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4章 1年3学期
104話 密談
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「良い返事をありがとうアレシャス君。それじゃあ、お堅いお話は後で合わせるとして、あなたのダンジョンのユウバリティラノのお話をしましょう」
「ユウバリティラノですか?」
「そうよ、どうやって出したのか教えてちょうだい」
女帝様は話をガラッと変えて来て、ダンジョンヒューマンとしての情熱が爆発しています。
目はこれでもかと言う程にキラキラしてて、若いのはあなたですと言いたくなりましたよ。
「なんの話しですか?」
「もうっ惚けないでちょだいよアレシャス君。ドラゴン種にあたる彼らは、召喚されるとたちまち弱体するの知ってるでしょ」
よくご存じですねと、僕は余裕で返します。
だけど、女帝様はそれを見てもひるまずに聞いて来たよ。
「どうやったらユウバリティラノを出せるのか教えて、あれはメロンティラノのハードクラスで、1体召喚でも出せないのよ」
「でしょうね、普通のダンジョンではまず出せませんよ女帝様」
「じゃあどうすれば出せるのよ」
それには条件があると、女帝様のレベルを聞きました。
その時、女帝様は名前で呼ぶように言われたけど、友人ならそれ位は当然かなっと、反対しないで呼び方を変えたよ。
「では、ワタシもエメローネと呼べ」
「い、良いのですか?」
「ああ、力は見ていないが、お前にはそれだけの男を感じるからな」
そんなに力が漏れてるの?っと、僕は少し調整できる方法を考えます。
でもその前に、マリア様にレベルを聞きましたよ。
「30ですか」
「すごいでしょ。元銀等級冒険者は伊達じゃないのよ」
豊満な胸を張り、マリア様がドヤ顔を決めてきます。
でも、僕はそこには突っ込まずにそうですかと、ギリギリで無理な事を伝えたんだよ。
「階層の結合は31レベルからなので、マリア様には出来ませんね」
「な、なによそれ!?」
「知りませんでしたか?ダンジョンヒューマン自信のレベルが上がると、ダンジョンの追加要素が使えるんですよ」
「知らないわよっ!今のわたしって何が出来るの?」
通路と部屋と階段を改造できる事を教えると、ダンジョン画面を出して確かめ始めます。
エメローネ様と僕はしばらく待ったけど、それほど時間は掛からなかったよ。
「すごいわね、ほんとに出来るわ」
「ちなみに、追加要素は僕たちが公表する予定なので、マリア様は言っちゃダメですよ」
「なによそれ」
凄く嫌がって来るマリア様は、30代の女性とは思えない可愛さがあり、ダリアを思い出しましたよ。
「わたしも使いたい!!使わせてよアレシャスく~ん」
凄く甘えた声を出しておねだりまでされてしまい、僕は仕方なく了承します。
もちろん公表は僕たちがするので、秘密にしてもらったよ。
「ズルいわねぇ~わたしも何か発表したいわ」
「そう言われても・・・じゃあ、モンスターを進化させないで、その個体のままで強くする方法とかどうですか?」
「「なにそれ!?」」
マリア様とエメローネ様が、かなり鋭い目をして僕に迫ってきてました。
そんなに驚く事だったかと、僕はちょっと言い淀んでしまったね。
「どうやるのかしら?」
「仲の悪いモンスターをフロアに置くんです」
「「それだけ!?」」
ほんとにそれだけなんで頷く事しか出来なかったけど、例えばの話しを盛り込み説明します。
「例えば、モウ牛は草系のモンスターを食べます、そうしますと味が良くなるんです」
「「へ、へぇ~」」
そして、ゴブリンはコボルトと仲が悪いし、ラットはラビットと敵対してるとお話ししました。
「レベルが上がったモンスターは、それだけ味が良くなり、更にはポイントも倍増します」
「うそっ!?」
「ほんとですよマリア様、だから僕はポイントを沢山持っていますし、多大な消費をして実験も出来るんです」
そして、僕の最大の秘密である、ダンジョンに入れるという答えを二人に教えます。
これは信頼の証で、協力者としての善義です。
「ほ、ほんとにそうなの?」
「そうですよマリア様。だから僕は、レベルが上がっていて色々知ってるんです」
「そうだったの・・・一体幾つなのかしら?」
そこはおいおい説明すると、僕は濁して次のお話でそらします。
ドラゴン種を弱体化させないためには、それなりの広さが必要と教えました。
「どれくらい必要なのかしら?」
「最低でも50階分は繋げないといけません」
「「50階!?」」
おふたりはとてもビックリして、どうやるのかと聞いてきます。
そこは最初の話に戻ってしまい、マリア様ががっかりですよ。
「そんなに落ち込みますか?」
「それはそうよ、折角分かっても、レベルなんて上げるの大変じゃない」
「まぁそうですね~」
僕の空返事を聞き、マリア様が何かに感づいて来てジッと見てきます。
これは話しをまた逸らさないといけない、そう思ってレベル上げのお手伝いを提案します。
「それは良いわね」
「ダメですよマリア様、昔とは違うんです」
「良いじゃないエメローネ、少し遊ぶだけよ」
少しでは済まない、エメローネ様はそう言って反対してきます。
しょんぼりとするマリア様を助ける為、僕はダンジョンの体験コースを提案します。
「それでもダメだアレシャス、ダンジョンは危険なんだぞ」
「そこは僕と獣魔がいますから安心してください。装備もしっかりとした物を用意します」
「しかしな」
「僕がマリア様の仲間と見える様にもしたいんです。エメローネ様たち十騎士と同格なんて、初見で突然なら誰も納得しないでしょ?」
出来れば活躍の機会が欲しい。そう思って白い仮面と青い髪のかつらを出します。
装備は麒麟の鎧で、青白く光ってとても綺麗だと、おふたりが魅入ってしまったね。
「これならバレませんし、どうですかね?」
「う、うむ・・・いや、しかしだな」
もう一押し、そう思った僕はエメローネ様用の装備も出し、同行してくださいとお願いします。
エメローネ様用の装備は、ブルーメタルドラゴンの鎧で、僕が苦戦したスレイブドラゴンの上位種です。
「これはズルいぞアレシャス」
「ズルくないですよエメローネ様、僕たち1年生は、協力して今までの成果を出しています。これは、僕からエメローネ様に手を差し伸べた助け合いです」
世間的には、マリア様の部下だった僕が、探検から帰ってきて、その成果をマリア様が十騎士に与えた、そんな流れです。
これからこの国は、一人じゃ進めない程の壁にぶつかる、その為の準備なんだと説明しました。
「い、良いのだろうか?」
「いいんですよエメローネ様」
「良いわねぇ~わたしにも何かないのかしら?」
「それは・・・今後のお楽しみにしてくださいマリア様」
マリア様の戦闘スタイルが分からないのが原因だけど、それが分かれば同じ位の装備を用意します。
マリア様が僕との約束を果たしてくれるのなら、それを条件に僕は惜しみなく協力する。
「僕の力はお二人の物です。それをどう使うかはよく考えてください」
「お前はそれでいいのか?」
「ええ構いません、僕は目立ちたくないんです。田舎でのんびりと過ごしたいだけなんですよ」
皆と楽しく、それも加えて幸せを願ったんです。
だから、気にしないで装備を受け取ってとお願いしたよ。
「そう言う事なら」
「ありがとうございますエメローネ様。まぁそれを使うのは、まだまだ先ですけどね」
ダンジョンに入ってから、そう思って言ったんだけど、それがフラグになったのか、外からすごい爆発音がしたんだ。
「ユウバリティラノですか?」
「そうよ、どうやって出したのか教えてちょうだい」
女帝様は話をガラッと変えて来て、ダンジョンヒューマンとしての情熱が爆発しています。
目はこれでもかと言う程にキラキラしてて、若いのはあなたですと言いたくなりましたよ。
「なんの話しですか?」
「もうっ惚けないでちょだいよアレシャス君。ドラゴン種にあたる彼らは、召喚されるとたちまち弱体するの知ってるでしょ」
よくご存じですねと、僕は余裕で返します。
だけど、女帝様はそれを見てもひるまずに聞いて来たよ。
「どうやったらユウバリティラノを出せるのか教えて、あれはメロンティラノのハードクラスで、1体召喚でも出せないのよ」
「でしょうね、普通のダンジョンではまず出せませんよ女帝様」
「じゃあどうすれば出せるのよ」
それには条件があると、女帝様のレベルを聞きました。
その時、女帝様は名前で呼ぶように言われたけど、友人ならそれ位は当然かなっと、反対しないで呼び方を変えたよ。
「では、ワタシもエメローネと呼べ」
「い、良いのですか?」
「ああ、力は見ていないが、お前にはそれだけの男を感じるからな」
そんなに力が漏れてるの?っと、僕は少し調整できる方法を考えます。
でもその前に、マリア様にレベルを聞きましたよ。
「30ですか」
「すごいでしょ。元銀等級冒険者は伊達じゃないのよ」
豊満な胸を張り、マリア様がドヤ顔を決めてきます。
でも、僕はそこには突っ込まずにそうですかと、ギリギリで無理な事を伝えたんだよ。
「階層の結合は31レベルからなので、マリア様には出来ませんね」
「な、なによそれ!?」
「知りませんでしたか?ダンジョンヒューマン自信のレベルが上がると、ダンジョンの追加要素が使えるんですよ」
「知らないわよっ!今のわたしって何が出来るの?」
通路と部屋と階段を改造できる事を教えると、ダンジョン画面を出して確かめ始めます。
エメローネ様と僕はしばらく待ったけど、それほど時間は掛からなかったよ。
「すごいわね、ほんとに出来るわ」
「ちなみに、追加要素は僕たちが公表する予定なので、マリア様は言っちゃダメですよ」
「なによそれ」
凄く嫌がって来るマリア様は、30代の女性とは思えない可愛さがあり、ダリアを思い出しましたよ。
「わたしも使いたい!!使わせてよアレシャスく~ん」
凄く甘えた声を出しておねだりまでされてしまい、僕は仕方なく了承します。
もちろん公表は僕たちがするので、秘密にしてもらったよ。
「ズルいわねぇ~わたしも何か発表したいわ」
「そう言われても・・・じゃあ、モンスターを進化させないで、その個体のままで強くする方法とかどうですか?」
「「なにそれ!?」」
マリア様とエメローネ様が、かなり鋭い目をして僕に迫ってきてました。
そんなに驚く事だったかと、僕はちょっと言い淀んでしまったね。
「どうやるのかしら?」
「仲の悪いモンスターをフロアに置くんです」
「「それだけ!?」」
ほんとにそれだけなんで頷く事しか出来なかったけど、例えばの話しを盛り込み説明します。
「例えば、モウ牛は草系のモンスターを食べます、そうしますと味が良くなるんです」
「「へ、へぇ~」」
そして、ゴブリンはコボルトと仲が悪いし、ラットはラビットと敵対してるとお話ししました。
「レベルが上がったモンスターは、それだけ味が良くなり、更にはポイントも倍増します」
「うそっ!?」
「ほんとですよマリア様、だから僕はポイントを沢山持っていますし、多大な消費をして実験も出来るんです」
そして、僕の最大の秘密である、ダンジョンに入れるという答えを二人に教えます。
これは信頼の証で、協力者としての善義です。
「ほ、ほんとにそうなの?」
「そうですよマリア様。だから僕は、レベルが上がっていて色々知ってるんです」
「そうだったの・・・一体幾つなのかしら?」
そこはおいおい説明すると、僕は濁して次のお話でそらします。
ドラゴン種を弱体化させないためには、それなりの広さが必要と教えました。
「どれくらい必要なのかしら?」
「最低でも50階分は繋げないといけません」
「「50階!?」」
おふたりはとてもビックリして、どうやるのかと聞いてきます。
そこは最初の話に戻ってしまい、マリア様ががっかりですよ。
「そんなに落ち込みますか?」
「それはそうよ、折角分かっても、レベルなんて上げるの大変じゃない」
「まぁそうですね~」
僕の空返事を聞き、マリア様が何かに感づいて来てジッと見てきます。
これは話しをまた逸らさないといけない、そう思ってレベル上げのお手伝いを提案します。
「それは良いわね」
「ダメですよマリア様、昔とは違うんです」
「良いじゃないエメローネ、少し遊ぶだけよ」
少しでは済まない、エメローネ様はそう言って反対してきます。
しょんぼりとするマリア様を助ける為、僕はダンジョンの体験コースを提案します。
「それでもダメだアレシャス、ダンジョンは危険なんだぞ」
「そこは僕と獣魔がいますから安心してください。装備もしっかりとした物を用意します」
「しかしな」
「僕がマリア様の仲間と見える様にもしたいんです。エメローネ様たち十騎士と同格なんて、初見で突然なら誰も納得しないでしょ?」
出来れば活躍の機会が欲しい。そう思って白い仮面と青い髪のかつらを出します。
装備は麒麟の鎧で、青白く光ってとても綺麗だと、おふたりが魅入ってしまったね。
「これならバレませんし、どうですかね?」
「う、うむ・・・いや、しかしだな」
もう一押し、そう思った僕はエメローネ様用の装備も出し、同行してくださいとお願いします。
エメローネ様用の装備は、ブルーメタルドラゴンの鎧で、僕が苦戦したスレイブドラゴンの上位種です。
「これはズルいぞアレシャス」
「ズルくないですよエメローネ様、僕たち1年生は、協力して今までの成果を出しています。これは、僕からエメローネ様に手を差し伸べた助け合いです」
世間的には、マリア様の部下だった僕が、探検から帰ってきて、その成果をマリア様が十騎士に与えた、そんな流れです。
これからこの国は、一人じゃ進めない程の壁にぶつかる、その為の準備なんだと説明しました。
「い、良いのだろうか?」
「いいんですよエメローネ様」
「良いわねぇ~わたしにも何かないのかしら?」
「それは・・・今後のお楽しみにしてくださいマリア様」
マリア様の戦闘スタイルが分からないのが原因だけど、それが分かれば同じ位の装備を用意します。
マリア様が僕との約束を果たしてくれるのなら、それを条件に僕は惜しみなく協力する。
「僕の力はお二人の物です。それをどう使うかはよく考えてください」
「お前はそれでいいのか?」
「ええ構いません、僕は目立ちたくないんです。田舎でのんびりと過ごしたいだけなんですよ」
皆と楽しく、それも加えて幸せを願ったんです。
だから、気にしないで装備を受け取ってとお願いしたよ。
「そう言う事なら」
「ありがとうございますエメローネ様。まぁそれを使うのは、まだまだ先ですけどね」
ダンジョンに入ってから、そう思って言ったんだけど、それがフラグになったのか、外からすごい爆発音がしたんだ。
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