別クラスの召喚に巻き込まれた25人目の私は、帰る為に全力で25の国を攻略します!

まったりー

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1章 現実

2話 戦闘力5の私の力

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別の部屋に移動して説明するという事で、私達は渋々歩き出したけど、暗い空気がみんなを包み私もその中にいたわ。


「どうしてこんなことに」
「要ちゃん、アタシたちこれからどうなっちゃうの」
「風香ちゃん・・・そんな顔しないで、なんとかなるわ」


自分で言っててとても説得力のない言葉だったけど、私には特殊な力があって、それを使えば本当に何とかなると確信していたわ。
その為には、暗くなって絶望しているみんなのやる気と協力が必要で、何とかする為に到着した部屋でグーガル・キリーのお話をしっかりと聞いたわ。


「25の国を倒す?」
「そうです、そうすれば皆さんは晴れてお国に帰れます、我が国【ピエドラス】で訓練も生活も保障しますから、頑張りましょう皆さん」
「分かりました、その方法しかないんですね」
「はい、明日から訓練をいたします、今日はゆっくりお部屋で休んでください」


大和先生の諦めた口調にみんなは納得していない感じで暗かったけど、そんな中でも話は進んでメイドを一人ずつ付けてくれる事になり、呼んでくるとグーガルさんが部屋を出ていきました。
みんなはまだ覚悟の決まってない不安そうな顔をしていたので、私はさっきまでグーガルさんの立っていた壇上に立ち、まずみんなを励ます言葉を掛ける事にしたんです。


「みんな元気出して、私なんて巻き込まれただけで、ステータスなんてゴミですよ、戦闘力5です」
「君は?」
「1年2組の堀口要って言います、大和先生どうか聞いてください」
「隣のクラスの生徒がどうして?」


タイミングが悪かったとしか言えなかったけど、それは私たちにとって幸運だったと告げたんです。
それで分かってもらえるはずもなく、誰もが不安でどうしたら良いのか分からないって顔をしてきたわ。


「そんな顔をしないで、私が何とかするわ」
「何とかって、お前は部外者なんだろう?出来る訳ねぇ」
「部外者でも力を持ってる、みんなを導く事ができるのよ」


私には特殊な力があり、みんなを強く出来ると提案したわ。
そこでやっと顔を上げてくれて、私は少し安心したのよ。


「戦いからは避けられない、だから生き残れるように力をつけましょう」
「そんな話が信じられるかよ、俺はごめんだね」
「あなたは?」
「俺は飯田だ、飯田大地、お前は部外者なんだろう、そんな奴のいう事が聞けるかよ」


当然の拒否だったけど、私の事を知ってる風香ちゃんは信じている顔で、全員がその気持ちにならないと困るから、まずは突き放す事にしたわ。


「断るのはみんなの自由だけど、このままで生き残れると思っているの?」
「そ、それは」
「私は別に困らないし、付いてくる人にだけ力を与えるわ、正直に言ってこのままじゃ初戦で確実に死ぬわよ」


この国が召喚を行ったのが今回が初めてなのか、その答えはノーだったのよ。
いきなり勇者と呼んできた事と、既に訓練の準備がされていることが証拠で、一人ずつメイドさんが付くのも監視の意味があると説明しました。


「そんな、どうしてそこまでするんだ」
「逃がさない為よ飯田、さすがに全員が逃げたら捕まえる事は出来ないでしょうからね」
「だとしても、お前に出来るのかよ」
「それはみんな次第よ、私はその方法を渡すだけで、努力は必要なのよ」


やる気がなければ強くなれないし、数名では限界がありました。
全員で訓練すれば可能と断言し、どうするのか返答を待ちましたよ。


「本当に、本当に生きて帰れるのかい?」
「本当ですよ大和先生、みんなで生きて帰りましょう」


大和先生は了承してくれて、他の生徒も次々に立ち上がってくれました。
最後に反対していた男子生徒の飯田も賛成してくれて、私は作戦の第一段階をクリアしたわ。
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