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27.強くなるよ
727.波風のど真ん中 2 (sideシバ)
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食堂ではアイツの指示でお茶やお菓子を冒険者に用意されいた。
温かいお茶とお菓子に冒険者達は、さっきまでの荒々しさを潜めて談笑すら始めている。
そんな食堂を後にして、俺はあの失礼極まりない三人の後を追って、応接室に向かえば
見覚えのあるしっかりとしたスーツに縁が太目のメガネ、ちょっと小太り目だけど、キビキビと素早く動く様はまさに仕事人間っとイメージがある。
たしか…谷口さんだ
アイツの秘書で、優しいおじさんって感じの人が手に大量の書類を抱えて
小走りに同じ方向に進んでいる。
「シバさん、今から応接室ですよね?とりあえず、こちらの資料を出す予定ですから
これで時間が稼げるとイイけど…
シバさんの方では視察をさせてもいい場所を考えてもらえますか?」
「えっ?視察ですか…えぇっと、マシーンの部屋とかでいいかな?
あとはだだっ広い打ち合いするホールとかしかないけど…視察になりますか?」
「なんでもいいんです。
とりあえず、視察させられる場所を作ってくれれば、アキラさんが適当に話をして誤魔化してくれますから
時間を稼いで……定時まで三時間か……お店の予約を早めに入れて、ちょっとでも早く切り上げれるように……」
ブツブツっとつぶやきながら足早に進んでいく
応接室をの扉を開けば……
「だから!あんたみたいなどこの馬の骨かもわからないような、若い冒険者じゃ、訓練施設の所長は務まらないって言ってんだよ!
さっさと辞退した方がいいって言ってんだろうが!!」
「ですが、会社から私へのオファーがあったわけで
私がこの職務を辞退したからといって、アブさんがこちらの所長になれるとは限らないわけで…」
「そこらへんわ俺達がどうとでもするって言ってるだろ?
なぁ、アキラさん!そうだろう?あんたもまだ役職にすらついたことのない冒険者じゃ、心配だろうさ!」
リーダーの小山のような男がどうやらバスターさんに訓練施設の所長の座を降りろと言ってるらしい
アイツも味方につけてバスターさんを追い出すつもりだ!
俺が割って入ろうとすると、慌てて谷口さんが前にでて進路を塞いだ
「いやいや、バスターさんは大変頼りになる方ですよ?
僕なんかプライベートでもバスターさんに助けられちゃいましたからね
会社の方もバスターさんなら大丈夫だと思ったから辞令を出したのだし!
あんまり波風がたてるのはね?
アブさん達も真意じゃないでしょ?」
アイツの言葉に混乱する。アレ?バスターさんに付いてるのか?
谷口さんの肩越しに見れば、ソファにはリーダーの小山のような男だけが座り両脇に二人の優男風情とネズミ男が立たされていて
向かいバスターさんとアイツが座っている。
バスターさんは眉間にシワを寄せてすごく睨みつける様な険しい顔をしている
でも俺は知ってる、あれは困っているときの顔だ!バスターさんは今すごく困っているんだ
なのにアイツはヘラヘラって笑ったようなフザケた態度で、向かいに座る男達と談笑するみたいな表情だった!
全然、バスターさんのことなんか考えてないだろ!その顔は…
「アキラさん、お話の途中に失礼します。こちらは施設の建築費と設備費の見積もり書です。
あと人件費などの各処の予算なども…」
谷口さんがアキラさん達に持ってきた書類の束を渡しながら、簡単な説明をしていく。
谷口さんが話を割りいったおかげで、話の腰が折れて小山の男はあからさまに不機嫌そうな顔をする。
「チッッ!!?」
バサッ……
そして小山のような男がでかい舌打ちをすると、渡された書類を払い除けたのだ
ヒラヒラっと払い除けられた書類が舞って落ちていく
「気に入らねぇなぁ!何もかもあんたの好きなようにしているのがよぅ
アキラさんよぅ」
地を這うような声に、ビリビリっと肌に緊張が走った。
この人は……たぶん、俺より強い……
温かいお茶とお菓子に冒険者達は、さっきまでの荒々しさを潜めて談笑すら始めている。
そんな食堂を後にして、俺はあの失礼極まりない三人の後を追って、応接室に向かえば
見覚えのあるしっかりとしたスーツに縁が太目のメガネ、ちょっと小太り目だけど、キビキビと素早く動く様はまさに仕事人間っとイメージがある。
たしか…谷口さんだ
アイツの秘書で、優しいおじさんって感じの人が手に大量の書類を抱えて
小走りに同じ方向に進んでいる。
「シバさん、今から応接室ですよね?とりあえず、こちらの資料を出す予定ですから
これで時間が稼げるとイイけど…
シバさんの方では視察をさせてもいい場所を考えてもらえますか?」
「えっ?視察ですか…えぇっと、マシーンの部屋とかでいいかな?
あとはだだっ広い打ち合いするホールとかしかないけど…視察になりますか?」
「なんでもいいんです。
とりあえず、視察させられる場所を作ってくれれば、アキラさんが適当に話をして誤魔化してくれますから
時間を稼いで……定時まで三時間か……お店の予約を早めに入れて、ちょっとでも早く切り上げれるように……」
ブツブツっとつぶやきながら足早に進んでいく
応接室をの扉を開けば……
「だから!あんたみたいなどこの馬の骨かもわからないような、若い冒険者じゃ、訓練施設の所長は務まらないって言ってんだよ!
さっさと辞退した方がいいって言ってんだろうが!!」
「ですが、会社から私へのオファーがあったわけで
私がこの職務を辞退したからといって、アブさんがこちらの所長になれるとは限らないわけで…」
「そこらへんわ俺達がどうとでもするって言ってるだろ?
なぁ、アキラさん!そうだろう?あんたもまだ役職にすらついたことのない冒険者じゃ、心配だろうさ!」
リーダーの小山のような男がどうやらバスターさんに訓練施設の所長の座を降りろと言ってるらしい
アイツも味方につけてバスターさんを追い出すつもりだ!
俺が割って入ろうとすると、慌てて谷口さんが前にでて進路を塞いだ
「いやいや、バスターさんは大変頼りになる方ですよ?
僕なんかプライベートでもバスターさんに助けられちゃいましたからね
会社の方もバスターさんなら大丈夫だと思ったから辞令を出したのだし!
あんまり波風がたてるのはね?
アブさん達も真意じゃないでしょ?」
アイツの言葉に混乱する。アレ?バスターさんに付いてるのか?
谷口さんの肩越しに見れば、ソファにはリーダーの小山のような男だけが座り両脇に二人の優男風情とネズミ男が立たされていて
向かいバスターさんとアイツが座っている。
バスターさんは眉間にシワを寄せてすごく睨みつける様な険しい顔をしている
でも俺は知ってる、あれは困っているときの顔だ!バスターさんは今すごく困っているんだ
なのにアイツはヘラヘラって笑ったようなフザケた態度で、向かいに座る男達と談笑するみたいな表情だった!
全然、バスターさんのことなんか考えてないだろ!その顔は…
「アキラさん、お話の途中に失礼します。こちらは施設の建築費と設備費の見積もり書です。
あと人件費などの各処の予算なども…」
谷口さんがアキラさん達に持ってきた書類の束を渡しながら、簡単な説明をしていく。
谷口さんが話を割りいったおかげで、話の腰が折れて小山の男はあからさまに不機嫌そうな顔をする。
「チッッ!!?」
バサッ……
そして小山のような男がでかい舌打ちをすると、渡された書類を払い除けたのだ
ヒラヒラっと払い除けられた書類が舞って落ちていく
「気に入らねぇなぁ!何もかもあんたの好きなようにしているのがよぅ
アキラさんよぅ」
地を這うような声に、ビリビリっと肌に緊張が走った。
この人は……たぶん、俺より強い……
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