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牡牛座より愛を込めて
3話
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ぐねぐねと肥え太った蛭が体内を侵食するような感覚に、千尋は口いっぱいにホルスタイン半獣人の陰茎を頬張ったまま、脹ら脛が攣りそうになるくらい雪の上に爪先立ちになって耐えている。
真っ白な新雪はひんやりとしているが、不思議なことに凍傷になるほどの冷たさではない。
口と尻の中への淫らな刺激に忘れているが、そもそも柔らかな雪の上で爪先立ちなれるはずもないのだ。
千尋の居る空間がいかに異様であるか、広大な雪原は知らしめていた。
「……ふ、ッ……ぐ、ぅぅうぅぅっ……」
擬牝台で口を塞がれ、千尋は呼吸が苦しくて酸欠状態になっている。頭もぼうっとしてきた。それなのに大きな舌がもたらす快楽に熱を孕んだ肉体は敏感だ。ただ獣の陰茎を口に、尻に舌を咥えているだけなのに、千尋の顔は火に晒した雪像のように溶けて崩れていく。
ずるんっと太い舌が引き抜かれた。途端にぽかっと開いた穴に入り込む冷気が切なく、抜かないで欲しいと言わんばかりに千尋は発情期の牝牛より浅ましく尻を振った。
「うむ、愛い。我を求めて媚びる姿、実に良い」
千尋に陰茎を咥えさせたまま覆い被さる形になっていたホルスタイン半獣人が体を起こす。威風堂々と巌のような体で仁王立ちになり、千尋のショートボブの髪を撫でてやった。
ふぅふぅと呼吸を乱しながら、涙と口の際から涎を溢す千尋に芽生えたのは、甘く爛れた喜び――。
逞しい牡に、精力的な牡に、圧倒的な牡に従う喜びが芽生えてしまっている。
千尋は知らないが、十二性座の中でも、取り分け牡牛座は牡としての威が強く男臭い。彼の体液は男の理性を崩し、特にその濃厚な精液は体への変化を齎すのだ。
それは牝化が進む力。
「愛い。よい牝牛になろうぞ」
撫でていた頭頂部を抑え込むように力を加え、ホルスタイン半獣人はゆっくりと入り切らない陰茎を前後に揺する。その度に舌の質量を失って切なく穴を広げたままの千尋の尻が浮き上がった。
「……あ、がっ、……お、ご……っ……ぉ…」
緩やかに動かしているだけなのに、牡の力で女顔からメス顔になった千尋の頬が膨らんで変形し、肉圧で押し潰された舌が痙攣する。高く浮いた尻は震え、爪先は限界まで伸び上がっていた。
頭から手を離せば、口の中に残した陰茎で持ち上げられるように顔が上を向く。
涙があふれる千尋の瞳に映る、彫りの深い端正な牡の顔。その瞳が自愛の色を浮かべているのを悟った瞬間、千尋は雪の台に腰を打ち付けながら達していた。
「んぁ……はぁ……ん……っ、牡牛、さまぁ……」
甘く蕩けた声が雪原に響く。
雪の上にどっかりと胡座をかいたホルスタイン半獣人に跨り、ゴムタイヤような弾力のある太腿に割り開いた膝を立てた千尋が美丈夫の顔を胸に抱く。先ほどからホルスタイン半獣人が千尋の胸を美味そうにしゃぶり、湿った粘着質な音は千尋の喘ぎ声より大きかった。
ホルスタイン半獣人の腹どころか胸にまで届きそうな長大な陰茎の竿部分に跨り、己の股間と尻を使って扱くのは千尋だ。
跨ってもなお余る竿部分は、千尋がどんなに盛大に腰を振りたくっても先端までは届かない。
「愛い愛い。ほれ、牝牛らしく乳首が膨れておる」
ぢゅばっと一際大きな音を鳴らして、ホルスタイン半獣人が千尋の乳首から唇を離した。
まるで三角形の赤いゼリーを作ったように、ぷりっと大きく腫れた千尋の赤い乳首は、針で突けば弾け飛びそうなくらい異様に膨らんでいる。
「く、ふう……ぅ、ち、ちくび……へん……っ」
唾液を擦り込む太い指先で押され、変形した乳首をよく見れば、乳頭からじくじくと滲むものがある。白く滲む体液は、本来なら男が持つはずのないミルクで。
「我の体液を上からも下からも飲んだであろ? 我の牡汁にぬしの体は牝化したに過ぎぬ。案ずるな、乳汁を出す喜び、教えてやろうぞ」
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千尋はチョロイン即堕ち二コマ枠
真っ白な新雪はひんやりとしているが、不思議なことに凍傷になるほどの冷たさではない。
口と尻の中への淫らな刺激に忘れているが、そもそも柔らかな雪の上で爪先立ちなれるはずもないのだ。
千尋の居る空間がいかに異様であるか、広大な雪原は知らしめていた。
「……ふ、ッ……ぐ、ぅぅうぅぅっ……」
擬牝台で口を塞がれ、千尋は呼吸が苦しくて酸欠状態になっている。頭もぼうっとしてきた。それなのに大きな舌がもたらす快楽に熱を孕んだ肉体は敏感だ。ただ獣の陰茎を口に、尻に舌を咥えているだけなのに、千尋の顔は火に晒した雪像のように溶けて崩れていく。
ずるんっと太い舌が引き抜かれた。途端にぽかっと開いた穴に入り込む冷気が切なく、抜かないで欲しいと言わんばかりに千尋は発情期の牝牛より浅ましく尻を振った。
「うむ、愛い。我を求めて媚びる姿、実に良い」
千尋に陰茎を咥えさせたまま覆い被さる形になっていたホルスタイン半獣人が体を起こす。威風堂々と巌のような体で仁王立ちになり、千尋のショートボブの髪を撫でてやった。
ふぅふぅと呼吸を乱しながら、涙と口の際から涎を溢す千尋に芽生えたのは、甘く爛れた喜び――。
逞しい牡に、精力的な牡に、圧倒的な牡に従う喜びが芽生えてしまっている。
千尋は知らないが、十二性座の中でも、取り分け牡牛座は牡としての威が強く男臭い。彼の体液は男の理性を崩し、特にその濃厚な精液は体への変化を齎すのだ。
それは牝化が進む力。
「愛い。よい牝牛になろうぞ」
撫でていた頭頂部を抑え込むように力を加え、ホルスタイン半獣人はゆっくりと入り切らない陰茎を前後に揺する。その度に舌の質量を失って切なく穴を広げたままの千尋の尻が浮き上がった。
「……あ、がっ、……お、ご……っ……ぉ…」
緩やかに動かしているだけなのに、牡の力で女顔からメス顔になった千尋の頬が膨らんで変形し、肉圧で押し潰された舌が痙攣する。高く浮いた尻は震え、爪先は限界まで伸び上がっていた。
頭から手を離せば、口の中に残した陰茎で持ち上げられるように顔が上を向く。
涙があふれる千尋の瞳に映る、彫りの深い端正な牡の顔。その瞳が自愛の色を浮かべているのを悟った瞬間、千尋は雪の台に腰を打ち付けながら達していた。
「んぁ……はぁ……ん……っ、牡牛、さまぁ……」
甘く蕩けた声が雪原に響く。
雪の上にどっかりと胡座をかいたホルスタイン半獣人に跨り、ゴムタイヤような弾力のある太腿に割り開いた膝を立てた千尋が美丈夫の顔を胸に抱く。先ほどからホルスタイン半獣人が千尋の胸を美味そうにしゃぶり、湿った粘着質な音は千尋の喘ぎ声より大きかった。
ホルスタイン半獣人の腹どころか胸にまで届きそうな長大な陰茎の竿部分に跨り、己の股間と尻を使って扱くのは千尋だ。
跨ってもなお余る竿部分は、千尋がどんなに盛大に腰を振りたくっても先端までは届かない。
「愛い愛い。ほれ、牝牛らしく乳首が膨れておる」
ぢゅばっと一際大きな音を鳴らして、ホルスタイン半獣人が千尋の乳首から唇を離した。
まるで三角形の赤いゼリーを作ったように、ぷりっと大きく腫れた千尋の赤い乳首は、針で突けば弾け飛びそうなくらい異様に膨らんでいる。
「く、ふう……ぅ、ち、ちくび……へん……っ」
唾液を擦り込む太い指先で押され、変形した乳首をよく見れば、乳頭からじくじくと滲むものがある。白く滲む体液は、本来なら男が持つはずのないミルクで。
「我の体液を上からも下からも飲んだであろ? 我の牡汁にぬしの体は牝化したに過ぎぬ。案ずるな、乳汁を出す喜び、教えてやろうぞ」
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千尋はチョロイン即堕ち二コマ枠
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