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18.胸のホールを埋めてください

448.ただ話したかっただけなんだ

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後ろからジョン君に抱きしめられながら湯船に浸かると、ポロポロとまた涙がでてきてしまった




かっこ悪いから早く止めたいのに、一度堰を切ってしまえば、なかなか止められなくてポロポロと流れてる涙が水面に消えていく




「あぁ…アキラ…怖かったんだね、僕が無理に口でやらせたのが怖かった?
それとも僕達と敵対したのが怖かった?
ほらっ、教えてよ…
お風呂で泣くときは何かが怖かったり辛かったときでしょ?」




あぁ僕はそんなことまでジョン君に…

昔からお風呂に入ると、自分の弱さから耐えられなかった涙を洗い流していた

そんな情けない誰にも見せたくない習慣すら、僕はジョン君にさらけ出していたんだ




「………ズッ…言えない」




鼻をすすって、首を振る…
理由なんて恥ずかしすぎて言えやしない



「…僕はね、すごく怖かったし、腹がたったよ
アキラが僕から離れて行こうとしたんだ…
そして、おじいちゃん達がいなかったら僕はそれを受け入れていた事に
ひどく腹がたったよ」



ジョン君が僕を抱きしめる力が強くなる、苦しいくらいに抱きしめてくる腕はひどく震えている



「アキラは…僕のなのに、なんでわからなくなってたんだろう…
なんで忘れたりしてたんだろう…

アキラ、僕は許さないよ!
アキラは僕のものなの、絶対に放してあげないし、逃げるなんて許さない!!
これだけは、アキラが忘れてたって、許してあげないよ…」



ジョン君の興奮していくのが、抱きしめられている腕の力でわかる
大きな爪が血が出そうなくらい食い込んでいく



「あのっ……ジョン君?…痛いよ」


体が震える…僕の過去の想い人やぬいぐるみに嫉妬していたような怒りとは違う…

本当に…真底…許されないのだ…




バチャッ!

突然肩を摑まれ、体の向きを変えられる
狭いバスタブの中で無理に変えられ、腰が痛い…
湯船のお湯が波打ちながら溢れていく…頭を押さえつけられて…
齧られるように唇が重なってきた



背中にあたるバスタブの壁に痛いくらい強く押し付けられる



口の中を暴かれるようなキスに、僕は恐ろしくて…優しかったジョン君の豹変ぶりに、無我夢中に体を捩ってその凶暴なキスから逃げ出した



…知らない
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