1,031 / 1,159
33.番へ
1026.決闘 裏 (sideバスター)
しおりを挟む
「はい、それでは濡れたら困る精密機器はこちらにお願いします。転移魔法の外には手足を出さないようにしてくださいね!
それでは所長、いつも通り、よろしくお願いしま~す。」
カスマさんが遊園地のアトラクションのようなアナウンスをしながら、ペコリと頭を下げてくる。とりあえず携帯をカズマさんに渡された○ップロックに入れていく
カズマさんにはここ数ヶ月、ひたすらに人狼公開決闘チャンネルの営業周りの足になってもらっている。
リハビリで転移魔法ができるまで回復したのだが、まだまだ精度が安定していない
水場に間違えて転移したときに大事なものが壊れないための防御策が○ップロックだし
「はい、それでは防炎魔法と防塵魔法をかけます。万が一汚れたりしまら、清浄魔法でご容赦ください!」
「ははっ…いつも言うけど、そこまで気にしないですよ?でもありがとうございます。」
「いやぁ~やっぱりレディを乗せるのにこれくらいの配慮はしないと、ねぇ?、でも本当に所長が乗ってくれると助かるんですよ!湖のど真ん中とかならまだしも、この前みたいにマグマに落ちかけたりしたら本当にヤバいじゃないですか!
所長はちょっとやそっとじゃ怪我しないし、冷静に対処してくださるし!転移魔法の荷重訓練にもなるし、めちゃ感謝です!!」
何故かカズマさんは私をずっと女性扱いをしていて、苦笑いが漏れてしまう。シバの雌だからだろうか?
確かに最初は座標がずれてしまって魔物の巣、マグマの上、戦場のど真ん中、ゴミ捨て場なんかにも転移したことがあった…確かにそう考えると、丈夫な体の私か少しは役に立てているかもしれない
「それでは、そのお言葉に甘えて今日も転移をお願いしますね!」
「はい!本日もご乗車ありがとうございます。
多少は揺れますから、いつものように俺にしっかりと掴まっていてくださいね?」
言われるがままに、エスコートするように差し出される腕に手を伸ばせば、フワリとした浮遊感の後に
「おっと!!」「あぁぉぁあ!」
ガタッガタタッッッ!!!
「ははっ…カズマさん大丈夫ですか?痛いところなどはありませんか?」
「はぁ~、いやっ…これはなかなか至福の感触なので、このままもう少し味わっていたいですが…でも、すいませんレディを下敷きにするなんて、男として情けないですね?」
やはり座標がズレたのか、かなり高い位置から白地の床に落下してしまった。
私は受け身を取り、私に覆いかぶさるように落ちてきたカズマさんを受け止める。
丁度、私の胸筋にカズマさんの顔が埋まるようになってしまったのを、チャラけている。
私の胸筋などカズマさんにはムサ苦しいだけだろうに
「ははっ!大丈夫ですよ、私は丈夫ですからカズマさんに下敷きにされたくらいではびくともしませんよ?」
「そうですか?それなら…次はベッドの上でぜひ押し倒したいですよ!ふふっ…本当にパッツンパッツンで最高の感触だ…」
ゲシッ!!ガタガタッ!!!
「痛っ!なんだよ!!今良いところだったのに、このクソ犬が!何を邪魔してくれてんだよ!!」
「人の待合室に急に転移してきて、しかもバスターさんの胸を揉みしだくとは何事ですか?バスターさんにはシバさんという雄がいるだろうが!
第一、番申請書が出されてる雌には雄からの誘いはご法度ですよ!」
「そんなの知りません!それは人狼の決まりでれ?エルフの俺には当てはまらないし、バスターさんは人間族だから関係ないだろ?」
「ここは人狼自治区でバスターさんは人狼の組入りしてますし、人狼の全権をもってますからね!お前にもしっかりと人狼の法律が課せられますからね!」
どうやら転移したのはダークさんの待合室だったらしく、私の上に覆いかぶさったままのカズマさんをその長い脚で、足蹴にしてどかしてくださる。
「ダークさん、お邪魔してすいません、ははっ、カズマさんは私への冗談が過ぎるんですよ…本当に、私みたいなおじさん相手じゃなければセクハラ案件になってしまうよ?」
私の言葉に二人が顔を見合わせて苦笑いをし合っている。よかった、場は和んだようだ!
それでは所長、いつも通り、よろしくお願いしま~す。」
カスマさんが遊園地のアトラクションのようなアナウンスをしながら、ペコリと頭を下げてくる。とりあえず携帯をカズマさんに渡された○ップロックに入れていく
カズマさんにはここ数ヶ月、ひたすらに人狼公開決闘チャンネルの営業周りの足になってもらっている。
リハビリで転移魔法ができるまで回復したのだが、まだまだ精度が安定していない
水場に間違えて転移したときに大事なものが壊れないための防御策が○ップロックだし
「はい、それでは防炎魔法と防塵魔法をかけます。万が一汚れたりしまら、清浄魔法でご容赦ください!」
「ははっ…いつも言うけど、そこまで気にしないですよ?でもありがとうございます。」
「いやぁ~やっぱりレディを乗せるのにこれくらいの配慮はしないと、ねぇ?、でも本当に所長が乗ってくれると助かるんですよ!湖のど真ん中とかならまだしも、この前みたいにマグマに落ちかけたりしたら本当にヤバいじゃないですか!
所長はちょっとやそっとじゃ怪我しないし、冷静に対処してくださるし!転移魔法の荷重訓練にもなるし、めちゃ感謝です!!」
何故かカズマさんは私をずっと女性扱いをしていて、苦笑いが漏れてしまう。シバの雌だからだろうか?
確かに最初は座標がずれてしまって魔物の巣、マグマの上、戦場のど真ん中、ゴミ捨て場なんかにも転移したことがあった…確かにそう考えると、丈夫な体の私か少しは役に立てているかもしれない
「それでは、そのお言葉に甘えて今日も転移をお願いしますね!」
「はい!本日もご乗車ありがとうございます。
多少は揺れますから、いつものように俺にしっかりと掴まっていてくださいね?」
言われるがままに、エスコートするように差し出される腕に手を伸ばせば、フワリとした浮遊感の後に
「おっと!!」「あぁぉぁあ!」
ガタッガタタッッッ!!!
「ははっ…カズマさん大丈夫ですか?痛いところなどはありませんか?」
「はぁ~、いやっ…これはなかなか至福の感触なので、このままもう少し味わっていたいですが…でも、すいませんレディを下敷きにするなんて、男として情けないですね?」
やはり座標がズレたのか、かなり高い位置から白地の床に落下してしまった。
私は受け身を取り、私に覆いかぶさるように落ちてきたカズマさんを受け止める。
丁度、私の胸筋にカズマさんの顔が埋まるようになってしまったのを、チャラけている。
私の胸筋などカズマさんにはムサ苦しいだけだろうに
「ははっ!大丈夫ですよ、私は丈夫ですからカズマさんに下敷きにされたくらいではびくともしませんよ?」
「そうですか?それなら…次はベッドの上でぜひ押し倒したいですよ!ふふっ…本当にパッツンパッツンで最高の感触だ…」
ゲシッ!!ガタガタッ!!!
「痛っ!なんだよ!!今良いところだったのに、このクソ犬が!何を邪魔してくれてんだよ!!」
「人の待合室に急に転移してきて、しかもバスターさんの胸を揉みしだくとは何事ですか?バスターさんにはシバさんという雄がいるだろうが!
第一、番申請書が出されてる雌には雄からの誘いはご法度ですよ!」
「そんなの知りません!それは人狼の決まりでれ?エルフの俺には当てはまらないし、バスターさんは人間族だから関係ないだろ?」
「ここは人狼自治区でバスターさんは人狼の組入りしてますし、人狼の全権をもってますからね!お前にもしっかりと人狼の法律が課せられますからね!」
どうやら転移したのはダークさんの待合室だったらしく、私の上に覆いかぶさったままのカズマさんをその長い脚で、足蹴にしてどかしてくださる。
「ダークさん、お邪魔してすいません、ははっ、カズマさんは私への冗談が過ぎるんですよ…本当に、私みたいなおじさん相手じゃなければセクハラ案件になってしまうよ?」
私の言葉に二人が顔を見合わせて苦笑いをし合っている。よかった、場は和んだようだ!
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
344
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる