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旅行調教始めました
6話
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色即是空 空即是色――。
今、倫の心の中では般若心経の一節が、厳かに延々とリピートしていた。
般若心経の意味など深くは分からない。分からないが、そうやって心と煩悩を沈めようと浮かんだ言葉がこれか素数のどちらかだったのだ。
色即是空 空即是色……。
「……ん、ぁ……ッ、う、ぅ……はぁ、ッ」
隣から聞こえる控え目ながらも艶めかしい喘ぎ声に、般若心経の一節を唱えつつ煩悩はひたすら肥大化するばかりだ。
――これも全部、義兄さんがかわいいから悪い。チクショウ、もっとやれ!
賢いとは言えない結論を導き出す倫である。
ハンドルを握る倫の隣で、対向車線や追い抜き車線から見つからないように自分の乳首を弄る雄哉は、熱っぽい声と表情を駆使して倫の五感を刺激してくるのだ。
なんという凶悪さだろう。
命じたのは自分なのに、自分で自分の理性と股間とハンドル操作を試される結果になるとは。
安全運転第一なのは分かっているけども!
だが事故だけは起こすわけには行かない。自分と雄哉の安全面はもちろん、胸をはだけ、精液の入ったコンドームを陰茎に括り付けられた雄哉を人目に晒す訳にはいかないのだから。
とは言え――。
「は、ァッ、……あ、あぁッ……り、りん……倫ッッ」
愛しい人から艶めかしい声で名前を呼ばれ、気持ちが昂ぶり感じない男はいるのか。いいや、不能じゃない限り居るはずがない。
倫は高速道路の出口へと向かう。本来ならここで降りる予定ではなかった。けれどいろんな意味で限界なのだ。
とりわけ、股間の膨張率が半端ない――。
高速道路を降りて倫は考える。
高速度路沿いには所謂ラブホテルの類が多く、道を走らせていればラブホテルの一軒や二軒、すぐに見つかることだろう。
しかし、だ。
カーナビは魅惑の道を指し示す。
そう高くもないちょっとした山道。観光用の道はなく、地元の人が行くような道だ。
人気のない山道。つまりは青姦に続く道。
右にハンドルを切れば市街地、左に切れば山道……倫は男の浪漫を求めて左にハンドルを切ったのだった。
「……ンぅ……ッ、っ、ん、っっ」
車中泊が可能なミニバン型の車は、シートを倒してフルフラットにすればかなりの広さがある。
シーツ代わりのレジャーシートを敷き、雪崩れるように抱き合ってシートに倒れ込む。唇は接着されたように重なったままで、互いに食い合った呼吸とうめき声がかすかに漏れていた。
舌を絡め、固くなっていた雄哉の乳首を引っ掻くと、たったそれだけで雄哉は股間を倫に擦り付けて身悶えて誘う淫らさを見せつける。
「我慢できないって顔しやがって……義兄さん、俺の、義弟チンポが欲しい? 義兄さんの、このいやらしいスケベ穴を穿って、突き上げて、俺の精液をぶちまけて欲しい?」
絡め合って痺れた舌をどうにか動かし、倫はわかりきった言葉で雄哉の耳元で囁く。雄哉の顔は完全に蕩けて、冷たくも色気ある声に鼓膜を犯された義弟の声フェチ義兄は、発情した犬みたいにいっそう倫に股間を擦り付けて泣き喘ぐ。
「倫、の……義弟……ちん、ぽ、で……俺を、躾けて……っ」
*****************************************
リアル事情で更新休んでいましたが、
のんびり再開しました。
今、倫の心の中では般若心経の一節が、厳かに延々とリピートしていた。
般若心経の意味など深くは分からない。分からないが、そうやって心と煩悩を沈めようと浮かんだ言葉がこれか素数のどちらかだったのだ。
色即是空 空即是色……。
「……ん、ぁ……ッ、う、ぅ……はぁ、ッ」
隣から聞こえる控え目ながらも艶めかしい喘ぎ声に、般若心経の一節を唱えつつ煩悩はひたすら肥大化するばかりだ。
――これも全部、義兄さんがかわいいから悪い。チクショウ、もっとやれ!
賢いとは言えない結論を導き出す倫である。
ハンドルを握る倫の隣で、対向車線や追い抜き車線から見つからないように自分の乳首を弄る雄哉は、熱っぽい声と表情を駆使して倫の五感を刺激してくるのだ。
なんという凶悪さだろう。
命じたのは自分なのに、自分で自分の理性と股間とハンドル操作を試される結果になるとは。
安全運転第一なのは分かっているけども!
だが事故だけは起こすわけには行かない。自分と雄哉の安全面はもちろん、胸をはだけ、精液の入ったコンドームを陰茎に括り付けられた雄哉を人目に晒す訳にはいかないのだから。
とは言え――。
「は、ァッ、……あ、あぁッ……り、りん……倫ッッ」
愛しい人から艶めかしい声で名前を呼ばれ、気持ちが昂ぶり感じない男はいるのか。いいや、不能じゃない限り居るはずがない。
倫は高速道路の出口へと向かう。本来ならここで降りる予定ではなかった。けれどいろんな意味で限界なのだ。
とりわけ、股間の膨張率が半端ない――。
高速道路を降りて倫は考える。
高速度路沿いには所謂ラブホテルの類が多く、道を走らせていればラブホテルの一軒や二軒、すぐに見つかることだろう。
しかし、だ。
カーナビは魅惑の道を指し示す。
そう高くもないちょっとした山道。観光用の道はなく、地元の人が行くような道だ。
人気のない山道。つまりは青姦に続く道。
右にハンドルを切れば市街地、左に切れば山道……倫は男の浪漫を求めて左にハンドルを切ったのだった。
「……ンぅ……ッ、っ、ん、っっ」
車中泊が可能なミニバン型の車は、シートを倒してフルフラットにすればかなりの広さがある。
シーツ代わりのレジャーシートを敷き、雪崩れるように抱き合ってシートに倒れ込む。唇は接着されたように重なったままで、互いに食い合った呼吸とうめき声がかすかに漏れていた。
舌を絡め、固くなっていた雄哉の乳首を引っ掻くと、たったそれだけで雄哉は股間を倫に擦り付けて身悶えて誘う淫らさを見せつける。
「我慢できないって顔しやがって……義兄さん、俺の、義弟チンポが欲しい? 義兄さんの、このいやらしいスケベ穴を穿って、突き上げて、俺の精液をぶちまけて欲しい?」
絡め合って痺れた舌をどうにか動かし、倫はわかりきった言葉で雄哉の耳元で囁く。雄哉の顔は完全に蕩けて、冷たくも色気ある声に鼓膜を犯された義弟の声フェチ義兄は、発情した犬みたいにいっそう倫に股間を擦り付けて泣き喘ぐ。
「倫、の……義弟……ちん、ぽ、で……俺を、躾けて……っ」
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リアル事情で更新休んでいましたが、
のんびり再開しました。
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