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3章 1年2学期
80話 ワタクシでも出来ない事
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「あり得ません、ええあり得ませんわよ」
ワタクシバルサハルは、午前中の授業でとんでもない物を見ました。
ダンジョンに生存しているモンスターのすべてがキングクラスと言う、とんでもない純度のダンジョンを見たのです。
「ま、まぁ1つ星ですし~ノーマルクラスからではないのは分かりますけどねぇ~」
震える手でカップを持ち、口に持って行きましたが、勢いを間違い熱くて舌を火傷してしまいましたわ。
それだけ動揺する理由は、わたくしでも出来ない製作を生徒がしていたからに他なりません。
「いったいどうやれば・・・今からエマルさんに聞いてみましょうか」
カップを置き、ワタクシはそんな行動移ろうとした自分を抑え思いとどまります。
相手は生徒で、ワタクシよりも格下です、生徒に聞くなんてプライドが許さないのです。
「きっと、あいつが何かしたんでしょうけど、それも聞くわけにはいきませんね」
アレシャスが学園に来てから、変な事が起こり過ぎていて、ワタクシは困ってばかりです。
あのガキのダンジョンを似せたのだとしたら、それはあれだけのダンジョンになってもおかしくありません。
「何せ、新記録の90点を取ったダンジョンですからね」
それも悔しくて減点を多くしたのを思い返しました。
ですが、今回は伯爵家のエマルさんが対象で、騎士たちの評判も良いダンジョン。これは次の試験が楽しみでなりません。
「とはいえ、ワタクシに出来ない事なのは確かです。もっと良く見てみたいですね」
午後も見る事は出来るので、そこでしっかりと秘密を探ってやります。
そう決めて、午後の授業でしっかりと見ましたが、何処も変わった所は無く、何故なのかが理解できませんでしたわ。
「どうしてですの?いったいどうして」
訳が分からず、自分の部屋に戻り悩んでしまいます。
ワタクシのダンジョンと何が違うのか、どうしても分からず、何度も紙に書いて検討して見ます。
「う~ん、分岐の先で道が分かれた後、合流するのが画期的でわありますが、それ以外が目に留まる物はありませんわね」
もしかしたら、キングクラスを設置しているだけなのかもしれないと、結論を出し冷静になったのです。
「それでしたら騒ぐことではないですわ、ビックリして損しましたわね」
あのガキがいたせいで、変な方に考えが向いてしまった。
全てあいつのせいだと、遠くの方を睨みましたわ。
「まったく、エマルさんの傘下に入ったせいもありますが、負けたにしては随分甘い対応ですわね」
もっとこき使ってしまいなさいと、ワタクシは言ってやりたいですが、そこはその内勝手にそうなるでしょう。
あのガキは平民の出身で、根が頭の悪い平民なのです。
「それにしても、合流ですか・・・やって見ましょうかね」
ちょっと試しにワタクシは作ってみたのです。
そしてモンスターの変化を画面で見て、しばらく放心してしまいましたわ。
「そ、そそそそんなバカな!?どどど、どうしてですのよ」
道を合流させただけ、ただそれだけなのに、ワタクシのスネイクたちが、上位のロックスネイクに変化したのです。
今まで、どうやっても強くならなかった2つ星のスネイクたち、その子たちが進化したのです。
「な、何が違うのですっ!!どうしてなのですか!?」
訳が分からず、ワタクシは画面を掴んで揺らします。でも答えは出てくるはずもなく、興奮が収まるまでしばらくかかりましたわ。
椅子に座り落ち着いた頃、ワタクシは怖くなってきましたわよ。
「あのガキがしている事に間違いはありません。でも、負けたあいつがどうしてなのですか」
疑問が増えていき、何が何だか分からなくなってきましたわ。
ダンジョンの真意をあのガキは分かっていて、ワタクシの知らない何かを知っている。
嫉妬よりも怖くなり、アイツには近づかない方が良い、そんな気持ちになりましたわ。
「もう直ぐテストですし、採点の時だけ接触しましょう、ええそれが良いですわね」
もうあのガキには関わらない。エマルさんたちの派閥にも、あまり関わらない様にしなくてはいけません。
そう決めて、ワタクシは寝る支度を始めます。今日は色々あり過ぎて疲れてしまったのですわ。
「最近こんな事ばかりですわね」
自分の研究にも時間を掛けられず、部屋に戻ったら寝るだけの毎日。
これはまずい傾向で、ワタクシはほんとに教師を辞めようか悩んでしまったわ。
「今年で最後にしても良いかもしれませんわ。スネイクたちも進化しましたし、次の順位選考会では上位を狙えるはずですわ」
来年の終わりが楽しみ、そう思って目を閉じました。
しばらくは興奮して寝付けませんでしたが、ウトウトし始めた時、ワタクシはある事に気づいてしまったのです。それはとんでもなくて飛び起きる程でしたわ。
「そうですわっ!?スネイクたちが進化したという事は、1つ星のモンスターは2段階進化してもおかしくありませんわよっ!!」
最初の疑問に戻ってしまい、キングクラスまでの昇格を成功させてる事が想像出来たのです。
どうして道を合流させただけで、そう思ってしまい考えに考えました。そして気付いたら朝になっていましたわよ。
「ふぇ~分かりませんでしたわ~」
結局答えは出ず、ワタクシはその日、眠い目を何とかこじ開けて授業に参加したのです。
エマルさんのダンジョン以外も見て確認しましたが、ほんとに全員がキングクラスを扱っていましたわ。
「誰がやっても上がるのは分かりますが、あれは普通秘匿するモノ。どうしてエマルさんは広めたのでしょう」
アイツ以外にも疑問をぶつけて来る者が現れてしまい、ワタクシは倒れそうです。
「あいつと同じ点数なのは確実、これはテストの時に聞いてみるしかありませんわね」
聞き出して、それを自分のモノにする。これしかないとワタクシは決めて悩むのを止めました。
その日はゆっくり寝る事が出来ましたが、その時の夢では、ワタクシは女帝になっていた。とてもいい夢を見れて幸せでしたわ。
ワタクシバルサハルは、午前中の授業でとんでもない物を見ました。
ダンジョンに生存しているモンスターのすべてがキングクラスと言う、とんでもない純度のダンジョンを見たのです。
「ま、まぁ1つ星ですし~ノーマルクラスからではないのは分かりますけどねぇ~」
震える手でカップを持ち、口に持って行きましたが、勢いを間違い熱くて舌を火傷してしまいましたわ。
それだけ動揺する理由は、わたくしでも出来ない製作を生徒がしていたからに他なりません。
「いったいどうやれば・・・今からエマルさんに聞いてみましょうか」
カップを置き、ワタクシはそんな行動移ろうとした自分を抑え思いとどまります。
相手は生徒で、ワタクシよりも格下です、生徒に聞くなんてプライドが許さないのです。
「きっと、あいつが何かしたんでしょうけど、それも聞くわけにはいきませんね」
アレシャスが学園に来てから、変な事が起こり過ぎていて、ワタクシは困ってばかりです。
あのガキのダンジョンを似せたのだとしたら、それはあれだけのダンジョンになってもおかしくありません。
「何せ、新記録の90点を取ったダンジョンですからね」
それも悔しくて減点を多くしたのを思い返しました。
ですが、今回は伯爵家のエマルさんが対象で、騎士たちの評判も良いダンジョン。これは次の試験が楽しみでなりません。
「とはいえ、ワタクシに出来ない事なのは確かです。もっと良く見てみたいですね」
午後も見る事は出来るので、そこでしっかりと秘密を探ってやります。
そう決めて、午後の授業でしっかりと見ましたが、何処も変わった所は無く、何故なのかが理解できませんでしたわ。
「どうしてですの?いったいどうして」
訳が分からず、自分の部屋に戻り悩んでしまいます。
ワタクシのダンジョンと何が違うのか、どうしても分からず、何度も紙に書いて検討して見ます。
「う~ん、分岐の先で道が分かれた後、合流するのが画期的でわありますが、それ以外が目に留まる物はありませんわね」
もしかしたら、キングクラスを設置しているだけなのかもしれないと、結論を出し冷静になったのです。
「それでしたら騒ぐことではないですわ、ビックリして損しましたわね」
あのガキがいたせいで、変な方に考えが向いてしまった。
全てあいつのせいだと、遠くの方を睨みましたわ。
「まったく、エマルさんの傘下に入ったせいもありますが、負けたにしては随分甘い対応ですわね」
もっとこき使ってしまいなさいと、ワタクシは言ってやりたいですが、そこはその内勝手にそうなるでしょう。
あのガキは平民の出身で、根が頭の悪い平民なのです。
「それにしても、合流ですか・・・やって見ましょうかね」
ちょっと試しにワタクシは作ってみたのです。
そしてモンスターの変化を画面で見て、しばらく放心してしまいましたわ。
「そ、そそそそんなバカな!?どどど、どうしてですのよ」
道を合流させただけ、ただそれだけなのに、ワタクシのスネイクたちが、上位のロックスネイクに変化したのです。
今まで、どうやっても強くならなかった2つ星のスネイクたち、その子たちが進化したのです。
「な、何が違うのですっ!!どうしてなのですか!?」
訳が分からず、ワタクシは画面を掴んで揺らします。でも答えは出てくるはずもなく、興奮が収まるまでしばらくかかりましたわ。
椅子に座り落ち着いた頃、ワタクシは怖くなってきましたわよ。
「あのガキがしている事に間違いはありません。でも、負けたあいつがどうしてなのですか」
疑問が増えていき、何が何だか分からなくなってきましたわ。
ダンジョンの真意をあのガキは分かっていて、ワタクシの知らない何かを知っている。
嫉妬よりも怖くなり、アイツには近づかない方が良い、そんな気持ちになりましたわ。
「もう直ぐテストですし、採点の時だけ接触しましょう、ええそれが良いですわね」
もうあのガキには関わらない。エマルさんたちの派閥にも、あまり関わらない様にしなくてはいけません。
そう決めて、ワタクシは寝る支度を始めます。今日は色々あり過ぎて疲れてしまったのですわ。
「最近こんな事ばかりですわね」
自分の研究にも時間を掛けられず、部屋に戻ったら寝るだけの毎日。
これはまずい傾向で、ワタクシはほんとに教師を辞めようか悩んでしまったわ。
「今年で最後にしても良いかもしれませんわ。スネイクたちも進化しましたし、次の順位選考会では上位を狙えるはずですわ」
来年の終わりが楽しみ、そう思って目を閉じました。
しばらくは興奮して寝付けませんでしたが、ウトウトし始めた時、ワタクシはある事に気づいてしまったのです。それはとんでもなくて飛び起きる程でしたわ。
「そうですわっ!?スネイクたちが進化したという事は、1つ星のモンスターは2段階進化してもおかしくありませんわよっ!!」
最初の疑問に戻ってしまい、キングクラスまでの昇格を成功させてる事が想像出来たのです。
どうして道を合流させただけで、そう思ってしまい考えに考えました。そして気付いたら朝になっていましたわよ。
「ふぇ~分かりませんでしたわ~」
結局答えは出ず、ワタクシはその日、眠い目を何とかこじ開けて授業に参加したのです。
エマルさんのダンジョン以外も見て確認しましたが、ほんとに全員がキングクラスを扱っていましたわ。
「誰がやっても上がるのは分かりますが、あれは普通秘匿するモノ。どうしてエマルさんは広めたのでしょう」
アイツ以外にも疑問をぶつけて来る者が現れてしまい、ワタクシは倒れそうです。
「あいつと同じ点数なのは確実、これはテストの時に聞いてみるしかありませんわね」
聞き出して、それを自分のモノにする。これしかないとワタクシは決めて悩むのを止めました。
その日はゆっくり寝る事が出来ましたが、その時の夢では、ワタクシは女帝になっていた。とてもいい夢を見れて幸せでしたわ。
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