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18.胸のホールを埋めてください
386.こぼれ落ちるように消えていく (sideシノダ教授)
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田中の車に飛び乗りアキラ宅へ向かう
繋げたままの電話からはあいかわらずアキラ君の悲痛な泣き叫ぶ声と、落ち着かせようとするジョン君の声がする。
「…っ!いら………こわ…れば…いい!もっ………こんな未来ならいらない!」
ガッダン!!!
「駄目!アキラ、やめて!なんてことするんだよ!
なんで?なんで…こんなこと、お願いだから…やめて!!」
何かにがぶつかる音とジョン君の叫び声がする。
隣に座るギルマスと目が合う、ギルマスの顔は血の気が引いて真っ青だ
きっと俺も同じ顔をしている。
「田中、もっと急げないのかよ?」
わかっている、田中も精一杯のスピードを出している。
それでも言わずにはいられなかった…
緊急用にもらっていた鍵で中に入り、
叫び声がする寝室になだれ込めば、目を覆いたくなる光景が広がっていた。
アキラ君がジョン君に両腕を掴まれて、後ろから首に腕を回されて抑え込まれている。
アキラ君の顔は血だらけで、出血量も多い…着ているパジャマ、シーツ、枕、それに白いジョン君の体毛を赤く汚している。
二人は俺たちの存在に気づくと対象的な反応を見せた。
ジョン君は安堵の表情を浮かべ
アキラ君は絶望の表情を浮かべた。
「嫌だぁぁぁ!シノダ教授やめて……治しちゃ駄目だったんだ!イヤだぁ戻して…こんなのあんまりだ…」
「シノダ教授、アキラをなんとかして!自分で頭を打ち付けるんだ!壊れればいいって…お願いだからなんとかして!」
アキラ君の言葉は気になるが、今はあきらかにの落ち着かせる方が先だと判断した。
「ギルマス、田中!アキラ君を抑えて、腕から鎮静剤を入れる。
暴れられると針が折れるから!しっかり抑えて!」
「イヤだぁぁぁ…ダメなんだって!!」
泣き叫ぶアキラ君の声が痛々しかった…
繋げたままの電話からはあいかわらずアキラ君の悲痛な泣き叫ぶ声と、落ち着かせようとするジョン君の声がする。
「…っ!いら………こわ…れば…いい!もっ………こんな未来ならいらない!」
ガッダン!!!
「駄目!アキラ、やめて!なんてことするんだよ!
なんで?なんで…こんなこと、お願いだから…やめて!!」
何かにがぶつかる音とジョン君の叫び声がする。
隣に座るギルマスと目が合う、ギルマスの顔は血の気が引いて真っ青だ
きっと俺も同じ顔をしている。
「田中、もっと急げないのかよ?」
わかっている、田中も精一杯のスピードを出している。
それでも言わずにはいられなかった…
緊急用にもらっていた鍵で中に入り、
叫び声がする寝室になだれ込めば、目を覆いたくなる光景が広がっていた。
アキラ君がジョン君に両腕を掴まれて、後ろから首に腕を回されて抑え込まれている。
アキラ君の顔は血だらけで、出血量も多い…着ているパジャマ、シーツ、枕、それに白いジョン君の体毛を赤く汚している。
二人は俺たちの存在に気づくと対象的な反応を見せた。
ジョン君は安堵の表情を浮かべ
アキラ君は絶望の表情を浮かべた。
「嫌だぁぁぁ!シノダ教授やめて……治しちゃ駄目だったんだ!イヤだぁ戻して…こんなのあんまりだ…」
「シノダ教授、アキラをなんとかして!自分で頭を打ち付けるんだ!壊れればいいって…お願いだからなんとかして!」
アキラ君の言葉は気になるが、今はあきらかにの落ち着かせる方が先だと判断した。
「ギルマス、田中!アキラ君を抑えて、腕から鎮静剤を入れる。
暴れられると針が折れるから!しっかり抑えて!」
「イヤだぁぁぁ…ダメなんだって!!」
泣き叫ぶアキラ君の声が痛々しかった…
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