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2章 成果
23話 お姫様との面会
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ギルドハウスに戻って来た俺は、グラフィの教育を始めたんだが、5日が経っても読み書き計算は出来るが全然使えなかった。
「ほら、その荷物はこっちだぞグラフィ」
「なによ、こっちでも変わらないでしょ」
「お前なぁ」
使う頻度で倉庫のどこに置くのかを決めていて、これで3度目と注意した。
グラフィの仲間だったヘレンとジュリアは、既に得意分野で腕を披露してくれていて、こいつはダンジョンで戦っているイースズたちと同じくらい使えなかった。
「もう少しやる気を出してほしいな」
「そんなの出る訳ないじゃない、ワタシは奴隷なのよ」
「奴隷と言ってもそれほど悪くしてないだろう、なにが嫌なんだ」
「あんたに付いてるのが嫌なのよ」
それもそうだなっと俺も納得してしまったが、それなら俺を驚かせるほどの成果を出してみろと焚きつけたんだ。
その結果で得た利益はすべてグラフィのモノだし、やってみるだけでも損はないと挑発した。
「商人とは、チャンスを逃さないものだろう?」
「良いわ、ちょっとやる気が出て来たから、その挑発に乗ってあげるわ」
「俺を困らせるくらい稼いでみせろよ」
やってやると意気込んでくれたグラフィは、荷物を倉庫に運ぶ仕事を続けたが、今まで出来なかった整理を簡単にこなしていた。
手を抜いていた事になったから叱るべきなんだが、それくらいは分かっていたし、それくらいの意気込みは欲しかったんだ。
「やるじゃないかグラフィ」
「ふんっ!これくらい簡単なのよ」
「それは良かった、それなら次の試練は乗り越えてくれよな」
「え!」
丁度良いお話が来るのをウサミナルが走って来て知ったんだが、その難題に答えられるのか楽しみでニヤリとした。
グラフィは顔を引くつかせたが、あれだけの事を言ったのだから引き下がれなくなっていたよ。
「あんた、性格悪いわね」
「指導が厳しいと言ってほしいな」
「何が指導よ、イースズたちもこき使ってるクセに」
「あいつらとお前は違う」
イースズたちは、心の傷を考えない程に動いてもらっているだけで、まだグラフィよりも遥か後方を進んでいた。
グラフィはやる気があり、だからこそこき使っているんだ。
「やっぱりこき使ってるんじゃない」
「その分利益は得られるぞ」
「わ、分かったけど、何をさせるつもりよ」
「それはな、この国の王女様との交渉だ」
「はいっ!!」
任せるのは相手が話を持ち込んでからだが、そうなるように進めるし、それくらいやって見せろと更なる挑発をぶつけたんだ。
やっぱり性格が悪いと言って来るグラフィだが、扱う品は俺のだから文句を言う前に成功させろと注意したよ。
「まぁ自信がないなら俺がやるぞ」
「そ、そんな事言ってないでしょ、やってやるわよ」
「それは良かった、じゃあ行くぞ」
やる気を出せる壁が出来て良かったが、これには他に狙いがあり、ウサミナルたちを説得する道具にしたかったんだ。
他の村でいまだに戦いをしているみんなは、イースズたちとグラフィの引き込みに賛成はしたが、嫌がっているのは確実だった。
「これで商会を作って分散できるし、のんびり出来るギルドハウスが戻って来る」
歩いている間、みんなの毛並みが戻る事を喜ばしく思っていた。
今日は無理でも明日以降が楽しみになり、応接室に入って頭を下げたよ。
「おぬしがアレシュか・・・こんな若造なのか?」
「り、リテュア姫様」
「冗談じゃよオリヴィア」
公爵様も一緒だったが、どうしてか姫様は娘のオリヴィアに返事を返していた。
それを見て爵位を得たのを察知して、動く事が前提なのが分かったよ。
「それで、どういったお話ですか?」
「な~に、オリヴィアがお主をすこぶるを褒めるのでな、一目見たくなったのじゃよ」
「はるばる来ていただいたのですね、それは光栄です」
「かかか・・・しかし、顔だけでなく力もみたいのう」
そう来ると思っていたので、何を見せようか考えるふりをしたよ。
そんな俺を見て、姫様は装備が見たいと言ってきたから、狙いも定まってニヤリとした。
「武具ですか?」
「そうじゃ、オリヴィアが素晴らしい品を扱うと言って来てな、その性能を見たいのじゃよ」
「それでは1つお見せしましょう」
短剣をカードから取り出し姫様に見せると、普通の鉄製の短剣と答えてくれた。
そこで追加するのはエネルギーカードで、グラフィにも丁度良いから見せたんだ。
「け、剣の刃が水に!」
「す、すごいのじゃ」
「これが俺の使ってるエネルギー付与です、どうですか?」
納得してもらえたようで、威力が数倍になると姫様が想像していたよ。
グラフィも、これが秘密だったのかと興味津々で、取引が進みそうで安心したんだ。
「それで、代金なんですが、普通の鉄製短剣の2倍を考えています」
「「「「2倍!」」」」
驚くみんなだが、その驚きは少ない方と高い方の半分に分かれていたよ。
公爵様とその娘様は少ない方で、姫様とグラフィは高い方だったが、俺の作戦通りでニヤニヤしてしまった。
「アレシュ殿、その値段では安いわ」
「性能を考えるとそうでしょうが、この短剣は使用制限があるんです」
1月に一度はエネルギーを補充しなくてはならず、その際は代金を取る事を提案した。
それを聞いて公爵様と娘様は納得し、姫様が悩む中でグラフィがその答えを口にした。
「短剣本体よりも、修理の方で得をするわけね」
「なるほど、それなら永続的に利益が得られる訳じゃな」
「そういう事です、さすがですね姫様」
「そ、そうかのう」
笑顔を見せる姫様だが、これは姫様にやる気を出してもらう為でもあり、大いに喜んでもらった。
そして、問題となる人手の話を公爵様が出して来て、娘様が場所の問題を追加した。
「村は無理でも、数か所の街に商店が欲しいですね」
「それなら、ワシが場所を提供しよう」
「ありがとうございます、人手の方はこちらに都合がつきます」
丁度働く者が沢山いるので、こき使うとニヤリとして見せた。
グラフィがそれを見て、奴隷商と集めた兵なのを察知し、念仏を唱えていたよ。
「これで力を見せる事が出来ましたか姫様」
「うむ、なかなか凄い男の様じゃ、若造と言ったのは訂正する」
「それは良かった、損はさせませんよ姫様」
「それはそうじゃろう、おぬしは勇者なのじゃからな」
はい?っと俺は戸惑ったんだが、異世界から召喚された者は勇者と決まっていて、俺の知ってる内容と少し違った。
情報の操作があったらしく、イースズではなく俺が勇者だったんだ。
「そうだったのか?」
「この力はそうなのじゃよ、じゃから損はないのじゃ」
「それは良かったが、俺は魔王の討伐なんてしないぞ」
のんびりと過ごす事を決めていて、獣人を助ける事が最優先だった。
それでも良いと姫様は答えてくれて、獣人の扱いが大きく変わる兆しを得たんだ。
そして、グラフィにこの件を任せる事にして、公爵様たちと握手を交わしてもらった。
「ほら、その荷物はこっちだぞグラフィ」
「なによ、こっちでも変わらないでしょ」
「お前なぁ」
使う頻度で倉庫のどこに置くのかを決めていて、これで3度目と注意した。
グラフィの仲間だったヘレンとジュリアは、既に得意分野で腕を披露してくれていて、こいつはダンジョンで戦っているイースズたちと同じくらい使えなかった。
「もう少しやる気を出してほしいな」
「そんなの出る訳ないじゃない、ワタシは奴隷なのよ」
「奴隷と言ってもそれほど悪くしてないだろう、なにが嫌なんだ」
「あんたに付いてるのが嫌なのよ」
それもそうだなっと俺も納得してしまったが、それなら俺を驚かせるほどの成果を出してみろと焚きつけたんだ。
その結果で得た利益はすべてグラフィのモノだし、やってみるだけでも損はないと挑発した。
「商人とは、チャンスを逃さないものだろう?」
「良いわ、ちょっとやる気が出て来たから、その挑発に乗ってあげるわ」
「俺を困らせるくらい稼いでみせろよ」
やってやると意気込んでくれたグラフィは、荷物を倉庫に運ぶ仕事を続けたが、今まで出来なかった整理を簡単にこなしていた。
手を抜いていた事になったから叱るべきなんだが、それくらいは分かっていたし、それくらいの意気込みは欲しかったんだ。
「やるじゃないかグラフィ」
「ふんっ!これくらい簡単なのよ」
「それは良かった、それなら次の試練は乗り越えてくれよな」
「え!」
丁度良いお話が来るのをウサミナルが走って来て知ったんだが、その難題に答えられるのか楽しみでニヤリとした。
グラフィは顔を引くつかせたが、あれだけの事を言ったのだから引き下がれなくなっていたよ。
「あんた、性格悪いわね」
「指導が厳しいと言ってほしいな」
「何が指導よ、イースズたちもこき使ってるクセに」
「あいつらとお前は違う」
イースズたちは、心の傷を考えない程に動いてもらっているだけで、まだグラフィよりも遥か後方を進んでいた。
グラフィはやる気があり、だからこそこき使っているんだ。
「やっぱりこき使ってるんじゃない」
「その分利益は得られるぞ」
「わ、分かったけど、何をさせるつもりよ」
「それはな、この国の王女様との交渉だ」
「はいっ!!」
任せるのは相手が話を持ち込んでからだが、そうなるように進めるし、それくらいやって見せろと更なる挑発をぶつけたんだ。
やっぱり性格が悪いと言って来るグラフィだが、扱う品は俺のだから文句を言う前に成功させろと注意したよ。
「まぁ自信がないなら俺がやるぞ」
「そ、そんな事言ってないでしょ、やってやるわよ」
「それは良かった、じゃあ行くぞ」
やる気を出せる壁が出来て良かったが、これには他に狙いがあり、ウサミナルたちを説得する道具にしたかったんだ。
他の村でいまだに戦いをしているみんなは、イースズたちとグラフィの引き込みに賛成はしたが、嫌がっているのは確実だった。
「これで商会を作って分散できるし、のんびり出来るギルドハウスが戻って来る」
歩いている間、みんなの毛並みが戻る事を喜ばしく思っていた。
今日は無理でも明日以降が楽しみになり、応接室に入って頭を下げたよ。
「おぬしがアレシュか・・・こんな若造なのか?」
「り、リテュア姫様」
「冗談じゃよオリヴィア」
公爵様も一緒だったが、どうしてか姫様は娘のオリヴィアに返事を返していた。
それを見て爵位を得たのを察知して、動く事が前提なのが分かったよ。
「それで、どういったお話ですか?」
「な~に、オリヴィアがお主をすこぶるを褒めるのでな、一目見たくなったのじゃよ」
「はるばる来ていただいたのですね、それは光栄です」
「かかか・・・しかし、顔だけでなく力もみたいのう」
そう来ると思っていたので、何を見せようか考えるふりをしたよ。
そんな俺を見て、姫様は装備が見たいと言ってきたから、狙いも定まってニヤリとした。
「武具ですか?」
「そうじゃ、オリヴィアが素晴らしい品を扱うと言って来てな、その性能を見たいのじゃよ」
「それでは1つお見せしましょう」
短剣をカードから取り出し姫様に見せると、普通の鉄製の短剣と答えてくれた。
そこで追加するのはエネルギーカードで、グラフィにも丁度良いから見せたんだ。
「け、剣の刃が水に!」
「す、すごいのじゃ」
「これが俺の使ってるエネルギー付与です、どうですか?」
納得してもらえたようで、威力が数倍になると姫様が想像していたよ。
グラフィも、これが秘密だったのかと興味津々で、取引が進みそうで安心したんだ。
「それで、代金なんですが、普通の鉄製短剣の2倍を考えています」
「「「「2倍!」」」」
驚くみんなだが、その驚きは少ない方と高い方の半分に分かれていたよ。
公爵様とその娘様は少ない方で、姫様とグラフィは高い方だったが、俺の作戦通りでニヤニヤしてしまった。
「アレシュ殿、その値段では安いわ」
「性能を考えるとそうでしょうが、この短剣は使用制限があるんです」
1月に一度はエネルギーを補充しなくてはならず、その際は代金を取る事を提案した。
それを聞いて公爵様と娘様は納得し、姫様が悩む中でグラフィがその答えを口にした。
「短剣本体よりも、修理の方で得をするわけね」
「なるほど、それなら永続的に利益が得られる訳じゃな」
「そういう事です、さすがですね姫様」
「そ、そうかのう」
笑顔を見せる姫様だが、これは姫様にやる気を出してもらう為でもあり、大いに喜んでもらった。
そして、問題となる人手の話を公爵様が出して来て、娘様が場所の問題を追加した。
「村は無理でも、数か所の街に商店が欲しいですね」
「それなら、ワシが場所を提供しよう」
「ありがとうございます、人手の方はこちらに都合がつきます」
丁度働く者が沢山いるので、こき使うとニヤリとして見せた。
グラフィがそれを見て、奴隷商と集めた兵なのを察知し、念仏を唱えていたよ。
「これで力を見せる事が出来ましたか姫様」
「うむ、なかなか凄い男の様じゃ、若造と言ったのは訂正する」
「それは良かった、損はさせませんよ姫様」
「それはそうじゃろう、おぬしは勇者なのじゃからな」
はい?っと俺は戸惑ったんだが、異世界から召喚された者は勇者と決まっていて、俺の知ってる内容と少し違った。
情報の操作があったらしく、イースズではなく俺が勇者だったんだ。
「そうだったのか?」
「この力はそうなのじゃよ、じゃから損はないのじゃ」
「それは良かったが、俺は魔王の討伐なんてしないぞ」
のんびりと過ごす事を決めていて、獣人を助ける事が最優先だった。
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