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27.強くなるよ
729.波風のど真ん中 4 (sideバスター)
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最悪だ…
突然の訓練施設に来訪したのは、評判がすこぶる悪い役員の三人組で
情けない……
私はここの所長に任命され、役員になる予定だが、まだ役員ではない
つまりこの三人よりも下なのだ…
申し訳ない……
そして、私は冒険者あがりでこんな明らかな恐喝地味ている嫌がらせですら、まともに応対もできないなんて
そんな焦るばかりの私の代わりに、アキラさんが矢面に立って受け答えをほとんどしてくれている。
私ならとうにブチギレてしまいそうな何回目かもわからないような質問にも
にこやかに応えていく……
更に早めに切り上げるて、接待をすることで、この施設への指摘を納めさせることにしたらしい
まだ、この厄介な三人組の相手は終わってはいないが人心地つくように、ため息が一つでてしまった。
「これからは大人の時間でしょ?
シバさんにはちょっと早いでしょ?」
アキラさんはシバをここで開放させるらしい、確かにシバにはこいつらの相手は無理だろう…
優しい人だ、俺たちを守ろうとしてくれている。
そこからは本当に嫌になるような飲みの席だった…
ひたすらに嫌味に説教に恫喝混じりの会話
アルハラにセクハラにパワハラのオンパレードだった……
一次会、二次会とそれが続き、最後にお姉さん達がサービスをしてくれるお店に三人組を送り届けて
倒れ込むように谷口さんの車に乗り込んだ
「はぁ…バスターさん、お疲れ様でした!よくここまで持ちましたね?
貴方がいてくれて本当によかった」
「何を言ってるんですか…
私は私が情けない…
アキラさんにあいつらの相手を任せっきりで、あんなに罵倒されてるのにアナタはしっかりと受け答えをして、私まで守ってくれて…」
「いえいえ、貴方がいてくれたから僕は安心してあいつらに対応できるんですよ?
だって、あいつらより貴方の方が確実に強いでしょ?
最悪のときは、貴方があいつらをガツンってやってくれるって思えるから余裕ができたんですよ!ははっ」
本当にこの人は…
疲れた顔で屈託なく、そんな笑えない冗談を言ってくれる。
きっとアキラさんは私を信頼してくれたのだろう…
ならば私も応えなければ!
「あいつらは、また来ますよね
明日もですかね?とりあえず時間を引き伸ばして社長が帰りを待つ感じですか?」
「そうですね!
あいつらはたぶん冒険者の指導役を自分達か自分達の息のかかった奴にしたいんでしょうね
そこからジワジワっと施設を牛耳ろうってところかな?
はは…あいつらと一緒に働くなんて最悪!
絶対にバスターさんと働く方が百倍は楽しそうだ…ねぇ?」
可愛らしく小首をかしげて甘えるような声をかけてくるが、その目には嫌悪が滲み出ていて
あいつらもよくこの目を向けられてるのに平気だな…
口元は笑ってるけど、この人はめちゃくちゃ怒ってるぞ
「ありがとうございます。
そうなれるように、あいつらをなんとか抑え込まないといけませんね!」
「あと…シバさんにちょっとは教育しといてくださいよ!
あいつらが来たときに怒鳴りつけようとしてましたよ?
あんな態度してても、役員ですからね、そんなことしたら左遷させられちゃいますよ?」
「なっ!わかりました
すいませんでした。明日の朝一番に名簿を渡して覚えさせます。」
シバの奴め……アイツはまったく会社の上下関係なんて理解していないから
今回もアキラさんが気を利かせて、シバを接待から外させてくれたし、本当に助かった。
この人はきっと見た目よりずっと苦労をしている人なんだろう……
その後はアキラさんと一緒に疲れきった体と心を寄せ合うように、谷口さんの車に揺られながら
取り留めのない愚痴を言い合っていた。
突然の訓練施設に来訪したのは、評判がすこぶる悪い役員の三人組で
情けない……
私はここの所長に任命され、役員になる予定だが、まだ役員ではない
つまりこの三人よりも下なのだ…
申し訳ない……
そして、私は冒険者あがりでこんな明らかな恐喝地味ている嫌がらせですら、まともに応対もできないなんて
そんな焦るばかりの私の代わりに、アキラさんが矢面に立って受け答えをほとんどしてくれている。
私ならとうにブチギレてしまいそうな何回目かもわからないような質問にも
にこやかに応えていく……
更に早めに切り上げるて、接待をすることで、この施設への指摘を納めさせることにしたらしい
まだ、この厄介な三人組の相手は終わってはいないが人心地つくように、ため息が一つでてしまった。
「これからは大人の時間でしょ?
シバさんにはちょっと早いでしょ?」
アキラさんはシバをここで開放させるらしい、確かにシバにはこいつらの相手は無理だろう…
優しい人だ、俺たちを守ろうとしてくれている。
そこからは本当に嫌になるような飲みの席だった…
ひたすらに嫌味に説教に恫喝混じりの会話
アルハラにセクハラにパワハラのオンパレードだった……
一次会、二次会とそれが続き、最後にお姉さん達がサービスをしてくれるお店に三人組を送り届けて
倒れ込むように谷口さんの車に乗り込んだ
「はぁ…バスターさん、お疲れ様でした!よくここまで持ちましたね?
貴方がいてくれて本当によかった」
「何を言ってるんですか…
私は私が情けない…
アキラさんにあいつらの相手を任せっきりで、あんなに罵倒されてるのにアナタはしっかりと受け答えをして、私まで守ってくれて…」
「いえいえ、貴方がいてくれたから僕は安心してあいつらに対応できるんですよ?
だって、あいつらより貴方の方が確実に強いでしょ?
最悪のときは、貴方があいつらをガツンってやってくれるって思えるから余裕ができたんですよ!ははっ」
本当にこの人は…
疲れた顔で屈託なく、そんな笑えない冗談を言ってくれる。
きっとアキラさんは私を信頼してくれたのだろう…
ならば私も応えなければ!
「あいつらは、また来ますよね
明日もですかね?とりあえず時間を引き伸ばして社長が帰りを待つ感じですか?」
「そうですね!
あいつらはたぶん冒険者の指導役を自分達か自分達の息のかかった奴にしたいんでしょうね
そこからジワジワっと施設を牛耳ろうってところかな?
はは…あいつらと一緒に働くなんて最悪!
絶対にバスターさんと働く方が百倍は楽しそうだ…ねぇ?」
可愛らしく小首をかしげて甘えるような声をかけてくるが、その目には嫌悪が滲み出ていて
あいつらもよくこの目を向けられてるのに平気だな…
口元は笑ってるけど、この人はめちゃくちゃ怒ってるぞ
「ありがとうございます。
そうなれるように、あいつらをなんとか抑え込まないといけませんね!」
「あと…シバさんにちょっとは教育しといてくださいよ!
あいつらが来たときに怒鳴りつけようとしてましたよ?
あんな態度してても、役員ですからね、そんなことしたら左遷させられちゃいますよ?」
「なっ!わかりました
すいませんでした。明日の朝一番に名簿を渡して覚えさせます。」
シバの奴め……アイツはまったく会社の上下関係なんて理解していないから
今回もアキラさんが気を利かせて、シバを接待から外させてくれたし、本当に助かった。
この人はきっと見た目よりずっと苦労をしている人なんだろう……
その後はアキラさんと一緒に疲れきった体と心を寄せ合うように、谷口さんの車に揺られながら
取り留めのない愚痴を言い合っていた。
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