荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明

まったりー

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2章 クラン

45.1話(ノーム回8) 新武器開発

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「ここが三助ってノームの家か」


僕は遠征から帰ってきて次の日に空間魔法の中に入りました、アンジェたちはまだベッドで寝てます。


「誰じゃな」


僕がお店に入ると黒い服を着たノームが武器を並べていました、斧や大剣とかなり良い物ですよ。


「あなたが三助さんですか、僕はバイトと言います、これを見てください」


僕は早速交渉の為に今まで使っていたハンドガンを見せました、これを使っているのはここのダンジョンの奥に行っている人達だけなので分かるはずなんです。


「ふむ、あいにくじゃがこれは儂の弟子が考案したものじゃ、ちょっと待っとれ」


三助さんが奥に入って行ってしまいました、まさか弟子の人の作品とは知らなかったよ。


「待たせたのう」

「ど、どうもジュマンタと言います」


三助さんが青年を連れて決ました、ジュマンタと名乗った子は見るからに20歳いってないように見えます、この子が考案したって一体最初はいくつだったんだよ。


「それでどういったお話でしょうか?」

「あの、その」


僕は少し戸惑ってしまったよ、まさかこれだけ年齢が低いとは思わなかったんだ、でも交渉は出来るだろうから深呼吸して仕切り直しだよ。


「僕はバイトと言います、ちょっと大きなモンスターを倒さないといけなくてね、それでこれよりも強力な銃が欲しいんだ」

「なるほど・・・ですがそうなると上級魔法を詰めるしかないと思います、そうなりますともっと銃自体を大きくしないと」


どうやらジュマンタ君は既に考案を持ってるようです、話が早そうで良かったよ、きっと銃以外も考えてるんだろうね。


「それもあるんですが、カートリッジ自体も少し細工しても良いと思います、こんなふうな感じで」


僕はカートリッジではなく弾丸を出しました、それは先端をとがらせたり、でこぼこに細工した弾丸を出しました、そしてそれをジュマンタが見て驚いてるよ。


「なるほど・・・ですがその弾丸を改良しても飛ぶのは魔法です、ここを変えても」

「魔法を飛ばすと考えるからです、何も銃口から魔法を飛ばさなくてもいい、これは弾丸そのものが飛んでいく案ですよ」


僕が考えたのは向こうの銃そのままの使い方です、火薬で飛ばして敵に当てる、そして違うのは当たった時に魔法を発動させると言う物なんだ。


「なるほど、魔法を込めた魔鉱石自体を打ち出す方法、確かにこれから至近距離から魔法が唱えられ一番強い威力で敵に当たります、ですが」

「はい、貴重な魔鉱石はカートリッジにして魔法を込めるだけの基本使い回し品です、しかしこの場合は恐らく損傷してしまい使えなくなるでしょう、ですがこれなら今までの魔法でも強力になりますよね」


これは上級魔法を込めれる銃を作る前段階です、大きな銃を作るのはかなり掛かると思ったからね。


「使いまわせないけどすごく強力・・・良いかもですね」

「分かってくれて良かった、あと大きな銃の製作もお願いします、設計図はこんな感じで」


向こうの世界のライフルやマシンガン、それと本命の対戦車ライフルとバズーカ砲の設計図を渡しました、これを少し改良すれば魔鉱石をカートリッジにして使った物が作れるはずです、だってもう彼は幾つか形は違うけど持ってるみたいだからね。


「すごい、僕と同じような事を考えている人がいるなんて、バイトさんと言いましたね、あなたはいったい」

「ただの探索者ですよ、ダンジョンでこういった武器があればいいなぁって思って、あなたの銃を少し変えてみただけです、参考になれば良かったですよ」


設計図はかなり精密に作ってあるので少し説明が大変ですが、ジュマンタ君は納得しているみたいです。


「分かります、僕もそうですから・・・でもこれなら上級魔法が使えないから断念していた物も作れるかも」


ジュマンタくんが少し怖く笑ってるよ、もしかして初級魔法が無数に飛び出す手りゅう弾とか、地雷とか作ってないよね、少し怖いです。


「じゃあお願いしますね、代金は後ほど」

「はい、ではさっそく」


そう言って奥に入って行きました、研究者って感じだね、新しい方法を早く試したいんだろうね。


「あんちゃん、代金を設定せんとあいつ相当使っちまうぞ」

「平気ですよ三助さん、銃の方が優先なのでいくら使っても良いです」


ノームたちのお金はかなり持ってます、だって神棚にずっと置いてあるんだもん、無くなることはないんだよ、それと同時に魔鉱石も十分にある、こっちのダンジョンの採掘でたまに手に入る物らしいよ。


「そうじゃったか、まぁそれならいいが出来上がってもすぐにダンジョンには行くなよ、ダンジョンカゼが流行っておるからのう」

「ダンジョンカゼ?」


僕はそれを聞いてハナに電話で聞いてみたんだ、そしたらインフルエンザみたいなものが流行っているって話してくれたよ。


「重症にならなければ問題ないんじゃが、死人も出ておるから十分気を付けるんじゃぞ」

「分かりました、じゃあまた来ます」


店を出て僕は少し報告書を読みました、遠征の時も読んでいたけど流行している時期とかがあってほんとインフルエンザみたいだよ、そして薬もあって治せてはいるけど、年々感染者が増えてる、きっと薬以外で対策をしてないんだ、衛生面とかね。


「これはそこら辺もちょっと調べておこうかな、ハナ病院とか何処にあるか分かる?」

『当然ですよマスター、ですが対処法はお考えですか?』

「まぁ簡単な物からちょっと難しい物をね、じゃあ案内よろしくハナ」


僕はハナに先導されて病院に向かいました、そして病気の件を少しテコ入れをして空間魔法から出て数日、こっちでは10分位ですかね、時間を経過させてジュマンタ君に会いに行きました。


「すごいですねジュマンタ君、最高だよ」


ジュマンタ君が作ったのは僕の要望通りですべて出来上がっていました、そして予想していた手榴弾も作ったそうです。


「いやぁ~魔鉱石を使い捨てにするなんて発想は出来なかったので楽しかったです、またなにかありましたら是非お願いしますねバイトさん」

「その時はよろしくジュマンタ君、じゃあまた今度お願いしますね」


報酬を沢山渡して僕は出来上がった品物を神棚に収めました、これで量産は出来るね。


「何度も思うけど、これが一番チートだよね」


神棚にお供えするとそれが無尽蔵に生産されます、これがほんとに一番じゃないかなって思うよ、だってWPとかを消費しないんだよ、インチキだよね。


『まぁ神様の特権と言うやつですよマスター』

「そう思うしかないね、神棚も大きくなってるしおかげで向こうにない魔鉱石も手に入る、オリハルコンや魔法鞄とかも貰いたい放題だよ」


今は大きな社がすべて神棚扱いみたいなんです、なのでどこに置いても量産されますほんとチートですね、出来ないことと言ったら肉とか生物を置くと数日で腐っちゃうって事だね、それ以外はホント反則だよ、おかげで色々してるんだ。


『でもマスターうがいと手を洗うってそんなに必要なのですか?』

「それが必要なんだよハナ、体に入れないようにするにはそれが一番簡単に出来て効果的なんだ、後は消毒とかだね」


もちろん機材関係も考案して作るように言ってあります、でもそれが出来るまではそれで抑えないといけません、アルコールはお酒以外なかったので作り方を教えました、せっかくなので蒸留水とかもですね、これで少しは良くなると思います。


「さてこれが量産出来ればすごく良くなるね」

『そうですけど、その前にアンジェさんたちの方を対処しないとですよマスター』


ハナにそう言われて僕は準備をしてから空間魔法から出ました、みんなはまだ寝てましたけど寝顔を見れて少し安心しましたね。
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