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16.シバの留学 (sideバスター)
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よく晴れた春の木漏れ日の中で、私は心を弾ませながら待っている。
ゼバスがシバを自分の後任のためにしっかりとした教育が必要だと、使用人の仕事よりも勉強をすることを優先したところ、シバは大変に飲み込みが良く、メキメキと才覚を表していった。
一年もすれば珠算などは私など敵わないくらい早く正確に行うし、私では理解できないような難しい経済の本を読んでいたりする。
「バスター様、シバを留学させたいと思います。私の実家の公爵家にて、勉学の他に社交術などを学ばせたいのです。」
「シバを?留学か…いや、大変にいいとは思うが、大丈夫だろうか?」
「バスター様、俺からもお願いいたします。俺はもっと広い世界を見て、いろんなことを学んできたいです。
そして帰ってきましたら、必ずやバスター様の役に立って見せます。」
真っ直ぐな瞳でそのようなことを言われては、駄目だなど、とても言えなかった。
あの湖の儀式の後に何回もシバに儀式を手伝ってもらった。
シバに見られてると思うと私の体はより興奮して、シバに触れられるとその場所が熱くほてり、シバに奥をいじられると、私の聖棒からは聖液が簡単に吹き出した。
そんなことが続き、シバに対して胸に密やかに持ち出していた想いが、この想いは告げられそうもなく、ただシバが離れていってしまうのが、私はとてつも寂しかった…
もしかしたら広い世界を見れば、この屋敷での暮らしがつまらないと感じて戻ってくれないのではと、不安に思って仕方がなかったのだ…
ただまだ年若い優秀なシバを私のような出来損ないの聖女が縛ってはいけないと、痛む胸を気づかないようにしてシバを見送った。
しかし私の不安は杞憂に終わり、シバは頻繁に手紙を寄こしてくれるし、長期休みには必ず領地に帰ってきてくれた。
「ただいま戻りました、バスター樣!すごく会いたかったです。」
「俺はもうずっと一緒にいたいです。早く留学を終えて帰ってきたいです。そしたら毎日バスター様とあえるのに…」
領地に帰省の際は、ずっと私の側に仕えて、そんなことばかりを言っている。
その屈託ない笑顔で私に引っ付くように仕えるシバが可愛らしくて、もし留学が終わり帰ってきてくれるなら、この胸の気持ちを伝えてもよいのだろうか…
しかし、私はシバより10以上は年上で、こんな姿をしているし…
『化物がっ…』
とうの昔の第二王子から言われた言葉が、頭の片隅に残っている。
そうだ…シバの優しさに勘違いしてはいけない、私のような出来損ないの聖女が愛されるわけないのだ、こんなデカい図体の三十路も過ぎるおっさんが…聖女などなれるわけがないのだから…
それでも、シバは3年の留学を終えて、今日この屋敷に帰ってきてくれる。
ずっと一緒にいたいといってくれいるのだから、きっとこれからも私に仕えてくれるのだろうっと思っていた……それなのに…
ゼバスがシバを自分の後任のためにしっかりとした教育が必要だと、使用人の仕事よりも勉強をすることを優先したところ、シバは大変に飲み込みが良く、メキメキと才覚を表していった。
一年もすれば珠算などは私など敵わないくらい早く正確に行うし、私では理解できないような難しい経済の本を読んでいたりする。
「バスター様、シバを留学させたいと思います。私の実家の公爵家にて、勉学の他に社交術などを学ばせたいのです。」
「シバを?留学か…いや、大変にいいとは思うが、大丈夫だろうか?」
「バスター様、俺からもお願いいたします。俺はもっと広い世界を見て、いろんなことを学んできたいです。
そして帰ってきましたら、必ずやバスター様の役に立って見せます。」
真っ直ぐな瞳でそのようなことを言われては、駄目だなど、とても言えなかった。
あの湖の儀式の後に何回もシバに儀式を手伝ってもらった。
シバに見られてると思うと私の体はより興奮して、シバに触れられるとその場所が熱くほてり、シバに奥をいじられると、私の聖棒からは聖液が簡単に吹き出した。
そんなことが続き、シバに対して胸に密やかに持ち出していた想いが、この想いは告げられそうもなく、ただシバが離れていってしまうのが、私はとてつも寂しかった…
もしかしたら広い世界を見れば、この屋敷での暮らしがつまらないと感じて戻ってくれないのではと、不安に思って仕方がなかったのだ…
ただまだ年若い優秀なシバを私のような出来損ないの聖女が縛ってはいけないと、痛む胸を気づかないようにしてシバを見送った。
しかし私の不安は杞憂に終わり、シバは頻繁に手紙を寄こしてくれるし、長期休みには必ず領地に帰ってきてくれた。
「ただいま戻りました、バスター樣!すごく会いたかったです。」
「俺はもうずっと一緒にいたいです。早く留学を終えて帰ってきたいです。そしたら毎日バスター様とあえるのに…」
領地に帰省の際は、ずっと私の側に仕えて、そんなことばかりを言っている。
その屈託ない笑顔で私に引っ付くように仕えるシバが可愛らしくて、もし留学が終わり帰ってきてくれるなら、この胸の気持ちを伝えてもよいのだろうか…
しかし、私はシバより10以上は年上で、こんな姿をしているし…
『化物がっ…』
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そうだ…シバの優しさに勘違いしてはいけない、私のような出来損ないの聖女が愛されるわけないのだ、こんなデカい図体の三十路も過ぎるおっさんが…聖女などなれるわけがないのだから…
それでも、シバは3年の留学を終えて、今日この屋敷に帰ってきてくれる。
ずっと一緒にいたいといってくれいるのだから、きっとこれからも私に仕えてくれるのだろうっと思っていた……それなのに…
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