姫争奪戦〜現世で姫を射止めるのは誰だ〜

春 蓬

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7話  恋の相手

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天気の良い朝
まだ人通りもなく、川の方から鳥達の囀りも聞こえる。

生徒会と吹部の合同練習があるから、普通の登校時間より早い。
…でも私、一緒に登校して良いのかな?

そう思いつつも、久しぶりに3人で登校!
ウキウキするし、私の体調もすっかり良くなった


『おはよう!』
私なりに元気に声を出しながら、玄関のドアを開けた。

今日は後ろに母もいるが…
いつもの朝が還ってきたんだ。

『おはよう志知…貧血は大丈夫か?』
門に寄り掛かって、眠たそうに雪弥が言った。
『雪弥…目の下クマ出来てるよ?』
久しぶりに一緒の登校で私は浮かれていたけど…雪弥は眠たそう。

『おはよう志知!だいぶ元気そうだね、良かった。あ、雪弥のクマ?恋の悩みで夜も寝れないみたいよ…ぷぷ』
少し遅れて来た結が、雪弥の代わりに答えた。

雪弥が恋!?

『ゆ、結!!』
結の話に雪弥が焦っている

そこへ
私の後ろで待機していた母が、前に出てきた。
『雪ちゃん結ちゃん、おはよう。』
『お、おばさん!? おはよう…』
母の登場に少し動揺してる雪弥。

『うん。2人とも朝の予定があるのにごめんね。それから昨日は志知の事でお世話になりました…。今日もよろしくお願いします。これ、食べてくれる?ほんの気持ちだけど。』
母は2人に、可愛くラッピングしたクッキーを差し出した。

『あ、おはようございます!私…特に何もしてないよ。でも、クッキーは頂きます、ありがとうございます。うふっ』
結が嬉しそうにクッキーを受け取った。
『俺も…頂きます。』
雪弥も手に取った。

『ふふ。本当にありがとうね… あ!志知から聞いてるよね?今度、2人も一緒にヤマデラにお食事行こう』

あ…話すの忘れてた。

『え?聞いてないけど…どうして?』
少し微妙な顔の雪弥。
『あら…聞いてなかったの? 雪ちゃん、お父さんのお店だと嫌?』
母は私の顔をチラッと見てから雪弥に聞いた
『店が嫌とかじゃなくて、どうして俺と結も?』
雪弥は母の顔を不思議そうに見ながら聞いた
『うん…2人にお礼がしたくてね。』
母は雪弥の質問に少し困った顔をした

『私も全く全然、志知から聞いてないけど…お礼なんて気を使わないで下さい。この可愛いクッキーで充分です!』
雪弥が返答を考えている合間に、結が言った。
『うん、そうだよおばさん。気を使わないで!どうせなら、おじさんとイチも一緒に4人で店に食べに来てよ!』
雪弥は結に続いて言った。
『そう? かえって気を使わせちゃったかしら…ありがとうね。』
『ううん。誘ってくれたのにごめんね。』
少し申し訳なさそうな雪弥
『私もごめんなさい。』
結も母に謝った

『いや、私が勝手に言ってただけなの。それこそ気にしないで。あ、時間取らせてごめんね、3人とも気を付けて行ってらっしゃい。』
母はそう言って、慌てた様に手を振った。

『行ってきます!』
私達は声を揃えて言った。
私は ちょっとだけ結と雪弥も一緒に食事に行きたかったな。


歩き始めてすぐに、クッキーを食べ始めた雪弥。
『ねぇ、恋の悩みって?』
雪弥の隣に歩み寄り聞いた。
『えっ?…ゲホッ、ゲホゲホッ』
クッキーを慌てて飲み込んだのか、雪弥がむせた。
『だ、大丈夫?』
私は雪弥の背中を擦った。

『ぷぷ…聞いてるよ志知が!シ、チ、が!!』
また笑って… 
あっ結は知ってるのか?

『私にも教えてよ、恋の相手!』
雪弥の腕を引っ張りながら私は聞いたが…
『恋の相手なんていない。昨日は少し考える事があって、寝るのが遅くなったからクマが出来ただけ!早く行くぞ、朝練の奴等が学校に来る前に着かないと!!』
雪弥は私の手を腕につけたまま、足を早めた。
『行くぞー!!』
結が元気に走り出した。
『結、待ってよ!!』

どっちが本当の事言ってるの?


………………。
『おはよう!志知、大丈夫!?』
学校に着くと、玄関で音羽が待っていた

大丈夫って!?
昨日の事、音羽は知らないはず…

『お…はよう もしかして貧血の事?』
探りながら聞くと…
『私が昨日の夜、音羽に連絡して貧血の事教えたの。』
結が自分の靴を履き替えて、私の上靴を持って来て答えた。
『ありがとう…。』
私は上靴を受け取り履き替えた。

そして…
『私と雪弥は生徒会の早朝業務が後2日あるのよ。でも志知を1人で登校させるのは心配だから、雪弥と相談して一緒に登校する事にしたけど…私達が業務中は志知が1人になるからさ、音羽に事情を話して来てもらったの。』
わざわざ…私の為に?

『そんなに心配しなくても、全然1人で待てるのに…。音羽にお願いする前に言ってくれれば…』
どうして結は勝手に決めるのかな

『私達で勝手に決めてごめんね。でも志知に話したら、私が朝来るの断ったでしょ?』
音羽が首を傾げながら私に聞いた

『そうかもしれないけど…』
だって普通よ早い時間だし、音羽に悪いから断るよ…

『でしょ?だから内緒にしたの。音羽も引き受けてくれたし、これで安心。』
結が音羽の顔を見ながら言った

なんだか私…お荷物みたい。
それなら合同練習が終わるまで、1人で登校しても良かったのに。
…あれ?合同練習の事は音羽に話してないの?

あ… サプライズだから生徒達には内緒って雪弥が言ってた。
私も知らない事になってるんだった…

雪弥と結、本当は無理して一緒に登校してくれたんだ
更に結は自分のいない時間、音羽に私の事お願いして…

『そうだったんだ。ごめんね…結にも音羽にも迷惑かけて』
少し考え込んでしまったが、2人に頭を下げた
『や、志知!私は喜んで引き受けたんだよ?謝って欲しいのは、志知から連絡してくれなかった事だけだよ』
音羽が私の頭を撫でて言ってくれた
『そうだよ志知、それにね…』
結も何か言おうとしたが
『結!そろそろみんな来るぞ!!』
雪弥が声を掛けながら、先に走って行った。
それを見て
『あ…とりあえず、今は時間ないから後で話す!音羽、よろしくね!』
慌てて私達に手を振り、雪弥に続いて走り去った
『オッケー!』
結に向かって音羽が言った

朝練の人達に私と登校したのわかると、面倒だから急いでるのかな

『何か急いでたね?結も大変だよ、生徒会のメンバーじゃないのに手伝わされて…人望があるのも困り物だわ』
『そ…だね。』
やっぱり、音羽は合同練習の事知らないみたい…

『行こうか?』
音羽が少し前に進んだ
『うん。今日はありがとう…でもね、もう大丈夫なんだよ。全然元気なのに、みんなに心配されて…迷惑ばかりかけて申し訳ないよ…。』
その場に立ち止まり、うつ向いた

相変わらずなんだ私。
結を守るとか成長するとか…
思ってるだけで全然出来ていないし、みんなに守られてる事さえ、気付くのも遅い…
本当 自分が情けない

『良かった、元気なんだね!誰も迷惑なんて思ってないからね。さっ、行こ。今日ねお菓子持ってきたよ!!』
音羽は私の所に戻って来て、手を握り歩き出した。
その手に “大丈夫” って言われてるみたいだった

『志知は最近どんな夢を見た?』
歩き始めてすぐ音羽が唐突な質問をしてきた。
落ち込んでる私に気を使ってるのかも…

『…最近? 多分、学祭でやる劇の夢かな。』
『へぇ…じゃあオロチの夢?怖いね。』
『ううん…可哀想で泣いて目が覚めるよ。』
『可哀想?』
少し音羽の手に力が入った…
『うん…スサノオ?みたいな若者に首を落とされるの…大きな蛇が。その蛇の目が悲しくて、私にごめんねって言ってるみたいで…』
話している途中で、音羽が繋いでいた手を、祓う様に離した

『オロチは悲しくなどない!当然の報いだ!!何年もの間、人々を苦しめ…多くの犠牲を出した。その苦しみから私が人々を救った!オロチは私の剣で罰を受けたのだ!!なのに…あなたはその果てる姿を千年経っても、まだ忘れ得ぬと云うのか…まだ悲しいと云うのか…』
音羽は私の両肩を握り、真っ直ぐに私を見詰めた
切れ長の目には…たくさんの涙が溢れていた。
『お…音羽、泣かないで?夢の話だよ…』
『そうだ、夢ならば良かった。…姫』
『え!?』
だ、誰この人!?
もしかして過去から来たとか?

『なーんてね!どうだった?』
また手を繋ぎ、歩き出した音羽。
『え?え?』
疑問符が飛び交う私…

『びっくりした?ちょっと志知を相手に、演技の練習しちゃいました!』
涙も演技?

『すご…凄いよ!私の夢、現実かと思ったよ!』
少し興奮気味な私
『本当?ありがとう。志知、落ち込んでいたから…気分変わるかなぁって。やっぱり私と結に気兼ねしてる?』
2組の前に着いて立ち止まり、音羽が言った。
『音羽…』
あ…私 更に気を使わせてる…

『気にし過ぎだよ。さっきも言ったけど迷惑だなんて思っていないよ? あ…今の演技は元気にさせる演技じゃないね、ごめん…』
『ううん。迫真の演技で興奮したよ! 私こそごめんね…2人の優しさを素直に受け取らないでイジケてた』
すぐ悲観的になって、周りに心配させてしまう…私の悪い所だ
してもらった事に対して、落ち込むんじゃなくて返していこう…

『うん。でも志知だから優しくするのだからね!ふふ』
音羽はそう言うと繋いでた手を離した

私は2組の教室に入り、自分の席に座った。
音羽も教室に入ってきた
『お邪魔しまぁす…』
小声で呟いた
『私の隣、結の席だから座ってて大丈夫だよ。』
音羽に椅子を出してあげた
『うん、わかった!ありがとう』
音羽は結の席に座って、机の上にリュックを置いた。
そして早速お菓子を出し始めた
『後で結にもあげるから、たくさん持ってきた!』
本当に結構な量だ、びっくり。
『音羽、お菓子好きなんだ?』
『うん!甘い物も大好きっ』

そっか…
今度、母の作ったお菓子あげようかな。

『あのね、今度…』
『あ、待って志知… しーっ…』
音羽が人差し指を立てて、口に当てたので話すのをやめた。

すると隣の1組から、歌ってる様な声が聞こえてきた…
その声に音羽が立ち上がった
『誠君だ…!』
壁を挟んでいるのにわかるの?
『えーまさかぁ…』
面倒臭そうに私は答えた。
『この声は絶対誠君!』
自信満々に言いながら、何も持たずに2組の教室を出て行ってしまった。
『ちょ…待って、音羽!』
私も音羽を追いかけた。

1組のドアが開いていて、廊下に出ると声が響いていた

本当だ…
誠が歌っている。

こっそり見てたつもりだったが…

『なっ!なんでお前等いるのよ!?』
呆気なく見付かった
『…結待ち。』
私が答えて…
『誠君待ち…』
意味不明な事を音羽が言って…
『あ!そうだ、俺も荒木待ちだわ!』
そう言って私達の方へ近付いて来た。

『うわわ、私待ちだって。志知…ヤバい、心臓止まるかも……』
『えええっ!?』
音羽の呟きに、つい大きな声を出した。

『なんだ長瀬?お前なんかには用はないぞ。』
相変わらず嫌な言い方。
最近ちょっと良くなったと思っていたのに、変わっていないや。

用がないのは言われなくても、わかってますよーだ…

『荒木さ、子猫いつ迎えに来る?』
音羽の前に立ち、誠が言った。
『い、いつい、いつでも……』
顔を赤くして音羽が答えた。
『いつでも?それじゃ困るな…。あっ!メアド交換しよ、来れる時連絡してくれ。』
そう言って制服の内ポケットからスマホを出した。
『え…メアド?…交換?私と…?』
音羽にとっては急展開で、頭が追いついていない様子。
『嫌か?嫌なら…』
『嫌じゃない!全然ウェルカム!!』
すぐに理解が追いついたのか、勢い良く答えた。
『ウェルカム…?』
誠も勢いに驚いている。

『ちょっと待ってて!!』
音羽…勢い付いたまま2組に走って行った。

『なんだ?荒木ってあんな感じだったか?』
誠は私の顔を見て聞いてきた。
『あんな感じだよ。ふふ…』
私は笑って答えた。
『な…何笑ってんのよ、ブス。』
目線をそらして誠が言った。
『あ、またブスって言う…』
人が笑顔で答えたのに、なんだコイツ。

『…いや、ブスは嘘だ。』
えっ…?

『誠くーーん!』
音羽がスマホを持って戻ってきた。
『お!』
2人はアドレス交換をはじめた。

さっき…嘘だって言った?

『誠君、ひとりで何してたの?』
アドレス交換を終えて、音羽が誠に聞いた。
『…発声練習。』
『LIVEに向けて?』
こちら側から見える音羽は一生懸命、可愛い顔をしながら誠に話しかけている。
…可愛い。

『まぁ…な。』
相変わらず、用件以外は無愛想だな…
『は、は発声…手伝おうか?』
おお…そう来たか音羽!
『いや…いい。』
ちっ、やっぱりか…

『すん…』
あららら…音羽が落ち込んでしまった!
頑張って言ったのにね…
ここは私が!

『まこまここまこまこ誠!』
『は?』
慌てて口が回り過ぎた…

『音羽と発声した方が効率良いよ!』
出来るだけ大きい声で言った
『うっせーな…女と練習するのは嫌なんだ。』
かー!可愛くない!!

『志知、もういいよ。』
音羽がブラウスの袖を引っ張った。
『音羽…』

『もう用は済んだから早く出て行け!荒木、ちゃんと連絡すれよ!』
この男は偉そうに…腹が立つ。

『ま、誠のバーカ!!カッコつけマン!鈍感男! 行こう音羽!!』
私は誠に叫び、音羽の手を引いて1組の教室を出た。

『ななな、長瀬!ふざけんなっ!!』
誠が大きい声を出したので、走って2組に戻った
教室のドアを閉めて…
『ど、どうしよう音羽…誠怒ってたよね?』
言ってしまってから後悔…
『ふふ…ふふふ、あはは!志知すごーい!』
『えっ?』
どうして笑ってるの?
『ちょっと誠君、偉そうだったよね。でも志知があんな事言うなんて意外。』
『本当、なんで言っちゃったんだろう… なんだか音羽が可哀想で…』

マジでヤバイよね?
結に何とかしてもらえないかな…

『私?…志知ったら。』
音羽は優しそうに微笑んだ。

『おっ待たせー!!世界の天才美少女、結でーす!!』
タイミング良く、結が戻ってきた。
助かった…

『あ、結!おやつ残ってるよ!』
『ヤッター!!』
音羽に言われて、すぐにおやつの物色をする結

雪弥がいない…
一緒に戻らなかったのかな?
『雪弥は?』
私は結に聞いた
『1組で誠が何やらキレてるから、なだめてるわ。』
『そ、そうか…』
雪弥、ごめん…。

『あ、音羽!この前誠が子猫の事聞いてたよ?今、話してきたら?』
『ううん、いいの。さっきメアド交換したし… 今はやめておく、ね?志知…ふふふ』
音羽が結に答えて、私に笑いかけた

笑えないよ…

『えっ?何かあったの?…でもやったね、メアド交換!これから普通に連絡出来るじゃん!!』
結が嬉しそうに言った。
『うん。そうだよね!』
音羽も嬉しそう。

いつも笑顔で優しい音羽。
片思いを頑張ってほしいな…

『あ…そうそう朝、志知に話す事あったのよ。雪弥ね志知の事で悩んでるよ。』
『私!?』
最近、すぐ泣いてたし…ダダもこねてたからな…

『うん。今更好きだって言えないって!…ぷぷ。周りには丸わかりなのにね!』

…?結は今なんて?

音羽が結に続いて
『本当だよね、付き合ってないのがおかしいぐらいだよね!志知から言ってあげたら?』
『わた、私から何を?』
すると結が…
『だって志知も雪弥の事、好きでしょ?』
『………え。』

どうして知ってるの!?

『志知の気持ちわかってて、雪弥に気のあるフリしたのは悪かったけど…。昨日の夜、雪弥が真面目に相談してきて、放っておけないて思ったの。』
うつ向いて話す結。

『え!?なにその話、私知らないよ?』
音羽が話に入ってきた。

そうだ…貧血で倒れる前の事、音羽に話していなかった。

『私ね…志知が貧血で倒れる前……あ!長くなるから後で話す、今は雪弥の話!!』
『え~残念… でも絶対教えてね!』
『うん…でも私の最低な話だから覚悟してね。』
結はまだ気にしてるのか…

『それで目の下にクマ?』
私から話題を雪弥に戻した。
『うん。多分、私と電話で話した後も考え込んでたのかもね』
結が珍しく真面目に話している
『好きの意味が違うよ、私…妹みたいな存在だし。』
私はボソボソと結に言った
『まだそんな事言うの?私ね…志知の気持ちを掻き乱した責任もあるから、2人に上手くいって欲しいの』
『結…』

『なに盛り上がってる?お!お菓子だ!!』
雪弥が教室に入ってきた。

『あっ!雪弥、志知に話したよ!』
お菓子に手を出した雪弥だが、手を止めた…
『話した…?って?』
『昨日の夜…』
『あーーー!雪弥、誠がキレてたって?もう大丈夫?』
私は、結が雪弥の相談話の事を話そうとしたのを止めた

『お。とりあえず落ち着いたけど、理由も教えてくれないし発声の練習するからって追い出された…』
『そ、そか。』
結構、怒ってるな誠…

すると1組から歌声が聞こえてきた…
誠が練習をはじめたんだ
雪弥が教室のドアを開けたままにしてたから、意外とよく聞こえる

相変わらず いい声だ。

『あ、この歌…』
雪弥が廊下の方を見て小声で言った。

あ…
ソウナンジャー、1期のエンディングだ。

何度生まれ変わっても、何に生まれ変わっても…必ず巡り逢い姫を愛す。
だが叶わぬ恋。
それでも姫を愛し続ける戦士、アズールの歌…
姫は仲間のエアリーブルーと結ばれる、エアリーブルーはアズールの親友…

1期の最終回でこの曲が流れて号泣したなぁ。
この歌をたくさん練習した。
だから…この歌を歌った時ヘタクソって言われて、あの時も誠に腹が立った!

んーーっ!

『さっきね志知が誠君に「バーカ」とか「カッコつけマン」って言ったの。プレミアだと思わない?』
音羽が2人に教えてしまった!

『え?じゃあ、誠怒らせたの志知?』
雪弥がお菓子を食べながら聞いた
『うん…どうしよう』
助け舟お願いします。
『ウケる!大丈夫だよ志知、誠なら寝れば忘れるから』
結もお菓子を頬張り、笑い事…

『な?それより、学祭終わったら皆んなで遊びに行かね?荒木もさ!』
雪弥が楽しげに切り出した
『私も?いいの?』
音羽が驚いて言ったが嬉しそうだ
『ああ、勿論!結と志知の友達だからな!』
雪弥が笑顔で言った
『いいね!遠出しようよ?』
結も足をバタバタして喜んでいる

うわあ!楽しみだ!!

『志知は誠と仲直りしておけよ!』
雪弥に言われた…
『えー雪弥、代わりに謝ってよ…』
私は甘えてみた…
『志知、自分の事は自分でって約束したよね?』
結お母さんに怒られた…
『はーい…』
仕方ない
嫌だけど 仕方ない…


『おはよう!』
『結たち、早いねー』
クラスの人達が登校してきた。

『あ、そろそろ私も3組に行くね!』
音羽は、そそくさと荷物をまとめ出した
『うん、ありがとうね音羽!』
結が音羽の荷物の片付けを手伝いながら言った
『音羽、今日は色々ありがとう…』
私も音羽にお礼を言った
『うん!どんどん頼ってね!じゃ、またね』
そう言うと、2組のみんなにも挨拶をしながら教室を出て行った。

『さーて!来た人から劇の練習と、各自の仕事始めるぞ!!』
雪弥が皆んなに言った。

やっぱり、カッコいい!

結から聞いた雪弥の気持ち…
本当だったら嬉しいな。
なんだか、色々頑張れそうです。

『志知、今日は衣装着て練習しない?練習出来るのは今日と明日だけだからさ!』
『うん、そうだね!』
そうだ、練習は後2日…

『それと…今日からまた、一緒にお弁当食べようね!』
『あ… うん、うん!』
私は嬉しくて結に抱きついた
『おお、志知!ぷぷ』
いつもの様に結が笑った

よーし!頑張るぞ!!

あ…誠に謝らなきゃ…
1番難関かも…  シクシク























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