夢から覚めるなら殺して〜虐待を受けてきた白狼、天才科学者はなんとか助け出すが、歪んだ性知識と無知な性知識、いつになったら幸せになれるの？

15.二人が一緒に歩むため

289.楽しいポーションのお話

「回復ポーションはとりあえず、怪しかったら振りまくってください！

沈殿物や変色したらもう偽物です。
たまに正規品もしますが、それは保存が悪いものなので、店員を注意してあげてください！」


「あぁこのメーカーいいんですよね！僕も大好きなんですよ。
質も高いし、面白いスキル付与あるし、だから海賊版多いんですよ。

でもこのパッケージが素晴らしくて、焦点をぼやっとあわせて少しずつ目を離していくと、おじさんが裸体のおねえさんになるんですよ！

これ真似できてる海賊版みたことないですね！
ほらっこのサンプルなんかひどい、おねえさんがオークみたいだ！」


「万能薬は味はヘドロでドブ臭します。
飲みやすいをうたってるのはすべて偽物です。
しかも石化とか凍結とか味に癖がでる効果を抜いてたりするんですよ。
両方とも命に関わる状態異常ですよ？
これの取締は本当にお願いしますよ！
もしくは入ってない効果は表示義務にしてもらいたい」


調子よくペラペラとアキラは話すポーションの話に二課の5人は興味津々だ

「アキラさん今度警察で、特別講師とかしません？
めちゃくちゃわかりやすい！
ねぇ？そう思いませんか？課長」


ヒロシは白髪のオールバックで色眼鏡、眉間にはしっかりシワがより、睨まれたら震え上がりそうな刑事を課長と呼んだ

「そうだなぁ、あのクソ眠くなるジジィ講師の話より百倍はわかりやすいな。

うちの課はポーションの知識が欠かせないから定期的に勉強会あるんだが、そこでの講師とか無理かね？」

課長というより組長の見た目だよなぁと思いながら、アキラはテキストをパラパラとめくる

「これくらいの内容でいいなら、僕でも教えられますけど…
僕今の会社と専属契約してるんですよ！担当者を通してもらえます？

それにしても、このテキストひどいな、何年前のポーションパッケージ写真使ってるの？
最新版送るからメアド教えてくださいよ！
PDFでOKですか？」

課長に矢継ぎ早に言うと、焦ったようにスマホを出して操作していると…


「あんた達なにやってんだよ！ここ取調室だぞ？」