうだよ桜木さん、ちょっと待っててね、今作るからね」
「「「「「今作るのっ!」」」」」
「当然だよ、僕のユニークスキル【手芸】は、どこででも使えるんだ」
詳しくは話さなかったけど、材料になる糸を画面を出して購入し、そのまま画面で糸に付与を500エーンで追加納入して、3本の糸を1本の主糸に編んでいきます。
みんなは手慣れた手つきに驚いていたけど、道具の無いここではこれが精いっぱいと謝ったんだ。
「何謝ってるのよ、十分じゃない」
「ミサの言う通りよ斑鳩君」
「いやね、糸を編むときに使う針を買って使えばもっと複雑な作業が出来ますし、その方が生まれる付与も強いんです」
最初に付けた付与が編まれていくと、完成した時新たな付与が生まれ、それはとても強いものになると説明しました。
それが僕の強みで、初期の品が1つしか付与のついてなかった理由でもありましたよ。
「みんな、これを着けて進もう」
「ありがとう・・・ねぇ斑鳩この指輪、どんな付与が出来たの?」
「ごめんね茨木さん、生まれた付与は防御力プラス4っていう弱めのしか出なかった」
「4って、数値じゃ分からないわね」
ステータスが見れないから仕方ないけど、みんなの革装備と同じだと言ったら驚かれた。
最初に付けた付与が弱い防御プラス1だったから、それから生まれた付与は4となった。
「主糸にこの付与は付くんだけど、3本の捕糸の防御プラス1を合わせて7上がるね」
「「「「「7もあがるのっ!」」」」」
「そんなに驚く事かな?最初に付ける付与はもっと高いのがあるよ」
お金がないから付けられないと嘘を付き納得してもらったけど、これはかなり凄いとみんなが喜んで指輪を付けてくれた。
初期に作る品だから性能はかなり低いんだけど、驚かれて僕はびっくりだよ。
「僕の知ってるアクセサリーショップで売ってる品はもっとすごいよ、鉄装備以上の性能が基準なんだ」
「これだってそれくらいじゃない?」
「数値だけならそうだよ茨木さん、でもこれはただ編んだだけのリングで装飾がない、教室で可愛いのを付けていた子がいたけど、気づかなかったの?」
どうしてか、委員長たちは見てなかった様で、見に行きたいと僕に同行を求めてきたよ。
僕も予定していたから了承したけど、これはデートなのかとみんなが嬉しそうだったね。
「6人で行くならデートじゃないと思うけど、それよりもそろそろ出発しない?」
「それよりって、女の子とデートのお話なのに、斑鳩君は何とも思わないのかしら?」
「佐々木さん達が可愛いのは認めるけど、僕は恋愛に興味がないんだ」
「「「「「可愛い!」」」」」
テレているみんなを見て、高校生だから仕方ないと思ったけど、僕はみんなと同じではなかった。
転移水晶を作れたことにも繋がるけど、僕には異世界にいた頃の記憶があり、それを踏まえるとおじさんと呼べる年齢だった。
「おかげで向こうの座標も分かるし、その時もっていたユニークスキル【手芸】をこの体でも使えたんだよね・・・まぁ働きすぎて40歳で死んだから、おじさんだよね」
この体になって15年、多少はこの体に引き込まれるときはあるけど、精神は40のおじさんでした。
だから、自分の容姿が高校生のわりに小さくても気にしてないし、みんなが恥ずかしそうにしているのも温かい目で見る事が出来た。
「エッチな事はしないと言われた時も、芝居を打って恥ずかしそうにしたけど、みんなは本気だからなんだか可愛いね」
あははっと笑い、準備が出来たから進もうと提案し、みんなも頷いて気持ちを切り替えていた。
桃ノ木さんが直ぐに先頭に走ってくれたけど、どうしてか後ろの僕をチラチラ見てきたから、笑顔を返しておきました。
「まだ集中してないけど、防御力は上がってるし何とかなるよね」
ここからのモンスターは、僕と同じくらいの背丈を持つ二足歩行のアントソルジャーで、更に鋭く剣の様になった爪が驚異のモンスターでした。
それでも今の僕たちの敵ではなく、サクサク進んで出口に繋がる魔法陣を見つけてみんなで校庭に戻ったんだ。
「ふぅ~終わったわね」
「うん、ちょっと疲れた」
「早くシャワーを浴びたいわ」
「「「同じく~」」」
みんながひと段落して緊張を解いていて、僕は良いPTなのを十分理解した。
同じようにダンジョンから帰ってきていた生徒は、門からではなく魔法陣から僕たちが出てきて制覇したことに驚いていたけど、そんな事は些細な事で明日はどうするのか聞いたんだ。
「そうね、ドロップした魔石を交換して、そのお金で買い物に行きましょうか」
「「「「さんせ~い」」」」
「斑鳩君もそれで良いかしら?」
「5階までに手に入れた魔石を計算すると、一人2万エーンにはなるし、僕も賛成だよ」
一度の探索で12万も稼げるとか、学生が出来る事を超えていたけど、委員長たちはそのことに気づいてなくて、何を買うか楽しみにしていた。
これなら期待できると思いつつ、学校の魔石交換所に行き、お金に換金して分配したので、僕はお疲れと解散しようとしましたが、委員長に止められてしまった。
「どうしたの委員長?」
「斑鳩君、これから反省会を兼ねてカラオケに行くけど、一緒にどうかしら?」
「僕が行っても良いの?」
「勿論よ、あなたはもう私たちの仲間なんだからね」
出来れば来てほしいとお願いされ、みんなの意思を聞くためにもついていくことにした。
目指している場所がどこなのか、志を聞いて最終決定すると決め、将来が楽しみになりました。
「ついに来たわ、アタシワクワクしてきたわ」
「ちょっとミサ、あなたが先走ってはいけないのだからね」
「分かってるわ美穂子、中衛で待機ね」
「そうよ、私とミクルが突破されたら、相手をするのはあなたなのよ」
2段構えの陣形で、その間にレンジャーの桃ノ木砂沙美さんが矢を撃つことになっていた。
これは今の最高PTが考案した戦略で、スイッチして戦う手法で評価され、本当によく勉強していると感心し、急遽入った僕は魔法で砂沙美さんと一緒に攻撃する事になった。
「じゃあ行くわよ」
「「「「は~い」」」」
僕以外が返事をして歩き始め、ものの5分で最初のモンスター【切り裂きアント】が姿を見せた。
中型犬並みの大きさで、前足がとても鋭い爪を持っている4足歩行のモンスターはちょっと怖く感じた。
「でも、委員長たちはもっと怖いみたいだから、ちょっと心配だね」
話し合った陣形にスイッチするはずなのに動くことが出来ず、レンジャーの桃ノ木さんは後ろに下がらず震えていた。
本来は佐々木さんが号令を掛けて下がらせないといけないのに、ここに来てしり込みしてしまい、仕方ないので僕が前に出たんだ。
「みんなしっかり、桃ノ木さんは下がって、相手の爪は鋭くて怖いけど、動きは遅いよ」
「斑鳩君・・・ミクル行くわよ」
「わ、分かったわ」
何とか剣を抜き、茨木さんと佐々木さんが前に出て攻撃を開始してくれた。
震える手で攻撃したからか一撃とはいかず、僕は桃ノ木さんに声を掛けて矢を放ってもらい、それに合わせて僕も指輪から火の魔法(ファイアーボール)を撃って倒したんだ。
「「「「「た、倒した~」」」」」
「良かったね、ドロップした魔石(極小)を拾って先に進もう」
「その前に、ありがとう斑鳩君、おかげでちゃんと倒せたわ」
「「「「ありがとう」」」」
みんなにお礼を言われ、この子たちなら僕の計画を任せられると思いました。
どういたしましてっと【ペコリ】と頭を下げて僕は後ろに下がり、桃ノ木さんが先頭に戻って委員長と茨木さんが交代するのを見ていました。
「うん、言われなくても動けてるし、さっきよりも足取りが軽い、これならいけるね」
もう平気と思えるほどに、その後の戦いはスムーズに進み、中衛で守っていた白石加奈さんと桜木美沙が暇そうにしていた。
余裕が出来たのでスイッチして戦う戦法も試して間隔を掴んで更に1時間経った時、全然疲れてないから変と白石加奈さんが言い出したんだ。
「ああそれはね、僕の付けてるイヤリングのおかげなんだ」
「「「「「え」」」」」
耳の裏に付けていて気付かれなかったけど、イヤリングの効果は疲労軽減で、PTメンバー全員に効果のある品だった。
耳を裏返して見せると、可愛いと欲しがってきたから、次の時に用意することを提案したよ。
「良いのかしら?」
「うん、PTに誘ってくれたお礼ね、効果はそれぞれ決めてもらうから考えておいてよ」
「斑鳩君・・・ありがとう」
お礼を言う時、委員長はなんだか暗い顔をしてきて、何かあるのかと心配になり、異世界行きは保留にしたけど、疲れの少ないみんなはどんどんと進み、モンスターの数が増えて中衛の二人が戦闘に参加するようになっても余裕がありました。
「さて、学校のダンジョン最下層、地下5階に着いたけど、ここからはモンスターが変わるから注意よ」
「おっけーだよ美穂子、元気もあるし行けるよ」
「ミクル、手から血が出てるわよ」
革のガントレットが破れていて、血が流れているのに気づいてなかった様で、ガントレットを外すと結構深い傷を負っているのがわかりました。
休憩も兼ねて直ぐに手当てをしようと座ったんだけど、僕以外誰も医療セットを持ってなかったんだ。
「そういえば、荷物も持ってなかったね」
「それ、斑鳩も」
「桃ノ木さん、僕はこの収納袋に入れてるんだ、みんなも腰にポシェットを付けていたから、そう言った物に入れてるのかと思ってたんだよ」
でも、武器以外持ってないらしく、今日はここまで進むつもりはなかったと言い訳を言ってきた。
上手く行きすぎたせいもあり、仕方ないと僕が手当てを始めたよ。
「消毒液に包帯って、ちょっと斑鳩、その袋どれだけ入るのよ?」
「桜木さん、これは収納系アイテムだよ、10種類なら20個ずつ入るんだ」
「それって、探索者に必須とか言われてる奴じゃない、あなたそんなのまで作れるの?」
お店で売ってる品よりは劣ると言いながら手当てを済ませ、進むかどうかの選択を求めた。
委員長に視線が集まり、疲れはそれほどないから進むことになったけど、ここからは本当に心配なので、防御の指輪を渡す事を提案した。
「指輪って、その魔法が飛ばせるやつね」
「そうだよ桜木さん、ちょっと待っててね、今作るからね」
「「「「「今作るのっ!」」」」」
「当然だよ、僕のユニークスキル【手芸】は、どこででも使えるんだ」
詳しくは話さなかったけど、材料になる糸を画面を出して購入し、そのまま画面で糸に付与を500エーンで追加納入して、3本の糸を1本の主糸に編んでいきます。
みんなは手慣れた手つきに驚いていたけど、道具の無いここではこれが精いっぱいと謝ったんだ。
「何謝ってるのよ、十分じゃない」
「ミサの言う通りよ斑鳩君」
「いやね、糸を編むときに使う針を買って使えばもっと複雑な作業が出来ますし、その方が生まれる付与も強いんです」
最初に付けた付与が編まれていくと、完成した時新たな付与が生まれ、それはとても強いものになると説明しました。
それが僕の強みで、初期の品が1つしか付与のついてなかった理由でもありましたよ。
「みんな、これを着けて進もう」
「ありがとう・・・ねぇ斑鳩この指輪、どんな付与が出来たの?」
「ごめんね茨木さん、生まれた付与は防御力プラス4っていう弱めのしか出なかった」
「4って、数値じゃ分からないわね」
ステータスが見れないから仕方ないけど、みんなの革装備と同じだと言ったら驚かれた。
最初に付けた付与が弱い防御プラス1だったから、それから生まれた付与は4となった。
「主糸にこの付与は付くんだけど、3本の捕糸の防御プラス1を合わせて7上がるね」
「「「「「7もあがるのっ!」」」」」
「そんなに驚く事かな?最初に付ける付与はもっと高いのがあるよ」
お金がないから付けられないと嘘を付き納得してもらったけど、これはかなり凄いとみんなが喜んで指輪を付けてくれた。
初期に作る品だから性能はかなり低いんだけど、驚かれて僕はびっくりだよ。
「僕の知ってるアクセサリーショップで売ってる品はもっとすごいよ、鉄装備以上の性能が基準なんだ」
「これだってそれくらいじゃない?」
「数値だけならそうだよ茨木さん、でもこれはただ編んだだけのリングで装飾がない、教室で可愛いのを付けていた子がいたけど、気づかなかったの?」
どうしてか、委員長たちは見てなかった様で、見に行きたいと僕に同行を求めてきたよ。
僕も予定していたから了承したけど、これはデートなのかとみんなが嬉しそうだったね。
「6人で行くならデートじゃないと思うけど、それよりもそろそろ出発しない?」
「それよりって、女の子とデートのお話なのに、斑鳩君は何とも思わないのかしら?」
「佐々木さん達が可愛いのは認めるけど、僕は恋愛に興味がないんだ」
「「「「「可愛い!」」」」」
テレているみんなを見て、高校生だから仕方ないと思ったけど、僕はみんなと同じではなかった。
転移水晶を作れたことにも繋がるけど、僕には異世界にいた頃の記憶があり、それを踏まえるとおじさんと呼べる年齢だった。
「おかげで向こうの座標も分かるし、その時もっていたユニークスキル【手芸】をこの体でも使えたんだよね・・・まぁ働きすぎて40歳で死んだから、おじさんだよね」
この体になって15年、多少はこの体に引き込まれるときはあるけど、精神は40のおじさんでした。
だから、自分の容姿が高校生のわりに小さくても気にしてないし、みんなが恥ずかしそうにしているのも温かい目で見る事が出来た。
「エッチな事はしないと言われた時も、芝居を打って恥ずかしそうにしたけど、みんなは本気だからなんだか可愛いね」
あははっと笑い、準備が出来たから進もうと提案し、みんなも頷いて気持ちを切り替えていた。
桃ノ木さんが直ぐに先頭に走ってくれたけど、どうしてか後ろの僕をチラチラ見てきたから、笑顔を返しておきました。
「まだ集中してないけど、防御力は上がってるし何とかなるよね」
ここからのモンスターは、僕と同じくらいの背丈を持つ二足歩行のアントソルジャーで、更に鋭く剣の様になった爪が驚異のモンスターでした。
それでも今の僕たちの敵ではなく、サクサク進んで出口に繋がる魔法陣を見つけてみんなで校庭に戻ったんだ。
「ふぅ~終わったわね」
「うん、ちょっと疲れた」
「早くシャワーを浴びたいわ」
「「「同じく~」」」
みんながひと段落して緊張を解いていて、僕は良いPTなのを十分理解した。
同じようにダンジョンから帰ってきていた生徒は、門からではなく魔法陣から僕たちが出てきて制覇したことに驚いていたけど、そんな事は些細な事で明日はどうするのか聞いたんだ。
「そうね、ドロップした魔石を交換して、そのお金で買い物に行きましょうか」
「「「「さんせ~い」」」」
「斑鳩君もそれで良いかしら?」
「5階までに手に入れた魔石を計算すると、一人2万エーンにはなるし、僕も賛成だよ」
一度の探索で12万も稼げるとか、学生が出来る事を超えていたけど、委員長たちはそのことに気づいてなくて、何を買うか楽しみにしていた。
これなら期待できると思いつつ、学校の魔石交換所に行き、お金に換金して分配したので、僕はお疲れと解散しようとしましたが、委員長に止められてしまった。
「どうしたの委員長?」
「斑鳩君、これから反省会を兼ねてカラオケに行くけど、一緒にどうかしら?」
「僕が行っても良いの?」
「勿論よ、あなたはもう私たちの仲間なんだからね」
出来れば来てほしいとお願いされ、みんなの意思を聞くためにもついていくことにした。
目指している場所がどこなのか、志を聞いて最終決定すると決め、将来が楽しみになりました。
116
あなたにおすすめの小説
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
異世界転生したおっさんが普通に生きる
カジキカジキ
ファンタジー
第18回 ファンタジー小説大賞 読者投票93位
応援頂きありがとうございました!
異世界転生したおっさんが唯一のチートだけで生き抜く世界
主人公のゴウは異世界転生した元冒険者
引退して狩をして過ごしていたが、ある日、ギルドで雇った子どもに出会い思い出す。
知識チートで町の食と環境を改善します!! ユルくのんびり過ごしたいのに、何故にこんなに忙しい!?
転生したら実は神の息子だった俺、無自覚のまま世界を救ってハーレム王になっていた件
fuwamofu
ファンタジー
ブラック企業で過労死した平凡サラリーマン・榊悠斗は、気づけば剣と魔法の異世界へ転生していた。
チート能力もない地味な村人として静かに暮らすはずだった……が、なぜか魔物が逃げ出し、勇者が跪き、王女がプロポーズ!?
実は神の息子で、世界最強の存在だったが、その力に本人だけが気づいていない。
「無自覚最強」な悠斗が巻き起こす勘違い系異世界英雄譚、ここに開幕!
鑑定持ちの荷物番。英雄たちの「弱点」をこっそり塞いでいたら、彼女たちが俺から離れなくなった
仙道
ファンタジー
異世界の冒険者パーティで荷物番を務める俺は、名前もないようなMOBとして生きている。だが、俺には他者には扱えない「鑑定」スキルがあった。俺は自分の平穏な雇用を守るため、雇い主である女性冒険者たちの装備の致命的な欠陥や、本人すら気づかない体調の異変を「鑑定」で見抜き、誰にもバレずに密かに対処し続けていた。英雄になるつもりも、感謝されるつもりもない。あくまで業務の一環だ。しかし、致命的な危機を未然に回避され続けた彼女たちは、俺の完璧な管理なしでは生きていけないほどに依存し始めていた。剣聖、魔術師、聖女、ギルド職員。気付けば俺は、最強の美女たちに囲まれて逃げ場を失っていた。
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
おっさんが雑魚キャラに転生するも、いっぱしを目指す。
お茶飲み人の愛自好吾(あいじこうご)
ファンタジー
どこにでも居るような冴えないおっさん、山田 太郎(独身)は、かつてやり込んでいたファンタジーシミュレーションRPGの世界に転生する運びとなった。しかし、ゲーム序盤で倒される山賊の下っ端キャラだった。女神様から貰ったスキルと、かつてやり込んでいたゲーム知識を使って、生き延びようと決心するおっさん。はたして、モンスター蔓延る異世界で生き延びられるだろうか?ザコキャラ奮闘ファンタジーここに開幕。
神様から転生スキルとして鑑定能力とリペア能力を授けられた理由
瀬乃一空
ファンタジー
普通の闇バイトだと思って気軽に応募したところ俺は某国の傭兵部隊に入れられた。しかし、ちょっとした俺のミスから呆気なく仲間7人とともに爆死。気が付くと目の前に神様が……。
神様は俺を異世界転生させる代わりに「罪業の柩」なるものを探すよう命じる。鑑定スキルや修復スキル、イケメン、その他を与えられることを条件に取りあえず承諾したものの、どうしたらよいか分からず、転生した途端、途方にくれるエルン。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる