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16センチ
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「頑張ってね。」
なんかホッコリしたなぁ。あのおばあちゃん何者なのかしら…。
湯船に浸かりながら、今日のお宝探しを振り返る。
アキが貸してくれたお風呂だから文句は言えないのだけど、ちょっと味気ない…
普段、入浴剤とか入れないのかしら?
「おーいお嬢様?ここに着替えとタオル置いとくからな!」
「はーいありがとー。」
ちゃぷんと音を立て上がる。
タオルで髪を拭きながらふと気づいた。
下着…替えがない…!
とりあえず…
「お、悪りぃな。それしかなかった。今日はこれで我慢してくれ。」
「ち、近づかないで!」
「え?…!ごめんごめんごめんなさい!明日!明日買い物行こう!な!?」
アキは顔を赤くして察してくれたようで、サッと退いてくれた。
理解が早くて助かるわ。
チーンと音がなった。
どうやら私がお風呂に入っている間にごはん作ってくれてたみたい。
「お嬢様、焼き上がりましたよ。今日昼食ってねぇし、がっつり作っといたぜ。」
テーブルに並ぶ茶色の面積多めの品たち。
「さ、食おうぜ?」
ニカッと笑って箸を揃えるアキが少し可愛く見えた。
私も手を合わせて箸を進めた。
「いただきます。」
「どーぞ、お嬢様?」
「ごちそうさまでした。あー美味しかった!」
「お粗末さん。そりゃ何より。」
明日どこに買い物行くかとか色々打ち合わせながらの食事だった。
ホント美味しくてやっぱり夢なんじゃないかっていう考えは消えてた。
そんなことより!明日!春翔くんが来るって!
あー幸せ!最押しの春翔に会えるなんて!
一緒に買い物行くのかしら…!?
「おーいお嬢様?水、やらないと。」
あ。ふとネコ吉さんの優しい声が頭に蘇る。
「そ、そうね。確かこのじょうろだったわよね…?」
「あ、ああ…。」
アキと私がぎこちない声と動きにもなるのは仕方ないと思う。
だって…
「小さい、な…?」
「うん…。ま、戻れるなら…。」
ぎこちない空気と動作で水を世界樹の苗木にあげた。
16センチ。
そして翌朝。
なんだか眠れなかったけど、昨日と同じイイ匂いで目が覚めた。
「おはよう、ずいぶんと早起きなのね。アキ。」
「おはよう、お嬢様。今日はアイツが来るからな。」
ドキと胸が高鳴る。
春翔…。早く来ないかな。
ピンポーンとインターホンが来客を知らせる。
私の胸もドキと来客を知らせる。
「はーい、おっはー☆はーにゃよん!アキ、あなたもついに目覚めたのね!美に!」
「はいはい、とりあえず上がってくれ。玄関で騒ぐな。春翔。」
「はーにゃ!」
「…はーにゃ、上がってください。お願いします。」
生で聞けた!このやり取り!
振り向くとそこには家出少女とも取れそうな大荷物を持った美少女、春翔がいた。
「なによこの子。アキ、あんた彼女なんかいたの!?」
「落ち着け!春翔!どーどー。」
「ふーん。異世界の子ってこと?アキ、あんたの厄介ほいほい、お祓いしてもらったら?」
長めの色素が薄い茶色の髪をくるくるとつまらなさそう弄りながら言う春翔。
「は?ちょっとなによその言い方!私が厄介者ですって!?」
なんか思ってたより印象が違う。厄介者なんてひどくない?ありえない!
食ってかかる私をアキが片手で抑えながら冷静に春翔に対応してくれた。
「はる…はーにゃ、言い過ぎ。それより早く頼むよ。持ってきてくれたんだろ?」
「はーい☆じゃ、パパッとヤっちゃうからあんたはアキ特製ごはんありがたく食べてなさいよー。」
そう言ってアキの部屋に大荷物を持って嬉しそうに入っていった。
なによ、いちいち勘に障るわね。春翔ってウザいかも。
はぁ…アキのごはんおいしい。
なんかホッコリしたなぁ。あのおばあちゃん何者なのかしら…。
湯船に浸かりながら、今日のお宝探しを振り返る。
アキが貸してくれたお風呂だから文句は言えないのだけど、ちょっと味気ない…
普段、入浴剤とか入れないのかしら?
「おーいお嬢様?ここに着替えとタオル置いとくからな!」
「はーいありがとー。」
ちゃぷんと音を立て上がる。
タオルで髪を拭きながらふと気づいた。
下着…替えがない…!
とりあえず…
「お、悪りぃな。それしかなかった。今日はこれで我慢してくれ。」
「ち、近づかないで!」
「え?…!ごめんごめんごめんなさい!明日!明日買い物行こう!な!?」
アキは顔を赤くして察してくれたようで、サッと退いてくれた。
理解が早くて助かるわ。
チーンと音がなった。
どうやら私がお風呂に入っている間にごはん作ってくれてたみたい。
「お嬢様、焼き上がりましたよ。今日昼食ってねぇし、がっつり作っといたぜ。」
テーブルに並ぶ茶色の面積多めの品たち。
「さ、食おうぜ?」
ニカッと笑って箸を揃えるアキが少し可愛く見えた。
私も手を合わせて箸を進めた。
「いただきます。」
「どーぞ、お嬢様?」
「ごちそうさまでした。あー美味しかった!」
「お粗末さん。そりゃ何より。」
明日どこに買い物行くかとか色々打ち合わせながらの食事だった。
ホント美味しくてやっぱり夢なんじゃないかっていう考えは消えてた。
そんなことより!明日!春翔くんが来るって!
あー幸せ!最押しの春翔に会えるなんて!
一緒に買い物行くのかしら…!?
「おーいお嬢様?水、やらないと。」
あ。ふとネコ吉さんの優しい声が頭に蘇る。
「そ、そうね。確かこのじょうろだったわよね…?」
「あ、ああ…。」
アキと私がぎこちない声と動きにもなるのは仕方ないと思う。
だって…
「小さい、な…?」
「うん…。ま、戻れるなら…。」
ぎこちない空気と動作で水を世界樹の苗木にあげた。
16センチ。
そして翌朝。
なんだか眠れなかったけど、昨日と同じイイ匂いで目が覚めた。
「おはよう、ずいぶんと早起きなのね。アキ。」
「おはよう、お嬢様。今日はアイツが来るからな。」
ドキと胸が高鳴る。
春翔…。早く来ないかな。
ピンポーンとインターホンが来客を知らせる。
私の胸もドキと来客を知らせる。
「はーい、おっはー☆はーにゃよん!アキ、あなたもついに目覚めたのね!美に!」
「はいはい、とりあえず上がってくれ。玄関で騒ぐな。春翔。」
「はーにゃ!」
「…はーにゃ、上がってください。お願いします。」
生で聞けた!このやり取り!
振り向くとそこには家出少女とも取れそうな大荷物を持った美少女、春翔がいた。
「なによこの子。アキ、あんた彼女なんかいたの!?」
「落ち着け!春翔!どーどー。」
「ふーん。異世界の子ってこと?アキ、あんたの厄介ほいほい、お祓いしてもらったら?」
長めの色素が薄い茶色の髪をくるくるとつまらなさそう弄りながら言う春翔。
「は?ちょっとなによその言い方!私が厄介者ですって!?」
なんか思ってたより印象が違う。厄介者なんてひどくない?ありえない!
食ってかかる私をアキが片手で抑えながら冷静に春翔に対応してくれた。
「はる…はーにゃ、言い過ぎ。それより早く頼むよ。持ってきてくれたんだろ?」
「はーい☆じゃ、パパッとヤっちゃうからあんたはアキ特製ごはんありがたく食べてなさいよー。」
そう言ってアキの部屋に大荷物を持って嬉しそうに入っていった。
なによ、いちいち勘に障るわね。春翔ってウザいかも。
はぁ…アキのごはんおいしい。
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