レベルアップは異世界がおすすめ!

まったりー

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1章 新しい風

17話 休日はダンジョンへ

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僕は反対したんだけど、レベルが上がった実力を試したいという事で、土曜の休みに先生たちも含めて1つ星ダンジョンに向かっています。


「どうしてもっていうから行くんだけど、そんなに焦らなくても良いと思うよ美穂子」
「だって文哉、ただでさえ座学しかしてないから、どれだけ強くなったのか試したいじゃない」
「そうだけど、まだ笹野先生には説明してないんだよ」


白樺先生が後ろで説明してて、今後レベルが上がると期待した目で僕を見てきてますが、ダメとは言えないから困っていました。
今後に期待して了承して、ポーションの件もあって本当は笹田君の実家に行く予定だったんだ。


「笹田君には午後に行くって予定を変えて貰ったけど、その代わり訓練の約束をしたんだよ」
「ごめんなさい文哉、迷惑だったかしら?」
「うっ!それは卑怯だよ美穂子」


いきなり潤んだ目で謝ってきて、これでは文句が言えないと僕はため息が出ました。
みんなの頑張りは応援したいし、結局僕は付いていくから仕方ないけど、1つ星のダンジョンなんて余裕過ぎて分からないと指摘したよ。


「そうかしら?」
「それだけの実力がついてるからね、どうせなら一人ずつ戦った方が良いかもしれない」
「「「「「え!」」」」」
「だって、今から行くダンジョンのモンスターは、ドリルラビットだよ、アントソルジャーより弱いんだ」


眉間にあるドリルが回転して突進してくるから、その威力はかなりのモノになるけど、学生が最初に入る外のダンジョンで、これをクリアして晴れて正式な探索者と認知されると説明しました。
学生だから、正式なライセンスはまだ貰えないけど、会社は戦闘などの詳細をちゃんと見ていて評価をしてくれるから、一人で戦うのは評価対象と伝えたんだ。


「まだライセンスがないから、先生たちの録画は探索者協会に提出するわけね、それは重要だわ」
「ただね美穂子、相手がそれほど強くないから、それでもやりすぎてしまうんだ、だからここはちょっと武技の練習に使おうか」
「「「「「武技っ!」」」」」
「こちらでは本当に一部の探索者しか使ってないけど、今のみんななら出来るよ」


闘気を高める事をしたことないから直ぐには無理だけど、その為の訓練という事で武器に流す様に言いました。
直ぐには出来ないので、お手本という事で僕が杖で見せる事になったけど、その場合【杖技】となってレベルは杖術の1つ下になると説明した。


「なので武技はいつでも使えるんだけど、闘気の扱いが出来ないと難しくて、闘気を高めるには内側の力を感じるところから始めるんだ、みんな目を閉じてくれるかな」
「「「「「は、はい」」」」」
「先生たちもやってみてください」
「「わ、わたしたちもっ!」」


二人はカメラを持って今後の学校の訓練に役立てようとしていたけど、それと一緒に自分たちも出来るようになりましょうっと伝え、目を閉じて貰った。
普通なら閉じるだけでは無理だけど、その為に僕が杖を持っていて、みんなに持っていた杖から闘気を流して感じられる様、杖をトンと地面に付け波紋のようにして流したんだ。


「分かる、これが闘気?」
「「「「「なんだか暖かいわね」」」」」
「そう、これが闘気で、上級者の探索者たちが感じてる力だよ、これを武器に流して武技の名を呼んで攻撃すれば、強力な一撃が放てるんだ」


魔法と同じで呪文が必要なのは、発動する時に言葉にも闘気が宿り増幅されるからで、魔法とは違って威力が上がると説明した。
魔力を僕たち自身が持っていれば、魔法の方も威力が上がるんだけど、僕たちにはない力で諦めていたよ。


「そういう訳で、その感覚を忘れないようにね」
「分かったでござるが、もう出来てしまったでござるよ」
「ミクル、そんなに簡単じゃないよ、試しにやってみて」


丁度モンスターが分岐に見えたので、最初はミクルが戦う事になりました。
腰を落とし袴が前後に広がり刀を抜く構えで闘気を溜め、すり足で距離を縮めて行き、相手がこちらに気付いたタイミングで刀を抜くと、一瞬で相手の後方にミクルが移動してモンスターは消滅した。


「刀技【一閃】凄いわ」
「「「「「すごい」」」」」
「みんな喜ぶのは早いよ、ミクルを見てみれば分かる」


凄く喜んでいたみんなだったけど、モンスターを一刀両断したミクルは難しい顔をしていて、納得してない感じだったんだ。
それもそのはず、今の一閃は武技にはなっていなくて、闘気が刀に流れる前に敵を倒していたんだ。


「闘気を流す速度が足りなかった、あれじゃだたの抜刀術だね」
「確かに、これは難しいでござるな」
「分かってくれたようだね、じゃあこれからは順番に行こうか」


力の確認とはしゃいでいたみんなだったけど、余裕がなくなり闘気の操作の難しさを味わいながらモンスターを倒していき、戦いは余裕なのにみんなの表情は暗かったよ。
大変と言うのが分かり、先生二人は学校で教えられるか不安になっていて、僕に指導をお願いをしてきた。


「すみませんが、闘気はスキルを持ってないと無理なので、まだ学校では教えられませんよ」
「で、でも斑鳩君は私達にも教えたじゃない」
「それは今後使える様になるからです、映像に残したのは学校でも教えられる様にしただけです」


最初からスキルを持っている人がいれば教えられるし、早いうちに覚えた方が探索者として活躍できると教えたんだ。
そして、僕たちが出来る理由が分かり、二人はレベルを上げたいとお願いしてきたよ。


「二人なら良いですけど、これは僕たちの秘密なので、学校の生徒全員ともなると、それなりの契約を結ばないといけませんし、正直出来るようになるまで相当かかります」
「秘密って、レベルが上がれば探索者として活躍できるじゃない、なんで公表しないのよ斑鳩君」
「笹野先生、ポーションと同じですよ、こちらは数が出来てないのでお願いされても出来ないんです」


僕が信頼できる人限定と伝え、数を増やすにも僕のスキル無しでは出来ないと付け加えた。
話を理解した笹野先生は、今後に期待するという事で納得してくれたんだけど、ちょっと不満は持っていたよ。


「笹野先生、斑鳩君だってなんでも出来る訳じゃないわよ」
「分かってるわ白樺先生、でもこうしてみんなを見るとね」
「気持ちは分かりますが、こればかりは仕方ないんです」


誰だって強くなりたいと言う気持ちはあり、出来るなら希望した人に与えたいけど、異世界に送る訳にもいかないし、ベビートレントのようなモンスターを育てるのは時間がかかる上に、僕の力を全て教えるほど信用も出来なかった。
女性と思って誘拐されてから、人は欲望のままに動く生き物と僕は思っていて、絶対の信頼は持てなかったんだ。


「そういう事なので、先生二人は今日は撮影に集中してくださいね」
「分かったわ、ちゃんとお仕事はするわね」
「せっかくの休みを使ってるんだもの、みんなの勇士をしっかりと撮影するわね」
「お願いします、報酬は僕の取り分を全て上げますから、期待しててください」


1つ星ダンジョンの報酬だから、二人はあまり期待しないで返事をしてきたけど、二人は最終階層のボス部屋に隠し部屋がある事を知らなかった。
この世界の誰も知らないことで、そこには裏ボスが存在し、そいつが落とす宝箱には、この世界で片手の指の人数しか持ってない属性武器がドロップするんだ。


「それは売る事になるけど、果たしていくらになるのかな」


売られた事が無いから分からないけど、ネットのオークションにハトポッポの名を使って出す予定だから、二人は腰を抜かしそうで逆に心配になりました。
どうしてそんな事を知っているかと言うと、異世界のダンジョンでも同じ仕様だったからで、学校のボス部屋で確認して分かったことだった。
こうして、みんなが闘気を扱う訓練を進めて、10階のボス部屋まで到着したんだけど、今日出来る人はいなかったよ。


「もう少しなのに、どうしてダメなのかしら」
「みんなも感じてるかもだけど、闘気が流れる時間が掛かってるよね、その訓練もあるから、月曜からはそれを重点的に訓練しようか」
「そうね、出来れば明日が良いけど、日曜はダメなのよね」
「ごめんね、明日は外せない用事があるんだ」


色々やることが多いので、美穂子が1週間の予定を考え、月曜は闘気などの訓練・火曜日はダンジョン・水曜日は異世界・木曜日はクラスのみんなとの訓練・金曜日は座学と魔法の授業・土曜日は出来るだけ休みで日曜は完全な休みになりました。
先生たちも賛成してくれて、僕たちはその提案に乗ったんだけど、今日の締めくくりは僕の本気を見たいとか言われてしまい、ボスは僕が倒すことになりましたよ。
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