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32.亀裂
976.疑惑 2 (sideシバ)
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こいつは何を言っているんだろう?
俺の隣にはダーク様が呆れた顔で仁王立ちをするバカ面を見上げている。
ノックの後に通されて来たのは、土佐犬系の人狼二人で、一人は五番手くらいの族長候補者で、ダーク様よりもかなりの年上だ
こちらの候補者の組とダーク様の組とは協力関係にあって、考え方な組の方針が似通っているため共闘して法案を通したりするのだ
「お久しぶりですな、ダークさん!本当に最近の貴方の組は力をつけましたね?
うちの組はまぁ相変わらずですな…
ははっ、ワシもそろそろ引退を考えてるんですよ…」
「おやっ、本当ですか?トサジさんはまだまだ現役がいけるでしょう?この前だって決闘を挑んできた候補者を圧倒していたではないですか?」
案内をしてくれた事務員さんにお茶を出されながら、ダーク様とトサジ候補が雑談をしていく…トサジ候補は確かに筋肉隆々で見るからに鍛えられた体は、まだ現役でも十分通用しそうだが
「いやぁ、アレは身の程知らずな候補者が名を挙げるために挑んできた決闘ですからな…ワシよりもこの息子の方が最近は強くなってしまって、ワシも世代交代ですよ…ははっ、」
「そういうことですか、後続に道を開け渡すのですね?素敵な跡継ぎがいらっしゃるのは羨ましい限りです。
初めまして、ダークと申します。今後も良い関係の継続をお願いいたします。」
「はい!トサカツと申します。よき関係をよろしくお願いいたします。」
隣に座るトサジ候補そっくりのまだ年若そうな青年が快活に挨拶をする。こちらも筋肉隆々だが…筋肉の付き方が綺麗過ぎる。
トサジ候補は右側に偏った付き方で、上腕二頭筋がかなり立派に張り出している。それは右腕で相手を抑えつけ、その強靭な顎で相手を攻めるスタイルを好むからこその鍛わり方だ!実質的で素晴らしい体型だと思う
それに比べればトサカツさんは均等に鍛えられすぎた筋肉は、あまり戦い慣れもしていないのだろう…盛り上がってるだけでウェイトトレーニングで鍛えた見せかけだけの筋肉だ
俺から見たら断然にトサジ候補の方が強く見えるが、息子を後継人にしたいのだろう…
もちろん、そんなことを何も言わずに、俺がペコリッとお辞儀をして無難な挨拶をしていけば、トサカツさんがニヤリっとそのたるんだ肉の口を歪ませて、バカにしたような笑みを浮かべていく
「誰かと思えば、最近噂になっているシバさんじゃないですか?災難でしたねぇ?
人間に奴隷にされそうになったんでしたね?ははっ…お可哀想に!」
「コラッ!トサカツ!!すいません…お体はもう大丈夫ですか?大事にならなくて何よりでした。」
「温かいお言葉をありがとうございます。体の方は問題ありません、ダーク様は人狼族の随一の回復魔法の使い手ですし、それにダーク様の病院の医師も大変優秀でお陰様で…」
「はっ?雄が雌化されかけたんでしょ?
本当に大丈夫ですか?その後はちゃんと雌を抱けていますか?一度あちらの快感を知ってしまうと、抜けられないと聞きますがね?」
「トサカツ!!失礼なことを言うのはやめなさい!シバさんも、申し訳ない…うちのトサカツが!」
トサジ候補が真っ青な顔になっていく、そりゃそうだろう…ダーク様の機嫌を損ねれば協力関係が崩れかねない、このド失礼な態度の息子のデカくて見事に垂れた、なかなか引っ張りがいのありそうな耳を引っ張って制止している。
トサジ候補は厳つい見た目から誤解されやすいが、良識人で温和な人柄は有名だが…
「俺は、恋に落ちたのですよ!貴方に囚われの麗しの雌にね!!」
トサカツさんがそんな耳を引っ張られている手を振り払って、すくっと立ち上がると仁王立ちで言い放った。
俺の隣にはダーク様が呆れた顔で仁王立ちをするバカ面を見上げている。
ノックの後に通されて来たのは、土佐犬系の人狼二人で、一人は五番手くらいの族長候補者で、ダーク様よりもかなりの年上だ
こちらの候補者の組とダーク様の組とは協力関係にあって、考え方な組の方針が似通っているため共闘して法案を通したりするのだ
「お久しぶりですな、ダークさん!本当に最近の貴方の組は力をつけましたね?
うちの組はまぁ相変わらずですな…
ははっ、ワシもそろそろ引退を考えてるんですよ…」
「おやっ、本当ですか?トサジさんはまだまだ現役がいけるでしょう?この前だって決闘を挑んできた候補者を圧倒していたではないですか?」
案内をしてくれた事務員さんにお茶を出されながら、ダーク様とトサジ候補が雑談をしていく…トサジ候補は確かに筋肉隆々で見るからに鍛えられた体は、まだ現役でも十分通用しそうだが
「いやぁ、アレは身の程知らずな候補者が名を挙げるために挑んできた決闘ですからな…ワシよりもこの息子の方が最近は強くなってしまって、ワシも世代交代ですよ…ははっ、」
「そういうことですか、後続に道を開け渡すのですね?素敵な跡継ぎがいらっしゃるのは羨ましい限りです。
初めまして、ダークと申します。今後も良い関係の継続をお願いいたします。」
「はい!トサカツと申します。よき関係をよろしくお願いいたします。」
隣に座るトサジ候補そっくりのまだ年若そうな青年が快活に挨拶をする。こちらも筋肉隆々だが…筋肉の付き方が綺麗過ぎる。
トサジ候補は右側に偏った付き方で、上腕二頭筋がかなり立派に張り出している。それは右腕で相手を抑えつけ、その強靭な顎で相手を攻めるスタイルを好むからこその鍛わり方だ!実質的で素晴らしい体型だと思う
それに比べればトサカツさんは均等に鍛えられすぎた筋肉は、あまり戦い慣れもしていないのだろう…盛り上がってるだけでウェイトトレーニングで鍛えた見せかけだけの筋肉だ
俺から見たら断然にトサジ候補の方が強く見えるが、息子を後継人にしたいのだろう…
もちろん、そんなことを何も言わずに、俺がペコリッとお辞儀をして無難な挨拶をしていけば、トサカツさんがニヤリっとそのたるんだ肉の口を歪ませて、バカにしたような笑みを浮かべていく
「誰かと思えば、最近噂になっているシバさんじゃないですか?災難でしたねぇ?
人間に奴隷にされそうになったんでしたね?ははっ…お可哀想に!」
「コラッ!トサカツ!!すいません…お体はもう大丈夫ですか?大事にならなくて何よりでした。」
「温かいお言葉をありがとうございます。体の方は問題ありません、ダーク様は人狼族の随一の回復魔法の使い手ですし、それにダーク様の病院の医師も大変優秀でお陰様で…」
「はっ?雄が雌化されかけたんでしょ?
本当に大丈夫ですか?その後はちゃんと雌を抱けていますか?一度あちらの快感を知ってしまうと、抜けられないと聞きますがね?」
「トサカツ!!失礼なことを言うのはやめなさい!シバさんも、申し訳ない…うちのトサカツが!」
トサジ候補が真っ青な顔になっていく、そりゃそうだろう…ダーク様の機嫌を損ねれば協力関係が崩れかねない、このド失礼な態度の息子のデカくて見事に垂れた、なかなか引っ張りがいのありそうな耳を引っ張って制止している。
トサジ候補は厳つい見た目から誤解されやすいが、良識人で温和な人柄は有名だが…
「俺は、恋に落ちたのですよ!貴方に囚われの麗しの雌にね!!」
トサカツさんがそんな耳を引っ張られている手を振り払って、すくっと立ち上がると仁王立ちで言い放った。
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