淫行の聖女 〜ムキムキの聖女様は可愛い犬がお好き〜

モスマンの娘

文字の大きさ
17 / 17

16.シバの留学  (sideバスター)

しおりを挟む
よく晴れた春の木漏れ日の中で、私は心を弾ませながら待っている。


ゼバスがシバを自分の後任のためにしっかりとした教育が必要だと、使用人の仕事よりも勉強をすることを優先したところ、シバは大変に飲み込みが良く、メキメキと才覚を表していった。


一年もすれば珠算などは私など敵わないくらい早く正確に行うし、私では理解できないような難しい経済の本を読んでいたりする。



「バスター様、シバを留学させたいと思います。私の実家の公爵家にて、勉学の他に社交術などを学ばせたいのです。」

「シバを?留学か…いや、大変にいいとは思うが、大丈夫だろうか?」

「バスター様、俺からもお願いいたします。俺はもっと広い世界を見て、いろんなことを学んできたいです。
そして帰ってきましたら、必ずやバスター様の役に立って見せます。」



真っ直ぐな瞳でそのようなことを言われては、駄目だなど、とても言えなかった。


あの湖の儀式の後に何回もシバに儀式を手伝ってもらった。
シバに見られてると思うと私の体はより興奮して、シバに触れられるとその場所が熱くほてり、シバに奥をいじられると、私の聖棒からは聖液が簡単に吹き出した。


そんなことが続き、シバに対して胸に密やかに持ち出していた想いが、この想いは告げられそうもなく、ただシバが離れていってしまうのが、私はとてつも寂しかった…


もしかしたら広い世界を見れば、この屋敷での暮らしがつまらないと感じて戻ってくれないのではと、不安に思って仕方がなかったのだ…


ただまだ年若い優秀なシバを私のような出来損ないの聖女が縛ってはいけないと、痛む胸を気づかないようにしてシバを見送った。


しかし私の不安は杞憂に終わり、シバは頻繁に手紙を寄こしてくれるし、長期休みには必ず領地に帰ってきてくれた。



「ただいま戻りました、バスター樣!すごく会いたかったです。」

「俺はもうずっと一緒にいたいです。早く留学を終えて帰ってきたいです。そしたら毎日バスター様とあえるのに…」



領地に帰省の際は、ずっと私の側に仕えて、そんなことばかりを言っている。


その屈託ない笑顔で私に引っ付くように仕えるシバが可愛らしくて、もし留学が終わり帰ってきてくれるなら、この胸の気持ちを伝えてもよいのだろうか…


しかし、私はシバより10以上は年上で、こんな姿なりをしているし…

『化物がっ…』

とうの昔の第二王子から言われた言葉が、頭の片隅に残っている。


そうだ…シバの優しさに勘違いしてはいけない、私のような出来損ないの聖が愛されるわけないのだ、こんなデカい図体の三十路も過ぎるおっさんが…聖などなれるわけがないのだから…


それでも、シバは3年の留学を終えて、今日この屋敷に帰ってきてくれる。


ずっと一緒にいたいといってくれいるのだから、きっとこれからも私に仕えてくれるのだろうっと思っていた……それなのに…
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ

BL
鍛えられた肉体、高潔な魂―― それは選ばれし“供物”の条件。 山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。 見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。 誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。 心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。

大学一軍イケメンにいちご狩りに誘われた陰キャの俺、なぜかいちごじゃなくて俺が喰われたんだが(?)

子犬一 はぁて
BL
大学一軍イケメン×大学九軍陰キャ 喰われるなんて聞いてないんだが(?) 俺はただ、 いちご狩りに誘われただけだが。 なのに── 誘ってきた大学一軍イケメンの海皇(21)に なぜか俺が捕まって食われる展開に? ちょっと待てい。 意味がわからないんだが! いちご狩りから始まる ケンカップルいちゃらぶBL ※大人描写のある話はタイトルに『※』あり

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

従僕に溺愛されて逃げられない

大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL! 俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。 その傍らには、当然のようにリンがいる。 荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。 高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。 けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。 当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。 居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。 さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。 主従なのか、恋人なのか。 境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。 従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。

番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か

雪兎
BL
第二性が存在する世界。 Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。 しかし入学初日、彼の前に現れたのは―― 幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。 成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。 だが湊だけが知っている。 彼が異常なほど執着深いことを。 「大丈夫、全部管理してあげる」 「君が困らないようにしてるだけだよ」 座席、時間割、交友関係、体調管理。 いつの間にか整えられていく環境。 逃げ場のない距離。 番を拒みたいΩと、手放す気のないα。 これは保護か、それとも束縛か。 閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。

身代わり召喚された俺は四人の支配者に溺愛される〜囲い込まれて逃げられません〜

たら昆布
BL
間違って異世界召喚された青年が4人の男に愛される話

冤罪で堕とされた最強騎士、狂信的な男たちに包囲される

マンスーン
BL
​王国最強の聖騎士団長から一転、冤罪で生存率0%の懲罰部隊へと叩き落とされたレオン。 泥にまみれてもなお気高く、圧倒的な強さを振るう彼に、狂った執着を抱く男たちが集結する。

処理中です...