別クラスの召喚に巻き込まれた25人目の私は、帰る為に全力で25の国を攻略します!

まったりー

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1章 現実

37話 スキル習得窓口

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受付の横に特設で作られた窓口【スキル習得】に座る分身カナメです。
今日もいつも通り誰も来ないので、のんびりと冒険者ギルドを見回していたわ。


「みんな興味はあるはずなんだけど、スキルを覚えられるとか胡散臭いから誰も声を掛けてこないのよねぇ」


受付の女性たちも私を警戒してしまっていて、お勧めしてほしいのに依頼の話をするだけで冒険者に伝えることもしていません。
どうしてこうなってしまったのか、もう冒険者を援軍に向かわせるのは諦めようと思っていたわね。


「本体様も念話で報告したから知っているし、諦めようかしらね」


地下の改造が順調だから、そろそろ魔法士たちが戻ってくるけど、その人たちしか話しかけてこないのにスキルに興味を持ってくれません。
今日はちょっと提案してみようと思っていたら、新人っぽい3人がギルドに入ってきて、受付にキョロキョロしながら歩いていったわ。


「あの子たち、確実に田舎から来たわね」


どう見ても慣れていない感じで、おまけにここでは珍しい他種族の獣人だったわ。
3人とも銀髪で手足が毛皮で覆われていて、耳と尻尾を見る限り狼と判別したわね。


「男の子2人に女の子1人、これはちょっとまずいかもしれないわ」


明らかに他の冒険者が嫌がっていて、受付の女性シェリッサもそんな顔だったわ。
この街は人種が統べられているし、獣人の身分がかなり低くてメイドの人たちも苦労していました。


「そんな苦労をあの歳でさせるのは可哀想」


メイドさんたちと仲良くなった時、いろいろ聞いていたから、何とかしようと思ったのだけど、シェリッサが私を紹介したみたいで、3人がこちらに来てくれたんです。
厄介者同士、仲良くしてなさいと言わんばかりの笑顔をこちらに向けていて、私はイラっとしたわね。


「とはいえ、これはチャンスでもあるし、前向きに考えましょう」


受付としても機能しているこの窓口なら、このまま彼らを強くすることも出来ると思ったんです。
自信なさそうに私の前まで来たから、にっこりしてごあいさつしたわ。


「「「こ、こんにちは」」」
「はいこんにちは、どのようなスキルをお求めですか?」
「あの・・・本当にスキルを覚える事が出来るんですか?」


もちろんっと、私はメダルを数枚机に並べて説明を始めました。
文字が日本語だったから読めないのだけど、それでも覚えたいと言ってくれたわね。


「ここにないスキルでも平気ですか?」
「作れば可能よ、何が欲しいのかしら?」
「それが・・・双爪なんです」
「ああ~そういう事ね」


双爪というスキルは獣人特有のモノで、両手の爪を伸ばし強化するスキルでした。
本来最初から持っているモノで、それがないという事はこの子たちはかなり苦労したんだと思ったわね。


「やっぱりダメですよね」
「いいえ、今作るから待ってて」
「「「え!」」」


3人が驚いている内にちゃちゃっと作ってメダルを置くと、3人は顔を近づけてじっと見ていました。
文字は読めないから、私が声に出して【双爪】【を】【安全】【で】【最速】【に】【覚える】アトラクションっと教えてあげたんです。


「ほ、本当ですか」
「無理だと思う」
「そうよそうよ、絶対にありえないわ」
「あなたたちが不安なのはわかるわ、だけどこれは本当に覚える事の出来るメダルなのよ」


試しに使ってみてと机のメダルを少し指で押し、使用する呪文を教えてあげました。
3人は少し考えた後うなずき、私に一番近かった男の子が呪文を唱えてメダルに吸い込まれたわ。


「いってらっしゃい、頑張ってね」


私の声は届かないけど、応援したくなったからぼそりと呟き、他の冒険者が3人が消えて慌てているのを無視したわ。
そして1分が経ち、3人が戻ってくると、まず私にお礼を言ってきたわね。


「お礼なんていらないわ、私はお仕事をこなしただけよ」
「でも、ボクたちは感謝してるんです、ありがとうございました」
「覚える事は出来たのね、じゃあ後は依頼を受けてランクを上げるのね」
「「「はい」」」


良い返事をした3人は、先ほどの受付に行き、新人ランクの討伐依頼を受けて外に出ました。
出るときにもう一度私にお礼の言葉を伝えてきたから、他の冒険者が私に注目してきたわね。
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