姫争奪戦〜現世で姫を射止めるのは誰だ〜

春 蓬

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学校の玄関で気を失っていたらしい。

村上爽が化け物に豹変して、私は投げ飛ばされ…
きっと恐怖のあまり意識を失ったのかもしれない。
所が一緒にいた結は何も覚えていない…
いや…覚えていないと言うより、まるであの場に居なかったみたいだ
不思議な事に怪我もしてない。

もうひとつ気になるのが、結も変だった事。
村上爽に「ヒカ」って呼ばれていたし、結の中にもう1人居る感じがした…

結に起こされ、目が覚めた時村上爽は消えていた。
黒い煙に巻かれていた玄関も元に戻っていた。
全て夢だったのなら、解決だが…
私は背中を強打した痛みで歩けなかった。
その痛みに耐えながら、必死に結の元へ這い…両膝も擦り剥いた。

何かあって倒れたにしろ、両膝と背中では倒れ方が不可解。
何よりも…痛みこそが現実だった証拠じゃないの?

雪弥に背負われ、結に付き添われ…保健室に運んでもらった。

その途中で、結の本心を聞かされた…。
元はと言えば私が、結の気持ちをちゃんと考えてあげていなかったのが原因。
村上爽に絡まれたりしても、曖昧な態度を続けていた
そんな私に結はイライラしてたから、自分と同じ気持ちにさせたくて雪弥と必要以上に仲良くして、私を1人にしたとか。

怖い思いはしたけど…
私が倒れていたから、壊れかけていた結と私は仲直りが出来た。

でも、結のおかげで雪弥の事が好きなんだって自分の気持ちに気付けた
劇の練習も結が気になって、雪弥を意識しないで済んだ
結局…結は私にとってプラスの人。


………………。
ベッドのカーテンを閉められ、両膝の手当てを保健室の先生にしてもらっている

『他に痛い所ある?』
先生に聞かれて、背中の痛みを伝えようとしたが…

痛くない!?

『背中が…痛かったけど今は痛くないです。』
『あら…一応見せてくれる?』
そう言って、先生は私の隣に座った。

制服のブラウスをめくりあげて、先生に背中を見せた。
先生は女性だから、脱いで見せても良かったけど面倒だった。

『うーん…アザもないし、腫れてもいないから大丈夫だと思うけど、また痛くなったら病院行ってね。』
『…え? あ、はい。』

アザもない?
棚にぶつかり、壁にも投げ飛ばされたのに?

カーテンが開けられ…
『お待たせ!とりあえず大丈夫だよ。』
明るい声で先生は結と雪弥に言った。

『本当に大丈夫?』
心配そうに結が近付いて聞いた。
『うん。多分…』
腑に落ちない顔で答えた。

『あ、でも長瀬さん貧血だと思うから、ちゃんと検査した方がいいよ。…それと、今日は早退しなさいね。』
『…貧血?』
『そうよ。顔色も悪いし、保健室に着いた時、震えていたからね。…おうちの人呼べる?』
『はい、母が来れると思います。』

震えていたのも顔色が悪いのも…
まだ残る恐怖のせいかも知れない。

『そう。じゃあ、すぐ来てもらおう。私が電話するから番号教えてくれる?』
『はい。』
ためらう事なく、先生に番号を伝えた。

学校から電話なんて来た事ない母…
慌てるだろうなぁ。

『志知、私達教室に戻るね。学校終わったらメールする!』
『…俺も。』
雪弥…元気ないな。

『うん。結も雪弥もありがとう…ごめんね。』
『謝らなくて良いよ!何も気にしないで。じゃあ…後でね。』
結は私の頭を撫でて微笑んだ。

結…村上爽の豹変した姿を本当に覚えていないのだろうか?
もう一度、聞いてみたいけど…

あんな恐ろしい事、忘れてた方がいいからやめておこう。

『志知、大丈夫?』
色々考えていたら、結が心配そうに顔を覗いた。
『あ…うん。大丈夫だよ。』
『そう?…じゃあ本当に戻るけど大丈夫ね?』
『うん。メール待ってるね!』
出来るだけ笑顔で言った

そして手を振り…
2人は保健室を出て行った。

『長瀬さん、お母さんすぐ来るって。それまで休んでてね。』
『はい。』
母と連絡ついたんだ?

すぐって言っても、うたた寝ぐらい出来るかな

ベッドに横になり目を閉じた…
数秒で寝落ちしたと思う。

«…シチ。»
誰か呼んでる…ママ?

«…ごめんね。»
ママじゃない 誰?
光が眩しくて、手を翳した…

«…怖い思いさせてごめんね。»
日差しが降りそそぐ天気雨の中、うす茶色く長い髪…濃い緑の着物を着た綺麗な人が悲しそうに話しかけている。

……あ…村上だ。

«今すぐ忘れるからね…»
忘れる?もしかして…あの恐怖を?

そんな簡単に…
あなたを見ると恐怖で血の気が引く…
忘れる事なんか出来ないよ。
どうして、あんな事したの?

村上…あなたは誰?

«……昔、会った者。»
昔…?

………………。
『……さん、長瀬さん、お母さん来たよ。』
『志知、大丈夫?起きて…』
…母と先生の声だ。

目を開けると母が覗き込んでいた。
『…はい、ママおはよう』
『お、おはよう?寝ぼけてるの?ここどこかわかる?大丈夫なの?頭、打ったの…?どこか痛い?志知…』

寝起きに質問責め…

『…ん。大丈夫だよ全然、膝が痛いぐらいかな?』
母は随分、大袈裟に心配している様だ…。

『…本当に?……良かった。』
母はため息混じりに、ホッとして言った。
『うん…心配かけてごめん。』

先生は母に何と電話したのかな?
とても心配されている。

とりあえず、母に手伝ってもらいながら身支度を終えた。
私の荷物は保健室に届けられていた

『お世話になりました。』
私は先生に頭を下げた。
『ありがとうございました。』
母も並んでお礼を言った。
『はい、お大事に。』
先生は優しく答えてくれた。

そして保健室を出た。

保健室は1階。玄関まで遠くない。
両膝の絆創膏が歩き辛いくらいで、背中も全然痛くない。

…ん?どうして背中が痛かったのかな
とにかく、とても痛かったはずなんだけど?
…夢。
そういえば…村上爽の夢を見てから、何かを忘れてしまった気がする。

物凄く大事な事?忘れてはいけない事だった様な…
ああ…全然思い出せない
夢の中の ‹昔…会った者› って、言葉だけが頭に残ってる…

あ、そうだ!貧血の事、母に話さなきゃ。

『ママ、私…貧血で倒れたみたいなの。検査した方が良いって。』
『そうなの?今まで何ともなかったのにね…。うん、近いうち検査しに行こうか!』
母は小さい体で、私の荷物を両手で抱きしめながら言った。
『リュック、自分で持つよ。』
『うん!玄関に着いたら渡すね。』

母は無理して明るくしてる感じ…

そして玄関に着いたので、靴を履き替えてから荷物を受け取った。
受け取って、外を見ると…
うちの車が停まっていた。 
車の運転席から父が降りて、その場から私達に手を振った…

『パパも来てたの?』
『うん!』

聞くと…
父がお昼ご飯を食べに帰宅していた所、学校から連絡が来たらしい。
タイミングが良いな

表に出て、車に乗る時…視線を感じたので見ると、窓から見てる人達がいた

『たいしたケガじゃないのに、二人揃って車で迎えに来なくても…』
見られている恥ずかしさで、嫌な言い方をした。

『…何言ってるの?倒れていたって聞いたのよ。パパが着いて来てくれなかったら私…』
母が辛そうに言った…
『ママ、思ったより大丈夫で良かったんだよ! そうだ、今度山寺の所に夜ご飯食べに行こう。体に良い物食べないとな!ふっふっ』
『そうね…。うん、行こう!うふふ』
2人は楽しそうに話してる

父が言っている山寺の所とは、雪弥のお父さんのお店「ヤマデラ」だ。
仕出し屋さんだが、月曜から金曜日の夜だけ予約制で精進料理と和食を出している料亭だ。

『ごめん。…ありがとう。』
私は小声で言った
2人に心配かけて、更に気を使わせてるのに…子供みたいな事を言った。


学校から家までは、歩いて通える距離なので車だとすぐに到着。

『志知は夜ご飯まで休んでてね。』
家に入るとすぐに言われた。
『わかったぁ…』
体は疲れていたので、その方が助かる

父は玄関まで入ったが…
『俺、会社戻るわ。』
『そう…。お昼休みに抜けて来たままだものね。』
『すぐ帰ってくるよ。志知の事頼むね。』
そう言って家を出て行った。

家の鍵を閉めて、母は
『さてさて、私は洗濯物片付けるわ。志知はお部屋でおとなしくしてるのよ。』
『うん…』
私が答えてすぐ、母はリビングに急いで行った。
多分…家事の途中で学校に来てくれたんだ。

階段に手をかけた時、また母がリビングから飛び出してきて…
『言い忘れた! 今度「ヤマデラ」行く時、結ちゃんと雪ちゃんも呼んで!お礼したいから…』
『お礼?』
『志知の事、助けてくれたお礼…』
母は息を詰まらせた。

結と雪弥が保健室に運んでくれた事、先生から聞いていたんだね
それでヤマデラに行くって父も言ってたのか…

『大袈裟だなぁ。貧血で倒れる人なんてよくいるよ?』
『えっ!?嘘…』
『本当本当。でも呼んでいいなら呼ぶよ!ありがとうねママ。』
色んな気持ちを込めて、母にお礼を言った。

『うんうん!それじゃあ連絡しておいてね!』
そう言って、また走ってリビングに入った。

…忙しない。
でも私のせいか…後で手伝おう。


部屋に入り、制服を脱いでハンガーに掛けた。

玄関で倒れたし、この制服は洗濯した方が良いかも…

あれ?

よく見ると、ブラウスの襟首部分…ボタンが取れてるし、襟がクシャクシャだ
倒れる時に自分の襟首掴んでいたのかな?

うん。やっぱり洗濯して、ボタン付けしよう。
でも 後でやろう。

タンクトップとスパッツのまま、ベッドに寝転んだ。
『あー疲れた…台本でも読もうっと。』
寝転んだまま、リュックから台本を出して読み始めた

なぜか、とても疲れていて何もしたくない…。

……………。
日が沈む頃、母が心配そうに部屋を覗きに来た。
『志知…体調どう?』
『うん、もう大丈夫だと思うよ。』
本当に貧血なのか?…ってぐらい回復してる。
 
『良かったぁ。ご飯も食べれそう?』
そう言って部屋に入ってきた。
『食べれる食べれる!あ、お弁当箱出してなかった…ごめんね。』
すっかり忘れていた

起き上がってリュックからお弁当箱を出そうとしたが…

ない?

リュックの中身を全部出したが、巾着ごと入っていない
『ママ、ごめん…学校に忘れてきたみたい。』
…どこに置いてきた?
食べてたはずなんだけど…
もしかして食べてる時から、意識朦朧としてた?怖いな…
しかも全然、思い出せない。

お弁当箱が見付からないのと、その辺の記憶がない事に疑問を抱いていると…
『調子悪かったからね…仕方ないよ。お弁当箱は別にいいよ!それより…元気になって良かったんだよ。』
母の言う通りだ。
そんな状態だったなんて…自分でも焦る。

『…じゃあ、ご飯出来たら呼ぶね!』
暗い顔をしてたが、明るい声で母は言った。
『ううん、調子良いから着替えて下行くよ。』
『そう?無理しないでね。』
そして母は部屋を出て行った。

母の足音が聞こえなくなってからスマホを開いた。

2通メールが来ている…
結かも?

[志知、体は?大丈夫?どこも痛くない? 志知が倒れてて…意地悪した事、本当に後悔してる。だからよく考えてみた…村上の事は好きだけど志知の方が大切だってわかった…本当に本当に本当……ごめんね。]
もういいのに…でも嬉しい。

[今日は色々ありがとう!なんだかすっかり元気だよ!私も結が大切だよ…ありがとう!]
これからは、ちゃんと大切にするよ。

もう1通、雪弥からもメールが来ていた。[体調、大丈夫か?明日の朝迎えに行く。結と話して決めた。目を離しすぎた…ごめん。]
嬉しいな…両思いじゃないけど優しくしてもらえて。
明日から、また3人で登校出来るのもめちゃくちゃ嬉しい!

[ありがとう雪弥。もう体は大丈夫だよ!明日、一緒に学校行けるの嬉しい!待ってるね☆]
そう返信した。

そして1度スマホを閉じた

リビングに行くのに何か服を着ないと…

タンスを色々開けてると、中から雪弥と2人で行った映画のパンフレットが出てきた。

あの日、フードコートで結と誠に会ってカラオケも行ったなぁ…とっても楽しかった。
学祭終わったら、また行こうって雪弥と約束した。
今度は音羽も誘って!
あ…村上爽も誘うか?
結も喜ぶし、雪弥も…一応ファンだし?
何よりも…村上爽も色々頑張るって言ってたから。
それを見てて欲しいって、わざわざ私に頼みに来たし…
それだけなんだって、結にもわかってもらいたい。

まっ…学祭終わってから考えようっと。

貧血で倒れたおかげで、結の気持ちもわかった。
それで仲直りも出来たのだから、この機会を無駄にしてはいけない。
いつまでも結に守られるのではなく、私も結を守る。
お互いに必要な存在…本当の友達になっていこう。

雪弥の事も大好きだけど、まだ今のままでいたいから…
この気持ちは胸にしまって…いつか伝えても良くなったら伝えよう。

長瀬志知は成長して、変わるのです!!
…多分。

結と雪弥…
私に出会ってくれてありがとうっていつか伝えよう


髪をひとつにまとめて、藍色のロングTシャツに着替え…母の手伝いにリビングへ向かった。

決意も新たに。















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